倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

等しく命あるもの

2019-08-19 | 日記

8/18 Sun.

 

お盆を明けてなお、厳しい暑さが続く毎日、今年は特に熱中症で搬送される人が多いなど、暑さの影響で健康被害に陥るニュースが多く聞かれています。

 

熱中症といえば、日中に停められた駐車場のクルマの車内が高温に至り、車内に居る者が 健康被害どころか生命の危険にさらされていることが都度都度ニュースになっており、その度に憂慮させられているところです。

被害の筆頭は やはり幼児。親御さんは「ちょっとの間」と思い、それもエンジンをかけ エアコンを入れたままにしておけば大丈夫という前提でクルマを離れるようですが、車両のコンディションによっては、エアコンをかけたままのアイドリングでバッテリーに負荷がかかり「エンスト」に陥るケースもあり・・・炎天下の下、ひとたびエンジンが切れれば ものの十数分で車内は蒸し風呂状態になってしまい、それは非常に危険であることは言うまでもありません。

 

一方、同じ類いの熱中症被害に 意外に多く遭うのが、ワンちゃんなどの「ペット」だそうです。

幼子同様、やはり ちょっとの間と車内に置き去りにされたペットが、知らぬ間にエンジンが切れたりして、飼い主が戻ったときには車内でグッタリ、というケースも散見されるそうです。

中には、車内で動き回るうちに、最近の車種で主流になっている「スタートボタン」を押して 自らエンジンをオフにしてしまい、飼い主の思い及ばないところで健康被害に遭うケースもあるとか。

 

近年は、凍死などの寒さによる健康被害よりも、熱中症で生命に関わる健康被害の方が格段に多いのではと思うのは 私だけではないと思います。

「暑さは我慢すれば何とかなる」などとの過去の迷信?に因(よ)らず「暑さの影響は生命に関わる」を前提に、人の子はもとよりワンちゃんなどのペットについても、等しく「命あるもの」として適切に保護してくださるよう、飼い主のみなさんにはくれぐれも自覚していただきたいと願う者の一人です。

 

 

 

「命」といえば、ここのところ 他人様(ひとさま)、さらには自分の家族の命までも軽んじる事件・事故が多く聞かれ、その点においても憂慮の念を強くさせられるところです。

八月は さきの大戦に関する行事が多くあり、その度に 図らずも戦地で身を挺した若者や、爆撃などで戦禍に巻き込まれた罪なき住民のことを思い「命」の儚(はかな)さや大切さを身に染みて覚えたハズの国民が、最近になっては 平和社会の陰で命を軽視するかの所作(しょさ)を為(な)してしまうことは残念極まりなく、であるからこそ さまざまな機会を通じて、一人ひとりが「命の大切さ」を再認識すべきと思うところです。

また ペットについても「飼い始め」は小さくて可愛かったのに、成長につれて もて余して捨ててみたり、面白半分に虐待してみたりと、動物だからと粗末に扱う「ヒトのわがまま」には、ときに怒りさえ覚えるところであり、この点についても、飼うなら最後まで保護責任を全うすべきと強く思うところです。

 

人もワン(生き物)も、等しく「命あるもの」ですから。

 

 

 

 

 

とある日、伺ったお宅の玄関先に 一匹のワンが。

 

 

家によっては、来訪者が敷地内に入った途端に激しく吠えて チャイムを鳴らすまでもなく家人の方が出てこられるケースも間々あるのですが、こちらのワンは一言?も発せず、おとなしくしています。

そんなワンの傍らを過ぎ、チャイムを鳴らして待っても 家人の方は出てきません。

待ち時間?の間、試しにワンに手を伸ばしてみると、これまたおとなしい様子。

 

 

ほどなくして家人の中にお出ましいただき、ワンちゃんの様子を話すと「そうなのよ、このコ、番犬の役目を全く果たしてないの。」と苦笑い。

 

一言も発せず、なのに心安(やす)まるコミュニケーションを実践してくれた、何ともいえず愛嬌のあるワンだったのでした。