セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「バンコクナイツ」

2017-03-05 18:36:31 | 映画日記/映画雑記
 「バンコクナイツ」(2016年、日・仏・タイ・ビルマ)
   監督 富田克也
   脚本 富田克也   相澤虎之助
   撮影 向山正洋   古屋卓麿
   出演 スベンジャ・ポンコン
       伊藤仁
       川瀬陽太  

 バンコクの日本人向け売春街。
 そこで働く娼婦ラックと5年振りに再会したオザワとの関係を軸に、タイの現在を売春街からの視点で描いていく。
 そこに日本からはじき出された根なし草達と、家族の為、故郷を出ざろう得ないタイ、ビルマの根なし草の女達の世界を重ね合わせる。

 この作品、3時間も掛けて何が言いたいんだろう?
 最後の30分なんて話を終わらせる為のテキトー感満載で、只でさえ散文詩のような捉え所のない話を余計に散漫にしてる。
 自分の中で勝手に完結して人は置き去り、解る人だけ解ればいいという作品。
 日本のスナックに行って、東南アジア系のホステスの身の上話を聞けば解るような事を、映像で執拗に見せられるだけ。
 という事で、僕には時間の無駄以外、何ものでもなかったです。
 只一つ、口減らしの為、得度式に向かう行列のシーン、楽しさと哀しさをを一体としたような映像と音楽で、そこだけが印象に残りました。

※貧しい村では働き手以外、男は寺へ女は身体を売る。戦前以前1千年の日本の歴史を見るようではあるけど、何だか上から目線をロクデナシ日本人達の描写で無理矢理中和して誤魔化してる気がします。

 2017.3.4
 テアトル新宿
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「マイネーム・イズ・ハーン」 | トップ | インド映画番付 H29.2現在 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画日記/映画雑記」カテゴリの最新記事