「リップヴァンウィンクルの花嫁」(2016年、日)
監督 岩井俊二
脚本 岩井俊二
原作 岩井俊二
撮影 神戸千木
音楽 桑原まこ
出演 黒木華
綾野剛
Cocco
りりィ
出会い系ネットで知り合い結婚した二人、しかし、七海が危惧したように
クリック一つで結ばれた安易な関係は、たった1回の試練で脆くも崩れ去
る・・・。
う~ん、この作品、3時間も掛けて何が言いたいのだろう?やっぱり頭
が老化してるのかな。(汗)
感想を書くのが何だかアブナイ作品。(笑)
物語自体3時間も有るのに空気のように掴み所がなく、受け手としては
霧の中、その霧の中を便利屋の言うままに漂っていくヒロイン、この作品
の「何」を見ればいいのか恥ずかしながら最後まで解らなかった。
ヒロインが中盤まで縋りついてるバーチャル世界(SNS)への醒めた目
線でもなく、真面目で優しいだけでは都会生活は傷付くだけ~ヒロインの
内気で主体性の無さは呪詛の言葉さえ他人の言葉に乗せられるだけ~
と言う批判でもないし、実家族と疑似家族の対比という皮肉でもない。
只々、漂っていくヒロインを見てるだけ、それが3時間。(笑)
万能の便利屋さんがラスト近くで号泣するのも、自分と死んだ客とが同
類で「自分を見た」のだろうけど、身に沁みついた演技(ノーギャラだから
演技する必要は無いけど、アフターサービス?)かもしれなくてピンとこな
い。
3時間が、かなりの苦痛、でもそれだけかと言うと、この作品の空気感が
妙に印象に残る。それが途切れそうになる集中力を無理矢理持続させら
れた結果だったとしても、何だかしらないけど残る、それを否定出来する事
は出来ない。僕にとって、そんな作品でした。
女子向けなのかも。
この作品を忍耐力試験のように感じながら最後まで観れたのは、ヒロイ
ン皆川七海を演じた黒木華(はる)と彼女を雇った里中真白(ましろ)を演
じたCoccoのお陰。
特に黒木華、その雰囲気に反して数々の賞を取りまくってますが、あの
隙だらけのヒョロヒョロさが演技なら、それも頷ける演技力というしかあり
ません。かなり好みの顔立ち。(笑)
出番はそれ程多くないけど、りりィの存在感も良かった。
ヒロイン、今回はたまたま無事着地したけど、あの性格で都会を生きて
いくのは率の低い賭け。
家庭教師してる登校拒否の娘にせがまれて「東京案内してあげる」なん
て言ってるけど、子供が子供を引率するには危険過ぎる街ですよ、ここは。
※「リップヴァンウィンクル」とはCoccoが演じる女優のSNS上のHN。
米作家ワシントン・アーヴィングの短編小説に「リップ・ヴァン・ウィンクル」
というのが有るそうです。
その意味する所は「眠ってばかりいる人」とか。
(只、この「浦島太郎」のような話と作品はリンクしてるでしょう、七海が竜
宮城から現実に戻り「どう生きていくか」がテーマだった気がします)
※ヒロインを見てると「空気人形」(2009年~未見)って言葉が何度も頭
に浮かびました。
南極1号と言う意味ではなく文字通りの意味で。
※僕には合わなかったけど、今年のキネ旬ベスト10では5位以内に入るん
じゃないかな。
H28.4.9
池袋HUMAXシネマ
監督 岩井俊二
脚本 岩井俊二
原作 岩井俊二
撮影 神戸千木
音楽 桑原まこ
出演 黒木華
綾野剛
Cocco
りりィ
出会い系ネットで知り合い結婚した二人、しかし、七海が危惧したように
クリック一つで結ばれた安易な関係は、たった1回の試練で脆くも崩れ去
る・・・。
う~ん、この作品、3時間も掛けて何が言いたいのだろう?やっぱり頭
が老化してるのかな。(汗)
感想を書くのが何だかアブナイ作品。(笑)
物語自体3時間も有るのに空気のように掴み所がなく、受け手としては
霧の中、その霧の中を便利屋の言うままに漂っていくヒロイン、この作品
の「何」を見ればいいのか恥ずかしながら最後まで解らなかった。
ヒロインが中盤まで縋りついてるバーチャル世界(SNS)への醒めた目
線でもなく、真面目で優しいだけでは都会生活は傷付くだけ~ヒロインの
内気で主体性の無さは呪詛の言葉さえ他人の言葉に乗せられるだけ~
と言う批判でもないし、実家族と疑似家族の対比という皮肉でもない。
只々、漂っていくヒロインを見てるだけ、それが3時間。(笑)
万能の便利屋さんがラスト近くで号泣するのも、自分と死んだ客とが同
類で「自分を見た」のだろうけど、身に沁みついた演技(ノーギャラだから
演技する必要は無いけど、アフターサービス?)かもしれなくてピンとこな
い。
3時間が、かなりの苦痛、でもそれだけかと言うと、この作品の空気感が
妙に印象に残る。それが途切れそうになる集中力を無理矢理持続させら
れた結果だったとしても、何だかしらないけど残る、それを否定出来する事
は出来ない。僕にとって、そんな作品でした。
女子向けなのかも。
この作品を忍耐力試験のように感じながら最後まで観れたのは、ヒロイ
ン皆川七海を演じた黒木華(はる)と彼女を雇った里中真白(ましろ)を演
じたCoccoのお陰。
特に黒木華、その雰囲気に反して数々の賞を取りまくってますが、あの
隙だらけのヒョロヒョロさが演技なら、それも頷ける演技力というしかあり
ません。かなり好みの顔立ち。(笑)
出番はそれ程多くないけど、りりィの存在感も良かった。
ヒロイン、今回はたまたま無事着地したけど、あの性格で都会を生きて
いくのは率の低い賭け。
家庭教師してる登校拒否の娘にせがまれて「東京案内してあげる」なん
て言ってるけど、子供が子供を引率するには危険過ぎる街ですよ、ここは。
※「リップヴァンウィンクル」とはCoccoが演じる女優のSNS上のHN。
米作家ワシントン・アーヴィングの短編小説に「リップ・ヴァン・ウィンクル」
というのが有るそうです。
その意味する所は「眠ってばかりいる人」とか。
(只、この「浦島太郎」のような話と作品はリンクしてるでしょう、七海が竜
宮城から現実に戻り「どう生きていくか」がテーマだった気がします)
※ヒロインを見てると「空気人形」(2009年~未見)って言葉が何度も頭
に浮かびました。
南極1号と言う意味ではなく文字通りの意味で。
※僕には合わなかったけど、今年のキネ旬ベスト10では5位以内に入るん
じゃないかな。
H28.4.9
池袋HUMAXシネマ
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