倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

まいった まいった

2019-09-30 | 日記

9/30 Mon.

 

厳しい選挙をどうにか乗り切り、やれやれと思った矢先、2年余を経て社会活動も復調の軌道に乗せ、何というか順調にリハビリをこなしていた感のこの日、あろうことかパソコンのトラブルに見舞われ、とんだ往生をすることとなってしまいました。

 

 

一番のトラブルは、画像ソフトが言うことを聞かなくなってしまったこと。画像のインストールができなくなり、すったもんだしたいるうちに、MDカードにストックしていた全ての画像が消えて無くなってしまいました(ガックリ)

 

怖いですね、パソコントラブル。今までの画像については、主なものはブログ掲載用に取り込み済みではありましたが、これから取り込もうとした ここ1~2日の画像データは 全てパー。

実は、日曜日には 私が公私共にたいへんお世話になっている本町区(もとまちく)の運動会で、1963年の東京五輪の入場行進の再現とか、老若男女が共に楽しんだ競技の模様とか、さまざまなレポートがあったのですが、画像が飛んでしまったうえでは 掲載の臨場感も半減してしまいますので、今回は泣く泣く割愛とさせていただきます。

そんな私の窮状を知ってか知らずか、本町区のDJショーケンさんが、閉会式後の「大 全員写真」を送ってきてくださいました。その参加者の笑顔をもって、運動会の盛り上がりぶりを推し量っていただければと存じます。

 

 

折しも来年は、2度目となる東京五輪大会が開催されます。

これまで30回に亘り「さきの東京五輪」をモチーフに運動会の演出を図ってきたDJショーケンさん、次回の本町区運動会は「2020年東京五輪」がモチーフになることと存じます。

果たして どんな演出がされるのか、今から楽しみにしたいところです。

 

 

ところで、9月の最終日にパソコントラブルに見舞われた私でしたが、そんな私的なトラブルなど捨て置けとばかり、明けて10月からは、社会では大きな「変更作業」が始まることになり、憂慮に尽きないところです。

 

消費税率が10%に引き上げられます。

 

将来に向けた社会保障の財源確保のため、万(ばん)やむなしとして2%の引き上げが実施されるところですが、この「内容」については それぞれご案内のとおり、軽減税率の導入などに伴い、ややこしいものになっていることが伝えられています。この商品は10%、こちらは8%、店内でのお召し上がりか テイクアウトかで税率は異なり・・・スーパーやコンビニ、持ち帰りを伴う飲食店などでの「レジ」での混乱ぶりが目に浮かび、現場のスタッフのご苦労はいかばかりかと拝察するところです。

 

また そんな複雑な税率変更は、主に個人商店に対し レジのシステム変更などで大きな費用負担を強いることにもなっており、これを機会に閉店する老舗飲食店も相当数あるようです。

 

私のパソコントラブルは、非常に困ったところではありましたが、それは所詮 自分の事務作業のみへの影響に止まりました。

それに比して、多くの顧客を相手にするサービス業の方々が直面するかもしれないトラブルの数々、どうか影響が最小限に止まることを願うばかりです。

この日のトラブルは、パソコン無しでは社会生活が立ち行かなくなった現実を実感すると同時に、明日からの消費税率引き上げに伴い、その余波は多方面に亘るのだろうなと思いをいたした時間だったのでした。

 

 

一方、明日からは 消費税率引き上げの〝還元政策〟とも言える「幼稚園・保育園無償化」が 併せてスタートします。

3歳以上の幼保の費用が無償化されることとなり、それ自体は評価されるところです。

 

が、私は それでは「片手落ち」と言わざるを得ません。

保護者に対して恩恵を及ぼす同時、それ以上に、「現場」の保育士さんなどの関係職員の処遇向上を果たすことこそ重要と強く思うところです。

介護職と同様、大切な幼児を預かる保育職は、その責任感と負担感の大きさの割に、収入が少ないと言わざるを得ません。

幼児の育成環境を真に向上させようというのであれば、関係職員のモチベーションを上げることにも目を向けるべき。

今後、消費税の引き上げ分の使途が注目されるところですが、ピント外れの方面に垂れ流されることなく、真に社会ニーズに見合ったところに有効活用されるよう、私たちは厳しくチェックしてゆくべきと思うところです。

 

また、一般国民から搾取する以上は、特に大企業からの法人税についても一定の負担を求めるべきとも 併せて思うところです。

さらには、戦後の荒廃期に 庶民の心の寄り拠として優遇され続けている宗教法人についても、戦後70有余年を経た今 再考の時期にきているのでは、とも思うこの頃です。

 

 

拙宅のパソコントラブルは、結果として さまざまなことを考える機会を与えてくれたのでした。

 

 

また、10月1日は、議会の(全体の)初会議が招集されており、私にとっては「議会活動の再出発の日」となります。

この日のPCトラブルを〝厄落とし〟として、恙(つつが)なく 実質的な初日を迎えることができればと思います。

 

議会内でも、私に対する風当たりは厳しいことを予見するところですが、全てを真摯に受け止めつつ、諸事に臨んでまいります。

 

 

 

 


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PCトラブル

2019-09-30 | 日記

パソコンのトラブルのため、投稿ができにくい状況に陥っています。

復旧次第、再投稿いたします。


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もう奇跡ではない

2019-09-29 | 日記

9/28 Sat.

 

9月20日に、日本で初めて開催された「ラグビーワールドカップ」が、世界各国から20チームが参加し、国内のピッチで「本物のプレー」を見せてくれています。

そんな中、この日は 世界に「激震」と言わしめた試合結果が飛び込んできました。

日本代表チーム/ブレイブブロッサムズ(世界ランク9位)」が、同2位で 今大会の優勝候補と目されるアイルランドを19-12で「撃破」したのでした。

 

 

試合は序盤、アイルランドが お家芸でもあるキックパスからトライを決め、このままアイルランドペースで試合が進むと思われました。

今となれば、この「序盤にアッサリ挙げた得点」が、その後の両チームの動きを左右したのかもしれません。

 

日本チームはその後「粘り腰」をみせることとなります。

得点後、調子に乗りかけたアイルランドの攻撃を素早く しかも密集したタックルで次々に封じると、世界2位のアイルランドに焦りが生じ始めます。

 

それは あたかも、巣を襲うスズメバチを集団で退けるミツバチの群れのようです。

 

日本チームの まさかの防御に焦ったアイルランドチームはファールを連発、それで得たペナルティーキックを 五郎丸の後継者である中村選手がことごとく決め地道に加点を重ね(3キック成功)、前半を9-12の〝射程圏内〟で折り返します。

 

 

 

 

後半に入っても、日本チームの堅守と地道な攻撃は勢いを失いません。

それどころか、この日はリザーブに回って途中からピッチに立った 主将リーチ マイケルがチームを牽引、積極果敢なプレーでチームに勢いを与えます。

 

 

そして後半18分、素早いパス回しからボールを受けた福岡選手が 弾丸のようなスピードでボールを小脇に抱えたままタッチラインに飛び込み、ついに日本がアイルランドを逆転!キックも決まって16-12と試合を見事ひっくり返し、スタジアムの興奮は最高潮に達したのでした。

 

 

 

その後、さらにペナルティーゴールをものにした日本は得点を19点に伸ばし、鳴り響くホイッスルと共に「ジャイアントキリング(大金星)」を果たしたのでした。」

 

前回大会に南アフリカチームに土をつける勝利を収めた日本チームは、二大会連続の「歴史的勝利」を収め、多くのラグビーファンを初め 世界に向けても日本の「実力」を知らしめることになりました。

 

実況のNHKアナウンサーは試合終了の瞬間、「ノーサイド! 日本勝ちました! アイルランドを倒しました!日本、前回大会南アフリカに続いて、2度目のジャイアントキリング!! もうこれは、奇跡とは言わせない!」と絶叫、日本人の心を代弁する名実況で試合を締めくくっていました。

 

 

ラグビーは、男と男のぶつかり合い、そして、究極の「補(おぎな)い合う競技」ではなかろうかと思います。

キック以外では ボール自体を前に進めることはできず、前に進むためには「足」で稼ぐほか ありません。

それはランであり、パス回しであり、モール(スクラム)であり、いずれにしても、ボールを持った選手は いつか倒されるも、その後ろには常に「仲間」が控えており、みんなで補い合いながらボールをつなぎにつなぎ、倒されても倒されても「前へ!」と進んでゆきます。そのひたむきな姿に、観る者は いつしか「ガンバレ!」の大きな声援を送ることになるのです。特にに小兵の日本選手が大きな外国チームに果敢に立ち向かう姿は、感動として私たちの心を揺さぶるところです。

 

 

今回の劇的勝利は、列島 いや世界に衝撃を呼ぶと同時に、日本代表チーム/ブレイブブロッサムズの決勝トーナメント進出に現実味を与える好結果となりました。

 

 

結果が全てのスポーツ界ですが、日本代表チーム/ブレイブブロッサムズにおいては、そのプロセス(苦しい練習)も含んだ「ワン・チーム」としての頑張りを称え、これからも快進撃を続けてくれることを期待するばかりです。

 

2020東京五輪大会をも控え、列島はスポーツで盛り上がりをみせています。

今こそ「スポーツコミッション」の意義を発揚し、スポーツを通じて社会全体が活性化するよう期してまいります。

 

 

 

 


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大自然の掌/てのひら の上で

2019-09-28 | 日記

9/27 Fri.

 

5年前のこの日は、木曽谷にある「御嶽山」が噴火(水蒸気爆発)した日です。

晴れ渡った山頂に 突如にして沸き上がった黒雲・・・映像を通じてのみでしたが、多くの登山者を巻き込むこととなったあの光景を、私は未だに忘れることはできません。

 

それまで 御嶽山は「噴火警戒レベル1」の〝穏やかな山〟でした。それが噴火するなどということは誰も想定することなく、秋の まさに登山日和の好日、多くの登山客が山頂付近で 持参したオニギリなどをほおばろうとしていた まさにそのとき、噴煙が山頂を覆うことになったでした。

後談によると、御嶽山では噴火の約2週間前に地震活動が活発化したものの、気象庁は前兆現象と判断できず、予知につなげることができなかったそうです。同山では 9月10日ごろに山頂付近で火山性地震が増加し、一時は1日当たり80回を超えましたが、その後は減少に転じました。マグマ活動との関連が指摘される火山性微動は噴火の約10分前に観測されたものの、衛星利用測位システム(GPS)や傾斜計のデータに異常はなく、マグマ上昇を示す「山体膨張」は観測されなかったのでした。

噴火は地震と比べると予知しやすいとされますが、それは過去の噴火データに頼る部分が大きく、当時の御嶽山については、そのデータが乏しいうえに、警戒レベル1のため定点観測もされておらず、関係者によると「御嶽山の噴火は予知の限界」と話しているとのことです。

 

また、噴火時の季節や天候、さらに発生時刻も被害を拡大する要因となってしまいました。去る8月9日には浅間山も噴火しましたが、発生時刻が深夜だったことから人的被害はありませんでした。

 

 

しかし、御嶽山においては よりによって秋晴れの登山日和のお昼頃という、まさに登山客が山頂に集まる条件下で発生してしまったことは、言いようのないバッドタイミングと感ぜざるを得ません。

 

過去には、平成12年の有珠山(北海道)の噴火は約1万人が事前に避難し、予知の初の成功例として知られていますが、この有珠山では 江戸時代以降、地震増加が噴火に直結することが分かっていたから事前避難が可能だったそうです。

 

 

しかし、このような経験則が成り立つ火山は例外的と言えます。御嶽山は有史以来初となった昭和54年の噴火が起きるまで、噴火の可能性すら認識されず、近年も静穏な状態が続いており、予知の判断材料は十分でなかったのでした。

 

あれから5年、山の噴火予知情報については 全国で〝一斉点検〟が行なわれているところですが、大自然の気まぐれには 未だ人智は追いつけていない現状もあり、今後も いつ何どき何処で発生するかは予断を許さないと言っていいでしょう。

また、かかる噴火被害の他にも、集中豪雨による想定を超えた水害や、突風による被害など、昨今は まさに「想定外」としか言いようのない自然災害は頻発しており、私たちは 改めて自然に畏怖心を抱きながら接するを求められていると実感するところです。

 

 

私たちの暮らす長野市は、150年以上前に起こった「善光寺地震」以来、さきの神城断層地震を経るも、幸い 人的被害を伴うような大きな自然災害もなく推移していますが、それも、大自然の掌(てのひら)の上にあっては、いつ何が起こるか分からないところです。

 

 

市(行政)においては、防災ハザードマップの見直し作業など 時流の中で取り組みを継続しているところではありますが、私の立場においても 常に市民の安心・安全を念頭に置きつつ「災害」に向き合ってゆきたいと、郷土の山における節目の時節を迎え、改めて心にいたしたところです。

 

 

 

 


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健康寿命の延伸こそが

2019-09-27 | 日記

9/26 Thu.

 

この日、厚生労働省から「2018年度 概算医療費」が発表されたことが報じられました。

それによると、医療費の総額は42,6兆円で、前年度に比べプラス0,8%、増加は2年連続で過去最高を更新したとのことです。

概算医療費とは、労災保険などを除いた 国民が使った費用をさし、医療費全体の98%に相当します。年によって微増微減になっていますが、ここ数年は平均で年2%のペースで増加しているそうです。

診療の種類別に見ると、薬代と薬剤師の技術料を合わせた「調剤」が薬価引き下げの影響で3,1%の減となりましたが、一方で「入院」や「歯科」などが増えました。1人あたりの医療費平均は、75歳未満が約20万円だったのに対し、75歳以上は4倍超の約90万円に上り、高齢化や医療技術の発達に伴い、年齢が進むことに医療費が膨らんでいる現状を如実に示しています。

今回(2018年)は0,8%増と、一見 伸び幅が緩やかになったように見えますが、実際には18年度の「診療報酬改定」で薬価を引き下げており、その部引きを考慮すれば、例年の伸びと同程度、高齢化や医療の高度化で医療費が増える基調に大きな変化は無いようです。

併せて 厚労省が発表した17年度の「国民医療費」は 16年度比2.2%増の43兆710億円で、同じく過去最高を更新したことも報じられ「医療長寿大国ニッポン」の現状が再確認されることとなりました。

 

 

私自身、さきの選挙中「健康寿命の延伸を!」と訴えてまいりました。その理由の大きな一つとして「せっかく長生きしても 病気になって医者にかかる、とくに高度医療を受診するようになってしまえば、それ(医療費の行政負担分)は みなさんの子や孫の世代への「ツケ回し」となってしまうのです。」と挙げさせていただきました。

例えば長野市においても、年間 約10億円もの巨費を、国民健康保険特別会計を維持させるためだけにつぎ込んで(一般会計から繰り出して)おり、これが毎年のこととなれば、それ(繰り出し)は間違いなく将来の長野市の財政を圧迫することとなり、私たちの子や孫の世代の長野市財政を先細りさせる要因になってしまうことでしょう。

医療を直ちにお金に換算するのは やや世知辛いところでありますが、いずれにしても 今を生きる私たちが、本来 将来に遺すべき財源を食いつぶしていることは残念ながら自明の事実であり、それ(食いつぶし)を最小限に止めるためにも「長生きするなら元気のままで(健康寿命の延伸)」は、ご自身の明るい老後のためである一方、将来世代も希望のもてる社会にする「ダブル効果」があることを再認識すべきと強く思うところです。

 

そのためには、私も推奨する「スポーツコミッション」の〝社会的効果〟に鑑(かんが)み、今や政策として「健康寿命の延伸」に取り組むべきであり、さきに機構改革を果たして市長部局に移管した「スポーツコミッション推進室」が、保健福祉分野とも連携して、市(行政)として健康寿命の延伸に総合的に取り組むよう、私の立場でも強く促してゆきたいと改めて思うところです。

折しも 私も参画する、川中島住民自治協議会の小委員会では、まちを挙げて健康寿命の延伸に取り組む企画に臨むことになっており、これが「モデルケース」となって、市域全体に かかる健康寿命延伸の機運が広まることが期待されるところであり、私も その一助を為さんと心にいたしております。

 

 

高齢化が伸張する昨今、医療費の削減は「医者に過度にかからずに元気に暮らせる社会の実現」が原資であると捉え、それに向け さまざまな取り組みを行なうことが、今こそ求められています。

 

 


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和を以て尊しと成す

2019-09-26 | 日記

9/25 Wed.

 

ここ数日、主に海外の話題に触れ、それらの事象が 自分たちの身近な社会活動にも置き換えられるなと実感させられます。

先日のグレタさんの話題に引き続き、述懐させていただきます。

 

イギリスの最高裁判所は、ジョンソン英首相が10月末の欧州連合(EU)離脱期日直前まで議会を閉鎖した措置を巡る訴訟に対し、最高裁のヘイル裁判長は「女王に議会閉会を進言するという決定は、憲法が定めた機能を議会が果たす能力を阻止するもので違法」と述べ、これにより「首相の措置は違法」との判決が下されました。この判決を受け、下院は25日にも議会を再開する運びとなったとのことです。

 

「イギリスのトランプ」として鮮烈なデビューを果たしたジョンソン首相は、公約の筆頭に「どのような状況になろうと10月中にEUを離脱する」を掲げ、その公約実現のために 強行としか思えない手法で議会の突破を図っています。今回の「離脱期限まで議会を閉会する」との〝禁じ手〟は、議会での議論そのものの機会を奪い、半ば「時間切れ離脱承認」を狙ったものとして大きな批判を浴び、今回の司法判断に至ったものです。

 

 

イギリス議会の下院議長は「最高裁の違法判決を歓迎する」と表明。「議会制民主主義を実現するため、下院は遅滞なく招集されなければならない」と述べるなど、議会としても ジョンソン首相の強行措置を受け入れられないことを表明すると同時に、合意なき離脱に反対する議員らが強硬離脱に向けた首相の動きを封じ込める余地が広がったことから、一部議員からは ジョンソン首相の辞任を求める声も上がっているようです。

この司法判断に対し、当のジョンソン首相は強気の姿勢を崩しておらず、再開した議会においても激しい議論が戦わされることが予想されるとのことです。

 

 

今までの、社会が成長段階における政治の場面では「強いリーダーシップ」をもった政治家に期待が寄せられ、ときに強権を発動しながら国家を導いてきました(しかし、これはうまくいった例と そうでない例が顕著ですが)

ところが今日(こんにち)、時代は「熟達の域」に達し、大衆もさまざまな価値観をもちながら社会を見つめるようになっていることから「黙ってオレについて来い」的な振る舞いは、もはやリーダーシップとは呼べない ただのゴリ押し強権政治と映り、今やクレバー(賢者)となった大衆は、それを「良し」とは決してしないところです。

その 大衆のサイレントマジョリティ(声なき声)は、今や共産圏や社会主義圏にも内在するようになり、国家に対する不満、もっと言えば 大衆の声に耳を貸さない独善的な手法に対する不満は、いい意味で世界に蔓延するようになったと評されるところです。

 

その背景には、先日の地球環境問題と同様「社会の飽和状態」が挙げられると思います。

古き佳き成長時代は、地球規模で「余裕」があり、多少の無理は看過されながら過ごしてこれました。

しかし今や、(主に先進国においては)社会はさまざまな面で飽和し、また資源などさまざまな面で「限度(限界)」が近づいてきています。にも関わらず旧態依然とした取り組みを続けていたのでは 政治(行政)は立ちゆかなくなってしまうところであり、その「現実」に目覚めないまま舵を取ろうとしても、大衆はついては来ないと思うのです。

 

そして この社会状況は、私たちの身近な地方政治(行政)にもあてはまるようになってきたことを実感します。

右肩上がりの社会状況下では、例えば公共施設については、各市町村が競い合うように似たような施設を造ってきても看過されてきました。

しかし社会経済が厳しさを増し、また社会インフラも飽和状態となる中、さらには市町村合併が進められた昨今においては、それ(施設)ひとつとっても、その要・不要を含め 熟慮を求められるようになり、例え できるにしても、その活用の程(ほど)について厳しいチェックの目が向けられるようになってきました。

これはまさに、クレバ―(賢者)たる大衆の「声なき声」の表れであり、その「声」については、住民代表者である議員こそが、それに応えて適切な対応を取ることが求められているのです。

また、行政や地域自治を運営する際には、一部の者による決定事項だけを「事後報告」するのではなく、素案・提案段階から情報を開示し、賛成・反対に拘わらず多様な意見を聴取したうえで計画や事業に反映してゆくことが求められていると強く認識するところです。

この社会状況は それぞれ立場の者にとって厳しいものではありますが、一方では望ましい状況であると申せます。

市民も議員も 律するところは律しながら諸課題に向き合う。その意識こそが、厳しい状況をも総意をもって共々に乗り越え、誰もが「良かった」といえる社会をつくりあげる原資にもなろうというものです。

 

「和を以て尊しと成す」という素晴らしい故事があります。

力ずくだったり一方的だったりではない、民主的で でき得る限りの総意をもって事(こと)を運ぶ「政治手法」こそが、今 求められていると思うところです。

 

 

今回の、遠く異国の地での一連の出来事は、一見すると私たちに無縁なことのようですが、こと「政治(自治)」という視点では、まんざら他人事とはいえない側面あることを実感させられたところでした。

 

 

 

 

 

 

とある日、伺ったお宅の玄関先に、瀟洒(しょうしゃ)な瓶(かめ)が。

 

 

その瓶(かめ)の中と縁(へり)に 亀(カメ)が、と見たら、何とヨクできた造形物(焼き物)でした。

 

 

長生きの象徴として縁起物にされる亀、こちらの亀さんも、造形物ながら、長い歴史を歩み、社会を見守ってきたかのようなヨクできた様(さま)だったのでした。

 

 

 

 


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自分たちのこととして

2019-09-25 | 日記

9/24 Tue.

 

ニューヨークで開催されている「国連気候行動サミット」の場で、一人の少女の勇気ある発言が 反響を呼んでいます。

 

 

スウェーデン出身で 現在16歳のグレタ・トゥーンベリさんは、1年前から ある運動を始めたそうです。

運動の名前は「Fridays For Future(未来のための金曜日)」。気候変動への緊急対策を求め、毎週金曜日に学校を休み国会議事堂の前に座り込んだそうです。

この たった独りの抗議活動は、またたく間に世界中の若者へと広がり、金曜に学校へ行く代わりにデモに参加する学生が増え続けているとのことです。

 

そして彼女は、世界の首脳が集まり 将来に向けた環境問題を話し合うサミットに乗り込み、スピーチを行なう機会を得ました。

そこで彼女は、まさに力強い口調で「How dare you! (よくもそんなことを!)」という強い表現を繰り返し用いて、各国の首脳らに温暖化対策の行動に出るよう訴えたとのことでした。

 

彼女は叫びました。「全てが間違っています!」

「本来なら私は 海の向こう側で学校にいるべきなのです。(でも実際には それ(環境政策)ができていない)。」

「世界の首脳たちは、(環境サミットを通じて)若者に希望を見出そうとしていますが、よく、そんなことができますね。」

「あなたたちは 実体のない言葉だけで、私たちの夢を奪ったのです。人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。生態系全体が崩壊しています。私たちは、まさに大量絶滅の始まりにさしかかっているのです。」

「でも、あなたたちが語り合うのは、お金や、途絶えることのない経済成長のおとぎ話だけ。よく、そんなことができますね。」

「30年以上前から、科学がもたらす答えはとても明確でした。なのに(その現実を)見ないふりをし続けて、ここで「充分やっている」と言えますね。必要とされる政策や解決策の目処すら立っていないのに。」

「あなたたちは言います。私たちの声は聞こえている、緊急性を理解していると。しかし、それを信じることはできないのです。」

「もし あなたたちが本当に事態を把握していながら行動に移さないのであれば、それは邪悪でしかありません。」

「今後10年で(温室効果ガスの)放出を半分に減らす案がありますが、それでも気温が1,5度下がる可能性は50%しかありません。人間の手中にはおさまらないような、決して後戻りのできない連鎖反応が起きるリスクがあるのです。」

「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が出した最高値を見ても、地球全体の気温上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は67%です。とすると、いま世界が放出できる二酸化炭素量はあと420ギガトンしかなく、今日ではその値があと350ギガトンまで減っているのです。

それなのによく、この問題が解決できるかのようなふりができますね。変わりばえのないやり方で、技術に頼って。」

「あなたたちは 私たちを失望させています。しかし、若者たちはその裏切りに気づきつつあります。未来の世代の目は 全てあなたたちに向けられているのです。それでもなお私たちを裏切る選択をするのであれば、言わせてください。」

「私たちは決してあなたたちを許しません。」

「世界は目を覚まし始めています。変化も訪れ始めています。たとえあなたたちが気に入ろうと、なかろうと。」

 

彼女の 悲痛ともいえるスピーチには、各国の首脳も黙って聞くほかなく、彼女のスピーチに対し、多くの評価と賛辞が送られたと 併せ報じられていました。

 

 

 

地球環境問題(温暖化問題)は、まさに「世界的な待った無しの課題」と申せます。

しかしながら世界(社会)は、未だに飽くなき経済成長を求めてCO2を排出し続け、森林を伐採し続け、温暖化防止のブレーキを踏み切れないでいるのが実状です。

 

 

 

いま世界(社会)は「未知なる領域」に入ったといえるのではないでしょうか。

かつての高度成長期には、まだ 地球自体にも「余裕」があり、人間社会の吐き出すCO2を受け入れることができていました。

しかし時間経過と共に(グレタ・トゥーンベリさんが言うように)、世界が放出できるCO2の量は限界に近づきつつあるのです。

私たちは「地球環境は永遠のもの」という〝神話〟から 目覚めなければならないときを迎えているのです。

 

 

 

 

今回の「勇気ある行動」の最大の〝功〟は、グレタさんが将来を担う若者であることだと思います。

たとえ まだ一部であっても、将来を担う若者自身が これからの地球環境問題に警鐘を鳴らしたことは非常に意義深いことと申せます。

旧態依然とした感性のまま、飽くなき経済成長を求める現役世代の者たちを反面教師とし、次代は、環境問題を自分たちのことと捉え、経済と環境が両立できる社会、もっと言えば 経済成長を抑制しても環境を守る、という価値感に立って物事を考える人たちが増え、人類総意のうえで「地球を守る」という意識が醸成されることを願って止まないところです。

 

 

私の暮らす地域では、小水力発電など 自然エネルギーを活かそうという発想が出されています。

(画像は参考)

 

 

それは 地球規模でいえば、ごく小さなものかもしれません。

それでも、それを具体化に向けて取り組むことこそが「第一歩」につながると思います。

 

これから立ち上げる「勉強会」の 主要テーマのひとつになります。

 


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自然に親しむ~エネルギーの原点回帰~

2019-09-24 | 日記

9/23 Mon.

 

この日、飯綱高原を拠点に活動展開される NPO法人「飯綱高原自遊学舎」のOさんにお声かけいただき「秋のエネルギー自然体験会」を、2年ぶりに見学させていただきました。

 

 

こちらのNPOさんとは、自衛隊の要職を歴任後、上ゲ屋に移住されたAさんとのご縁でお近づきになり、その後 長野市とのすったもんだの仲立ちなどをするうちに疎通が深まり、以来 不定期に親交させていただいておりました。

その後、私の不始末で公職を辞したことから 音信そのものが途絶えていたのですが、この度の私の復職を聞き及んだOさんが わざわざご連絡をくださったのでした。

2年ものブランクがありながら 忘れないでいてくださり、感謝に堪えないところです。そのうえに、私が会場に着いてクルマを降りるなり「お帰りなさい!」と歓待してくださり、本当にありがたく存じたところでした。

 

 

このイベントは、里山の財産でもある間伐材などを活用して地域興しに勤しむみなさんが、次代を担う子どもたちに自然の豊かさを体感してもらうと同時に 自然エネルギーの大切さを学び、併せて地域ぐるみ・家族ぐるみの交流を図ってゆこうという好企画です。

 

 

会場の「飯綱高原ネイチャーセンター・冒険の森」のコテージには、あの頃と変わらぬ 親子を中心にした参加者が集い、わくわく気分を醸成していました。

 

 

参加者の「メイン」である少年少女たちは、長野シニアリーダーズのお兄さんお姉さんの先導で小グループを形成、みんなで仲良く体験に臨みます。

 

 

地元のお母さんグループが、ジャガイモの蒸し焼きや、ロールパンの作り方を分かりやすく指導してくれます。美味しく出来上がること請け合いです。

 

 

その後、子どもたちは てんでに「仕込み作業」に取りかかります。

 

 

近所の畑で採れたジャガイモを、いったん濡れた新聞紙でくるみ、さらにアルミ箔でくるみます。

 

子どもらは、慣れない手つきながら、自分の手で「調理」したジャガイモを大事そうにアルミ箔でくるんでゆきます。

 

 

そして その「じゃがボール」を、置き炭の中に投入、蒸し焼き上がりを待つばかりです。

 

 

この置き炭こそが、里山の間伐材。燃料費ゼロ、森林資源の有効活用による おやつ作りの成立です。

 

 

次は「ロールパン」づくり。予めこねてあるパン生地を鉄芯に巻き付けてゆきます。

 

 

最初は遠慮がちだった子どもらも、やがて率先して作業に参加していました。

 

私が感心したのは、並べられたパン生地の鉄芯。

 

一本 ゝ に、ちゃあんと「名札」が付いていたのでした。

 

 

この後、このパン生地(鉄芯)は、先ほどの置き火の半タンクの上に並べられ、ほど良い炭火で美味しく焼き上げられることでしょう。

 

 

こちらでは、水槽の前に人だかりが。

 

 

ニジマスのつかみ取りです。

 

 

ふだんは生きた魚など触ったことのない子どもたち、ときに悲鳴を上げながら それでも果敢に(笑)魚を追っていました。

慣れてくれば さすが子ども、次々にゲットしてゆきます。

 

 

捕らえた魚は すぐに氷で冷やしてゆきます。おっかなびっくり、バケツの中へ。

 

 

このアクティビティーでもうひとつ大事なのは、捕らえた魚を子どもの手で〆(し)めさせること。

自らの食のために魚の命をいただく。生命の尊厳をも 身をもって体験していたのでした。

 

これらも この後、間伐材の火種にかざし「塩焼き」として供されるのでしょうね。

 

 

みんなで一緒になってワイワイガヤガヤ、さまざまな体験を通じて この後、ジャガやパンやお魚に「火」を通して美味しくいただくことになります。

そこで大切なのは、それぞれの調理に欠かせない「火」そのエネルギーの全てが、自分たちの暮らす里山で採れた間伐材で賄(まかな)われているということであり、おそらく子どもらは この日の体験を通じて、身近に内在する自然エネルギーの大切さを 身をもって学ぶことができることでしょう。

 

 

また 会場には「長野市地球温暖化防止活動推進センター」の〝特設ブース〟が置かれ、太陽光で動く玩具などを通じて「空からの自然エネルギー」を体感していました。

 

 

 

 

今、社会は エネルギーを「外」に求め、人は営みを続けています。

折しも さきの台風では、不測の停電事故が発生、今も多くの住民が不自由な生活を余儀なくされています。

 

マ、里山の間伐材で社会生活の全てを補うことは無理にしても、せめて「社会的意義」として、かつての社会では 薪を拾って風呂を沸かすことが当たり前であったように、身近な自然エネルギーを最大限活用して生活の一助にする、そんな「エネルギーの原点回帰」を促す点で、このイベントは非常に有意義であると実感するところです。

 

 

この好イベントを通じて 次代を担う子どもらが、理屈ではない「体感」として、自然エネルギーの大切さを会得してくれることを願うばかりです。

 

 

 

私が時限で辞するとき、会場の一隅で 何やらパタパタ扇(あお)ぐ方の姿が目に留まりました。

 

 

訊けば「足湯」の準備中とのこと。

土中に渡した鉄管に薪で熱を発生させ、その上に水を張った金タライを置いて ほど良い温度のお湯を張る「な~るほど」の〝装置〟なのでした。

 

 

足先からも実感できる「自然エネ体験」なのでした。

 

 

 

 


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空き家問題

2019-09-23 | 日記

9/22 Sun.

 

ご挨拶に 伺っても伺っても、世帯主に会えないお宅(Wさん)がありました。

 

この日は「三度目の正直」とばかり足を運ぶと、ようやくご在宅でおられ、対面することができました。

2度〝空振り〟したことを伝えると、Wさんは笑いながら「ごめんごめん。その頃は、戸隠の家に行っていたんだ。」とのことです。

「戸隠の家?」と聞き返すと「実家だよ。実家。」

 

Wさんは戸隠のご出身で、そのご実家も 築百年を超える名家だとのこと。ご自身は次男坊で、ご結婚後 二十数年前に里へ降りて居を構えたものの、兄(ご長男)が逝去され、その後 独り家を守っていたお母さまが施設に入ることになり、このままでいけば、ご実家は「空き家状態」を余儀なくされることに。

しかし、責任感が強く、実家や ふるさと戸隠に愛着のあるWさんは、このまま実家を空けて いずれ朽ちさせてしまうことは忍びないと、不定期に戸隠に足を運び、周辺の草刈りや 家屋への「風入れ」に通っており、場合によっては「連泊」となってしまうことから、自ずと 里のご自宅は世帯主が不在がちになってしまうとのことでした。

そしてWさんは、苦笑交じりに「オレは完全な二重生活だ。」と話されていました。

というのも、実家に通ううち 在村の幼なじみの住民が、ムラの鎮守を守る役員が成り手不足に陥っていることから、未だ現役のWさんに白羽の矢を立て、実家に通うWさんに 祭事などの行事の一翼も担うことを頼んできたそうです。

それに対し「ふるさと大好き」のWさんは、この申し出を二つ返事で受け、時期が来ると 同郷の仲間と一緒になって、伝統行事の維持に勤(いそ)しんでおられるとのことでした。

 

Wさんのような事例は「模範例」として特筆されるものと思います。

ご自身には自宅もあり 家族もいる中で、不定期ながら幾日にも亘って実家に戻り、家屋の維持と同時に 地域の伝統行事の担い手も務める。これは時間のやり繰りと家族の理解、それに何より ご自身にバイタリティーが無ければ成し得ないことでしょう。

しかしながら 一般的には、ひとたび実家を離れて他の場所で暮らし始めれば、実家の管理は疎(おろ)そかになったしまうのは やむを得ないと申せ、また、それでも縁者がいる場合はともかく、今の世帯主に何かあれば 名実共に、の空き家になってしまう家屋もあるとも側聞しています。

 

 

今、長野市においても「空き家」は増加傾向にあることは ご案内のとおりです。

選挙中も、4年前は確かに家人が居られ ご挨拶させていただいたハズのお宅が、今回 足を運んでみると門扉が閉ざされており、玄関付近にうっそうと雑草が茂っていた、などどいうケースが何軒かあり「現実」を目の当たりにさせられたものでした。

長野市においては、(ちょっと古いですが)平成25年度の調査で、住宅総数17万1,870戸のうち 空き家は2万4,980戸で、空き家率は14,5%に上っており、全国平均(13,5%)を上回っています。

これらを受け、長野市では「第五次長野市総合計画」の中に「長野市空家等対策計画」を設け「長野市都市マスタープラン」「長野市第三次住宅マスタープラン」などど整合を図り「空き家等に関する対策を 総合的かつ計画的に推進する」としており、私の立場でも、この「空き家問題」を重要な課題と位置づけ、共々に思慮を巡らせてゆくべきと強く認識するところです。

 

 

そこにはやはり、少子高齢化に伴う「人口減少問題」が大きく横たわっていることは自明です。

その対策とすれば、抜本的には 社会環境整備による人口の増加が望まれることろですが、現下の人口動態の中にあっては、都会へ流出した若者を如何に再び呼び寄せるか(Uターン)、市外の方々に長野市の魅力を感じ取ってもらい「よし、長野市で暮らそう!」と思っていただけるか(Iターン)の伸張、すなわち「定住人口の確保」がカギとなることでしょう。

 

私の住む地区においては、かかる「定住人口の確保」をめざした「まちづくりの計画」が緒に就くこととなっており、そこには 単なる いち地区の繁栄のみならず、市勢全体を盛り上げる相乗効果が期待されるところです。

 

 

不在がちのWさんの「実は故郷でもご活躍」の〝良き実態〟に触れ、併せて市の抱える諸課題にも思いをいたした ひとときだったのでした。

 

 

 

 

 

☆またも やったり! 御嶽海2度目の賜杯

この日の大相撲秋場所の千秋楽で 郷土力士の御嶽海が、優勝決定戦の末 大関貴景勝を破り、みごと2回目の賜杯を手にしました。

 

 

木曽町薮原の出身で、妹夫婦が上松町に暮らすオフクロは、自他共に認める御嶽海ファン。

この日の優勝を、我がことのように喜んでいました。

ああ見えて心配性のオフクロは「3敗目を喫したときは どうなるかと思ったけど、我慢して我慢して頑張って、最後に決めてくれてホントによかったわ。」と、電話口の声も弾んでいました。

その後「今年はイロイロあったけど、アンタが返り咲きできて、おまけに御嶽海も優勝。「安堵した」とはこのことだよ。」と しみじみと。

 

その声のトーンに、心配かけていたことを 改めて感じ取り 申し訳なく思うと同時に、世間様同様、こっち(オフクロ)にも恩を返してゆかねば、と思いをいたしたものでした。

 

 

 

 


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社会的課題

2019-09-22 | 日記

9/21 Sat.

 

選挙後の残務の合間を縫って、挨拶回りを始めております。

お世話になった方々を筆頭に、時間はかかりますが、いずれ関係の全てのお宅を訪問し、先ずは御礼、そして 選挙の際に決めた「みなさんの悩みを我が悩みとし、みなさんの笑顔を我が笑顔に代える」をモットーに「課題 承り」を重ねて、少しでの地域のお役に立てるよう、ひいては「倉野を選んで良かった。」感じてもらえるよう務めてまいりたいと存じております。

 

そんな中、この日 伺ったお宅で、一通の通知を見せていただきました。

お住まいの地区内にある事業所(工場)の改築に向けた説明会とのことでした。

(この場では詳細は避けますが)こちらの事業所は、私が現職の頃、ちょっとした環境問題で仲立ちをした経過があり、やや気になったところから 後刻(午後7時)その説明会を傍聴させていただきました。

 

説明会の中身は、既存の建屋を一部解体し、新たに物品のストックヤードや加工スペースを設けるというものでしたが、この日の会議は 冒頭から荒れ模様となりました。

と、いうのも、この事業所の日常の事業活動により、周辺住民に様々な「ご迷惑」がかかっており、その解決なくして新たな事業の説明など受け入れられないという意見が出され〝入り口〟で紛糾することに。

 

そして その「ご迷惑」の内容は、案の定「環境問題」に関するものでした。

話しを聞くと、周辺住民は これまでの間も「耐え難きを耐え」というような日常を強いられてきており、そのストレスが この日の説明会で噴出したと感じられました。

一方で、今回の改修工事には かかる環境問題を解消する目的があることから、会社側の意向も評価されるところではありますが、積年の、半ば〝垂れ流し〟とも言える(主に「埃(ほこり)」の飛散による)環境問題は、事業者側の想定を超える範囲や程度で地区住民にストレスを重ねることになっており、まさに「塵(ちり)も積もれば山」を地でいくような展開となってました。

 

これまでの放漫ともいえる管理体制を厳しく糾弾する声が挙げられる一方、かかる「ご迷惑」の最大の被害者である 工場のお向かいの方が「これでやっと良くなる(改善される)のならアリガタイ話しだ。」とポツリと言われた一言が、かえってこれまでの悪しき環境を如実に表すこととなり、施主の社長は 終始平身低頭するばかりでありました。

 

そんな中で、行政側の関わりも見えてきました。

行政側は、環境部署が 住民からの苦情を受け、その都度 適切な対応を事業所に求め、今回の改修工事、また 遡(さかのぼ)れば従前からの事業展開については 建築部署が指導に当たっているとのことですが、その行政側も、事業所と住民の狭間に立って苦労している様子が垣間見えたところです。

 

今回、私に対する介入依頼は 今のところ無いことから、敢えて出しゃばることは控えるところですが、前述のとおり こちらでは以前にも問題が発生した経緯があることを踏まえ、私の立場でも注視してゆきたいと思ったところです。

 

 

 

昨今の社会問題の多くは「環境問題」であることを実感します。

従前にも私は、宅地付近の産廃業者の騒音・振動問題、飲食店の残渣の河川(堰)への垂れ流し問題などについて 付近住民の「悲鳴」を聞いて対処したことがありますが、いずれも 事業者側の日常の自助努力で解決できる問題が殆どであることから、今回の改築問題における環境問題についても、先ずは事業所の猛省を促し、そのうえで 今回の工事が、今後の環境問題の改善につながるとすれば、その旨の説明責任を果たし、一日も早く名誉挽回を期してもらいたいところです。

 

 

 

そこに暮らす住民の方々を初め、業(ごう)を営む事業者も、互いに良好な社会環境の下、恙(つつが)なく過ごしてほしいと願うばかりです。

 

 

 

 

 

 

☆ニャンの知恵

ある暑い日に伺ったお宅、瀟洒(しょうしゃ)な 枯山水の庭が設(しつら)えてありました。

 

 

そこにかかる石橋を見るともなく見れば〝橋の下〟に何やら影が。

 

 

ヨク見れば、一匹のニャンが、ゴロン と。

 

 

おそらく このコの〝涼の場所〟なのでしょう。

 

「ニャンの知恵」を拝観させていただきました。

 

 

 


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平和を守る

2019-09-21 | 日記

9/20 Fri.

 

選挙中、お伝えすることは叶いませんでしたが、私は、護憲派の平和主義者であります。

そもそも、暴力による争い・暴力による問題解決は良(よし)としない性分でありましたが、この(政治の)世界に入って、その思いは一層強まることになりました。

 

先輩諸氏による、鮮烈とも言える戦争体験談を伺ったからです。

若くして戦地に赴き、移動中に敵機の襲来を受け、多くの仲間が目の前で命を失なうこととなった「あの日」の出来事、親戚に広島の方がおられ、口伝いに聞かされた 被爆地ヒロシマの「地獄絵図」、また優しい祖母が、出征後 帰らぬ人となった長男を思い涙にくれる様子など、それは身につまされる体験談の数々は、自らは戦争体験は無いものの、いかなる事情があっても、戦争だけは起こしてはならない、また、日本人(自衛隊員)が〝戦地〟に赴き 武器を手にする事態を招いてはならないと強く認識する「生きた教材」となったのでありました。

 

今後、憲法九条を含む改憲論や、自衛隊の海外派遣などの「再び戦争へ近づく道」への道標が立たんとする議論が起こることが予想されるところではありますが、私の立場として それら改憲論に毅然として反対し、おじいちゃんおばあちゃんの 命を削った体験が無駄にならないよう努めてまいる所存であります。

 

 

そんな中、現代社会ならではの 戦争における課題、人類の英知で殺戮を奨励するのではと思わされるニュースが聞かれ、強い憂慮の念を抱かされたところです。

 

人工知能(AI)とロボット技術による武器開発の伸張です。

 

兵士が安全な場所から無人機を遠隔操作して敵を攻撃することが恒常化し、人間の意思が介在しないまま、人間を殺傷する兵器の実用化が、世界の「武器見本市」などで大きく紹介されていることが報じられ、映画の一場面でしかなかった「ロボット戦争」が現実味を帯びていることが伝えられていました。

 

 

アラブ首長国連邦の首都アブダビで2月下旬に開催された「軍装備見本市」で、ひときわ注目された「商品」がありました。

時速130キロのスピードで航行し、重さ2,7キロの爆発物を運べる AIを搭載したドローン「KUB-BLA(クブラ)」です。

 

 

 

製造元(カラシニコフ社)の売り文句は「操縦が簡単、標的を正確に攻撃可能、しかも安価。従来の空中戦のあり方を抜本的に変える製品」というものです。 カラシニコフ社の広報担当者は「これからの10年間は、ロボット技術によって戦争の姿は大きく変わる」と胸を張ったと伝えられていました。

 

無人兵器は人間が遠隔操作しますが、AIを組み込めば、事前に入力したプログラムに従って、人間の操作や判断なしに作動するAI兵器となるそうです。

Iとロボット技術を組み合わせたAI兵器は、かつて「火薬」そして「核兵器」に続く「第3の革命的武器」とも言われており、識者は「これからの戦争は、サイバーや電子攻撃でまず、敵の「目」となるレーダーなどをつぶして反撃力を奪った後、無人のAI兵器を多用し、自軍は人的損失を被らない形で敵(人)を攻撃する。限りない殺戮の連鎖が広がる。」と警鐘を鳴らしています。

 

これに対し〝AI兵器推進論者〟は、AI兵器は 人間よりも正確な攻撃ができることから、攻撃対象エリア全体を攻撃する「絨毯(じゅうたん)爆撃」より、精密な誘導弾を使った攻撃の方が民間人を巻き込む確率は低いと主張します。

また、例えば巡行型ミサイルを迎撃するスピードに人間はついていけないことから、AIは防衛型兵器に適していると評価する向きもあります。

 

しかし一方で、無人のAI兵器ならば、自軍の兵士が戦死するリスクが軽減されることから、安易に戦争に踏み切る「ハードル」は明らかに下がることになり、さらには、技術の拡散・漏洩(ろうえい)により、諸国間での軍拡競争の激化や、AI兵器がテロ集団の手に落ちるリスクも出ることは必定と懸念されます。

これまでのところ、AI兵器は「人間の介在」が原則となっているとのこと。標的の発見、追尾、攻撃の成否評価はAI兵器が自律的に行うにしても、遠隔操作のカメラなどを通じて標的が正しいものかを判断し、最終的に攻撃するかどうかを決定するのは、あくまで人間であるべきという考えです。

しかし、いずれは その攻撃判断をもAIが下すようになれば、人間型のAI兵器が人間を殺す、映画「ターミネーター」の世界にも通じる事態となってしまいます。

 

現在、各国間では「ジュネーブ条約」などにより戦争のモラルの維持を規定してはいますが、この条約は そもそも、機械が人を殺したり、意思決定したりする事態を想定していないことから、新しい時代の新型兵器については、新たな規範、条約が望ましいとされています。

 

日本の関係者は「仮に核兵器が事前に禁止されていたら、広島・長崎の被害はなかったかもしれない。実際に開発され、実戦配備されてからでは遅い。そこで生じる可能性がある人道的な被害を勘案すれば、今、できることは積極的に進めるべきだ。」と強調していました。


 

 

 

「AI」は、人間社会において、例えば人手不足を補う「補充要員」として、また 例えば、危険を伴う作業の「代行業務」として、人を助け、人命に関わるリスクを軽減させるために開発されたロボットであるはずです。

それが、あろうことか人命を奪うための開発が進められているとは、本末転倒はなはだしいと 憤りさえ覚えるところです。

 

私たちが思いもよらない領域で、思いも及ばないスピードで戦争が奨励されているかの状況ですが、せめて私たち日本人は、そんな「禁断の領域」に足を踏み入れることのないよう、平和主義、そのための憲法九条堅持を貫くべき、と、最新の報に触れ、思いをいっそう強くしたところです。

 

 


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INFORMATION

2019-09-20 | 日記

9/17に掲載した記事の

「第2回〝川中島がご縁をつなぐ〟栗畑de会いましょう!」のイベントが、諸事情により中止を余儀なくされたとのことであります。

 

改めて再企画を検討されているとのことですので、その節は またPRさせていただきます。

 

 

とり急ぎ、INFORMATIONとさせていただきます。

 


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名を捨てて実を残す

2019-09-20 | 日記

9/19 Thu.

 

市議選から数日が経過しました。

みんなで分かち合った再起の喜びが 未だ覚めやらぬままに時間が経過しています。一方で「これから」を見据えた厳しいご指摘もあり、いずれにしても 全ての「声」を真摯に受け止め、歩みを止めることなく「前へ」と進んでまいる所存です。

 

後援会のみなさんには、いわゆる「戦後処理」に引き続きお世話になっております。選挙事務所の撤収作業・選挙管理委員会への提出(報告)書類の整備・今後の活動計画の策定等々、私だけでなく「みんな待った無し」の状態にあります。

ここでも、独りでは何もできないことを再認識し、ご支援いただくことに感謝の念 新たなるところであります。

 

 

地域課題も「待った無し」です。

当選後の週明けには、さっそく住民自治協議会の事務局から連絡が入り「まちづくり計画」の一環としての「都市計画道路川中島幹線北部延伸によるまちづくり推進特別委員会」への出席依頼がありました。

この特別委員会は、都市計画道路川中島幹線の北部延伸の実現をめざし、川中島住自協の中に設置されたもので、私は浪人中に「市民枠」で参加していたものですが、市議選への出馬にあたり「選挙目当て」と あらぬ誤解を受けぬよう、当面の間 出席を自粛していたものです。その後 かかる節目も過ぎたことから、改めて出席せよと ご招聘(しょうへい)いただきました。

 

 

 

都市計画道路川中島幹線の北部延伸は、川中島地区住民の積年の要望事項であり、私も選挙公約の筆頭に掲げさせていただき、一日も早い要望の具体化に向け 全力を尽くすことを期しております。

 

が、しかし、私は この事業を、自分の「手柄話」にするつもりは一切ありませんことを 併せて申し上げるところです。

しごく純粋に 事業の進捗、もっと言えば、おかしな力学が働くことなく、あくまで住民主体・住民総意の下 誰もが「良かった」と思えるまちづくりが成されればそれこそが本望であり、そのためなら いかなる汚れ役も引き受ける覚悟でおります。

したがって 市議に返り咲いたからといって、肩で風を切って会議を仕切ろうとしたり 横車を入れたりするのではなく、あくまで委員諸氏の議論を見守りながら、もし自分の立場でお役に立てることがあれば そのときは力を尽くす。それに向けた準備は怠りなくしよう、と考えております。

そのため、この会議は従前どおり「いち委員」として参加してゆこうと決めているのです。

 

「名を捨てて実(じつ)を残す」まさにそれ、私にとっての公約は「手柄」ではなく「実現」なのです。

 

 

民間活力を導入しての幹線北部延伸事業は、住自協活動における 全く新しい住民自治の形を具現化することとして、その成否が注目されています。

それだけに、ご関係者は試行錯誤を重ね、まさに薄氷を踏む思いで 慎重に慎重を期して、一歩一歩前進 というより、三歩進んで二歩下がり 結果一歩前進、というような進捗を辿っています。

今後、住民アンケートに基づく住民意見交換会(ワークショップ)などを粘り強く重ね、それに基づく住民合意の形成の如何が全てのカギになると捉え、こちらも慎重かつ丁寧な作業が求められています。

いわば薄いコップを重ねてゆくかの慎重作業、誰かが横でクシャミでもすれば、それまでの積み上げがご破算になってしまうことから、私も その慎重作業に関わる者として、ときに息を詰めて 後方支援に徹したいと思うところです。

 

いずれにしても、再選後の「再始動」、諸課題 待った無しの中、あらゆる場面で、再びエンジンをかけてまいります。

 

 

 

 

☆この時期ならでは

私は「オクラ」の花が好きです。

 

 

畑の緑色の中に、薄いレモン色の大ぶりの花がコントラストよく際立っています。

 

 

オクラの原産地は南米とのこと。この花も 何となくトロピカルな感じがしますよね。

 

 

そのヌメリ感が、夏バテ予防にイイとされる 夏野菜の名脇役。

 

 

選挙事務所で 賄(まかな)いの女衆(おんなしょ)が、オクラを天ぷらに揚げてくれたのが、ホント美味しかった~。

 

 

 


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覚悟

2019-09-19 | 日記

9/18 Wed.

 

この日「当選証書授与式」が 市役所講堂で行なわれ、私も当選者の一人として証書を受け取る栄に浴しました。

もとより、自らを起因とする不始末で 一旦は議員職を辞し、改めて市民のみなさまの審判を受けたところですが、厳しい状況の中にも関わらず多くのみなさまの「反省を踏まえて また頑張れ!」の声をいただき 再選を果たすことができました。

当選証書を受け取る際には、これまでの道程が走馬燈のように駆け巡り、さまざまな思いが去来したところです。

 

授与式の場では、嬉々として受け取る新人議員や、至極当然の表情で受け取るベテラン議員など、それぞれの表情のうちに証書を手にしていましたが、そんな中 私は「覚悟」をもって証書を拝受ました。

 

再出発となった新たな任期、地域(市域)のため、みなさまのために全力を尽くす。

「一日一生」の気概をもって、その日一日に全力を尽くす。

それが 私の務めであり、喜びでもある。

 

 

みなさんの「ガンバレ!」の声が聞こえてきました。

 

 

 

 

 

 

 

◆台風被害 未だ収束せず

後援会のみなさんと選挙を振り返る中、事務所で「停電騒ぎ」があったことを聞かされ、思いをいたしました。

私は遊説中で不在だったのですが、女性部のみなさんが、ちょうど夜の賄(まか)まいの準備をしている午後7時半頃、突然明かりが消え、真っ暗になってしまったそうです。

折り悪く、そこには男性陣が不在で、お勝手にいた女衆(おんなしょ)は ちょとしたパニックに陥ったとのこと。

ほどなくして男性スタッフが戻ったので状況を伝えると、裏手にあったブレーカーのスイッチを復旧してくれ、事務所に明かりが戻り 安堵したそうです。

どうやら、一つの電源(コンセント)から、炊飯器や湯沸かし器、それに電子レンジまでも繋いでおり、レンジにチンしようとしたところ、(そのコンセントに)負荷がかり、ブレーカーが落ちてしまったようです。

 

居合わせた女衆は「あんときは、ホントにビックリして 困ったものだったわ。今の世の中、電気が無いと何にもできないもの。」と口々に話され、電気の大切さと、万一の停電の際には著しい不自由が生じることを再認識されている風でした。

 

それを聞き及んだ瞬間、今も続く 千葉県の台風被害に思いが及び、現地のみなさんのご苦労はいかばかりかと胸を痛めたものでした。

 

 

 

報道などによると、8日未明に房総半島に上陸した台風16号は、風雨、それも強い風による大きな被害をもたらしたとのこと。千葉県内の住宅被害の内訳は全壊8棟・半壊20棟・一部損壊6285棟に及び、また断水被害も4市町で6913戸に及んでいるとのことです。

 

従前にも触れましたが、今回の台風は「風台風」瞬間最大風速が40mを超える猛烈な風は、通過地点のあらゆるものを吹き飛ばし、被災地に大きな爪跡を残してゆきました。

台風通過エリアの多くの家屋は屋根瓦が飛ばされ、現在もブルーシートに覆われた様子が伺えます。

 

 

また、強い風は、地元農林水産業にも大きな打撃を与えました。

収穫期に差しかかった梨が軒並み落実の被害に遭い、農家の方々は「溜め息しか出ない」と嘆いている様子が伝えられていました。

 

 

そして この暴風は、被災地に「停電」という大きな、そして新たな被害を及ぼし、これがこの台風の最大の被害特徴に挙げられることとなっています

台風の通過と共に吹き荒れた猛烈な突風は、あろうことか 電力供給の「ライフライン」である送電線の大きく頑丈な鉄柱もをなぎ倒してゆき、その影響で、電力の供給を受ける多くの家庭や事業所が停電する事態となり、発生から一週間以上が経過した今も、相当数の家屋や施設が停電状態に陥っているとのことなのです。

 

 

 

 

折しも台風のフェーン現象により気温が高くなった状況下での停電は、クーラーが使えないとという最悪の環境を招くこととなりました。また、冷蔵庫などの保冷設備も機能不全となり、家庭の食材はもとより コンビニや商店の冷食などは全滅の憂き目に遭いました。

また、昨今主流のオール電化の家庭などは、全ての機能・インフラが使えない状態、さらに携帯電話やスマホの充電に至るまで、市民は不自由このうえない生活を強いられることに。

 

また、電気で稼働する道路の信号も停滅することとなり、交通安全に重大な支障が生じる事態にも。

 

 

 

さらに この停電被害は、地元の水産業にも深刻な被害を及ぼしていることが伝えられています。

沖合でのマダイやシマアジの養殖業の「いけす」の酸素補給機などが停電で止まり、養殖している魚の大部分が死滅しました。また「房州黒あわび」のブランドで知られる蓄養場では、停電でいけすの循環が止まり、冷却装置も動かなくなったことで 出荷を控えたアワビやイセエビ・サザエなどが大量に死んだとのことです。


今回の停電は、社会生活のみならず、地域の産業に至るまで、非常に多岐に亘る分野に甚大な被害を及ぼしたのでした。


選挙事務所のささいな停電トラブルに端を発し、台風ニュースを通じて、停電の及ぼす影響の大きさ、さらには 私たちの生活や社会活動の多くを電力に頼っていることを思い知らされた感でした。


異常気象多発の昨今、災害についてはあらゆる可能性を想定して市民の安心安全に心を配らなければならない。長野市においても、例えば大規模な停電が発生した際の対応は どの程度まで想定し体制ができているのかも検証しなければならない、と思いをいたしたところです。

 

 

 

 

ところで、今回の台風被災地においても「火事場泥棒」の如く、さまざまな犯罪が多発していることが報じられ、怒りを禁じ得ません。

強風などで出入り口の壊れた事業所に侵入して、商品やレジの現金を盗んだり、強風被害で屋根が壊れた世帯を訪れ「ボランティアでシートをかけますよ。」との甘言で 半ば勝手に屋根に登り、あげく「やっぱり修理費を」と言って数万円から ひどい事例では20万円以上もの高額を請求したり、さらには、信号を稼働させるために 警察が(警察が、ですよ)設置した発電機をも盗んだりと、「血も涙も無い」と言わしめる被災地犯罪が横行しており、言語道断と申せます。

(画像は正規の修理作業)

 

人の不幸につけ込む輩(やから)に対しては「いつか天罰が下るぞ!」と 空しい咆哮を上げるばかりですが、地区住民のみなさんには、注意に注意を重ねることを願うばかりです。

 

 

いずれにしても、天災の類(たぐ)いや程度に限りなし・・・自己防衛いかにすべきか、試行錯誤は尽きないところです。

 

 


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脈々と

2019-09-18 | 日記

9/17 Tue.

 

市議選が終わりましたが、時計の針は動き続けています。

これからの活動について思いをいたすと同時に、改めて地域をキメ細かく回りたいと思っています。

何でもそうですが「事(こと)の後」が大切。

終わって 結果が出てよかったヨカッタで終わりとせず、これからが始まりであると自覚を新たにし、そのうえで さきの市議選でのご厚情に心から感謝し、そして これからもヨロシクお願いします、の気持ちを込めて、改めて一軒 ゞ を訪ねてまいりたいと思います。

これからは、公務や行事や 諸事が重なり、かかる行脚も時間のかかることとは存じますが、地道に歩んでまいります。

まちで見かけたら、声をかけてやってください m(..)m

 

 

 

行脚初日のこの日、川中島支所に立ち寄ると、地区社会福祉協議会のAさんと、ボランティアのKさんが 立ち話をしておられました。

私を見つけると、ご両人は破顔し「よかったですね!みんな待ってましたよ!!」と手を差し伸べてくださいました。

その表情、その言葉、そして握ってくれた手の力強さから、ご両人のお気持ちが伝わってきて、改めてうれしく思ったところです。

 

 

と・・・、その笑顔の直後、やはりご両人、何やら困った表情を浮かべておられます。

私の方も 心からの御礼を申し上げた後、その表情が気になり「どうしたんですか?」と問うと、一枚のチラシを示してくれました。

 

 

訊くと、住自協と社協とが共働(共同)で開催する「婚活イベント」が、好評に引き続き第二回を迎えるのですが、今回は 残念ながら女性の参加申し込みが少なく、やや困っているとのことでした。

 

 

社協のAさん「倉野さん、(再選後)さっそくで申し訳ないんだけど、このイベントを広めてもらって、女性の参加者を募ってくださらないかしら。」とのこと、それを受けて、取りも敢えず、ブログにアップすることを伝えさせていただきました。

 

 

従前にも触れましたが、現在 長野市が行なう「マリッジ・マッチング(婚活)事業」は、実は ここ川中島地区の結婚相談員活動が「ルーツ」になっているのです。

と いうのも、私が現役の頃「少子化の大きな要因は未婚化にあるのでは」との懸念の下、地区の結婚相談員活動を視察させていただき、そこでのご関係者のご労苦や、活動の意義に触れ、これは市の政策として取り組むべきと強く実感したものでした。

そこで、当時 発足したばかりの「こども未来部」初代の女性のM部長に声をかけ、かかる結婚相談事業の取り組み状況を伝え、今後の施策に反映させるべきことを提唱、ついては、定期的に開催される 地域(川中島・更北)の結婚相談員の合同会議にM部長を招き、意見交換を行なうよう計らったものでした。

そこに出席したM部長をはじめ関係職員は 認識を新たにし、その後、こども未来部の事業に「婚活」が加わることとなったのでした。

 

 

そんな、当地を「ルーツ」とした婚活活動でしたが、その後も脈々と活動が継続され、それどころか ご関係者の不断の熱意とアイデアで、単なるお見合いではなく「体験型」として成長を遂げ、かかる「栗畑de会いましょう」イベントが行なわれているとのことで、これは「発祥」に関わった者として誠に喜ばしく、ご関係者に心から敬意を表するところです。

 

 

訊けば、過般 開催された「第一回 栗畑de会いましょう」では、男女15組・30人のもの参加者があり、そのうち何組かが「マッチング」に至ったとのこと、イベントは大成功を収めたそうです。

 

ただ今回は、女性の申し込みがやや少なく、主催者の方々は開催を間近に控え奔走されているとのこと、及ばずながら私も できる範囲で声かけに努め、ブログなどを通じてPRの一助を為してゆきたいと思います。

 

 

いずれにしても「継続は力」です。このイベントが、地区のマリッジ・マッチング事業として定着するよう、細く長く続けていただきますことを期待するばかりです。

 

「地域のために できることを」私自身も、みなさんと共々に取り組んでまいります。

 

なお、本イベントの申込み先・お問い合わせ先は下記のとおりです。

どうぞお気軽にご照会くださいませ。

【☎️】026(285)2100

    川中島支所 内 

     地区社協/荒井さん

 

 

 

 


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