インフルエンザの猛威が止まりません。
このことについては 過般の本ブログでも触れておりますが、暮れにきてのこの状況に際し 自分自身への自戒も含めてレポートさせていただきます。
5年に亘り 私たちの社会生活を蝕(むしば)んだコロナウィルス感染症が5類に移行(格下げ)され 疫病に手を焼いた私たちは一抹の安堵感を覚えたところですが、一方で 他の疾患(インフルエンザ)が台頭してきたことは 感染症について全く油断(予断)ならないことを思わされたところです。
報道等によると、全国的な傾向に倣うように 長野県においてはインフルエンザ患者数が2週連続で増加し、県内に12ある保健所のうち9か所で警報の基準を上回っているとのことです。
長野県によると、今月26日までの1週間に 県が指定した医療機関から報告があったインフルエンザの患者数は1か所あたり平均51.83人で、警報の基準となる30人を大幅に上回っており、しかも その増加率は前週の1,45倍となり、増加が2週連続で続いているとのことです。
保健所別では上田保健所で103.38人、飯田保健所で83.86人、北信保健所で59.20人、長野市保健所で56.56人などと、県内に12ある保健所のうち9か所で警報基準を上回っています。
学校などでも感染が広っており、同じ期間にインフルエンザとみられる症状で学級閉鎖や学年閉鎖などの対応をとった学校や幼稚園などは189施設に上(のぼ)っています。
県は「インフルエンザ警報」を出すとともに、しばらくのあいだは流行の継続が懸念されるとして、外出後の手洗いや適切なマスクの着用など基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけています。
これまでインフルエンザは 冬に流行(はや)るイメージがありましたが、今年はほぼ通年に亘ってインフルエンザ感染者が出ており この9月から感染が急拡大しているとのこと。他方コロナ感染者は減少または低数が維持されており 今はコロナよりインフルエンザの患者数が多い状況になっている、また特に 若者や若年者のインフル感染が増えているようです。
この状況について専門家は「免疫の低下」を原因に挙げており、その理由が さきの〝コロナ禍〟にあることも指摘しています。
インフルエンザは例年の推定患者数が1,000~1,500万人ほど出るのですが、2020年に新型コロナの感染が拡大した際 多くの人が感染対策をしたことで、インフルエンザについても感染予防が行き渡り(インフルエンザについては)流行すらしなかったのです。
そのことは喜ばしいことでありながら、一方で皮肉なことに 国民の中でインフルエンザの抗体自体が減少することになってしまいました。
そのうえでのコロナ5類移行。人々は感染対策の箍(たが)を緩め いわゆる通常モードで社会生活を送りつつある中、再び息を吹き返したインフルエンザが市中に出回ると 免疫力の下がったみなさんは次々と感染の憂き目に遭ってしまうという〝インフル負のスパイラル〟ができてしまっているようなのです。
特に若年層については インフルエンザ自体に罹患したことの無い者もおり、それらの子らにインフルエンザウイルスが取り憑(つ)けば 直ちにパンデミックに陥ってしまうという構図なのです。
今のこの状況は、さる2009年のインフルエンザ大流行の年と類似しているそうです。
このことについては、長野市保健所のK所長も指摘しておられました。
今年のインフルエンザ流行は、2009年のそれと類似しており、そこには やはり人々(特に若年層)の免疫が少ないことが要因としてあるそうです。
ま ただ幸い、インフルエンザについては特効薬(専門薬)があることから、コロナ感染症のように えも知れぬ不安に貶(おとし)められることはありませんが、一度(ひとたび)罹患すれば 手ひどい発熱などの重篤な風邪の症状に見舞われるうえに、学校・職場・家庭などの集団生活(活動)が一気に頓挫させられることから コロナ禍と同様に警戒すべきことは言うまでもないところです。
で、やはりインフルエンザの感染予防においても すべきことは同じ。
手洗い・咳エチケット(マスク着用を含む)などの対策を怠りなくし、集団感染を防ぐために一人ひとりが気をつけてゆきましょう とのことでありました。
私自身、この暮れにきて 体調が万全とはいえない感じです。
日々追われるに任せて 現状のままに走り続けていいるところですが、一朝(いっちょう)ことあれば どんな健康被害に見舞われるか分かりません。
ここのところのインフルエンザ警戒情報を我がこととし、自戒を怠りなくせねばと みなさんと共々に思いをいたすところです。