夢*想*花

人生○○年!!今までは家族のために頑張った。
これからは、自分のために楽しい、好き、糧になるを目標に過ごしたい。

* 疲れた~ *

2013-04-12 08:07:45 | 読書
2ヶ月かけて「高村薫著・太陽を曳く馬 上下」を読み終わりました。
上巻は、僧侶が若い時女性に産ませて、そのまま放棄した子供が、大きくなって画家となり同居の女性と隣家の東大生をげんのうで殴って殺します。
殺害動機が、女性がお風呂で出産中の声がうるさいと(お腹の子は彼の子ではない)げんのうで殴って、生まれた子もそのまま放置して死なせ、半日経った翌日、隣家の東大生のステレオの音がうるさいと、玄関先で殴って殺してしまいます。

この僧侶は、赤坂のお寺で座禅を主催して有名になった僧侶です。(自分では有名になるつもりはなかった)
この裁判の法廷や殺人者の異常とも思える心。公判の様子が何度も何度も繰り返されます。
裁判とは、こんなに難しい言葉で語らねばいけないかと?もう、私にはチンプンカンプンの世界です。
結局、この青年は正常とみなされ死刑判決を受けます。

下巻は この僧侶が主催したお寺の見習いの僧侶が、お寺から逃げ出し門前で交通事故で死にます。
てんかんの発作が有り、それを承知で受け入れた寺院側の責任問題。
青年の死が自殺か他殺か? 公判前の起訴するかどうかの取り調べの状況が描写されています。

両親に訴えられたお寺側と、事件を調べている警官の攻防(この警官は何年か前の画家の事件にも携わってます)
この警官と、高名なお寺の僧侶たちの禅問答のような描写は、仏教用語や難しい表現です。
はてはオウムの事件まで飛び出し、禅やインドの仏陀の話・オウムの教義(私には始めて目にする言葉です)
とにかく理解できない言葉ばかり、途中で何度読むのを止めようかと思い、間に軽い推理小説を挟んだりして、とにかく意地で読みとおしました。
ただ、文字面を追っただけで、あらすじだけは判りますが内容は理解していません。
私にとっては、難しいと言うより奇怪な小説でした。

高村さんの「晴子情歌上下」も、読みかけて難解さに上巻の半分で(面白くない)放り出しました。
でも、「太陽を曳く馬」の僧侶の母が、晴子だと判りました。
この本を、理解するためにも「晴子情歌」を読まなければと!またまた苦労が続きます。 頭の体操です。
コメント
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