シュリデヴィ、何枚サリーを着たの?(笑)ですが、撮影後、その全てのサリ
ーをオークションに掛け、売上はNPOを通じて全額寄付したそうです。
「マダム・イン・ニューヨーク」(「English Vinglish」(「இங்கிலீஷ் விங்கிலிஷ்」)、2012年、印)
監督 ガウリ・シンディ
脚本 ガウリ・シンディ
撮影 ラクシュマン・ウテーカル
音楽 ムスタファ・ステーションワーラー
出演 シュリデヴィ
アディル・フセイン
メーディ・ネブー
ゲスト出演 アミターブ・バッチャン
英語の苦手なインドの奥様が、姪の結婚式の為、NYへ。
しかし、言葉の壁が有るばかりに酷い目に・・・
「インド版、初めての英会話」の惹句、本当は「インド版「英国王のスピーチ」」
なんだけど、それじゃ、モロにネタバレなので。(汗)
この物語は、英語が出来ないばかりに自信を失いかけていた古風なインド
主婦が、見知らぬNYで英会話学校にチャレンジ、その習得過程で消えかけ
た自信と人間としての尊厳を取り戻す、という「再生モノ」なのですが、数ある
同タイプの作品の中で、個人的には好きな作品と言えます。
余り重くならずにサラッと描いてるので、すごく観易い。
何時でも、棚から取り出して見直せる気楽さが有ります。
撮影時49歳とは、とても思えない主演のシュリデヴィの美しさ、可愛さも多
分に有るのだけど、やはり、人が真剣に学ぶ姿を見ると自然に応援したくなっ
てしまいます。
教室の他の人達に比べ「恵まれた悩み」かもしれないけど、人間の尊厳は
誰にとっても大事な事なのだから、余り捻くれる気にはなりませんでした。
「ジャッジメンタル」
「恋は要らないの、欲しいのは、尊重されること」
この作品は、この二つに集約されると思います。
特に「ジャッジメンタル」は、男性社会のインドで数々の困難にぶつかってき
ただろう女性監督の憤懣が込められてると推測します。
(この作品は、彼女が38歳の時に監督した初の長編作品)
只、そう抗議しながら、教室のメンバー、特にフランス男の描き方はステロタ
イプで一種の「ジャッジメンタル」になってるのが、ちょっと皮肉かも。
もう一つ、「何故、家族に隠す必要があるのか」
これに対する合理的説明が作品の中に無い。
これは人によって致命的欠陥、僕は適当にスルーしましたが減点にはなりま
した。
インド伝統のエンタティーメントとシリアス要素が上手く混ざった観易い作品。
監督の次回作に期待です。
※デヴィット先生(コーリー・ヒップス)、儲け役。(笑)
良かったです。
2015.1.10
目黒シネマ
2015.3.28
DVD
ーをオークションに掛け、売上はNPOを通じて全額寄付したそうです。
「マダム・イン・ニューヨーク」(「English Vinglish」(「இங்கிலீஷ் விங்கிலிஷ்」)、2012年、印)
監督 ガウリ・シンディ
脚本 ガウリ・シンディ
撮影 ラクシュマン・ウテーカル
音楽 ムスタファ・ステーションワーラー
出演 シュリデヴィ
アディル・フセイン
メーディ・ネブー
ゲスト出演 アミターブ・バッチャン
英語の苦手なインドの奥様が、姪の結婚式の為、NYへ。
しかし、言葉の壁が有るばかりに酷い目に・・・
「インド版、初めての英会話」の惹句、本当は「インド版「英国王のスピーチ」」
なんだけど、それじゃ、モロにネタバレなので。(汗)
この物語は、英語が出来ないばかりに自信を失いかけていた古風なインド
主婦が、見知らぬNYで英会話学校にチャレンジ、その習得過程で消えかけ
た自信と人間としての尊厳を取り戻す、という「再生モノ」なのですが、数ある
同タイプの作品の中で、個人的には好きな作品と言えます。
余り重くならずにサラッと描いてるので、すごく観易い。
何時でも、棚から取り出して見直せる気楽さが有ります。
撮影時49歳とは、とても思えない主演のシュリデヴィの美しさ、可愛さも多
分に有るのだけど、やはり、人が真剣に学ぶ姿を見ると自然に応援したくなっ
てしまいます。
教室の他の人達に比べ「恵まれた悩み」かもしれないけど、人間の尊厳は
誰にとっても大事な事なのだから、余り捻くれる気にはなりませんでした。
「ジャッジメンタル」
「恋は要らないの、欲しいのは、尊重されること」
この作品は、この二つに集約されると思います。
特に「ジャッジメンタル」は、男性社会のインドで数々の困難にぶつかってき
ただろう女性監督の憤懣が込められてると推測します。
(この作品は、彼女が38歳の時に監督した初の長編作品)
只、そう抗議しながら、教室のメンバー、特にフランス男の描き方はステロタ
イプで一種の「ジャッジメンタル」になってるのが、ちょっと皮肉かも。
もう一つ、「何故、家族に隠す必要があるのか」
これに対する合理的説明が作品の中に無い。
これは人によって致命的欠陥、僕は適当にスルーしましたが減点にはなりま
した。
インド伝統のエンタティーメントとシリアス要素が上手く混ざった観易い作品。
監督の次回作に期待です。
※デヴィット先生(コーリー・ヒップス)、儲け役。(笑)
良かったです。
2015.1.10
目黒シネマ
2015.3.28
DVD
印象的な台詞の多い作品でしたが、僕は、この台詞が一番残ってるかも、
「ラドゥに失敗して、試験に合格したからって何になるの?」
完成途上かもしれないけど、この台詞にシャシの、これまでの生き方に対する揺るぎない自負心が滲み出てる気がするんです。
曇りも後悔も無い、自己肯定できる強さを、この時、既に身に付けてたと感じました。
だからこそ、ラストのNYタイムズは彼女にとって必要のないモノとなったんだと思いました。
コメントありがとうございます
書きながら自戒の念が湧きあがってきますが
>きみやすさんは、偉い。
その気持ちは僕にも確かに有るのですが、
映画館で観た時、思ったのは
「女房と一緒に観ないで良かった・・・、」(笑)
絶対、言われますもん、
「あの旦那、まるで貴方みたい、自分を見てるみたいでしょ」
以下、クドクド。(汗)
“言っても、あの時の家族では馬鹿にされるから”
>そうなんですよね、仮に旦那に承諾を求めれば、
「何で英語が必要なんだ、後1週間もすれば国へ帰るんだから必要ないだろ、そんな無駄な事をするな!」
で、速攻却下、辞めさせられちゃう。
姉と姉の家族に告白すれば、皆、理解してくれて秘密のまま応援してくれるだろうけど、
そうなると今度はシャシの方が多数派になってしまい、あの場面のサプライズとカタルシスが半減してしまう。
難しい事は解るのですが、何かアイデアが欲しかったというのが正直な気持ちです。
今回も良い映画を紹介していただき、ありがとうございました!!
>気にいって頂きホッとしています、こちらこそ、貴重な時間を使ってもらい、
感謝、感謝です。
>人間の尊厳は、誰にとっても大事な事なのだから、余り捻くれる気にはなりませんでした。
そうなんですよね。
とても、重要なことなんですけども、重すぎず
軽すぎもしない、絶妙なバランスで描かれたと思います。
「恋は要らないの、欲しいのは、尊重されること」
本当に、“親しき仲にも礼儀あり”なんですが
家族となると、どうしてもそこが疎かになってしまうといいますか・・・
(改めて、書きながら自戒の念が湧きあがってきますが・・・)
だからこそ、最後の場面が際立つと思います。
(世の)子供の一人・夫の一人としては
「すみませんでした!!」としか言いようがないのですが。
>もう一つ、「何故、家族に隠す必要があるのか」
・・・単純に“言っても、あの時の家族では馬鹿にされるから”と彼女が思っているとスル―してました(汗)
今回も良い映画を紹介していただき、ありがとうございました!!