夢*想*花

人生○○年!!今までは家族のために頑張った。
これからは、自分のために楽しい、好き、糧になるを目標に過ごしたい。

* 村上春樹 *

2014-03-10 11:09:57 | ウオーキング
        「色彩を持たない
          多つくると
            彼の巡礼の年」      村上春樹 著
  

昨春、4月に予約して、やっと手元に届きました。
村上春樹さんの作品は 「ノルウェイの森」「海辺のカフカ」「ねじまき鳥クロニクル 第一部」しか読んでいませんが
ストーリが難解で、読みこなすのに苦労しました。
「ねじまき鳥。。」は第三部まであるのですが、一部で断念しました。
「ノルウェイの森」が、430万部も売れ、世界の人たちに読まれているのか?読む力が無い私には良く判りません。
確かに、「海辺のカフカ」と共に、文章が幻想的で綺麗な表現だと思いますが、作者が何を言いたいのか意味不明でした。
ただ、読み流せば良かったのですかね。

「1Q84」3部までちゃんと読みました。面白い作品で、初めて私なりに理解できたと思っています。
ただ、三部まで読むのは、根気が要って疲れました。
ストーリの展開を早く知りたいのと、読みこなそうと意地で読んだ感じです。
もう一度、ゆっくり読み返したいと思っています。この本は買いました。


「多つくると彼の巡礼の年」は、高校時代の5人のグループ(男性3人女性2人)の話し。
4人は名古屋に残り、東京の大学に行ったつくるが、大学2年の時4人から理由も判らず絶交されます。
自分では、グループとうまく付き合ってきたと思っていた彼は、半年ほど死ぬほどの苦しみを味わいます。
なんとか乗り越えて、社会人となり16年経った。
好意を寄せた女性から、「絶交された真相を突き止めるべきだ。これを超えないと貴方は前に進めない。」と言われ、真相をただすべく、4人に逢うことを決意します。


理由を聞きたくても、聞けないで苦悩したこの16年間が、彼の「巡礼の年」だったのです。
つくるが何時も聴く、フランツ・リストの「ル・マル・デュ・ペイ」(フランス語でホームシックとかメランコリーの意味。
「巡礼の年」と言う曲集のスイスの巻 に入っていると言う、この曲を聴いてみたいと思っています。
彼のBGMみたいなものです。

文章も、ストーリーも平易でしたし、私にも判り易く短時間で読める中編だったのが有難かった。
約1年待ったかいがありました。一番理解できた、村上作品でした。
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