倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

「長野市襲撃予告メール」 =対策が ぬかりなく=

2020-04-30 | 日記

4/30 Thu.

 

この日の朝は 好天に恵まれてはいたものの、長野市役所庁舎前には 何ともいえない緊張感が漂っていました。

 

 

一昨日、長野市のメールフォームに送られてきた「長野市役所を襲撃する」との予告メールを受け、長野県警が警戒態勢を敷くこととなったのです。

 

 

午前7時を回った北庁舎前の駐車場には、多くの警察関係者が終結していました。

今回のメールについては「悪質なイタズラ」の公算が強いとは思われますが、実際に〝犯罪予告〟が為(な)されたことから、公安警察とすれば 最悪の事態を想定しての対応を余儀なくされたというところでしょう。

 

黒づくめの屈強な面々、装備も怠りなく顔を揃え、警備に向けて打ち合わせを行なっていました。

 

 

その背中には「NSIT」の文字が。

長野県警で 特殊犯罪に対応する捜査班です。今回の犯行予告メールの特殊性、また(犯行の)対象が 多くの市民が訪れ、また市の中枢機関でもある長野市庁舎ということに鑑み、敢えての形で派遣されたものと思われます。

 

 

NSITの面々は、それぞれに任務を分掌し 庁舎へと入ってゆきました。これから 金属探知機の設置や不審物の捜索など 今日いちにちの警備体制に臨んでゆくものと思われます。

 

 

駐車場の出入り口には、ジュラルミン盾を持った機動隊員が配置され、万が一に備えています。

 

 

 

この日は、庁舎への出入り口が制限され、北庁舎はメイン出入口が 南庁舎は西出入口が封鎖されています。

 

 

 

 

と いうのも、制限した出入口には 不審物の持ち込みを防ぐべく「金属探知機」が設置されているのです。

 

 

 

基本的に 職員は「職員証」を示せば通過できますが、持っていない人は、たとえ職員であっても金属探知機をくぐることを求められます。

 

 

やがて職員が出勤する時間となり、実質的な警備が行なわれてゆきました。

 

 

庶務課の職員が、職員証の提示を求め、持っていない人は 金属探知機に誘導されます。

 

 

 

たとえ危険物でなくとも、スマホなど金属類を所持していると それに反応して 直ちに「ピーッ!」と警告音が。すると 職員であろうが誰であろうが、否応なしに「持ち物拝見します。」の扱いになるのです。

 

 

 

 

何の前触れも無く送られてきた、どっかの輩(やから)の悪質なイタズラは、県警の特殊捜査班までも出動させる〝大騒ぎ〟に発展してしまいました。

 

こんな迷惑な行為は 断じて許されるべきものではありません。

今のところ 市庁舎は平常を保ち、いつも通りに 業務と市民サービスが遂行されています。

ただ、まだ ゆうに半日を残していることから、予断を許すことはできず 閉庁時間まで警戒態勢が継続されることとなります。

 

これまで何度も触れていますが、東日本台風を経ての新型コロナウィルス禍と 災難続きの長野市の、よりによって こんなときに起こされた威力業務妨害には、怒りと憤りしかないところでありますが、いずれにしても大過なく推移し〝単なるイタズラ〟で済んでくれることを願うばかりです。

 

 

なお 明日は、新型コロナウィルス対策のため計上される補正予算を審査する「臨時市議会」が招集されています。

私たち議会(議員)も、こんな蛮行に負けず 厳しい状況に置かれた市民生活の支援に向け全力を尽くしてゆくことを、こんな騒動があったが故に 思いを強く持ったところであります。

 

 

・・・ったく、いい加減にしろ!

 

 

 

 


「長野市役所襲撃予告メール」 =蛮行に屈せず= 他

2020-04-29 | 日記

4/29 Wed.

 

◆蛮行に屈せず

「市役所襲撃予告」メールを受けた長野市(市役所)ですが、基本的には「悪質ないたずら」と判断し 冷静な対応に務めることになっております。

しかしながら、万が一を考え、明日は 朝から警戒態勢を余儀なくされることになります。

庁舎の出入口を限定すると共に、金属探知機を設置し 来庁者が危険物を持ち込むことの無いよう警備を徹底することになっております。また、入庁者には身分証明書の提示を求めることもあるとのことから、特に30日に関しては、登庁するようであれば 身分証(議員証)を必ず携行してください 旨の連絡が出されております。

(長野市議会議員証)

 

 

いずれにしても、さまざまな業務が煩雑(はんざつ)を極めている中での〝愉快犯〟とも言える輩(やから)の愚行には 怒りしかないところではありますが、そんな奴は まさにそこが狙いでありましょう。

自分の送ったメールに 公的機関が狼狽(うろた)え、右往左往することが楽しくて仕方が無い。

たぶん 輩(やから)は、自らが発した脅迫メールについての報道を見ては ほくそ笑み、もしかしたら 明日の警戒態勢を、どっかの電柱の陰から見ているのかもしれません。

しかし、われわれは そんな蛮行に屈し、ましてや そんな行為によって市行政が遅滞するようなことがあってはならないのであります。

市民生活における課題は山積し、対応は待ったナシであります。

明日の警戒については 警察(長野中央署)の協力の下(もと)適切に行なわれ、日常業務が粛々と維持されることを願って止まないところです。

 

 

 

 

◆「新型コロナウィルス禍」社会的(健康)弱者への感染を強く懸念

29日付の信濃毎日新聞に「新型コロナウィルス禍」に関し 2つの記事が掲載され、それぞれの(記事の)中に類似性と共通課題を感じたところです。

 

先ず 15面には「知的障害施設 命どう守れば」との表題で、新型コロナウィルスの感染予防に欠かせない いわゆる〝3密の回避〟や〝手洗いや手指の消毒〟さらには〝マスク装着〟などの「基本行動」が、知的障がい施設においては 存外に難しいことであること、そのために 当人ならびに施設職員が非常に苦慮を余儀なくされていることが伝えられていました。

 

 

 

ご案内のとおり〝3密の回避〟や〝手洗いや手指の消毒〟また〝マスク装着〟については、強制力をもって実践するというより、それぞれの人の「自覚」に依(よ)る面が多いものです。

言い換えれば「何故(なぜ)そうするの?」との〝行動の根拠を理解〟してさえいれば、多少の不具合があっても辛抱できるところであり、これは 例えば保育所などの幼児についても、先生方が丁寧に教えることで理解が進み、大概(たいがい)の子らは基本行動を守ってくれていることと存じます。

さらに言えば 現在のウィルス対応の基本行動は、今までの日常行動とは違う いわば「イレギュラーな行動」を強(し)いるものであり、これについても「今は 普段とは違うとき」との〝理解〟があれば、それに準じてくれるでしょう。

しかしながら、それ(理解)が なかなか叶わない当該施設においては スタッフがいくら注意を払っても「普段と違う行動」を全員が行なうことは非常に困難であり、感染予防を第一義に履行しなければならない現在の状況下での 関係者のジレンマはいかばかりかと思うところです。

 

そのうえで、現時点(感染予防)で 関係者の取り組みが非常に厳しい状況であることに加え、これが 実際に施設内で新型コロナウィルスが発生してしまったとすれば・・・発症した障がい者の人を 感染症指定病院へ入院させなければならなくなります、しかして そこには、その際の生活補助などの支援体制をどうする? などの新たな課題が浮上することとなり、現場の混乱に拍車をかけることになってしまいます。

このことについては、去る4月中旬に 千葉県内の知的障がい者施設で集団感染が発生した事例もあり、現場の混乱ぶりと対応の状況が伝えられていますが、私たちの暮らす地域においても 対岸の火事とはとても言えず、いつ起こってもおかしくないと自戒(警戒)するべきことは論を待たないところです。

 

 

さらに 同じく29日付信毎27面には、他県の老人福祉施設における「施設内クラスター」を事例として、健康弱者の最たる「要介護高齢者」への感染の怖さが伝えられていました。

 

 

 

こちらの施設では、施設関係者自身が「認識の甘さ・初期対応の遅れ」を認めていますが、言い換えれば それだけ施設内感染のスピードは想定を超える速さで関係者を襲い、手の付けられない状況に陥ったことを実感させられます。

もとより この新型コロナウィルスの野郎は、感染者に重大な肺炎を誘発し それ(感染者)の抵抗力が弱いと見るや、直ちに死に至らしめるスピードで攻めてくるものです。

そのため いわゆる健康弱者ばかりが身を寄せる高齢者介護施設においては、スタッフが慌てふためくを尻目に感染の連鎖を広げ、結果 多くの方が犠牲になると同時に、施設全体がウィルスの坩堝(るつぼ)と化してしまったものです。

 

 

・・・・・・・。

「明日は我が身」であります。

奇(く)しくも同じ日に掲載された2つの記事は、私たちに強い警鐘を鳴らすこととなりました。

『全国非常事態宣言』が継続するなか、列島のあちこちの自治体内で「施設内クラスター発生」の報道が相次ぎ、まさに看過できない状況となっています。

自分の身・家族の身、そして 職場などの関係機関(組織)の身を守ると同時に「健康弱者(社会的弱者)」の身を どう守ってゆくか。

喫緊かつ重要な課題であることを 思い知らされたところであります。

 


長野市に「襲撃予告メール」届く =許し難い暴挙=

2020-04-28 | 日記

4/28 Tue.

 

連日に亘り「新型コロナウィルス」に関するニュースが引きも切らない中、長野市においても ほぼ連日、それ(コロナ)に関する報告や連絡が 全議員が所持するタブレットに送られております。

特に最近は、不定期に「陽性感染者」が発生していることから、私も 日々時間ごとの受信メールのチェックが欠かせません。

そんな中 この日の午後、極めて異質(悪質)な報告メールが届き、驚きと共に 強い怒りを覚えたところです。

 

 

「4月30日に、長野市役所を襲撃する」という内容の〝脅迫メール〟が届いたというのです。

 

 

この許されざる暴挙は、何の予告も無く 長野市役所のメールフォームに届いたようです。

これを素早く見咎(みとが)めた職員が 直ちに上司に報告、総務部庶務課を中心に対応が進められました。

 

この手の犯罪は「威力業務妨害」に該当する〝悪質ないたずら〟と申せます。

ただ、昨今の社会状況に鑑(かんが)みれば、単なる悪ふざけで片付けることはできないことから、警察に相談したうえで〝犯罪予告の日〟である 4月30日の対応に向け対応が協議されました。

それによると、4月30日は 庁舎の出入り口を限定し、それぞれのドアの前に「金属探知機」を設置 入庁者が危険物を持ち込むことを未然に防ぐ他、場合によっては 手荷物検査も行なうなどしながら、警戒を強めてゆくとのことです。

(北庁舎/南出入口)

 

 

(南庁舎/北出入口)

 

 

こんな許し難い行為、一体どこの誰が、どんな目的で(悪事に)手を染めているのでしょうか。

もとより長野市は、昨年発生した「東日本台風」で大きな痛手を受け、現在は 列島を脅かす「新型コロナウィルス」の惨禍の中、市民はそれぞれ 国民の一員として、自粛と抑制の社会生活を耐えている最中(さなか)です。

まさに満身創痍の中 さまざまな苦難に向き合い、耐え難きを耐えながら やがて来る〝明日〟を信じて日々を送っているのです。

そんな、健気(けなげ)とも言える長野市民の心を弄(もてあそ)ぶ行為は、断じて許すことはできません。

 

 

さらに言えば 今の長野市行政は、東日本台風被害からの復興に向けた諸施策の推進、さらには 列島に蔓延する新型コロナウィルスにより大きな悪影響を受けている市民生活を支援する施策の運用など、多くの取り組みに追われており、そして それら一つひとつの業務は一切の遅滞が許されないことは、関係者の共通認識とされているところです。

この度の蛮行は、そんな市の業務を著しく妨害するものであり、この輩(やから)は 自分の愚かな行為により、37万市民全員を敵に回したと言っても過言ではありません。

これを受けたわれわれの心情を 平たく口語調で言えば「このク○忙しいときに、何てことしやがる!」です。

 

いずれにしても 私たち関係者は、市民の安全を第一と捉え、結果として大過なく事(こと)が収まるよう 万全を期してゆくしか無い、と 認識を新たにいたすところであります。

 

 

市民のみなさんにおかれましては、こと30日においては 先延ばしできる用事は後日に送っていただき、当日(30日)は 来庁を控えてくださいますよう、私の立場からもお願いいたす次第であります。

 


新型コロナウィルス関連 =避難所運営・長野市5月臨時議会=

2020-04-27 | 日記

4/27 Mon.

 

◆ 長野県中信エリアで地震が頻発 ~折(おり)も折、心配な材料~

ここ数日、長野県中部エリアを震源とする地震が多発していることが報じられており、同じ県民として心配に思っています。

報道によると、震度1以上の有感地震は、この22日から実に50回を超えているとのこと。23日には松本市で最大震度4を観測「緊急地震速報」も発表されました。気象庁によると、しばらく同程度の地震が続く可能性があり 注意が呼び掛けられてています。

 

 

ここのところ、列島には さまざまな自然災害が発生しています。

マ、地球の歴史の中では ほんの一瞬の出来事かもしれませんが、われわれ人間にとっては 災害の度に自然の猛威を実感させられ、その度に避難や対応に右往左往するところです。

 

で・・・折(おり)しも の「新型コロナウィルス禍」であります。

から人へと 知らず知らずのうちに感染する厄介なウィルス、その感染の輪を広げないための 最も有効な手立ての一つが「3密の回避」であることは、すでにみなさん充分にご承知のことと存じます。

 

 

そのうえで、私(だけではないですが)が 強く懸念するのが「今、この時点で 万が一避難が必要な災害が起きれば〝避難所〟は一体どうなってしまうのか。」という点です。

 

避難所こそが、典型的な〝3密エリア〟ではないか。

(写真は資料)

 

私たち自体、さきの「東日本台風」で、命からがら逃げ込んできた方々が身を寄せる避難所については、その状況の大変さについて イヤというほど目にし 耳にしてきたところであります。

そのうえで申せば、体育館などの「一つ屋根の下」で ダンボールなどの仕切りだけでプライベートを確保しながら過ごすを余儀なくされた避難所は、言うまでもなく「密閉・密集・密接」の〝悪しき3拍子〟が揃っているのが やむを得ない実態となっています。

この場所に もし「新型コロナウィルス」のような感染症が持ち込まれたとすれば・・・〝避難所クラスター〟は絶対に避けられない状況となり、そんなことを想像しただけで 背筋が寒くなるところです。

 

しかしながら、いま現在 私たちは「新型コロナウィルス禍」の真っ只中に身を置くことを強いられています。このうえは、災害時の感染症対策について 今まで以上に警戒と関心を強め、あらゆる可能性を想定する中で対応を協議してゆかなければならなくなったことを強く自覚するところです。

側聞すれば さきの東日本大震災の折には、ある避難所で ノロウイルスやインフルエンザが流行したことがあり、収束へのミッションが実践されたとのことでありますので、それらの経験を活かしながら 昨今のウィルス流感を踏まえた避難所運営に さらに心を砕いてゆくべきでありましょう。

 

但し 現時点で難儀なのが、この野郎(新型コロナウィルス)には 現時点でワクチンが無い、ということであります。ノロやインフルはワクチンで解決できたところですが、今ここで同じ状況になったとしても〝特効薬〟の無い中では 対処療法しか行なえないことになり、現場の窮状は推して知るべしというところです。

一説によれば、首都圏に係(かか)る南海トラフは 向こう30年以内に大きな揺れを起こす可能性があるとのこと、ということは『非常事態宣言』発令中の 今このときにも、地下のナマズが大暴れしない可能性は無いとは言えないということになります。

 

いずれにしても、列島全体を新型コロナウィルスの暗雲が覆う中、今のうちに然るべき対応を進める必要性を実感すると同時に、心情的には、よりによって今このタイミングにおいては 避難を要するレベルの災害が起きないことを、切に切に願うところであります。

 

 

 

 

 

◆長野市議会 5月臨時議会の議案が報告される =新型コロナウィルス対策議会=

この日 行なわれた「政策説明会」で、来る5月1日に招集される「臨時議会」に上程が予定される議案についての説明が行なわれました。

20202年度の一般会計5月補正予算案(393億円)が計上され、その全てが「新型コロナウイルス対策関連事業」です。

その主なものは、国の定める支援策に基づき、全ての市民(約37万4700人)を対象に 1人一律10万円の「特別定額給付金」の支給について、また 厳しい経営を余儀なくされる 飲食・小売業などへの家賃支援施策「長野市事業継続緊急支援金(最大20万円)」などが盛り込まれています。

この「長野市事業継続緊急支援金」は、4月の売り上げが前年同月比で2割以上減ったとみられる市内の事業所(約3,300事業所)を対象に、3月と4月の家賃に相当する金額を支給するものです。

また、新型コロナウィルス感染の有無を調べるPCR検査体制の拡充に向け、臨時の「検査センター」を市内に新たに2カ所設けるなどし、現在の検査の最大数を 1日あたり24検体から65検体にまで増やすこととします。

補正後の一般会計総額は、2,138億円となり、過去最大規模が更新されることとなります。

 

地域社会に対し、さまざまな悪影響を及ぼす「新型コロナウィルス」この野郎への対策は 待ったナシ。

長野市議会においても 早期成立・早期施行が求められています。

ただ、一部 運用などについて課題も内包していることから、手際よく議論を進め、いずれにしても 早いとこみなさんに支援の手が及ぶよう 鋭意取り組む所存であります。

 

 

 


JR福知山線事故から15年 ~時間経過と共に~

2020-04-27 | 日記

4/26 Sun.

 

 

去る4月25日は、遡(さかのぼ)ること15年前、2007年(平成17年)に発生した「JR福知山線 脱線衝突事故」が発生した日であります。

事故で被害を受けられた方々に 改めて 心からなる弔意とお見舞いの意を表する次第であります。

(なお当日は 長野市内での「新型コロナウィルス 14例目の陽性感染者が発生」の報告で触れることができませんでしたので、改めて述べさせていただきます)

 

 

007年4月25日 午前9時過ぎ、朝の通勤・通学など 多くの乗客を乗せた、宝塚駅発 同志社前駅行き/上り快速第5418M列車は、まさかの速度超過のままに鉄路の右カーブに進入、その車体は 安全範囲をはるかに逸脱したスピードを落とすことなく レールの方向に逆らうように脱線、結果 多くの犠牲者と怪我人を発生させる、かつて無いほどの大事故となってしまいました。

事故直後の 列車と建物が合体したかの映像は、強い衝撃をもって 私たちの脳裏に焼き付けられることとなりました。

 

 

あのとき私は、地元のベテラン市議さんの勇退に伴い、周囲の勧めを受けて長野市議選への出馬(初)を決意し、後援会の設立や挨拶回りなど 慣れない活動に追われ始めた最中(さなか)でありました。

忘れもしません。当日 私は、早朝から活動に励むうち 当時のU後援会長(故人)のお宅に立ち寄り、打合せなどをしている際に 流されていたテレビ放送中に事故の速報が入り画面に釘付け、二人で言葉を失なったことを 今でも鮮明に覚えております。

何という事故が起きてしまったのだ、と

 

世界に誇る、正確無比の公共交通機関である 日本の鉄道。1年365日、数分数秒の狂いも無くホームに滑り込み多くの乗客を一度に運んでくれる〝最良の移動手段〟は、しかし その陰(かげ)には、緻密なダイヤ編成と ミスの許されない厳しい運行技量の積み重ねがあり、その 当たり前として遂行されていた日常業務の中に生じた、ほんのわずかな綻(ほころ)びが かつて無いほどの大事故を招くことになってしまったことは、残念と言うには あまりにその被害が大きかったところであります。

 

JR西日本による 報告サイト

     ↓

https://www.westjr.co.jp/fukuchiyama/outline/

 

 

あれから15年の歳月が経過しました。事故を起こすこととなってしまったJR西日本をはじめ 国内の全ての鉄路関係者が、あの事故を契機に 運行安全を再認識し「正確」に加えて「より安全に」を主眼に運行業務に励むようになったことは周知のことであります。

 

 

 

そして・・・大事故や大災害の度に 私たちは「教訓」と「風化」との、半ば相反した事象に向き合うことを再認識させられます。

脳裏に焼き付かんとする大事故や大災害を目の当たりにする度に、私たちは「二度と このようなことが無いように」を合い言葉に、事故や災害の経緯の中に反省材料を見出し、後の改善・改良の足掛かりにしてきました。

その一方で「喉元過ぎれば 熱さ忘れる」の如く、時間経過と共に 事故(災害)の印象は薄れ、やがては「そんなこともあったな。」などと 呑気(のんき)に交わすようになることも、人間の性(さが)と言えるのかもしれません。

 

このJR福知山線事故をはじめ、近代日本は あまたの悲劇を経験し、その度にそれらを轍(てつ)としながら 歴史を重ねてきました。

第二次世界大戦 然り、東日本大震災 然り、最近では 東日本台風 然り・・・大なり小なり、また かかる事故や災害とは別次元の事件や出来事もありながら 今に歴史を紡(つむ)いでいるところであります。

 

 

そのうえでの 現下の「新型コロナウィルス禍」であります。

まさに降って湧いたかの 世界的なウィルス騒動に翻弄される今ですが、私たちは この野郎から多くのものを奪われると同時に、この 避けられなくなった歴史的事実から何を学び、それを後世に どう活かしてゆくべきなのでしょうか。

今はまだ災いの最中(さなか)、そんな答えを見い出せる時などでは とてもありません。

でも、時間は確実に過ぎてゆきます。

この 実に陰惨なウィルス騒動も、いつか過去の歴史のページに記(しる)されるときが来るのです。

 

 

あの JR福知山線脱線衝突事故から、実に15年もの歳月が流れました。

今から15年後、歴史は「新型コロナウィルス禍」を どう検証し、それを史実として どう後世に遺(のこ)しているのでしょうか。

しかし今はまだ、振り返るときではありません。

ウィルスの収束に全力を尽くしながら、そのうえで この経験を経験で終わらせることなく、後世につなげる。

そんな役割をも、私たち 今を生きる者は担っていると思うところです。

 

 

なお 今では、事故現場付近を走行する列車は速度を落とし、安全運行に務めていることが伝えられています。

 


大型連休を前に ~春節の武漢市になってはならぬ~ 

2020-04-26 | 日記

Essay・・・・・・・・・・・・・・・・

 

◆大型連休を前に ~春節の武漢市になってはならぬ~

今週の末から、休日が連なる「ゴールデンウィーク」を迎えます。

本来であれば、家族や友人と共に行楽地に出かけたり、仲間や恋人と さまざまなイベントに参加するなどして、まさに初夏の佳き休日を楽しむ好機となるところですが、今年に限っては、社会(全世界)に「新型コロナウィルス」による 暗雲が立ち込めてしまっています。

 

 

その暗雲を取り払い、私たちが再び いつも通りの社会生活を送れるようになるためには、とりも直さず、この「新型コロナウィルス」が蔓延する状態を収束に導くことしかありません。

政府による『緊急事態宣言』が発出(はっしゅつ)されてから時間が経過しています。当初(4月6日) 首都東京をはじめ7府県を対象に出された宣言は、16日に全国に拡大されるに至ってしまいました。このうえは、まさに挙国一致で〝ウィルス退散〟を期するところです。

 

これを野球に例えれば ゲームは8回裏あたりでしょうか。今回の〝試合終了時間〟は、5月6日を目途(めど)に設定されています。しかしながら試合展開によっては〝延長戦〟も想定される中、日本に住む人々vsウィルスとの あくなき戦いが続いています。

 

果たして 私たちが望むとおり、5月6日には 晴れてゲームセットを迎えることができるのか?はたまた 守勢に回るままに延長戦を余儀なくされるのか?

 

その 試合の命運をカギを握るのは、プレーヤーである われわれ国民の行動の如何(いかん)に懸かっており、しかして 予定どおりゲームセットに試合を収めるために最も有効な〝戦法〟は「在宅(Stay Home)」であることは言うまでもありません。

人から人へ 知らず知らずのうちに感染する この厄介なウィルスの暴走を止めるためには、人との接触(濃厚接触)を避けることが第一、そのためにも 用事の無いときには家に留(とど)まり、兎(と)にも角(かく)にも事態の収束を待つこと。まさに〝持久戦の貫徹〟が求められていると申せます。

 

 

 

 

しかしながら 実際には「人の移動」は行なわれています。

〝コロナ疎開〟と呼ばれる 都会で暮らす子や孫の帰省は、無自覚のままにウィルスを実家のある地方都市に飛び火させ〝家族内クラスター〟として感染拡大の温床となってしまっています。

ここ長野市においても、ほぼ全ての陽性感染者の新型コロナウィルスは 他府県から持ち込まれたものに起因して拡大しており、その事実については 私も残念に他なりません。

 

それらの経緯を踏まえて今後 私たちが警戒しなければならないのが、来る大型連休中の 他県からの人の流入による〝ウィルスの持ち込み〟でしょう。

さきには 著名なタレントが 無自覚のままウィルスを来訪先の沖縄県に持ち込み、結果 ゴルフ場やホテルを営業停止に追い込んだ事例もあり、たとえ本人に悪意が無くとも その無自覚行動によって重大な結果を招いてしまうことが大いに懸念されるところです。

しかしながら、非常事態宣言区域に住む方々のストレスも もはやピークを超えています。そんな中でも 多くの人は「Stay Home」を実践しておられますが、このまま 家に籠(こも)ることに耐えられなくなった人たちが〝首都脱出〟を試み、信州に息抜きの場を求めることも考えられないことはありません。

 

私は 大型連休を控えたこの時期を、さきに感染拡大の引き金となった 中国の「春節」に重ね合わせざるを得ません。さらに言えば、主に首都圏の人びとが、かつて武漢市の市民が大挙して市外に移動し 感染を広げることになってしまった悪しき轍(てつ)を踏まねばイイが・・・と懸念せざるを得ないところです。

報道などによれば、さきの週末には 都内の商店街や 海岸沿いのリゾートエリアには、例年並みか それ以上の人出があったことが報じられ 驚かされたところでしたが、そんな〝無自覚の感性〟のまま、外出の欲求をため込んだ状態で 大型連休を迎え、〝無自覚の行動〟に及んでしまったとしたら。

万が一、春節の武漢市民のような行動を 警戒区域の人たちが起こせば、それはまさに中国の二の舞・・・そうなれば〝列島クラスター〟は避けられないことになるでしょう。

 

 

 

・・・・・・・・。

私たちは 決して〝排除の論理〟に立っているのではない。挙国一致の中で、この国難を皆で乗り切るべく「移動を控える協力」に共々に努めましょう、と心底願っているのであります。

もとより「観光立県」の信州。本来であれば 一人でも多くの方々に来県していただき、豊かな信州の自然や文化を堪能していただきたいのはヤマヤマであります。が、今は国難のときであります。

 

まさに苦渋の選択「Stay Home」。

試合は佳境に入りました。結果の成否は、この大型連休に臨む「国民の意識」に懸かっています。

 

 

 

夜に市内を移動中、国道に大きな電光標識が。

 

 

通行車両に〝移動の自粛〟を訴えています。

 

 

 

季節は初夏。絶好の行楽の時季なのに。

でも ゴールデンウイークは、来年も必ずやって来ます。今(今年)は国難のとき。

 

 

夜の道路に浮かぶ啓発サインの中にも「今は我慢のときですから。」と〝声なき表示〟が見える風でした。


長野市内で 14例目の新型コロナウィルス陽性患者が発生 =基本再生産数=

2020-04-25 | 日記

4/25 Sat.

 

ここのところ 連日に亘って、長野市内での新型コロナウィルス陽性感染者 発生の報が伝えられていますが、この日も 市保健所から連絡(メール)があり、長野市内で14例目となる陽性感染者が発生したことが報告され、後にニュース報道も行なわれました。

 

 

 

あいにく私は さきの東日本台風台風で被害を受けた長沼エリアの調査に足を運んでおり、情報報告会見そのものは間に合いませんでしたが、情報を載せたペーパーが恵与されましたので、それらに基づいてご報告いたします。

 

 

この日 報告された陽性感染者は次のとおりです。

陽性感染者 (14) 30歳代(男性) N男さん とします。

こちらのN男さんは、去る4月10日に、陽性感染者(7)のG子さんと 古牧整骨院以外の場所で接触した経緯があるとのこと。それらを踏まえた N男さんの行動歴は下記のとおりです。

4月10日 (7)のG子さんと濃厚接触

4月15日 夜間 38~39℃代の発熱・倦怠感・筋肉痛(以降 日中は解熱~夜間に発熱の繰り返し)

4月23日 医療機関Aで肺炎が現認され、医療機関Bに入院

4月24日 PCR検査で「陽性」の判定、そのまま医療機関Bに入院中

濃厚接触者 12人(同居者3名・同居者以外9名)

 

 

 

今回 明らかになった14例目の人は 感染経路は明らかであることが良かった点である一方、陽性判定を受けるまでの間 多くの人(延べ12人)との濃厚接触があったことが大きな問題点と申せます。

おそらく、10日にG子さんと接触し 15日に症状が出て以降も、自宅待機し 他人との接触を極力避けるような〝自衛行動〟が徹底されていなかったことと思われ、(自粛行動などの)早期対応が感染拡大を防ぐために重要であることを考えれば、残念なことでありました。

今後 当局(保健所)においては、N男さんの供述に基づき かかる12名の追跡と経過観察を進め、それらの方々にも行動の自粛を要請し 経過観察を行なう作業が求められるところです。

 

 

 

ところで 感染症問題においては、感染の拡大 ⇔ 収束 の目安として「基本再生産数(RО)」という数値が用いられるとされています。

これは、1人の患者が 他の何人に感染を広げる可能性があるか との〝感染力〟を推し量るものです。

1人が2人以上に移す場合は「感染拡大」と判断され、それが 時間経過や努力によって数値が減る(感染が1人未満の場合)ことで「収束」したとされるもので、感染症の広がりや縮小を知る基準になるものです。

 

 

 

今回の(14)のN男さんは、個人のレベルで (同居者以外で)9名もの人と濃厚接触していることから、今後 この9名の中で、一体何名の人が陽性感染者になるのか(基本再生産数がどの程度の値になるのか) 気を揉んで経過を見守るところです。

日常生活の中で ふとしたことで接触した人が陽性感染者であったとき「まさか」という中で自らも陽性感染者になってしまう。そして その〝悪しき積み重ね〟が、かかる「基本再生産数」を増やすことになってしまう・・・まさに〝負の感染拡大スパイラル〟と申せ、この現象は 主に首都圏で日常的に繰り返されているところであります。

 

N男さん由来の濃厚接触者が 今後どのような判定を受けるかは分かりませんが、せめて私たちは この日の新情報を轍(てつ)とし、自分自身が「基本再生産数」を増やす〝悪しき温床〟にならぬよう、あらゆる面で自己管理を徹底するよう心掛けたいと 改めて思うところです。

 

 

一方で この日の会見では、さきに「林檎館」に来店したと自己申告した方々の経過観察が終わり、その全員が「陰性」だったことが明らかにされ、一縷(いちる)の明るいニュースとなりました。

 

 

 

ただ、今回の〝吉報〟も、あくまで自ら名乗り出てくれた方々に限られており、市内には 未だに〝潜伏状態〟のままの(林檎館)利用者が居ると推定されることから、諸手(もろて)を挙げて安堵するワケにはゆかない状況であります。

 

 

これ(申告しない林檎館の利用者)が、今回のN男さんのように、後になって陽性化した場合、(そこには おそらく、それまでの間の濃厚接触者が居るでしょうから) それは即ち「基本再生産数」の増加に直結することに他なりません

 

 

・・・・・・・。

〝見えざる敵〟は、人間同士の糸を複雑に絡ませながら 今も市中に潜んでいるものと思われます。

みなさんにおかれましては、それぞれの日常生活に 引き続き細心の注意を払っていただき、いかなるケースに遭遇しても「適切対応」を取ってくださるよう 私の立場からもお願いいたすところであります。

 

 


守るべきもの

2020-04-24 | 日記

Essay・・・・・・・・

◆他に比して〝息切れ・倦怠感〟に注意を

新型コロナウィルスによる健康被害が相次ぐ中、このウィルスの野郎が身体に及ぼす悪影響のうち「肺への悪影響」が 多方面から指摘されています。

みなさん 既にご案内のとおり、新型コロナウィルスは 最終的に「急性肺炎」を発生させることにより、〝呼吸〟という 生きるために不可欠な機能を人体から奪い去ってゆくのです。

さまざまなレポートを総合して例えれば「ダイビング中にボンベ内の酸素が切れて、そのまま溺れてゆく状況に近い」とのことです・・・

 

あたしゃダイビングなんぞの経験はありませんが、高校の体育での苦手な水泳授業の際に「遠泳」を強いられたときに、途中で息が継げなくなって溺れそうになったことがあります。そのときの苦しさと恐怖は 今も覚えているほどです。

 

この「コロナによる死は 溺死に匹敵する」の表現は、非常に激烈なものでありましょう。それまで普通に行なえていた呼吸ができなくなってしまう。水の中でも無いのに。

こんな苦しみはあるでしょうか。想像すらできません。でも、それが現実なのだそうです。

よもや、そんな目に遭わないように。そして 周囲の人にも、そんな辛(つら)い思いをさせないように。

耐え難(がた)きを耐え、忍び難きを忍び、我慢しましょう 緊急事態宣言中は。

 

 

そんな 肺へ重大な疾患を及ぼす新型コロナウィルスに罹(かか)っているのでは?と思われる〝サイン〟に「息切れ または倦怠感」が挙げられています。

これは もとより、身体を流れる「血液酸素飽和度(血中酸素濃度)」の低下に伴うものです。

新型コロナウィルスによって 肺に疾患が出始めると、体内を流れる血液に含まれる酸素の量が減り、それが「息切れ」や「倦怠感」の要因となるようです。

新型コロナウィルス罹患の判断材料としては「37,5℃以上の熱が続く」が まず挙げられていましたが、最近では この、血中酸素の不測による息切れなどの方が顕著ではないかと言われるほどだそうです。

 

いつでも、誰でも、どんな状況でも罹患する可能性のある 新型コロナウィルスです。自らの思いもよらないところで 罹(かか)ってしまっているか分かりません。

読者のみなさんにおかれては、日常生活の中で 発熱が無いなど 他は何とも無くとも、ちょっとした動作で息切れがするようになったり、動くのがおっくうになるような倦怠感に見舞われた際には「罹(かか)ったかもしれない。」と自覚し、その後の社会活動に最大限の注意を払うべきかもしれません。

守るべきものは、自らの健康。そして、自らを守ることは 地域社会をも守ることにつながります。

 

 

 

 

◆国からの「特別定額給付金(10万円)」届くべきところにこそ 届くように

新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い あらゆる社会活動が自粛される中、それに比例して 国民の社会経済生活も厳しさを増しています。

それらの厳しい状況に鑑み、国は せめてもの生活支援として、国民一人あたり10万円を支給する「特別定額給付金」を支給することとなり、現在 急ピッチで制度設計が行なわれていることが報じられています。

 

総務省「特別定額給付金(新型コロナウイルス感染症緊急経済対策関連)」の内容

                 ↓

OGPイメージ

総務省|特別定額給付金(新型コロナウイルス感染症緊急経済対策関連)

 

総務省

 

 

 

そんな中 既に現時点で、この給付金の〝使い方〟つまり「もらったら どう使う」という方(ほう)に世論が斜傾(しゃけい)している風に感じるところですが、私は そんな「たら れば話し」の以前に、この貴重な浄財が「真に必要な人に届くかどうか」に心を配り、そうなるような制度設計を図ることが第一義ではないか、と強く思うところです。

 

それは即ち「〝家庭内暴力(不和)〟により、世帯主から避難している方々への確実な支給」であります。

このことについては、さきに 3/31の記事(4/1付)で触れていますが、家庭におけるDV(家庭内暴力)被害者の救済活動を展開する「特定非営利活動法人 全国女性シェルターネット」が さきに政府に対し「新型コロナウィルス対策状況下における DV・児童虐待防止に関する要望書」を提出した内容にあるとおり、昨今の〝コロナ自粛とコロナ不況〟に伴い、その影響による「経済不況」や「自宅待機」により、働き手である世帯主が常に家に居る状態、また 学校の臨時休校により子供も在宅を余儀なくれされる状態が続く中、収入も無く家に悶々としている世帯主(主に亭主)がイライラを募らせ、伴侶のみならず子供に対しても手を挙げる事案が発生していることが深刻な社会問題となっています。

そして、(原因はそれだけではありませんが)それらに起因し、伴侶の下(もと)から 着の身着のまま避難している母子こそが、今回の支援金を必要にしているところなのですが、万一 この給付金などの生活支援が「現住所」のみに通知されることにでもなれば、それは全て世帯主(加害者)の懐を温めるだけのものになり、肝心の 救われるべき母子(被害者)には支援の手が届かないことになってしまう恐れがあるのです。

 

で、このことについては、前掲の総務省HPにあるとおり 事業の実施主体は市区町村で、国はその全額を補助する制度になることから、このこと(DV被害者への確実な支給)については、われわれ(市行政⇔市議会)での検討の中で整備することができることになり、(国のガイドラインに基づきながらも)私たち(市)の創意工夫により制度設計が可能になることが期待されます。

したがって 私の立場においては、その点に特段の注目を払い、真に支給されるべき人に確実な支給が為(な)されるよう、制度設計も含めて 鋭意取り組んでゆきたいと思っております。

 

 

思わぬ〝被害者〟となった母子が 泣き寝入りなどすることの無いよう、心を砕いてまいります。

 

 


長野市内で 12・13例目の新型コロナウィルス陽性患者が発生 =複雑化の様相=

2020-04-24 | 日記

4/23 Fri.

 

 

午後、全議員を対象にした 一斉メールを通じて、新型コロナウィルスの新たな陽性感染者が発生したことが伝えられてきました。

私が そのメールを現認したのが 午後3時過ぎ。そのころ私は 須坂市に住む母親に処方された薬を届ける途上でしたが、事態を察したうえで とり急ぎ薬だけをオフクロ宅に届け、トンボ帰りで長野市保健所に向かいました。

 

この日の情報報告会見では、市内で新たに12例目と13例目の 新型コロナウィルス陽性感染者が発生したことが報告されました。

 

そして 今回の事例は、これまでの感染履歴も伴い やや複雑な状況になってきており、説明に立ったK保健所長は 一連の感染をホワイトボードに記(しる)したうえでの説明を余儀なくされていました。

 

 

そのうえで 私としても、一旦 これまでの長野市内の陽性感染者を整理してみたいと思います。

陽性感染者 (1) 30歳代(女性) A子さん/英国帰り

陽性感染者 (2) 30歳代(男性) B男さん/「林檎館」スタッフ

陽性感染者 (3) 40歳代(女性) C子さん/石川県帰り

陽性感染者 (4) 30歳代(男性) D男さん/「林檎館」スタッフ

陽性感染者 (5) 20歳代(女性) E子さん/「林檎館」ホステス

陽性感染者 (6) 70歳代(女性) F子さん

陽性感染者 (7) 60歳代(女性) G子さん/古牧整骨院スタッフのI男さん・J男さんの家族

陽性感染者 (8) 50歳代(男性) H男さん/東京帰り

陽性感染者 (9) 30歳代(男性) I男さん/古牧整骨院スタッフ

陽性感染者 (10) 60歳代(男性) J男さん/古牧整骨院スタッフ

陽性感染者 (11) 50歳代(女性) K子さん/古牧整骨院スタッフ

 

以上が、これまでの経過です。

そして、今日 報告されたのが 次の2名の陽性感染者です。

陽性感染者 (12) 80歳代(男性) L男さん

陽性感染者 (13) 60歳代(男性) M男さん

 

 

これら2名の 新たな陽性感染者の発生を踏まえ、K保健所長は 走り描きの相関図を示してくれました。

そして この相関図に基づき、長野市での新型コロナウィルス問題は〝新たな展開〟を迎えることとなってしまったのです。

 

 

この相関図を基に、前述の整理一覧に基づき報告します。

先ず、(12)のL男さんは、(8)のH男さんの同居者だそうです。(H男さんから感染?)

そして、(13)のМ男さんは、過去(4/9・11・13)に 古牧整骨院で施術を受けたとのことであります。(古牧整骨院で感染?)

また、(6)のF子さんは、4/9に 古牧整骨院で施術を受けており、そこからの感染が否定できません。(但し F子さんは、過去に東京に行ったことのある人との接触もあるとのこと)

 

※だんだん ややこしくなってきましたが、読者のみなさん 私のつたない説明でお分かりいただけているでしょうか?

以上の経緯などを踏まえ、(6)のF子さん・(13)のМ男さんは、過去 古牧整骨院で施術を受けていること、そして そこに 古牧整骨院関係での陽性感染者(スタッフ)である(9)のI男さん・(10)のJ男さん・(11)のK子さんの3名を加えると5名になること、さらに (7)のG子さんがI男さん・J男さんの家族であることを踏まえ、今回の長野市の感染事例において「古牧整骨院で院内クラスター発生」とせざるを得ないこととなったものです。

 

 

 

長野市における「新型コロナウィルス禍」は、一つの施設内で5名以上の陽性感染者を出した「クラスター」の発生により、これまで以上に深刻な状況へと 一歩進むことになってしまいました。

 

※テレビ信州が、非常に判りやすいイラスト表を示しておりますので ご参照ください。

 

 

さて・・・今回の「院内クラスター」この発生事案も重大なことでありますが、さらに問題なのは、これら「行動歴」が判明している人たちとは別に、これまでの、市内権堂の「林檎館」における不特定多数の客や 今回の「古牧整骨院」の受診者など、数多くの「表に出ていない濃厚接触者」が市内のそこここに 今も遍在しているという〝見えざる事実〟があることです。

 

こんなことは予見したくもありませんが、今後 時間経過が進む中で、新たな陽性感染者の発生、さらに 今も縺(もつ)れている〝感染の糸〟の解明が進む中で、さらなるクラスターの発生が無いとは言えず、ますます予断のならない状態になってまいりました。

 

そのうえで、今日もしつこく申し上げれば、新型コロナウィルス感染は「明日は我が身」、この厄介な感染症は、いつでも、誰でも、どんな状況でも罹患する可能性を 誰もが持ち合わせていることを、私たちは日々自覚(自戒)しなければなりません。

 

 

この日 県内においては、山ノ内町で 新たな陽性感染者の発生が確認されるなどし、県内の感染者は65名を数えることとなってしまいました。

 

 

 

そのうえで、そのうえで敢えて申し上げれば、今後 最も懸念され、そして何をおいても防(ふせ)がなければならないのが 県内の感染者の中から「死者」を出してしまう事態であります。

 

こと ここに至れば、感染すること自体は、もはや やむを得ないことなのかもしれません。

でも、命だけは 何としても守らなければならない。

 

 

折しも、国民的タレントの岡江久美子さんの突然の訃報も飛び込み、(私も含め)多くの国民が 驚きと悲しみに暮れることとなってしまいました。

 

 

この新型コロナウィルスは、人の命までも脅かす存在であることを自覚し、繰り返しますが、私たち一人一人が 基本行動を守ることで、自らを守り、社会全体を守る。

その積み重ねにより、私たちの地域からは 絶対に死者を出さない。(これは〝コロナ関連死〟を含む)

そんな決意を新たに、今日の日を収めようとするところです。

 

 


新型コロナウィルス禍 =「思いやりと良識のある地域社会」を ここ長野市から=

2020-04-24 | 日記

4/23 Thu.

 

 

前日には、市内で3桁に上る「新型コロナウィルス感染症における(陽性感染者の)濃厚接触者」が発生し、その濃厚接触者の中に あろうことか現役の市長が居(お)られたことが判(わか)り、ちょっとした騒動になってしまった長野市です。

その際の 長野市保健所の報告(会見)によると、市長自身は 特段の症状もなく「陰性」となっておりますが、ひとたび濃厚接触者となった以上は 14日間の自宅待機と経過観察の対象となり、現在はそれ(自宅待機)を遵守しながら過ごしておられるとのこと。

経過観察期間(25日まで)は 副市長が職務代理者を務め、市長ご自身は 電話やWEB(パソコンテレビ電話通信)などを用いて指示を出すなどして、市政の遅滞なきよう務めておられるとのことでした。

 

ところで、現役市長が「濃厚接触者」となったことは、巷(ちまた)に何ともいえない〝反響〟を及ぼしたようであり、私自身 それを実感することとなったものです。

朝イチには、私の下(もと)に 複数の後援会関係者の方々から電話がかかってきました。

その内容は総じて「市長が「コロナの濃厚接触者」になっちゃったみたいだけど、クラちゃんは大丈夫かい?」というものでした。

また この日は、複数の市民と会話する機会があったのですが、その際にも「市長も罹(かか)ったみたいだし、この中で 一番(コロナ感染の)リスクが高いのがクラちゃんだ。」と 半分冗談めいた中で話しが出るなど、この日の〝冒頭の話題〟の多くは「市長が濃厚接触者になった件について」でありました。

みなさんは、今回のことで 私の健康をも案じてくださり、多くの「善意」を感じ取ったところでしたが、その一方で 一連のやり取りの中で 他人様(ひとさま)の心の中には、私自身が市(行政)に関係しているということだけで「クラノも新型コロナウィルスに罹(かか)ったんじゃないか。」というような、何というか「疑心暗鬼」のような心境が芽生えてしまっていることも感じ取られ、(やや大げさな表現ですが)私を見る目まで変わってしまったような 何ともいえない雰囲気が伝わってきて、人の心の機微(きび)のようなものを肌で感じたところです。

 

確認させていただければ、長野市長は あくまで、陽性感染者が出た整骨院に通ったことで 濃厚接触者の扱いを受けただけのもので、その後は何の症状も出ておらず PCR検査の結果も「陰性」となっています。

にも関わらず、人によっては「市長が 新型コロナウィルスに罹(かか)ったらしい。」と言う人もあり・・・それを聞くと「噂話しというのは怖いもの。クシャミしただけで、それが3人の口伝(くちづた)いの後には「風邪引いたらしい」となり、5人過ぎれば「大病している。」に化けてしまう。」との〝都市伝説〟を思い起こさせられてしまいます。

 

 

・・・・・。

「コロナいじめ」なる〝悪しき社会現象〟が起きていることが伝えられています。

ありがたことに、私に対しては 多くの方が「善意」の心を寄せてくださいましたが、これが「悪意」の集積となったとすれば。

今回の長野市長のように、発症には遠く及ばない段階の人(や関係者)に対しても それ相当の〝反応〟があったのに、これが 陽性感染者ご自身、さらには それがクラスター(集団感染)の要因にでもなったことが周囲に知られることになったとすれば。

その後の〝周囲から向けられる視線〟は いかばかりのものかと憂慮せざるを得ないところです。

側聞すれば 他県においては、ある家の家族が陽性感染者になったことが判った途端に、その家の人が、敷地に石が投げ込まれたり、塀に落書きをされるなどの被害に遭ったとのこと。

もはや犯罪レベルです。これは非常に極端な事例ではありますが、そんな過激な行動に出ないまでも 万一ムラの中で ある家人が陽性感染者となったことが判れば(これは 当局の消毒作業が入るので、どうしても判ってしまうようですが)、「あの家が〝コロナの家〟だ。」と陰口を叩かれることになるのかもしれません。

 

今回の件(市長が濃厚接触者になったこと)に接し、私以上に市長との接点が多い市職員についてはどうなのか。市民から〝違った目線〟で見られるようになってしまったか?など 詳細は聞き及ぶところではありませんが、いずれにしても今回のことを契機に 改めて、図らずも 新型コロナウィルスに罹(かか)るなどした人に対し、心無いバッシングや あらぬ噂話しを立てることなど無いよう、市民に対し「思いやり行動」を行なうよう啓発を続けるべきと思うところです。

(その点においては、長野市のK保健所長は ウィルス感染に関係の無い個人情報については一切触れないなど、患者(感染者)保護の視点で 実に適切な渉外対応を履行しておられ、心服に値するところなので申し添えます)

 

 

 

市長が自宅待機を余儀なくされた この日、夕方になり 一日の事態が落ち着いた頃を見計らって、市長にお見舞いの電話を入れました。

ほどなくして電話に出た市長は「や、倉野議員。この度は とんだお騒がせをすることになってしまって申し訳ない。」と、いつもの元気で明るい口調で応じてくださいました。

電話の声というのは不思議なモノで、いくら表情で元気を装っていても 体調不良は声のトーンに現れるものです。そのうえで申せば、市長の声は 全く普段と変わらず、元気そのものでありました。

「今回、古牧(整骨院)さんの施術を受けただけで 自分自身が濃厚接触者になってしまったことは、自分自身 驚きと戸惑いの中でしかない。でも、これが新型コロナウィルスの怖さというべきでしょう。幸い、私が不在の間も 副市長を中心に市政は遅滞なく継続されており、また WEB会議を通じて、(自宅に)居ながらにして情報共有は図られているので、(私の件で)長野市の危機管理体制が確認されることとなりました。そのうえで 今回の予期せぬ経験を、今後の長野市のウィルス対策に活かしてゆきたいものです。」と気強く話してくださいました。

 

して「家では「家族を(二次的な)濃厚接触者にしないで!」と嫌われ者になっていますよ。」とやや冗談交じりに話されたことから、今朝からの 私の細(ささ)やかな経験談を伝えると「そうですね。(市長という)自分の影響力の大きさを思えば、私が濃厚接触者になっただけで、もしかしたら職員はじめ多くの関係者が〝そういう目〟で見られたのかもしれません。せめて長野市民の間では「コロナいじめ」のような心無い行為が起こらないよう(自分の経験を活かして)思いやりのある言動を(市民に)求めてゆきたいです。」と結んでくださいました。

 

 

 

 

本ブログで 何度も触れているように、新型コロナウィルス感染は「明日は我が身」です。

市長でさえ濃厚接触者になったように、この厄介な感染症は、いつでも、誰でも、どんな状況でも罹患する〝悪しき機会〟を 誰もが持ち合わせているのです。

 

でも 残念ながら、大衆の心理は「他人(ひと)の不幸は 蜜の味」他人の困り事はゴシップとして〝味(あじわ)う〟ことはあっても、まさか自分が その当事者になることなどは思いもしない。これが人の浅はかなるところなのでしょう。(それが正に、主に首都圏での〝出歩き行為〟に現れています)

 

今回の長野市長の〝濃厚接触者騒動〟は、私たちに 細(ささ)やかながら「実体験」として さまざまなことを教えてくれた感です。

その大きな基(もとい)は「たとえ他人(ひと)が〝コロナ関係者〟になってしまったとしても、差別や蔑視の目を向けない。」ことに他なりません。

そんな「思いやりと良識のある地域社会」を ここ長野市から発信してゆきたいと 改めて思ったものでした。

 

 

 

 

市内を東進中、R19号 五分一方面の建屋に、大きな横断幕が。

 

どうやら看板業のような業種さんの玄関先。カラフルな素地に「抜き文字」が。

 

 

「みんな がんばれー」の〝声なき声〟に、私自身も励まされた感。

 

そうです。この難局、であるからこそ みんなでがんばって乗り越えてゆきましょう!

 

 


長野市内で 9・10・11例目の新型コロナウィルス陽性患者が発生 =報告の中に衝撃も走る=

2020-04-22 | 日記

4/22 Wed.

 

庁内で用務を終え 夕刻も近づいた中、日が暮れる前に さきの東日本台風で被害を受けた、千曲川流域の〝塩崎エリア〟の堤防復旧の模様を調査にと車首を向けていると、またも 市内で新型コロナウィルスの陽性感染者が発生したとの報が入りました。

私のクルマは、既に丹波島橋を越えていたことから記者会見には間に合わないと判断し、タブレットに配信された報告文書をもって事態を把握することにいたしました。

そして その内容を読み込むうち、これまでと違ったニュアンスで衝撃を受けることとなったものです。

 

報告があったのは、長野市内で9例目と10例目、そして11例目となる3名の陽性感染者です。さらに残念なことに (感染者には)相当数の濃厚接触者があり、そして、その(濃厚接触者の)中に〝よりによって〟と言うべき人が含まれていたのでした。

陽性感染者 (9) 市内9例目/30歳代(男性) F男さん とします。

陽性感染者 (10) 市内10例目/60歳代(男性) G男さん とします。

陽性感染者 (11) 市内11例目/50歳代(女性) H子さん とします。

 

 

送付された報告書や その後の報道などを総合してレポートします。

それによると、今回陽性感染者となった3名のうちのいずれかの人が、去る20日に7例目の陽性感染者となった 市内60歳代女性の家族で、さらに この3名は、市内で開業する「整骨院」のスタッフとのことなのです。

「整骨院」といえば、施術者が 直接受診者の身体を揉むなどすることから、それは即ち「濃厚接触者」を発生させることにつながります。

そのため、3名が勤務中に施術にあたるなどした受診者は「濃厚接触者」に該当することとなり、その人数は 実に111名に上るということなのです。

 

そして・・・あろうことか、その(陽性感染者の)中の1人が発症した4月11日に、当該の整骨院で わが長野市の、加藤久雄市長が施術を受けており、よって、加藤市長までもが「濃厚接触者」に該当することとなってしまったとのことなのでした。

 

 

長野市の行政トップが、新型コロナウィルス陽性感染者の「濃厚接触者」になってしまった。

この報告は、私たちに 少なからずの衝撃を与えることとなりました。

幸い、今のところ 市長に感染が疑われる症状は出ておらず、取り急ぎ行なったPCR検査でも「陰性」となっているとのことですが、たとえ市長といえども 濃厚接触者の範疇に入った以上は「経過観察」の対象となります。

そのため この整骨院に行かれた11日を起点に、向こう14日の間(25日まで)自宅待機を余儀なくされるとのことであります。(この間は 樋口副市長が職務代理者)

ただ ときの市長ともなれば、分刻みのスケジュールの中で 様々な人と面会し、さまざまな会議に出席するなどしただろうことから、今後 それら(市長との接触について)の追跡が必要になってくるかもしれません。

幸か不幸か 私自身は、11日以降の市長との直接のアポイントはありませんが、同じ庁内で執務にあたる者とすれば、ワンクッション・ツークッションを経るなどして ウィルスの魔手が周辺に及んでいないとは決して言えないことから、今まで以上の注意を払いながら活動してゆきたいと思うところです。

 

そんな中 当該の整骨院の院長さんは、自ら市保健所に協力を申し出ると共に「濃厚接触者」に該当する111名の受診者の名簿を提出するなどの適切な対応に努めてくださっています。

そのうえ、市民の方々に対し 謝罪とお願いを込めた「手記」を出され、真摯な姿勢で 起きてしまった事実と向き合っておられます。

 

【手記全文】(原文のまま)

 私は古牧整骨院を開業しております西條賢治 と申します。 この度は、当院通院の患者様には、大変ご迷惑をおかけし、心より深謝申し上げます。

 当院における患者様は濃厚接触という事で 111 名を特定しており、長野市保健所にもリストを提出しておりますが、数の多さから一刻も 早く患者様に知っていただくために、又、事の重大性を鑑み、施設名を公表し、長野市保健所の小林所長様に協力を申し出ました。

 体調の異常に気づいた患者様、どうか一刻も 早く長野市保健所に連絡を取っていただくよう お願い致します。

 

 

 

 

・・・・・。

今回の事例によって 111名もの濃厚接触者が出てしまったことは残念に尽きないところであります。その経過の中で〝理想〟を申せば、7例目の人(家族)が発熱や倦怠感を示した時点で 新型コロナウィルスを疑い、職場に相談するなどの〝早めの自主行動〟を取っていれば これほどのマイナス影響は出なかったのかもしれません。

しかしながら「自分の身内が、まさか新型コロナウィルスに罹(かか)っているとは思いもしなかった。」というのが実際のところであったでしょうし、一見 風邪に見える初期症状の段階では、そこ(ウィルス感染)まで疑ってかかることは難しいのかもしれません。そして それこそが、この感染症の 実にやっかいなところと言えるのです。

そのうえで 敢えて言えば、他人(ひと)の健康を守る立場の方(かた)であれば、受診者のことを思えばこそ (家族を含めて)自らの体調にも留意し、異変あるときは早期対応を計(はか)る。そして そのこと(早期対応)こそが、自らを守ると同時に受診者をも守る ということを自覚すべきである、ということではないかと。

ただ、こと ここに至っては、今後 一刻も早く濃厚接触者の人たちと連絡を取り、これ以上の感染拡大に至らないよう努めるしかないと言う他ありません。

いずれにしても 図らずも置かれることになってしまった状況の中なれど、その中で 個々が取りうる限りの感染(拡大)防止対策を取る。これが目下(もっか)、われわれの務めであります。

 

 

 

今回の施術院スタッフの所作と反省すべき点は、そのまま 私のような立場の者にも投影されると思います。

彼らのことを対岸の火事とせず、私自身も自己の管理に自戒を込め、イザというときには自らも早期対応を図るべきと 改めて認識するところです。

 

また、現役市長までもが「濃厚接触者」になったという事実は、皮肉にも この感染症が「市長であろうが何人(なにびと)であろうが、誰でも罹(かか)り得るものである」ことを(市長の身をもって)証明することとなってしまいました。

私の知る加藤市長は、自らの健康には 人一倍気を配る御仁であり(であるからこそ 整骨院に通ったのでしょう)、市長の周辺も 氏の衛生管理には充分に気を配っていたハズであります。そんな立場の人にも 新型コロナウィルスの毒牙は届いてしまう。油断ならざるところであります。

市長におかれては、一日も早く健康回復(25日に陰性を証明)していただき、そのうえで (公務復帰後は)自らの体験を この後(のち)の〝長野市版 新型コロナウィルス対策〟に活かしていただくことを願うばかりです。

 

 

 

なお、今回の事例における それぞれの行動歴は下記のとおりです。

陽性感染者 (9) 市内9例目/30歳代(男性) F男さん → 4月11日に発症

4月 9日~18日まで K整骨院に勤務 (12日・13日を除く)

4月11日 38,5℃の発熱と倦怠感。市販薬により解熱するも 倦怠感は継続

4月20日 健康観察を開始した中で、それまでの発熱等の症状を確認

4月21日 医療機関Aを受診し、PCR検査実施 → 「陽性感染」を確認

4月23日 医療機関Bに入院予定

濃厚接触者(受診者を除く) → 同居者1名・職場スタッフ2名 

 

陽性感染者 (10) 市内10例目/60歳代(男性) G男さん → 無症状(病原体保有者)

4月 9日~18日まで K整骨院に勤務 (12日を除く)

4月21日 医療機関AでPCR検査 → 「陽性感染」を確認

4月23日 医療機関Bに入院予定

濃厚接触者(受診者を除く) → 同居者1名・職場スタッフ2名 

 

陽性感染者 (11) 市内11例目/50歳代(女性) H子さん

4月18日 K整骨院に勤務

4月20日 37,6℃の発熱と頭痛・倦怠感・関節痛・筋肉痛

4月21日 医療機関AでPCR検査 → 「陽性感染」を確認 

月22日 医療機関Cに入院

濃厚接触者(受診者を除く) → 同居者1名・職場スタッフ2名 

 

 

 

〝見えざる敵〟である 新型コロナウィルスは、思わぬ形で、われわれの懐(ふところ)に飛び込んできました。

これまでの様々な感染事例を振り返ってみれば、今回 長野市に〝飛来〟した新型コロナウィルスの野郎は、全国的にみても 非常にレア(希有)なケースを辿りながら 市中に侵入してきたと言わざるを得ません。

でも、これは 逃げることのできない「現実」なのです。

従前の記事でも吐露しましたが、東日本台風の大被害を経てもなお、神は、長野市民に さらなる試練を与えようというのでしょうか。

しかし 私たち長野市民は、この「現実」に敢然と向き合い、この窮地を脱するべく 一人ひとりが基本行動に徹してゆかなければならない。

 

私自身、市民の一員として、思いを強く抱くところです。

 

 


長野市内で7・8例目の新型コロナウィルス陽性感染者が発生

2020-04-21 | 日記

4/21 Tue.

 

 

ここ数日、長野市内での新型コロナウィルスの陽性患者の発生の報告が無く やや安堵した状態が続いていましたが、今日になって「新たな陽性患者が発生」の報が飛び込み、歯がみする思いで会見場に向かいました。

 

 

 

この日 報告されたのは、長野市内で7例目と8例目となる2名の陽性感染者です。

陽性感染者 (7) 市内7例目/60歳代(女性) D子さん とします。

陽性感染者 (8) 市内8例目/50歳代(男性) E男さん とします。

 

そして、その報告(会見)の中で 今回の新型コロナウィルスへの対応における 新たな課題も浮き彫りになり、その「課題意識」を共有することになったのでした。

 

と いうのも、7例目のD子さんは 医療機関に救急搬送されており、その際の(受け入れ病院の)対応が いわば「間に合わなかった」経過があり、それが 後に「医療関係者への感染の疑い」につながってしまったのです。

D子さんの「行動歴」は 下記のとおりです。

4月12日 38,5℃の発熱があり、市販薬で解熱

4月16日 37,7℃の熱と食欲不振・めまい・耳鳴りの症状→市保健所へ相談のうえ 自宅待機

4月17~18日 倦怠感が続くため、市保健所に相談

4月19日 症状が続くため、市保健所に相談のうえ、医療機関Aを受診

      → 検査で「肺炎」が確認 → 医療機関Bへ救急搬送(入院)

4月20日 PCR検査の結果、陽性感染と確認される(入院継続)

      現在、人工呼吸器を装着(重症) → 現在は回復に向かいつつある とのことです。

 

ここで課題となってしまったのが、D子さんが救急搬送された際 その応急措置の間に、医療機関Bの医療従事者8名が D子さんの呼気などの影響を受けてしまい、濃厚接触者となってしまったことです。(それとは別に同居人3名が濃厚接触者)

 

 

このことについて 会見では、医療機関の態勢(体制)の不備を指摘する記者発言(質問)もありましたが、K保健所長の説明によると、D子さんが救急搬送されてきた時点では 陽性判定が無く、そんな中で 救急搬送の慌ただしさの中、ドクターを補助する看護師やスタッフが 医療用のN95マスクなどの装着の無いまま患者(D子さん)の受け入れ作業に当たるを余儀なくされたことから「濃厚接触者」に該当してしまったとのことです。

このことについて K保健所長は、医療従事者が感染してしまった事実は重く受け止めながら、その一方で 現下の医療現場の激務ぶりをも理解しながら、今後は 同様なケースで(医療スタッフの)感染が発生しないよう 適切対応に努めてゆく旨を応えておられました。

 

なおD子さんには 現時点で市外に出た経過が無く、今のところ 感染経路は不明とのことです。

 

報告のとおり D子さんの事例は、私たちに2つの課題を与えることとなりました。

課題の一つ目は「感染経路が不明」という点です。

これまで、1例目の英国帰りの女性とか 飲食店のスタッフなど、経路が明らかな場合は まだ胸に落ちる面がありますが、「どこで感染したか判らない」というのは われわれに 何ともいえない不安を残すものです。

このことについては 従前にも触れていますが、私たちは ここ長野市においても、首都圏ほどでは無いにせよ 市域内の見えざるところにウィルスが漂っていることを自覚し、一層の注意喚起を図るべきというところでしょう。

 

課題の二つ目は「医療従事者への感染」という事実です。

報告のとおり、今回は 救急搬送の患者(D子さん)が 陽性感染者かどうかの状況がハッキリしないままに(病院が患者を)受け入れたことで、その(受け入れ作業の)際の病院スタッフ側の装備が(搬送患者を 新型コロナウィルス陽性感染者として)受け入れるのには不十分な態勢で作業に臨んでしまった(臨まざるを得なかった)ことは、非常に残念なことと思います。

しかしながら今後は、同様のケース(感染の程度が判然としないままの受け入れ)が 再び発生する可能性が無いとはいえないことから、次回からは 患者の受け入れに関わる全てのスタッフが、万全の予防体制をもって作業に臨むことが求められるところです。

このことは、第一義には 患者を守ると同時に、そのうえで、多くの あらゆる罹病者を看(み)てくださる、かけがえの無い医療従事者の方々をも守ることにもつながるということに他ならないところであります。

 

 

 

 

 

8例目のE男さんは、4月15日に感染が確認された、市内の70歳代女性の濃厚接触者とのことでありました。

 

E男さんの「行動歴」は 下記のとおりです。

4月4日 東京から帰省

4月18日 37,8℃の発熱と悪寒

4月20日 市保健所の調整で医療機関Cを受診 → PCR検査で「陽性」判定 → そのまま入院

     症状は 軽症とのこと。

 

今回の E男さんは、東京からの帰省ということもあり、実はD子さんにウィルスを移した〝感染源〟ではないかとの記者の指摘がありましたが、この点について K保健所長は「時系列の中で 70歳代女性の方が先に発症していることから、E男さんがルーツということは やや考えにくい。」との見解を示し、結果 現時点では、E男さんも〝経路不明〟の枠に入ることとなりました。

 

感染事例が増える度に〝経路不明〟の陽性感染者も増加の一方で、私たちには不安感が募るばかりであります。

それ(不安感)を裏付けるように、長野市保健所には 日によっては200件を超える相談電話が寄せられていることが報じられており、現場は 業務過多の状況に陥っていることが伝わってくるところです。

今後は、事態の推移に応じて 適切な〝臨戦態勢〟が取れるよう、庁内での調整を図ると同時に、くれぐれも 市内の医療機関の〝院内クラスター〟などの発生による医療や体制の崩壊につながることの無いよう、今のうちに さまざまな面を整備してゆくことが求められるところです。

 

 

ところで この日も、長野市の〝患者情報〟について複数の記者から「陽性感染者と同居人との関係などの情報について、長野県は ある程度具体的に伝えている。長野市も 県と足並みを揃えて、もうちょっと詳しく説明してくれてもイイのではないか。」との指摘がありました。

それに対し K保健所長は「感染者の情報提供については、各自治体の判断に委ねられています。そういう点では、長野県と長野市は 別の自治体であることから、県に合わせる必要も無く、長野市は長野市の判断で情報開示を行なっています。そのうえで申せば、マスコミの立場で細かく知りたいことは理解しますが、感染者や周囲の人との関係を ことさら明らかにすれば、世間の関心は 感染そのものではなく、感染者の特定や その人間関係の詮索など、別の方面に(関心が)寄せられるようになってしまうことが懸念されます。それは他でもなく、現下のコロナ騒動の中での「もう一つの大きな問題」にもなっている、個人の特定や それによる〝差別〟や〝偏見〟につながる恐れもあることから、長野市としては 感染自体に関係の無い情報をお出しすることはありません。」と、実に明快に答えておられました。

 

 

 

実に頼もしい対応。

「Good leader, good job!」

心の中で快哉(かいさい)を叫んだところでした。

 


新型コロナウィルス禍の社会的影響 = 免許センター業務休止 etc =

2020-04-20 | 日記

4/20 Mon.

 

! 重要なお知らせ !

◆県内の運転免許センターが当面の間、業務休止に =該当者の方は更新手続きをお忘れなく=

 新型コロナウイルスの感染が拡大し、長野県も 政府の『緊急事態宣言』の対象地域に含まれたことを踏まえ、長野県警は20日になって「運転免許の更新業務を21日から当面の間 休止する。」と発表したことが報じられました。

この措置を踏まえ、業務休止中に免許の有効期限が来る人は、更新期間を3カ月延長する手続きが必要になるとのことです。

 

 

 

県警交通企画課によると、長野市川中島町原にある「北信運転免許センター」をはじめ県内に4つある運転免許センターだけでなく これまで更新業務を行っていた各警察署や各交番でも更新業務を休止します。更新期間の延長手続きが必要な対象者は 免許の有効期限が7月31日までの人で、手続きは 本人か代理人が最寄りの警察署などででき、北信運転免許センターは郵送でも受け付けるとのことです。

また これに併せ、70歳以上の高齢者講習と 75歳以上の認知機能検査も休止します。

免許を取得する際の学科試験や技能試験は、就職活動などのやむを得ない事情がある場合に限り 感染予防をした上で実施するとのこと。免許証をなくした場合の再発行・記載内容の変更・有効期限切れに伴う再取得・自主返納なども従来通り受け付けるそうです。

県警交通企画課は「業務休止がどの程度の期間になるかは読めない。再開は、警視庁などの動きも見て検討する。」としているとのこと。

なお 問い合わせは県警東北信運転免許課(電話026・292・2345)へご一報ください、とのことです。

 

これは、さきに 都内の免許センター(警視庁所管)の職員が、窓口業務の中で陽性感染者となった事案を踏まえての〝予防措置〟と思われます。

確かに 運転免許の更新などの諸手続きには、各地から まさに不特定多数の人が来所することとなり、窓口で 職員との濃厚接触が懸念される他、講習や交付待ちなどの間には〝3密状態〟は避けらず、いわゆる「感染リスク」が非常に高い状態になることが否めません。

したがって 今回の措置は 万(ばん)やむを得ないと申せましょう。

ただ 私自身、自らの不始末によって失なってから実感したのですが、運転免許は 地域社会で生きてゆくために必要不可欠な資格であることから、今回の業務休止の間に更新を迎える人(有効期限が7月31日までの人)は、くれぐれも 延長手続きを忘れることの無いようにしていただきたいと存じます。

読者の方々の周囲に もし該当する人が居るようでしたら、ぜひ お声かけしていただき、こんなことで大切な運転免許を失効することの無いよう、早いうちに手続きをしなさいヨと 助言してあげてください。

 

長野県警「運転免許事務の一時休止及び施設への来訪自粛要請について」サイト

             ↓

https://www.pref.nagano.lg.jp/police/menkyo/koushin/menkyo-kyusi.html

 

 

こんなところにも、新型コロナウィルスの野郎の悪影響が。憎むべき疫病です。

 

 

 

 

◆新型コロナウィルス禍「家族間クラスター」さらに「独居者感染」の不安

 いつ どこで 誰が罹患するかが予測不能な 新型コロナウィルスですが、社会を構成する「世帯」の中での感染について、こと ここに至って様々な問題が提起されています。

これは主に 都市部から伝えられている事例ですが、私たちが暮らす地方都市とて〝他山の石〟として捉えるべき課題と申せます。

核家族化が進み、今や 多くの世帯構成が「親と子」のみとなっており、さらにその世帯が 上京したまま家族を構成したことにより、やはり その多くが、最寄りに身内が居ない社会環境に置かれています。

そんな中で 新型コロナウィルス禍により家族の誰かが罹患した。その後 その伴侶にまでウィルスの毒牙がかかったとしたら。

そして その家庭に、とても自活などできない幼児(おさなご)が居たら。

万が一症状が進み 両親が罹患し入院するようにでもなったら、その家の幼児の面倒は、いったい誰が看(み)てくれるのでしょうか。

 

この難題は、アナウンサーの赤江珠緒さんの家庭が 実際に〝共倒れ〟となったことを 自ら情報発信したことによりクローズアップされたもので、そのことをキッカケに、さまざまな事例について不安の声が上げられるようになっています。

今回の〝両親共倒れ〟と共に〝独り親世帯での親の罹患〟も同様に「どうしたらイイの?」の難題テーマに。

また それを契機に私は「障がいのある子女を持つ家庭の親が罹患したらどうなる?」さらに「要介護状態の親を持つ家族(子や嫁など)が罹患したら・・・」など、いわゆる社会的弱者を抱える家族の方(ほう)が罹患し、最悪 入院などの事態に至った場合、その当事者さんたちは いったいどうしたらイイのか、もっと言えば、そのようなケースに至ってしまった場合 何らかの行政支援は行なわれるのか→支援するべきではないか、と思わされたところです。

 

もとより、幼児や要介護者、また 障がいのある方などは、それぞれの日常生活は 家族の助けがあって初めて成り立っているもの。その〝頼みの綱〟が一時的にせよ途切れてしまうとすれば、それは直ちに当事者の日常生活もストップしてしまうことを意味するものです。

もし そうなれば、当事者の困窮ぶりはもとより 図らずも罹患してしまった家族の苦悩ぶりはいかばかりのものでしょうか。

 

さらに昨今、主に都市部での社会事情の中で起こっているのが「独り暮らしの罹患」だそうです。

これは残念ながら、ここのところ 都市部のアパートなどで 独り〝変死〟として発見された方々が、後の検査で その死因が「新型コロナウィルスによる急性肺炎」だったとの事例が複数件報告されていることから問題視されるようになったもので、今の都市圏の暗部を見せられた思いがしたものでした。

この死亡例は最悪のケースとして伝えられていますが、そこまでに至らないまでも 身寄りが無い人が、独りウィルスの影響を受けながら厳しい生活を余儀なくされている実態があることを知らされ、心が痛むばかりであります。

 

長野市域においては、地方都市ということ また そこまで感染が拡大していないことから、そこまでの困難事例は報告されておりませんが、これは 感染者の数に関わらず、ケース(機会)に応じて発生し得る事案でもあることから、その場合は どのように対応していくべきか、私の立場でも思考し 状況に応じて当局と協議してまいいりたいと思うところです。

 

いずれにしても〝見えざる敵〟は、いつ どのようなところに侵入してくるかもしれず、全く予断を許すことはできません。

そんな中、テレビ報道等で 首都圏や警戒エリア内の商店街などの〝相変わらずの賑わい〟が映される度に、都会の連中の無自覚ぶりを 歯がみしながら見るばかりでありますが、せめて私たちは(外から〝飛来〟することで起こる感染は防ぎようがないですが)、自分たちのエリアからは感染者は出さない!との気概をもって基本行動に徹するべきことを 改めて自覚するところであります。

 

 

 

 

 

毎年のことですが、私の住む ムラの生活道路の脇に「ど根性チューリップ」が、毎年 黄色い花を咲かせています。

 

ブロック塀と アスファルト路面の隙間から生え出した茎花は、厳しい環境をものともせず 毎年 々 元気に花をつけているのです。

 

家主のHさん曰(いわ)く「ウチは何にも(水も)くれてないヨ。放っておいても勝手に咲くんだ。」とのこと。

 

 

でも、少なくとも私は この、毎年ちゃあんと花をつける「ど根性チューリップ」に励まされています。

「厳しい環境でも そこに根ざしていれば、花を結ぶことができる。」

 

今年もまた、元気をもらった感でした。

 

 


新型コロナウィルス感染拡大防止 『非常事態宣言』後、初めてのサンデー

2020-04-20 | 日記

4/19 Sun.

 

新型コロナウィルス感染拡大に伴う『非常事態宣言』が全国に拡大されてから 初めての日曜日となりました。

さきに宣言が発出(はっしゅつ)された7府県で 爆発的と言えるほどの感染拡大が広がる中、私たちの暮らす地方都市においても「ウチの地域(市)からは これ以上陽性感染者を出さない!」との強い自覚を市民の共通認識として、いわゆる〝3密(密閉・密集・密接)〟の回避などの適切行動を継続的に行なってゆくことが求められています。

 

午後のJR長野駅前は、閑散な状態が維持されていました。

 

市域内 最大の公共交通拠点であるJR長野駅前自由連絡通路も、人通りはまばら。

 

新幹線改札にも、数えるほどしか人の出入りはありませんでした。

 

在来線も然り。鉄道による〝人の移動〟は かなり抑制されている印象であります。

 

 

在来線改札の脇には、大きなアレンジフラワーが。

 

おそらくは、今回の 新型コロナウィルス騒動の悪しき影響を受け、出荷量が大きく落ち込んでしまった花卉(かき)の組合団体が、(花卉販売激減の)厳しい状況の中にも関わらず「ここを通る人の せめてもの癒(い)やしとなれば・・・」との切なる思いを込め、展示してくださっているのでしょう。

アレンジされた花は「アルストロメリア」長野県が生産量日本一を誇る名花です。

そして、その花言葉は「幸福」とのこと。

 

この国難を皆で乗り越え、いずれ皆が 再び幸福になれるよう願って止まない。

展示された生産者の方々の「心の声」が聞こえてくるようでした。

 

 

駅前のスクランブル交差点を渡る人の姿も疎(まば)ら。

 

単純に推し量ると、長野駅間の閑散ぶりは (前述のとおり)移動してきた人の数が減っていることが現(あらわ)されているものと思われ、そのこと自体は『非常事態宣言』の効果かと評されるところです。

一方で、ホームセンターやスーパーなどの小売り業店には 一定程度の人の出入りがあることも実感されますが、これは 今のところ陽性感染者が限定的である長野市域においては「ステイ・ホーム」のための買い出しとして やむを得ない行動と思うところです。が、その場合にも レジで並ぶ際に間隔を空けたり(ソーシャルディスタンス)、さらに 店舗のスタッフを守る意味でも、お客であってもマスク着用(無い場合は咳などに注意)のエチケットを遵守するなどしながら、最低限の社会活動に努めるべきでしょう。

 

 

そんな中、長野市の老舗(しにせ)の中の老舗である「長野東急百貨店」が、月曜日から 地下食品売り場とテナントの書店以外(シェルシェ含む)を、当面の間 閉店することが伝えられています。

 

来店客も、やや戸惑いをもって貼り紙に見入っています。

 

 

このことは、採算ベースで言えば、店側にとっては〝苦渋の選択〟でありましょうが、こと「社会的」に見れば 私は経営者側の英断、ある意味での〝覚悟の表れ〟と 高く評価したいと思うところです。

駅前の商(あきな)いの象徴ともいえる老舗店を 敢えて閉じることで、非常事態宣言下の人の出入りを何としても抑え そのことを感染者拡大抑止につなげ、いずれ 晴れて営業再開を果たしたい。

こんな、各事業主の英断(=苦渋の判断)を無為なものにしないよう、挙げての、でも地道な取り組みに努めてゆきたいものです。

 

 

普段は歩行者で賑わう二線路通りも閑散と。

 

でも今は この閑散状態を嘆くのではなく、評価しなければならないのです。

この〝我慢〟があって、はじめて感染拡大防止につながるのです。

 

 

 

長野東急百貨店が「商(あきな)いの礎」なら、もう一方の「信仰の礎」ひいては「観光の顔」でもある 善光寺さんでも、本堂内陣の参拝休止などの〝新型コロナウィルス対策〟を講じておられます。

 

中でも特徴的なのが〝ご利益の象徴〟でもある「おびんずる様」への〝接触お断り〟でしょう。(併せて「お戒壇巡り」も休止)

(写真は「接触お断り」を付した座像を伝えるニュース画像)

 

ご案内のとおり、本堂内陣前に座される「おびんずる様」は、参拝者が 自分が病んでいる部位や より良くなりたいと願う箇所に手を当て、その後 おびんずる様の(患部等と)同じところを撫でると、その痛みや願いを おびんずる様が引き受けてくれるという信仰行為で、善光寺に参拝した人は 必ずといってイイほど、内陣に上がった際には おびんずる様を撫でてゆくものです。

その信仰心が高じて、今では おびんずる様の身体は擦(す)れてしまっているほどです。

しかしながら、現下の悪霊こそが新型コロナウィルス。「接触感染」が二大感染の一因となっている中、不特定多数の人が触る行為が 皮肉にも感染拡大の温床になるとあっては〝接触お断り〟の措置もやむを得ないところです。

 

万人の幸(さち)を願う「おびんずる様」も、現下の われわれ庶民の境遇を哀れに思われると同時に、一日も早い収束を天から願っておられると存ずるところです。

 

 

 

そんな中、須坂市内に暮らすオフクロから電話が。「それがね・・・。」との深刻な言い回しが気になり、身内とはいえマスクを携え 足を運びました。

訊けば、ここのところ 新型コロナウィルス感染のニュースが、長野市域から北信エリアにも亘っているので、週3回お願いしている「訪問看護(リハビリ)」を暫くの間 断ろうか思案しているとのこと。何でも 一人の先生が山ノ内町のお宅で施術しているようなのです。

その オフクロなりの判断を評価し、穏便のうちに〝臨時休(受)診〟することを賛成しました。

何といっても 人と接しないことが感染自衛の第一歩です。90歳を越えた老婆には もとより抵抗力などあるハズも無く、そういう点では「自らの健康は自ら守ろう」と考えた思考はヨシとするところです。

でも それによって、運動不足などの〝新型コロナウィルスの二次的健康被害〟があってはいけないので、この間は いわば〝自主トレ〟として、座ったままのラジオ体操などの 適度な運動を継続してくれるよう伝えたところです。

 

読者のみなさんにおかれましても、自粛ムードの中ですが〝運動不足〟にだけは陥らないよう心がけてください。

複数のドクターが伝えていますが、昨今の新型コロナウィルス騒動に隠れて〝生活習慣病の蔓延〟が、ある意味 コロナ騒動よりも深刻ではないかとさえ言われているとのこと。

「ステイ・ホーム」が遍在化し、それが「家でゴロゴロ」につながり、ひいては脳血栓や心筋梗塞にまでつながる〝重大な運動不足〟になってしまうこともあるので、あくまで〝3密の回避〟を守ったうえで 例えば戸外でのウオーキングやゴルフ・マレットゴルフなどの軽運動は ぜひ継続してください とのことであります。

 

 

 

 

須坂市の観光名所「臥竜公園」も、桜祭りなどの表立ったイベントが休止され、いつしか桜花も散り際を迎えていました。

 

それでも、辛うじて残った「桜回廊」には、軽運動を兼ねた散歩に出かける市民の姿が。

 

おじいちゃんと孫と覚(おぼ)しき こちらのファミリー、きちんと「ソーシャルデスタンス」を維持しながら、最後のひと咲きを堪能している風でした。

 

 

あと数週間〝我慢比べ〟が続いています。

だがこれは、たとえ果てなき戦(いくさ)なれど 負けるワケにはゆかないのです。

 

 

 


クラスター回避を =いわゆる公的施設の被害が及ぼす社会的影響の大きさ=

2020-04-18 | 日記

4/18 Sat.

 

この日の午前中、長野市中心市街地の繁華街である「権堂アーケード」の消毒作業が行なわれました。

 

 

これは、先日 アーケード内の飲食店(の従業員)から 新型コロナウィルスの陽性感染者が発生してしまったことを受け、権堂商店会連合会が専門業者に依頼し、エリア内の店舗先やベンチなどを消毒したものです。

 

 

 

作業員さんたちは、不特定多数の方々が接触する アーケード内の公共部分や 各店舗の出入り口ドア付近に消毒液を噴霧し、その後 やはり薬剤を染ませたクロスで丁寧に拭ってゆきました。

 

 

これ以上の感染拡大を防ぐと同時に、関係者を挙げてコロナ対応を行なうことで、一日も早い収束を期しつつ、この切なる取組みを内外に示す狙いがあると拝察されます。

 

 

これらの地道な取り組みにより、実際にウィルスの更なる感染拡大が抑えられると同時に、権堂アーケードへの悪しき風評が沈静化し、いずれ客足が戻ってくれることを、同じ市民として願わずにおれません。

 

しかしながら 今は非常事態宣言の真っ最中。不要不急の外出を控える時期であることから、アーケードの閑散たる状況は いた仕方ないところでありましょう。

 

多くの店先には、苦渋の選択として 臨時休業を選んだ旨の貼り紙が目立ちます。

 

いずれまた、長野市の顔でもある権堂アーケードに 人通りが戻ることを願って止まないところです。

 

 

 

 

 

◆ クラスター回避を  =いわゆる公的施設の被害が及ぼす社会的影響の大きさ=

新型コロナウィルスの蔓延に伴い、「クラスター(集団感染)」の被害が 地域のそこここで頻発しています。

いつの間にか施設内に侵入した新型コロナウィルスの野郎が、館内で就労などを行なうヒトからヒトへと感染を連鎖させ、ひいては その建屋を席巻するうちに、施設そのものを機能不全に貶(おとし)めるものです。

クラスターの最小単位は「家族」でしょう。最近の事例では いわゆる「無自覚」のまま〝コロナ疎開(帰省)〟した若者が 家族にウィルスを移し、主に健康弱者の高齢者が陽性化してしまうものが散見されます。中には 高齢者の相反である乳児が発症した例もあり、状況によっては深刻化する場合も。この「コロナ疎開→家庭内クラスター」の事象は、さきに国全体に非常事態宣言の網をかける要因の一つにもなった 深刻な事例とも言えます。

 

家族内クラスターを最小単位とするならば、さらに大きな集団の中で発生する いわば「施設内クラスター」・・・ここに新型コロナウィルスが蔓延したらエライことになる、と思わざるを得ない物件がが各地域には 数多(あまた)存在しており 私としても憂慮の念を強めているところですが、こと ここに至っては、全国各地でほぼ連日に亘り さまざまな施設でクラスターが発生していることが報じられており、看過できない状態に陥っています。

例えば、住民生活に欠かせない公的施設。代替えの利(き)かないものであり、ひとたび それら(公的施設)が(クラスターで)機能不全に陥れば、住民生活に大きな支障が来(きた)されることになってしまいます。

しかし実際には、病院・警察署・自治体(市)庁舎・保育園・児童館 等々、私が聞き及ぶ中でも多くの公的施設が「施設内クラスター」の惨禍に巻き込まれてしまっています。

もとより、病院でのクラスターは たたでさえ足りない医療関係施設を封鎖させることになり、新型コロナウィルスはもとより、日常的な医療活動も行なえなくなることは、深刻そのものでありましょう。

 

 

また、警察署や消防署などでのクラスター発生は、住民生活の安心安全を守る活動の遅滞を招くこととなり、病院とは また違った面で深刻な事態と申せます。

過般 最寄りの警察署の刑事さんに万一の事態のことを問うた際には「ある署に(クラスターなどで)署員が(自宅待機などで)不足する事態になれば、関東管区一円の連携により 不足する署員は直ちに補充することになっています。」とのことでしたが、いずれにしても 治安を預かる施設(機関)においては、万が一(のクラスター)は許されない、と言っても過言ではありません。

 

 

一方、自治体庁舎におけるクラスターも、住民生活に大きな支障を及ぼすところです。

さきに発生した 三重県内の自治体においては、感染フロアを封鎖し (感染した職員の)関係部署の職員を自宅待機させ、さらに その(欠勤の)穴埋めとして他部局から経験のある職員を臨時配置するなど、対応に追われているとのこと。感染者が出たからといって、その部局そのものを休業することは許されませんので、市民生活に遅滞の生じないように努めていることが伝えられていました。

 

まさに「他人事で済まない深刻な事態」と申せます。

 

他方、(感染発生時に)とりわけ大変になるのが、保育園などの託児施設でしょう。

さきには、都内保育園の保育士さんが陽性感染者となってしまったことが報じられ、こちらも他人事ではありません。

今回のの事例は、保育士さんに起因したクラスターとのことで、先ず ここが大変。職員の管理責任が問われると同時に、多くの園児(ここでは 約80名)と濃厚接触していたことから、80名の園児→その先の親御さん→それらの方々の濃厚接触者・・・と〝感染の可能性(連鎖)〟は限りなく広がってゆくこととなり、追っかけるのは容易ならざるところです。

(写真は資料)

 

 

・・・・・。

このように「施設内クラスター」は、ウィルス被害をとめどなく広げる悪しき要因であり、望むべくは「そうならない事前(善)の策」を講じることが求められるところです。

そんな中、私の〝知恵袋〟である御仁は さまざまな視点で良提案をしてくださいます。

ブレーンのMくんは、障がい者施設が孕(はら)むリスクに着目し、利用者(通所者)さんの「在宅ワーク」を推奨されます。

すなわち、現状のままでは「3密」が避けられない 施設内での作業状況を改善するため、利用者のうち 自宅から通う通所者さんについて、警戒期間中は自宅に止まってもらい (自宅に)居ながらにして作業に勤(いそ)しんでもらったらどうか、というもので、非常に合理的な考えと思われます。

側聞すれば、何らか障がいを抱える方々は、新型コロナウィルスなどに罹患すると 重症化する傾向にあることも伝えられていますが、私の知る限りでは 行政サイドが、現時点では かかる障がい者施設へのウィルス対策は一般的な対応の域を出ていないことから、この「障がい者の在宅ワーク」は 当事者の方々の立場に立った、目からウロコの落ちる斬新かつ合理的な提案と思うところです。

 

また、ムラの識者の I さんは「今回のことを契機に、会議などのIT化を〝常識化〟するべき。」と強く述べておられます。

曰(いわ)く「安倍総理は、国民に対して「在宅を在宅を!」と言うけれど、目の前の国会はどうなんだ?相変わらず地元から電車に乗って永田町までノコノコ出かけて、あげく〝3密〟の中でカオ突き合わせて会議している。あれ、おかしいよ。われわれ国民にテレワークを勧めているんなら、国会の会議っこそテレビ会議で行なうべきじゃないか。だいたい「7府県に入るな。入ったら出るな。」って言っておきながら、毎週 その掟(おきて)を破っているのが 当の国会議員共じゃないか。」と 憤りをもって述べておられます。至極ごもっとも。

そのうえでIさん「クラちゃん、今回の新型コロナウィルス騒動を契機に、時代は確実に変わる。今までどおりの社会活動に甘んじていたらダメだ。こんな 一見どうしようもない社会状況だけど、その中で光明を見出そうという考え方で臨まなければ、社会は終わってしまうよ。」と 半ば警鐘・半ば激励の、Iさんならではの論調で示唆してくださったのでした。

折しも報道で、イギリスの議会下院が「テレビ会議システムを審議の一部に導入する」と発表したことが報じられましたが、識者Iさんの提案は、このはるか先をゆくものでありました。

日本の国会、ひいては私が身を置く地方議会においても、このような合理的な取り組みが常識として行なわれるようにならなければなりません。

 

いずれにしても、世界史のうえでも未曾有の展開となった「新型コロナウィルス禍」においては、旧態依然の態勢や考え方では 感染拡大の勢いを止めることは不可能になったと言わざるを得ないのではないでしょうか。

特に 住民の社会生活を維持するため、また複数の人たちが運営する「公的施設」においては〝施設内クラスター〝が発生しないよう あらゆる手段を講じてゆくことが求められていることを、心ある方々と意識共有するところです。