既にローカル紙などで報告(報道)されていますが、長野市が「空き家の除去(解体)」について 思い切った補助制度を打ち出しており、そのことについて(空き家所有など)該当する市民の方々から反響(問い合わせ等)が急増しているとのことです。
これまで 50万円程度であった解体に対する補助金を、一気に 最大120万円まで引き上げ、管理不全の空き家の減少に向け取り組みを加速し、それに 関係する市民の好反応が寄せられています。
長野市の 空き家問題に向き合う所管課(建設部建築指導課空き家対策室)は、これまでも空き家問題に対し さまざまな施策を講じてきておりますが、今年度から始まった〝解体補助金倍増事業〟は、公費の投入という面では課題がありながらも 将来に向けた市(市民)の生活環境維持という面では避けて通れないところであることから、私の立場でも これを評価しつつ、早期のうちに 空き家が「特定空き家(危険空き家)」とならないよう措置すると同時に、これら(空き家)の 相続を基本とする継続的活用や、他の利活用等について思考すべきと思ったところです。
長野市の〝空き家事情〟は、全国傾向に洩(も)れず 深刻なものになりつつあります。
過去5年ごとの調査によると 平成30年度時点で、住宅総数が約18万戸 そのうち空き家が2万7千750戸あり、全体の15,5%を占めるに至っています。
この空き家数は 全国1261市町村の中で53位に位置し、比較的(空き家数が)多いと言わざるを得ません。
これらを分析(細分)すると、やはり合併後の中山間地域の物件(空き家)の比率が多いことが挙げられるところですが、いずれにしても 長野市域内には数多(あまた)の空き家が現存していることを再認識させられるところです。
この(空き家の)中で注意しなければならないのが「特定空き家(危険空き家)」です。
家というものは不思議なもので 人が住まなくなった時点から劣化が始まり、それが時間経過と共に朽(く)ちてしまい やがて倒壊の危険性を孕(はら)む物件と化してしまいます。
(写真は資料)
そうなってしまえば、通行人など 他者に被害を与えるようになる前に、解体によって除去することが求められるところですが、それ(解体)に要する費用もバカにならないことから 所有者や関係者も、なかなか腰を上げることができないでいるのが現状でありました。
その窮状に手を差し伸べることとなったのが、今年度から始まった「解体費用補助金拡大事業」です。
申請後に 市が「老朽危険空き家」と認定した物件の解体に際し、費用の1/2以内で最大100万円を補助(低所得者は最大120万円)を補助します。
このこと(補助金拡大)により、ご自身では「何とかしなきゃ…」と思っていながらも(解体に)踏み切れなかった関係の市民の方も、この際とばかりに決断する大きな原資となることでしょう。
[参考]老朽危険空き家の解体工事補助金について(令和4年度補助額拡大)/長野市HP
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https://www.city.nagano.nagano.jp/site/sinseikaihatu/407503.html
他方、私の暮らす川中島エリアを初め 市域のあちこちでは、新規の住宅着工が続々と行なわれている物件を多数に亘り目にする実態もあります。
このことについては、市域内に新たな世帯が生まれること→定住人口の増加 という点では喜ぶべきところでありますが、一方で 前掲の空き家の発生問題アリ…この 一見相反(あいはん)するかに思える事象について、核家族化等 将来に向けた社会構成(構造)の視点で 総合的に考察してゆくべきと認識させられるところです。
長野市だけでは無い「空き家問題」今回の補助金増額施策を新たなキッカケとし、改めて考えてゆくべきことを思ったところです。
◆長野市コロナ報告
5月29日(日)・30日(月)、長野市内で新たなコロナ陽性感染者の発生が報告されています。
5/29(日) 長野市におけるコロナ感染症の発生(76/市17296~17371例・他に1人が大阪府で届出)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/748401.pdf
5/30(月) 長野市におけるコロナ感染症の発生(19人/市17372~17390例・他に1人が東京都で届出)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/748478.pdf