国立大学職員日記
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平成22年度「厚生労働」科学研究費補助金ランキング
国立大学職員日記
/
2011-08-01 06:30:04
■はじめに
一般に「科研」や「科学研究費補助金」という言葉を使うとき、多くの場合でそれは「文部科学省科学研究費補助金」を指しています。そしてこの名称から分かるとおり、実は「文部科学省」が管轄しない「科学研究費補助金」というものも存在します。それが厚生労働省が管轄する科学研究費補助金であり、「厚生労働科学研究費補助金」と呼ばれるものです。
「厚生労働科学研究費補助金」(以下「厚労科研」)は「文部科学省科学研究費補助金」(以下「文部科研」)に比べるとマイナーな存在です。もちろん、行われている研究はその重要性において文部科研になんら引けを取るものではありません。むしろ一件あたりの規模で考えるなら文部科研よりも大型であり、「研究」というより「大型プロジェクト」と呼べるくらいだと、個人的には思っています。しかし、文部科研と違ってその研究領域が主に「医療分野」に限定されていたり、研究費補助金全体の金額が文部科研より大幅に少なかったりと、いかんせん文部科研ほど世間で話題になることはありません。国立大学においても厚労科研の業務に携わる職員は特定部局のほんの一部であるか、中には全く関与しない国立大学も存在するくらいです。
また文部科研は文部科学省関連の機関、特に国立大学を中心にして配分されているのに対し、厚労科研は厚生労働省関連の機関や各種の病院・医療関係法人に多く配分されているという特色があります。厚労科研においても国立大学は重要な担い手の一角ですが、下記に示すランキングからも分かるとおり、文部科研ほど国立大学中心では無いのです。
このように文部科研から比べるとネームバリューが少し薄い厚労科研ですが、それでもその研究の重要性が国民生活において多大なものであることは間違いなく、その世間への知名度アップも兼ねて今回はエントリーを作成してみました。元となるデータは全て「
厚生労働科学研究成果データベース
」からCSVファイルで取得したため、金額や名称についての入力ミスは無いはずです。上記データベースが「成果」のためのものであるからか、平成22年度のものしか入手できませんでした。この点、最新(平成23年度)のものではないことにご注意ください。
また厚労科研は採択件数が文部科研ほど膨大ではないため、今回は個別の研究課題にも少し触れてみました。これは「科学研究費補助金の報道に際してはもっと「課題名・研究内容」にもスポットが当てられるべき」と個人的に考えているためでもあります。文部科研の採択に際しては毎年各種の報道がなされますが、「どこの大学が何億円取った」といった内容のものが多く、研究内容に触れているものは多くないように感じています。国立大学職員は科研の処理をする際にしつこいくらい課題名を目にするのですが、中には素人目からみても「面白そうだな」とか「これは今後注目されるんじゃないかな」とか「実に未来的な研究だ」とか思える課題名があったりします。あるいは普段お世話になっている先生や、各種報道で有名な先生の具体的な研究課題名が分かったり、自分が学生の時に専攻していた分野の研究課題を見るのはそれだけでも結構面白いものです。もちろん科研全体では採択件数が膨大なため、その全てに目を通したり報道で伝えるのは現実的ではありませんが、それでももう少し「課題名・研究内容」が注目され、報道に際しても「今回このような研究に関する科研が多く採択されました」といった内容も伝えられるようになれば、科学研究費補助金がより社会に密着して理解されるような気がするのです。
まぁ「そんなこと言うならお前も金額でランキングばっかり作ってるなよ」と突っ込まれそうなんですが、とにかく「厚労科研ならある程度課題名にも触れれるため今回は触れてみました」ということの連絡です。文部科研に比べてやや影の薄い厚労科研ですが、こんなふうにより一つ一つの研究に注目できるという点には、文部科研にはないメリットもあるんだと思います。
■ランキング
前置きが長くなりましたが以下ランキングです。
ランキングは「研究費」の「機関合計額」「件数」「機関における1件あたりの平均額」の3つからなります。上位20位までをこのページにて表示し、全体表示は別ページを設けました。また「課題名」などについて、このページに「機関合計額」1位の機関だけを表示し、上位20位までの分は別ページを設けました。
<
「研究費合計」の全機関のランキングはこちら
>
<
「件数」の全機関のランキングはこちら
>
<
「研究費平均」の全機関のランキングはこちら
>
<
「課題名」などの他機関のランキングはこちら
>
■おわりに
最後に、国立大学職員日記内の文部科研のエントリーや、本エントリーを作成するのに利用したサイトなどへのリンクを貼っておきます。
・
平成23年度科学研究費補助金ランキング
・
厚生労働省の厚生労働科学研究費補助金に関するページ
・
厚生労働科学研究成果データベース
コメント (
2
)
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平成22年度...
「旅費」にお...
»
コメント
これは大変参考になりました。
(
amifumi
)
2011-11-07 19:43:15
はじめまして。この情報は非常に参考になりました。毎年、厚生省科研費をねらっていますがまったくだめです。文科省にくらべてかなり偏っているのではないかと思ってしまっていましたが、ランキング10位前後の大学に所属していますのでがんばろうとおもいました。非常に整理されており見やすいですね。今後ともよろしくお願いいたします。
Unknown
(
michael kors replica
)
2016-05-12 15:54:25
非常に整理されており見やすいですね。今後ともよろしくお願いいたします。
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国立大学職員外伝020
平成25年4月から更新していないにも関わらず、同年12月時点でもアクセスいただいている方が結構いて、非常に申し訳ない限りです。
ちなみに更新をせずに何をしているかというと、英語の勉強をしています。
当初は日本語を話せない外国人招へい研究者の手助けにでもなれば、という程度だったのですが、勉強し始めてみると意外に業務上で役立つことが多く、少し形になるまで頑張ってみようと途中から本腰を入れ始めました。
このブログにはいつかまた(あるいはたまに)戻ってこようと思っておりますので、それまで気長にお待ちいただけましたら幸いです。
(平成25年冬至 記)
国立大学職員外伝019
いつの頃からか観光客と一緒に観光地を撮影するのが旅先での定番になりました。
元々は被写体に人物が欲しい際の苦肉の策だったのですが、妙に旅風情を残す画像が多く、そのうち意識して撮影するようになったものです。
肖像権に配慮して全員遠目の後姿なのが玉にきずですが、考えてみれば普段の自分の人間関係も大体そんな感じなので、まぁいいかなと思っています。
国立大学職員外伝018
バイクを運転していると昔よく聴いた曲がなぜか勝手に頭に浮かんできます。
ただあまりに久々なので歌詞がよく思い出せず、とりあえず後で聴きなおそうと思うのですが帰宅すると今度は何の曲だったかが思い出せません。
国立大学職員外伝017
自分はよく昼寝をします。
出勤日も昼休みは寝ますし、休日も午前中に2時間は寝ますし、ツーリング先でも眠くなったら道路脇の駐車帯にバイクを停めてそのまま寝てしまいます。
傍からはやたら寝るのが好きな人間に見えるかも知れませんが、実際は眠いときに動くと非効率的なので生産性を上げるために寝てるだけです。
決して寝ることが大好きとかそういう訳ではありません。
夜も毎日8時間くらい寝てますが、寝ることが大好きとかそういう訳ではないんです。
国立大学職員外伝016
ここ数年、旅先で見かけた野の花を撮影し、帰宅後にその名称を調べたりしています。
我ながら「親父臭いことしてるなぁ」とは思うのですが、これが思いのほか楽しくてやめられません。
この分だと庭に盆栽を並べだすのもさほど遠い未来ではないと思います。
国立大学職員外伝015
徒歩通勤をしているので、毎日最低7kmは歩きます。
この間「頑張れば1日20kmくらい歩けるんじゃないだろうか?」と思ったので休日に挑戦してみました。
普通に歩けました。
次は40km歩いてみます。
国立大学職員外伝013
何だかんだ言って自炊してます。しかしレパートリーがさっぱり増えず、気に入ったメニューを美味しくすることだけに専念しがちです。
こういうやり方じゃいまいち料理の腕も上がらない気がするのですが、とりあえず好物の餃子はとても美味しく作れるようになったので「まぁいいか」と思って餃子ばっかり食べています。
国立大学職員外伝011
相変わらず就寝前にホットミルクを飲み続けています。この前計算してみたら1年間で120Lの牛乳を飲んでいることが判明しました(1人で)。
ちなみにりんごは360個、ヨーグルトは28kg、納豆は22kgでした。多分、青魚も100匹くらい食べてます。
健康うんぬん以前に、こんなに毎日同じものばかり食べていて大丈夫だろうかと、たまに心配になったりします。
国立大学職員外伝010
一人暮らしも5年目になるとかなり自由気ままです。
休日の朝にふとコロッケが食べたくなったので午前中に本屋で料理の本を買って午後にホームセンターで揚げ物用の鍋を買って夕方に調理して夜に一人舌鼓を打つとか、そのくらい自由気ままです。
国立大学職員外伝005
デジカメの画像フォルダを見直してみるとたまに「あれ、こんなのあったんだ」という画像に出会います。上の画像はそんな中の一枚。動物を撮るのが苦手な割には上手に撮れてるつもりです。
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