倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

長野市内で68例目となる新型コロナウィルスの陽性感染者が発生

2020-10-31 | 日記

10/30 Fri.

 

この日 約1週間ぶりに、長野市内で68例目となる 新型コロナウィルスの陽性感染者が発生したことが伝えられました。

そして 今回の事例は、いわゆる「接触」により発生したことが後に判り、私たちに 改めてコロナウィルスの難敵ぶりを実感させることとなりました。

 

 

 

 

市内68例目の陽性感染者は、70歳代の男性です。P次郎さん とします。

経過は下記のとおりです。

10月21日 37,1℃の発熱・鼻水・頭痛の症状⇒保健所に相談⇒医療機関を受診・検体を採取

   22日 検査の結果⇒「陰性」

   28日 夜になって 38,6℃の発熱

   29日 保健所に相談⇒医療機関を再受診⇒検査の結果⇒「陽性」⇒医療機関に入院

症 状:酸素投与を要する「中等症」

厚接触者:同居の6名(全員「陰性」)

 

 

 

 

保健所の聞き取り調査によると こちらの(68例目)P次郎さんは、21日に発熱などが発生する以前に 県外在住の人と長野市内で2時間ほど会話した経過があったそうなのです。この間 互いにマスクを装着しておりましたが、途中お茶を飲むなどしながら時間を過ごしたとのことです。

そして、その県外の人から20日になって「コロナ陽性になった。」との連絡を受け、その翌日(21日)に P次郎さん自身も風邪のような症状が出たことから保健所に相談しPCR検査を受けるも「陰性」の判定でありました。

ところがその後、28日の夜になって 再び38℃台の発熱があったため再度検査を受けたところ「陽性」が判明したとのことです。

長野市保健所は保健所は、この 県外の人との接触の際に感染したとみているとのことです。

 

 

 

 

今回のケースは、県外在住で たまたまコロナウィルスのキャリアとなってしまった人と時間を共有したことで感染してしまった事例となりました

相互にマスクは装着していたものの、途中 お茶を飲むなどしてマスクを外した際の飛沫感染や、ドアノブなど 何らかの共有物に触れるなどしての接触感染などが可能性として考えられるでしょう。

いずれにしても、互いに注意してはいたものの ほんの僅かな隙(スキ)を突かれたといったものと言えるのかもしれません。

 

 

こと ここに至って、私たちは「ウィズ・コロナ」の新たな認識に立って 社会生活を再開させるべきところでありますが、そんな中でも 感染拡大予防の基本行動を行ない「移らない・移さない」に努めるべきことを再認識させられたところであります。

 

 

 

 

また、別の日のニュースで「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」の O副座長が「来る冬の時期の過ごし方が(感染の)成否を分ける。」と述べていたのが印象的でした。

曰く「コロナ感染予防には「換気」が大切なのですが、寒い冬は室内が冷えるために どうしても換気をためらってしまうもの。そんな中、ファンヒーター等で閉塞した室内で空気が循環すると、中に一人でもコロナ罹患者が居れば その部屋の全員に感染してしまうリスクが高くなるのです。」と警鐘を鳴らしておられました。

 

本来であれば「団欒(だんらん)」の場である 暖房の効いた部屋が、一方でコロナウィルス感染の温床になってしまう。

この(感染の)予防のためには ある意味で〝勇気〟がいるところですが、定期的な換気を行なうべきとのこと…今のうちから 家族などの間で(換気を)心がける意思疎通を行なっておくべきかもしれません。

 

 

 


なお、今回の事例で、県内のコロナ陽性感染者339人を数えることとなりました。

 

 


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自分が自分であり続けるために ~認知症にならないための「口腔ケア」~

2020-10-30 | 日記

テレビの健康コーナーで「歯周病が認知症の原因に」との特集が報じられ、耳目を引きました。

 

それによると、口の中で発生した「歯周病菌」が やがて血液内に紛れ、それが体内を巡り巡って 脳の中の血管内に、認知症(アルツハイマー病)の要因である「アミロイドβ」の受容体を増やす〝悪事〟を働き、最終的に認知症を進行させる手助けをしているというのです。

 

 

 

 

著しい物忘れや 行動が常軌を逸するなどして、自分以外の周囲に大きな負担を強いることとなってしまう認知症。

その主な原因は 脳の異常であり、そのことに (前述の)「アミロイドβ」なるペプチド(分子)が深く関わっていることは 既に知られているところですが、その〝要因分子〟の遠因に「歯周病」があるとは…「口腔ケアの大切さ」は誰もが実感しているところですが、単なる虫歯予防や いわゆる「8020運動(80才になっても自分の歯を20本維持しよう運動)」などの分野とはまた違った視点で、口の中の衛生管理を再認識しなければ と思わされたところでした。

 

 

そして そのコーナーの中で、一人のコメンテーターが発した言葉が非常に印象的で、私も共感を覚えるに至りました。

それは「認知症は、自分が自分で無くなってしまう。それが恐ろしい。」とのこと。

今 人類には様々な疾病があり、それらに罹患する毎(ごと)に 人は治療を余儀なくされ、ときに痛みや辛さに苛まれるところです。

しかし そんな渦中にあっても、人は〝自分〟であり続け、自分で自分を「認識」しながら人生行路を歩んでゆくことができます。

 

しかし 一度(ひとたび)認知症に罹患して症状の進行を許してしまうと、やがて(罹患者は)自分自身を〝失なう〟ことになってしまう。

「昨日、何を食べたっけ?」から始まり「あれ?飯(めし)食ったっけ?」となり、やがて食事そのものの自覚が無くなってしまうこともある認知症。

生きているのに、自分が自分であることすら判らなくなってしまうことは 大きなジレンマであり、それは残念ながら 人生行路においては〝失われる時間〟と言えるでしょう。

何より 自分に〝悪気(わるぎ)〟が無いままに、家族や周辺の人に大きな負担をかけることになってしまうことは、誰も望むものではないと思います。

 

長い人生の中で、人は ざまざまな疾病に悩まされるところであり、中には難病といわれる疾病に幾(いく)ばくかの確率で行き当たることもあるところですが、ことに〝自分を失なってしまう〟認知症には罹患するべきではない。

そのうえで言えること。せめて 歯周病からの認知症は、自助努力で防ぐことができる。

 

 

私自身、日々の活動を忙しがる中で 歯磨きなどの口腔ケアを疎(おろ)かにしがちな面が多々あるのが正直なところですが、そのことが認知症の要因になることを知り 及ばずながら(口腔の)メンテナンスに気を配らなければ…と 自覚を新たにいたしたところです。

 

 

なお、コーナーを解説された 日大歯学部のO教授は「人間は、口から老いていき 口が原因で死ぬ」と述べられ、そのうえで認知症以外にも 歯周病がさまざまな疾病リスクに影響していることを伝え、なお一層の注意喚起をされていました。

挙げられた疾患…動脈硬化・糖尿病・誤嚥性肺炎・骨粗鬆症…この どれもが、中高年が罹(かか)り得るものであり、そのどれもが 後の人生に大きな悪影響を与えるものばかりですよね。

 

 

 

 

現代人は、早い人で20才代から歯周病に罹(かか)ると言われているとのこと。

 

 

 

 

これを改善するため、定期的な歯科検診をはじめ 日頃のメンテナンスを怠りなくしなければ…と 自覚を新たにいたしたところです。

 

 


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新型コロナウイルス禍 ~寒い時期を迎える これからの時期に注意喚起を~

2020-10-29 | 日記

今年イチバンの厄難になった「新型コロナウイルス禍」・・・社会にさまざまな影響を与えながら推移する中、日本も位置する北半球では これから寒い時期を迎えることになり、改めて感染拡大予防に向けた注意が必要となっています。

 

現在 日本国内におけるコロナ陽性感染者数は 99,000人に近づきつつあり、このまま推移すれば 10万人を超えるのも時間の問題といえるでしょう。

また、感染の末の最悪の事態でもある死亡事例も 現時点で1,700人を超えることとなっています。

これから寒い時期を迎える中、重症化から死に至るケースは何としても避けなければなりません。

 

 

 

 

自治体ごとの感染者数も一進一退…東京都の〝3万人超え〟を筆頭に 都市部を中心に感染は収束をみることなく推移しており、私たちは〝ウィズ・コロナ〟の社会生活の再開を模索する中で、その礎(いしずえ)でもある健康管理に努めなければならない自覚を新たにいたすところです。

 

 

 

 

私たちが暮らす長野県域においては、陽性感染者は335人を数えています(全国28番目)

去る3月に 確か松本保健所管内で初の陽性感染者が発生して以来、県内各地で 望まない〝発生の報〟が伝えられ、直近では日赤長野病院でクラスターが発生する事態に至ってしまいました。

 

 

 

 

長野市保健所管内においては、現在 67の陽性感染者の発生事例が報告されています。

これは 長野県域内で最多の発生数であり、私たち長野市民は 県都に暮らす者として なお一層の注意喚起に努めたいものであります。

 

 

 

 

 

 

そんな中、長野市役所では、庁内に入る方々の体温を自動検温する設備を配置することとなり、28日から運用を開始しています。

 

 

 

 

庁舎の入口に「長野ロータリークラブ」さんから寄贈された「サーマルカメラ」を設置し、登庁された市民の体温を自動的に測定します。

 

 

 

 

入庁者の体温は、サーマルカメラに接続されたパソコンに投影され 体温が瞬時に表示されます。

 

 

 

万一、37,5℃を超える人が居た場合 機械のセンサー音が鳴り、そのときは声をかけさせていただいたうえで バックヤードに誘導し、そこで用件を訊いたうえで 必要に応じて担当職員が対応することになっているとのことです。

 

 

 

 

なお 庁内の導線について、北庁舎の場合は 正面口を「入口」とし、南口を「出口」とする〝一方通行〟となっています。(南庁舎については双方向の導線を設定)

 

 

 

 

また、庁内のエレベーターの中に「マーク(点)」を記し、そこに立っていただくことで「ソーシャルディスタンス」を確保する工夫を施し、併せて中での会話を控えていただくお願いをしています。

 

 

 

 

時節の移ろいは早く、あと数日で 暦は11月を迎えることとなりました。

これから冬に向けては、気温の低下と共に 空気が乾燥し、いわゆる〝風邪〟の症状を招きやすい時期となり、すなわち、コロナウィルスが再活性化することが懸念されます。

もっと言えば コロナだけじゃない…インフルエンザなどの別の疾患も流行(はや)る時期を迎えることから、さらに注意を重ねることが要されます。

 

 

今回「長野ロータリークラブ」さんのご厚意により、検温のため最新鋭機器が配備され、庁舎入口での「水際対策」に より万全を期することができるようになりました。

この措置により 多くの方々が出入りする庁舎内(の人)の健康状態が維持され、不測の感染拡大が起きないことが期待されるところであります。

 


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長野市〝復興イベント〟

2020-10-28 | 日記

今年の10月も、残すところ あと数日を数えるようになった中、長野市の事業やイベントに 佳境を迎えているものがあります。

中には 特典の付いたものや、社会的意義を有したものもあります。そので この際、改めてご紹介させていただきますので 期限のあるものは期限内に応募や参加いただきますよう ご案内申し上げます。

 

◇ながのビッグプレミアム商品券事業

この事業は、既に 耳にタコができるくらい(笑)ご案内を重ねている事業です。現下の「新型コロナウイルス禍」の悪影響のために落ち込んだ長野市内の経済活性化(再興)を目的として行なわれる補助事業で、購入金額に加えて50%の〝お得な補助〟が付与される商品券事業です。

 

・チケット購入申込み期限 ⇒ 10月30日(金) ※郵送の場合は当日消印有効

 

 

 

 

◇学生応援パック給付事業

新型コロナウィルス禍の中、親元を離れ大学生活等で市外で暮らす子や孫たちが 感染拡大防止のために外出や帰省を自粛し、さらには居住先でアルバイトなどの生活費も稼げない困難な状況が長期間続く中で頑張っている厳しく切ない状況に鑑(かんが)み、今までの自粛協力への感謝と これからの生活への応援の気持ちを込めて、長野市特産の品々の詰合せセットをお届けする、いわば〝市外に暮らす長野市民(学生)への応援事業〟です。

 

・応援パック発送の申請期限 ⇒ 10月30日(金) ※郵送の場合は当日消印有効

 

 

 

 

復興祈念事業

令和元年東日本台風被害に対する支援活動を通じて築かれた 被災者及びボランティア等による「人の絆」を育むことで、今後の復興を祈念すると共に 防災意識の向上を図りながら様々な体験や交流を通じて、本市の復旧・復興状況を広く発信し、ボランティア等との関係人口や交流人口の拡大による地域経済の活性化に寄与することを目的として実施されます。

 

(1)被災地の今を知る「デジタルスタンプラリー」

スマートフォンを使って 市内8ヵ所に設定した「チェックポイント」を自家用車で巡り、専用サイトで被災地の被害状況等を知ると共に、ご自身の目で被災地の現状を知ることができます。(スマートフォンがなくても参加できます)

 

 

 

 

市内8ヵ所の災害関連地点に「チェックポイントQRコード看板」が配置されていますので、各地点の看板にスマホをかざしてポイントをゲットしてください。

 

 

 

イベント自体のQRコードは下記です

     ↓

 

 

そこから入ると イベントのトップページが表示されます。

 

 

 

そのうえで、下記のチェックポイントを巡りながら 被災地の「今」を直(じか)に感じていただき、そのうえで 上記の「チェックポイントQRコード看板」にスマホをかざし、サイトの中にある「復興折り鶴」を完成させてください。

 

 

 

8ヵ所のうち、4ヵ所を制覇すると「記念品」がもらえるそうですヨ。

チェックポイントはコチラ。

長沼地区:長沼支所(堤防北側) 長野市大字穂保941

長沼地区:アグリながぬま    長野市大字穂保274-1

豊野地区:豊野温泉「りんごの湯」長野市豊野町石417 ※記念品の引き渡し所

古里地区:北部スポーツ・レクリエーションパーク 長野市大字三才1981-1

篠ノ井地区:南長野運動公園総合運動場 長野市篠ノ井東福寺320

松代地区:ロイヤルホテル長野 長野市松代町西寺尾1372-1 ※記念品の引き渡し所

松代地区:松代農業総合センター農産物直売所 長野市松代町東寺尾3588

若穂地区:温湯温泉「湯~ぱれあ」 長野市若穂綿内1330-3

 

開催 令和2年10月3日(土) ~ 令和2年11月8日(日) 10時~17時

 

「デジタルスタンプラリー」長野市HP

       ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/fukkousuisin/457977.html

 

 

 

 

(2)被災地を応援「ドライブスルー物産展」

「いまこそ応援「がんばろうNAGANO」2020」と銘打ち、被災地区の物産をメインに商品を詰め合わせた復幸BOXを〝ドライブスルー方式で〟販売し「買って被災地を応援!」を体現します。(特典付き)

 

 

 

このイベントは 新型コロナウイルス感染症対策のため、自家用車で参加するドライブスルー方式での開催です。いわゆる〝3密〟を回避し、車から降りることなく 安心・安全に復幸BOXを購入できるものです。

 

開催日時 令和2年11月7日(土)~8日(日) 両日とも11時~15時(売切れ次第終了)

実施場所  柳原総合市民センター駐車場(長野市大字小島804-5)

 

復幸BOXの内容 主に被災企業商品や被災地特産品を中心にした詰め合わせ

    販売価格 3,000円と5,000円の2種類

        販売数    1日500箱(2日間合計1,000箱)

 

来場者プレゼント 防災グッズ(全員・1台につき1つ)

                レゴブロック(小中学生・先着300個/日)

 

ミニFM放送 車内でお待ちいただく間、会場内のみで聞けるラジオを放送します。

       販売状況のレポート・ボランティア経験者などを迎え、インタビューを放送予定

       また JAからの旬の農産物情報や長野市の観光情報などもお伝えします。

防災クイズ(防災ミニワークショップ)車内でお待ちいただく間、簡単な防災クイズに挑戦

 

なお「復幸BOX」は、市内の「岡学園トータルデザインアカデミー」の学生さんが、温かい支援への感謝の気持ちや復興への願いを込めてデザインしてくれたとのことですよ。

 

 

 

「ドライブスルー物産展」長野市HP

       ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/fukkousuisin/460970.html

 

 

◇NAGANO DESIGN WEEK

長野市内の「表参道エリア」ならびに「松代エリア」を鮮やかなイルミネーションで飾ります。

 

表参道イルミネーション 11月7日(土)~ 3月13日(土)/中央通り沿線 17:00~22:00

善光寺イルミネーション 12月5日(土)~12月13日(日)/善光寺境内 17:00~20:00

 

 

 

松代イルミネーション 10月30日(金)~11月3日(火)/松代城址・真田邸 18:00/30~21:00

 

 

 

また、これらのイベントに付随した「関連イベント」も多数行なわれることになっています。みなさんにおかれましては、コロナ対策を各自で施したうえで 積極的にご参加いただき「社会活動の再開」に資していただきますよう ご案内申し上げます。

 

「NAGANO DESIGN WEEK」 サイト

         ↓

https://www.nagano-cvb.or.jp/designweek/

 


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【詳報】ながのビッグプレミアム商品券 ~配分後の購入可能額について~

2020-10-27 | 日記

現下の「新型コロナウイルス禍」の悪影響のために落ち込んだ長野市内の経済活性化(再興)を目的として行なわれる『ながのビッグプレミアム商品券事業』について、消費者(市民)向けから申込み受付けが 来る10月30日を期限として行なわれています。

 

 

 

 

そして・・・その商品券に付与される〝プレミアム(補助)率〟の高さ(購入金額の50%を補助)の評判が評判を呼び、現時点で 申込み金額が予定額の倍以上に上(のぼ)っていることが報告されています。

 

 

 

 

そのうえで 長野市(市長)の方から「購入申込みが発行総額の倍以上に及んでいることから、全ての申込者の方々に平等に配分させていただくために、一定の〝減額措置算定〟をしたうえで 当初の購入申込金額より少ない金額で配分せざるを得なくなったことが発表されているのは ご案内のとおりであります。

 

 

 

 

この顛末については、市(行政)だけではなく、長野市議会も 去る8月に召集された「長野市議会8月臨時市議会」で可決承認していることから、発生した混乱については 市(担当課)と共に責任を共有したうえで、申込み金額より 実際に購入できる金額が少なくなってしまうことについて、議会の立場でも市民のみなさまにお詫び申し上げるところであります

 

 

 

 

そのうえで 皆様におかれては、今回の事業(チケット)が「限りある財源で実施され、購入を申し込んだ 全ての方々に公平に分配されるべきもの」であることを 是非ご理解いただき、市(市長)が改めて表明する「事業の公平性」の考え方を共有したうえで、みんなが同じ条件で〝お得感〟を享受していただくため、申込み数が多くなったからといって 抽選や先着順など「もらえる人・もらえない人」との不公平が発生することの無いよう、申込み金額に応じて 平等に減額させていただかなければなならなくなったことにご理解をいただくよう 伏(ふ)するところであります。

 

 

 

つきましては その後、市(商工労働課)が「配分後の購入可能額について」として、全ての申込者の方々が購入できるよう いわゆる〝減額計算〟について公表しておりますので、本ブログにおいても 改めて伝えさせていただきます。

 

 

 

 

今回の購入申込みにあたり、先ず ひとり5千円を基本配分することとし、申込み後の人数を合計(乗)じた額を「基本配分金額」とします。

次に、全ての方々が申込んだ額を「購入希望金額」とし、そこから「基本配分金額」を引いた額を「追加希望金額」とします。

これらの数字(金額)を元に「配分率」を算出します。

配分率は、補助分を含まない実質の発行額:32億円から「購入希望金額の総額」を引いた額を「追加希望金額」で割る(除する)ことで算出されます。

そのうえで「配分後の購入可能金額」は、基本配分金額と追加希望金額を足して、そこに「配分率」を掛けて(乗する)ことで算出されることとなるのです。

 

実際に数字を(事例として)入れてみます。

事例として、延べ15万人の人が、全員 5万円分のプレミアム商品券の購入を申し込んだと仮定します。

そうすると 先ず「基本配分額」は、5千円×15万人=7億5千万円 になります。

次に「購入希望金額」は、15万人×5万円=75億円 になります。

そのうえで算出される「追加希望金額」は、75億円-7億5千万円=67億5千万円 になります。

これらを基に「配分率」が算出されます。

(32億円-7億5千万円=24億5千万円)÷67億5千万円≒0,363 になります。

以上の数字に基づき、この事例での購入可能金額は下記のとおり。

5千円+(67億5千万円×0,363)=2万9,025円 という額になるものです。

 

 

 

『ながのビッグプレミアム商品券』については、来る10月30日(金)まで申込み受付けが行なわれており、その全ての受付けが終了したうえで 配分計算が行なわれるため、現時点で いくらの〝減額〟を余儀なくされるのかは未詳ではありますが、いずれにしても「公平」を旨として 前掲の計算を基に 申し込んだ全ての方々に補助の恩恵が行き渡ることになっております。

 

 

 

 

みなさまにおかれましては、どうか事業の主旨をご賢察のうえ「分け合い」の精神をもって 結果を受け容(い)れていただきますよう、改めてお願い申し上げる次第であります。

 

 

なお さらなる詳細は、長野市HPにアップされている他 担当課でも 随時受け付けているとのことですので、疑問の向きは ご一報くださるよう 併せてご案内申し上げます。

 

長野市商工労働課 プレミアム商品券担当 ⇒ ☎ 026(224)9737

長野市ホームページ 

   ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/site/covid19-joho/459045.html

 

 


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国際法「核兵器禁止条約」が発効へ

2020-10-26 | 日記

10/25 Sun.

 

さきの24日、スイス・ジュネーブにある国連(国際連盟)が、核兵器を全面的に違法とする国際法『核兵器禁止条約』について、発効に必要な批准国が50ヶ国に達したとして、同法が正式に発効することになったと発表したことが伝えられました。

 

 

 

国連のグテレス事務総長は報道官を通じた声明で「発効は多くの被爆者や核実験の被害者に敬意を示すものだ。」と述べたうえで「核兵器の使用がもたらす壊滅的な人道的被害について、注意を喚起しようとする世界的な運動の集大成でもある。」と同条約の発効を歓迎する強い意向を表明しています。

 

また 条約の批准を各国に働きかけてきた『国際NGO 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)』のフィン事務局長は「同条約が発効されれば「核軍縮を進めるべきだ!」という強い国際規範が生まれる。」と指摘し、現在 条約の枠外にいる核保有国にも核軍縮を迫る圧力になると強調しています。今後は批准国を増やし「核なき世界」を求める国際世論をどこまで強められるかが重要だとしています。

 

 

折しも今年は 広島と長崎に原爆が投下されてから75年の節目の年を迎えました。世界で唯一の被爆国となった日本。その直下にあって、まさに言葉に尽くせぬ痛みと苦しみを味わってきた被爆市民や関係する方々が、一様に 今回の『核兵器禁止条約』の発効を歓迎している様子が伝えられていました。

 

 

 

 

そこには「もう あんな苦しい思いは、私たちだけで最後にしてもらいたい。」との、被爆当事者ならではの切実な思いがあることに他ならず、 今回の『核兵器禁止条約』の発効は、かかる方々の「心の声」が国際的に認知されたことを示すものと 高く評されるところでありましょう。

 

 

しかし残念ながら、かかる『核兵器禁止条約』には、肝心の核保有国はもとより、世界唯一の被曝国である日本国が参加していません。

そこには、核保有国が強調する「核による抑止力」を建前とする〝国際的な駆け引き〟が見え隠れするところであり、全世界的な核兵器の全廃には ハードルが高いことは否めません。

 

 

 

新たに発効する『核兵器禁止条約』では、前文で「(核兵器の)全廃こそが核兵器が二度と使われないことを保証する唯一の方法だ。」と明確に謳(うた)い、核兵器を非人道的で違法とみなしています。そして この点こそが、米・ロ・英・仏・中の5ヶ国だけに核保有を認めている『核不拡散条約(NPT)』と大きく異なっています。

また 同条約は、核の使用や保有・実験はもとより「使用をちらつかせる威嚇の禁止」の事項もあり、核兵器の関わること自体が「悪」であると断じている毅然とした内容に、やはり核保有国は抵抗感を示しているようです。

 

条約は 批准した国だけが法的に拘束され、核保有国を含めて未加盟の国への強制力はありません。にもかかわらず 50ヶ国にも上(のぼ)る国と地域が率先して批准したのは、多くの人々(国家)が「核兵器そのものが全人類にとって危険な存在である」との強い認識であり、今回の禁止条約の批准によって「核兵器保有反対」の国際世論を高め、さらには 核兵器を保有することの〝無価値化〟を図り、いい意味で 核保有国を追い込んでゆく狙いがあるものと思われます。

軍縮国際法に詳しい 大阪大学のK名誉教授は「同条約は、核保有国を縛る強制力はなくても「核は違法」という国際規範を広げることで、政治的・道徳的に核使用を困難にし 長期的には核兵器の価値を低下させる効果が期待できる。」と語っていることが伝えられています。

 

批准国や条約を後押しした国際NGO「ICAN」は、核保有国が条約の「無視」を決め込んでも、加盟国が増えるほど(核保有国への)風当たりが強まり、核保有国は 核軍縮を加速せざるを得なくなると考え、今後さらに 国連加盟国の半数を超える100の国と地域の条例への批准を次の目標に掲げ 活動を推進するとしています。

一方で『核不拡散条約(NPT)』に加盟する核保有国は、今回の条約発効を〝逆バネ〟とし「核は保有するが これ以上の拡散はさせない。NPT第6条に記される「誠実に核廃絶に向けた交渉を行う義務」を履行する」を建前としながらNPTそのものを強化してゆくことも懸念され、一概に 国際法の発効=核全廃に直結しない現実があることには 歯がゆさを禁じ得ないところです。

 

 

そんな中、肝心の「世界唯一の被爆国、日本」は どう対応しているのか。

日本はこれまでも「核軍縮の進展に向けて 核保有国と非核保有国の「橋渡し役」を担う。」と表明してきています。しかしながら 核禁条約をめぐっては「現実の安全保障を踏まえていない」として、2017年に 国連加盟の6割を超える122の国と地域が賛成し採択された、核兵器禁止条約交渉の交渉会議にも参加せず現在に至っています。

このことについて「世界で唯一の被爆国であるにも拘わらず 参加しないのはナゼか?」と多くの疑問の声が挙げられ、その「?」は 今も国際社会に根強いものと伝えられています。

 

 

私は、さきの大戦での原爆投下が、国民と国家との間で 大きなギャップを生んだものと類推します。

烈火を極めた さきの大戦。それを終結させたのが原子爆弾でありました。

そのことについて、国民は言葉にできない恐怖を覚え「あんなことは もう二度と起こしてくれるな。」と痛烈に実感しました。

しかし国(国家)は「核爆弾があれば(投下すれば)戦争を一気に解決することができる。」と味をしめ「今後 戦争が起こる可能性があるとすれば〝最終兵器〟として核爆弾を保有していなければならない。」と、大国の道には核兵器が不可欠 とばかり、国民の思いとは真逆の方向に走っているのではないか、と。

 

そして、敗戦国ニッポンは、米国の庇護の下で安全保障を維持する中で 世界で最大の被害国であり、核兵器の怖さを身をもって覚えていながら、核保有国に「No!」と言えない中途半端な立ち位置に止まっていると言わざるを得ないのであります。

 

 

 

 

さらに私は、この際 心ある日本国民として、国際NGO「ICAN」と同じスタンスに立って 粘り強い活動を重ねるべきと考えます。

「ICAN」は 国際社会に対し、核兵器に反対する国や地域を増やして核保有国への風当たりを強め、その〝国際世論の力〟で 核保有国が核軍縮を加速せざるを得なくなる状況をつくりだそうとしています。

それに倣(なら)い 私たち心ある国民は、米国の傘下に居て核兵器を容認する日本政府に対し「核兵器全廃」の〝国民世論〟を高め、いずれ国(政府)を追い込んでゆくべきではないでしょうか。

 

核兵器の無い 真に平和な世界をめざして「世論は鉄よりも強し」を体現してゆこう。

その一歩が始まりました。

 

 

条約が発効されることが決まった夕刻、被曝市の高校生たち慰霊碑の前で不戦の誓いを新たにしている姿が映されていました。

 

将来を担う若者たちの真摯な姿に、一縷(いちる)の光明を見た思いがいたしました。


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環境関連事業者(社)が担う〝もうひとつの社会貢献〟

2020-10-25 | 日記

 

去る23日、長野市内で「旧イトーヨーカドー解体工事」などを手がけ、最近では 県内初のサージカルマスクの本格製造に取り組むなどする『㈱大力』のS社長と共に、上田市で環境関連事業を担う『小柳産業㈱』を見学させていただきました。

 

 

 

 

 

かくいう私が かかる環境関連事業所を見学させていただくのは、去る10/9(金)に来訪した、伊那市の『エコの木/㈱キタニ』さん以来 2ヵ所目のこととなります。(ブログ記事は10/10付)

『エコの木』紹介記事

   ↓

2020年10月10日のブログ記事一覧-倉野立人のブログです。

 

 

 

で、その陰(かげ) には、㈱大力:S社長(長野市)/㈱キタニ:K社長(伊那市)/小柳産業㈱:K社長(上田市)の相互の厚い友情と、それぞれが共通して抱く「環境問題への熱い思い」があるのです。

こちらの三者(社)は、業を為(な)す場所は違えど、それぞれの地域で 社会衛生環境向上の中心的存在として活動展開されており、自分たちの活動によって 少しでも市民の社会衛生環境が向上できれば、との一念で さまざまな環境サービスに取り組んでおられます。

その一つが さきに伊那市の「エコの木」で紹介された〝市民ゴミ(一般廃棄物)のドライブスルー回収〟でありました。

これは、不要な物を適切に処分したいという〝市民常識〟に 利便性をもって応えている好取組みです。

家庭で生じた不要物を クルマに積んで持ち込むだけで、後はクルマから降りること無く事業者が片付けてくれるもので、このサービスのおかげで域内の社会衛生環境は飛躍的に向上したと評されています。

 

そして これらの好取組みに共感した㈱大力のS社長が、長野市においても同様の市民サービスができないものかと模索を始めたところ、同業のお二人が親身になって それぞれの社の事業内容を惜しげ無く伝授してくれているのでした。

そんな三者(社)の取り組みに 私自身も共感した中で、何かお手伝いできることはないか と、いわば〝試行錯誤の輪〟の中に私も入ることとなり、その一環としての「先進事例見学」とあい成ったところであります。

 

 

小柳産業㈱さんは、明治22年創業の 非常に歴史のある社で、現在では行政(上田市)からゴミ処理業務の一部を委託されるなどして、域内の社会環境衛生の向上に無くてはならない存在となっているそうです。

小柳産業㈱ HP

  ↓

https://koyanagi-sangyo.com/

 

 

そんな歴史ある社でありますが、その歴史に胡座(あぐら)をかくこと無く「いかにしたら 市民が抱える環境問題に利便性をもって応えることができるか」を常に念頭に置きながら業に励んでおられるのでした。

そして そのうえで辿り着いた一つの答えが「ドライブスルー収集」だったそうです。

 

小柳産業㈱さんの敷地内には「生活サポート部(愛称/サポ・ステ)」なるゾーン(部門)があり、こちらは いわゆる市民ゴミ(一般廃棄物)を専門に回収する部門となっているそうです。

 

 

 

 

不用物が発生した市民は、自家用車にそれ(不用物)を乗せ『サポ・ステ』に乗り入れます。

 

 

 

 

そこには専門スタッフが待機しており「いらっしゃいませ!」との元気な声と共に、あたかも接客業のような気遣いと手際の良さで 車載した不用物を下ろします。(ちなみに、こちらでも女性スタッフが活躍しておられました)

 

 

 

 

このときに持ち込まれた不用物は 再生可能物(鉄)だったそうで「無料」で回収したとのこと。

 

 

 

 

〝お客様〟の滞留時間は 僅か数分。何というか コンビニに寄ったような手軽さをもって、しかも今回は無料で不用物が片付けられ…氏は、おそらく満足度100%の気分で去ってゆかれたことでしょう。

 

 

なお『サポ・ステ』さんは「軽トラックの無料貸し出し」も行なっておられるとのこと(『エコの木』さんも同様)

 

 

 

 

不用物の片付け作業には、軽トラほど便利なものはありません。自家用車に積み切れない大物や、引っ越しなどで まとまった不用物が発生するときには非常に重宝されているそうです。

そんな〝痒(かゆ)いところに手が届くサービス〟も『サポ・ステ』さんの人気の所以(ゆえん)ではないかと感じました。

『サポ・ステ』サイト

   ↓

https://koyanagi-sangyo.com/business/saposute/

 

 

 

訊けば、この〝ドライブスルー回収〟は こちらの『サポ・ステ』さんがルーツであり、さきの『エコの木』さんは 先人のK社長のアドバイスの下、より良い形で〝伊那市バージョン〟を確立したとのことです。

普通、同業者であればあるほど〝手の内〟を見せたがらないものですが、彼らは そんな器(うつわ)の小さいことは一切言わず「そっちの地域の環境が良くなるのなら本望。どんどん情報を伝えるゼ!」との〝男気(おとこぎ)〟の中で情報共有を果たし、結果 相互の社の成長と市民サービスの向上を併せ果たしているのでした。

 

 

 

 

かかる好取組みを長野市でも展開して、市民のゴミ環境の向上に貢献したい。

㈱大力のS社長は、かかる2社の見学を通じて 改めて大いに刺激を受けたようでした。

 

私の立場においても、現下の長野市の状況…不用物(ゴミ)については、市の清掃センターやリサイクルステーションで ほぼ100%の受け入れができているものの、市民が自ら(清掃センターに)持ち込む不用物の投棄については さまざまな面で不便さがあることが側聞されています。

また、市域内の峠道などでは 未だに不法投棄が後を絶たない中、市民が手軽に不用物を片付けられるサービスがあれば そんな心無い行為も減るのではないかなど、かかる〝ドライブスルー方式〟などの先進事例は 長野市においても導入するに大いに値(あたい)するのではないかと強く思うところです。

 

 

今後、許認可など 越えるべきハードルは多いことと存じますが、あくまで「市民生活における社会衛生環境の向上」を念頭に、関係機関に適切に相談してゆく仲立ちを担ってゆきたいと思ったところでありました。

 

 

 

 

 

ところで 今回の『小柳産業㈱』さんの見学の中で〝もう一つの社会貢献事業〟を伺い、感銘を受けることとなりました。

 

「知的障がい者雇用」であります。

 

私たちが施設を見させていただく中で、施設内でフォークリフトを巧みに操る作業員の姿がありました。

 

 

 

それを指さした管理者さん、こともなげに「彼、実は知的障がい者なんですよ。」とのこと。

曰(いわ)く「実は彼、数を数えるなどの作業が苦手で これまでの仕事場で上手くゆかないことが多かったんです。ところが 機械の操作についてはバツグンの能力を持っていることが判ったので、ならばということでフォークリフトの免許を取らせて構内整理を任せたところ、まさに〝水を得た魚〟の如く それはヨク働いてくれているんです。」とのことでした。

 

 

 

 

知的障がい者の雇用については ややもすると「どうせ できないでしょ。」との悪しき先入観が作用しがちなところですが、こちらの事業所においては全く逆。

「あることが苦手だとすれば では何ができるのか。」の視点で〝仕事探し〟に心を砕いてくださり、結果、この彼は みごとに花開くこととなっていました。

 

また 敷地内のバックヤードでは、社員さんに混じって 黙々と 束ねた新聞の紐(ひも)切り作業に勤しむ作業員の姿が。

 

 

 

彼もまた 知的障がいをもっているとのことですが、その作業への集中ぶりは 社員サンでもかなわないほどだそうです

勤務時間中は まさに寡黙そのもの。ひたすらに紐切り作業に集中し続けてくれ、下手をすれば(紐切り)機械よりも効率を上げてくれているとのことです。

 

 

 

知的障がい者さんの有する「一つの作業へ集中できる能力」が 見事に適合した好例でありました。

 

 

と、これら好事例に感銘を受けていると、K社長が「ウチは 障がい者支援のNPOさんと連携しているので、そちらも案内しましょう。」と水を向けてくださったので、ゼヒにということで、一路 大屋地区にある建屋にご案内いただきました。

 

JR大屋駅にほど近い一角に『特定非営利法人 信州元気塾』が運営する『指定障害福祉事業所 ほっとタイム大屋(就労継続支援B型)』があり、こちらの利用者さんの就労に『小柳産業㈱』さんが実質的な支援を行なっておられるとのことでした。

 

 

 

 

建屋の通用口から中に入ると、そこには 複数の知的障がい者さんらの姿が。

 

 

 

作業場の中には、ところ狭しと 電化製品のような機械物が置かれており、それらを前に 彼らは一心不乱に手を動かしているのでした。

 

 

 

 

訊けば こちらの作業場では、電化製品などを解体し その中から有価物を取り出す作業を行なっているとのことです。

 

 

 

 

ある意味 これも〝逆転の発想〟。

モノを「作る(造る)」となると、手順に制約があったり ミスって壊したり失敗作になったりすると、お叱りの対象になってしまうところですが、こと「壊す(分解する)」となれば、そんなリスクも少なく作業に臨めます。一定の有価物を取り出すことができればそれでヨシ。いわゆる作業の〝自由度〟が増し、使用者さんは あらぬ制約の少ない中で、ときに自分なりに工夫しながら作業に集中できるのだそうです。

 

 

 

 

こちらでは、配線に使ったコードの中の「銅線」を取り出す作業が二人三脚で行なわれていました。

 

 

 

二人の共同作業によって、何もしなければ無碍に捨てられる運命の配線コードが「銅」という有価物に生まれ変わる…それだけで〝循環型社会〟の一翼を担ってくれていたのでした。

 

 

 

 

『小柳産業㈱』さんは、知的障がい者さんらの〝能力(集中力)〟に着目する中で かかる『信州元気塾』さんと連携、リ・ユースの可能な物品を供出するなどして もって障がい者さんの〝活躍の場〟の提供にも大きく(実質的に)貢献しておられるのでした。

 

 

 

 

社会が多様化を極め 一方で地球環境が悪化の一途を辿る中、今や環境関連事業は 社会的にも担う役割が非常に大きくなってきたと申せます。

そのうえで、自治体の規模もスケールダウンを余儀なくされる中、こちらの分野でも〝民間力〟の適切な介入は不可欠といえるでしょう。

 

『小柳産業㈱』さんにおかれては、域内のゴミ処理や環境リサイクル、さらには市民の(不用物処分の)利便性向上に資すると同時に、知的障がい者さんらの活躍の場や雇用の確保にまで貢献されるなど、まさに 今後の地域社会の適切な運営に無くてはならない要素を満たした中で 地域に根ざした事業運営を行なっておられました。

 

 

かかる先進の好事例を 長野市でも実現してゆきたい。帰途の車中で、S社長と 共々に意を新たにいたしたところでありました。

 

 

 

 

ところで…『小柳産業㈱』さんの社是は「資源にも〝愛〟を」だそうです。

 

 

 

 

この社是(テーマ)は、地元にある 長野大学の学生さんにプロデュースしてもらった成果だとのこと。

 

 

 

 

社是(テーマ)の考案を依頼することにより、次世代を担う若者にも環境のことを考える機会としてもらおう。

どこまでも実質的で、イキな企画だったのだなぁと、何回か目の感銘をいたしたところでありました。

 


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【10/23 ニュース 次報】ながのビッグプレミアム商品券 =発行額の倍以上の申込みが殺到=

2020-10-24 | 日記

10/23 Fri.

 

現下の「新型コロナウイルス禍」の悪影響のために落ち込んだ長野市内の経済活性化(再興)を目的として行なわれる『ながのビッグプレミアム商品券事業』について、消費者(市民)向けの「申込み受付け」が、来る10月30日を期限として行なわれています。

 

 

 

 

 

 

この事業は、購入者にとってプレミアム(補助)率50%・発行総額48億円の 過去最大規模のプレミアム付き商品券事業となるもので、いわば〝コロナ禍再興に向けた鳴り物入り事業〟として実施されるもので、10月1日の受付け開始以降、いわゆる〝お得感〟が相まって ネットを中心に申込みが相次いでいることが 当初から伝えられていました。

 

 

そして・・・申込み〆切りを1週間後に控えたこの日、長野市(市長)から『ながのビッグプレミアム商品券』について、購入申込みが発行総額の倍以上に及んでいることから、このままゆけば 購入申込金額より少ない金額で配分せざるを得ないことが表明されたことが伝えられました。

 

 

 

 

市によると、この事業の プレミアム分を除いた発行総額は32億円なのですが、今月21日までに13万6千人余りの人が 62憶円余りの申し込みを済ませており、現時点で 既に(予算を)30億円以上を超えてしまっているとのこと。

その内訳については、ほとんどの人が 上限である5万円分を申し込んでいるとのことです。

 

受付け自体は まだ1週間の余日があることから、今後 おそらく〝駆け込みでの申込み〟をされる世帯もあろうことから、さらに申込み数が増えることが想定され、ついては実際に購入できるのは (各世帯が)申し込んだ金額の半分 またはそれ以下になってしまうようです。

 

会見に臨んだ加藤市長は「できるだけ多くの世帯で申し込んでいただいた上で、結果として配分額が少なくなるけれども、そのうえで 多くの世帯が恩恵を受けられるようにして欲しいと思います。」と、やや苦渋の表情で述べておられました。

 

 

 

 

この顛末について、何人かの方にお伝えしたところ「話しが違う!」と お怒りになる方がおられる一方「限りある財源で行なう事業だから、みんなで公平に分け合うためには 取り分が減るのは仕方のないことじゃないか。」と言ってくださる方も居られ、市民の方々の中でも 評価は二分されていることが感じ取られます。

 

マ、第一義には「50%の高額補助!」を謳(うた)い文句に広く募集をかけ、(5万円の)購入上限を設けた以上、その基準の範囲で申し込んだのに そこに(購入額が)達せないのはオカシイ!というのは全くの正論であり、人によっては「騙(だま)された!」と 怒りを私にぶつけてくる方も居られるほどです。

 

一方、私の周辺の 特に高齢者の方々の中には、この事業自体を知らなかったり 知っていても申込み方が判らないなどとして。いわば二の足を踏んでおられる人も多数いたのも事実であります。そんな中での〝申込み過多〟の報は、何というか「知ってる人は活用し、知らない人(または消極的な人)には縁遠い」との〝情報量の偏(かたよ)り〟を実感させられるところでもありました。

 

 

 

 

で…今回の顛末については、市(行政)だけではなく、長野市議会も その責任の一端を担っていることを申し上げなければなりません。

この『ながのビッグプレミアム商品券事業』については、去る8月に召集された「長野市議会8月臨時市議会」に予算議案として上程され 可決成立しているところであり、議会としても「この内容でヨシ」として認めている案件なのです。

 

 

 

 

その際の 市(商工労働課)の説明では、販売価格1万円の商品券×24万冊・販売価格5千円の商品券×16万冊の発行を予定しているとの説明であり、(ざっくりですが)購入されるのは10万人に満たない程度の範囲の想定であることを説明されたことを記憶しています。

 

それが 蓋(ふた)を開けてみれば、現時点で13万人を超える申込み・・・今となれば、発行数を定めた根拠(予算総額からの割り返し)の甘さや それに比しての市民関心の高さを読み切れなかった見込みの甘さなどについて誹(そし)りを免れないところであり、今回の顛末についての「責め」については 市長ならびに担当部課のみならず、議会人としても(市と)同じく 購入を申し込んだ方々に対し 謝罪しなければならないと自覚(自戒)するところであります。

 

 

そのうえで 皆様におかれては、今回の事業(チケット)が「限りある財源で実施され、購入を申し込んだ 全ての方々に公平に分配されるべきもの」であることを 是非ご理解いただきたく存じます。

今回の事業は、コロナ禍で冷え込む地方経済の再興のためにと、国の「地方創生臨時交付金(商工観光費国庫補助金)」が活用されており、いわばギリギリの財源の中で〝大盤振る舞い〟が行なわれています。

 

そのうえで今回 申込みが多かったからといって、さらなる補正予算を組むなどして〝枠(わく)〟を広げるなどすれば、他の事業の予算遂行に しわ寄せが生じることは必至であることから、兎(と)にも角(かく)にも、今ある財源の中で分配せざるを得ないのが実際のところなのです。

また、市(市長)においては「事業の公平性」を重視しており、みんなが同じ条件で〝お得感〟を享受していただくため、万一 申込み数が多くなった場合でも、抽選や先着順など「もらえる人・もらえない人」との不公平が発生することの無いよう、申込み金額に応じて 平等に減額させていただくこととしているところです。

 

 

〝鳴り物入り〟で募集が始まった『ながのビッグプレミアム商品券事業』は、予想を遙(はる)かに超える好反響の下「取り分の減額」という事態に至ってしまいました。

繰り返しになりますが、このような事態に至ってしまったことをお詫び申し上げますと同時に、皆様におかれましては どうかどうか「分け合いの精神」に立脚したうえで、せめても補助事業の恩恵に浴していただきますよう 改めてお願い申し上げる次第であります。

 

 

なお、申込み受付けは、10月30日(金)午後5時15分まで受付けています(郵送の場合は 30日の当日消印有効)

 

 

 

 

いずれにしても、週明けに 所管課(商工労働課)に対し、今後(応募〆切り後)の対応の仕方について照会してまいる所存です。

 

 


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【10/23 ニュース 初報】長野市内で67例目となる新型コロナウイルス陽性感染者が発生

2020-10-24 | 日記

10/23 Fri.

 

長野市内で、67例目となる 新型コロナウイルス陽性感染者が発生したことが伝えられました。

 

 

 

 

この日 コロナウィルスの陽性感染が報告されたのは、70歳代の女性であります。

 

陽性感染者 (67例目) 70歳代(女性)/市内在住 O江さん とします。

経過は下記のとおりです。

10月19日 鼻水・咽頭痛の症状

   20日 味覚低下の症状

   21日 症状が続くため 医療機関を受診 ⇒ 検体採取

   22日 検査結果 ⇒「陽性」」が判明

   23日 医療機関に入院  症状「軽症」

 

行  動  歴:市外には出ていないとのこと(詳細は調査中)

濃厚接触者:同居以外の1名

 

 

 

 

長野市保健所によると、今回の事例は いわゆる〝単独発生ケース〟で、これまでの発生事例との因果関係は無いとのことであります。

しかしながら…で あるとするならば、市中(しちゅう)には いわば〝フリーのコロナウィルス〟が現存しているということになり、今回の(66例目の)事例は 私たちに、改めて「コロナウィルスは、まだ(市中に)居るぞ。」との警鐘を鳴らしたことに他ならず、今回の事例を経てなお、予断無くコロナウィルスに向き合うべきことを自覚させられることとなりました。 

 

 

 

 

これから冬の時期を迎えるにあたり、体調管理と健康増進に心がけたいところであります。

 

 

なお、9月末に〝院内感染〟が発生した長野赤十字病院について、院内で この間の最後のコロナ感染者が確認されて以来2週間が経過したことを受け、同病院は 23~24日をかけて、職員と入院患者の74名の検査を実施し、陰性が確認されれば 関係者の健康観察を終えることを発表しました。

 

 

 

 

同病院における〝院内感染(クラスター)〟の発生は、コロナウィルスの感染拡大防止の難しさと それゆえに「基本行動」の大切さを、関係者に厳しく教える機会となりました。

 

 

 

 

これからインフルエンザなどの「コロナ以外の感染症」も発生しやすくなる中、今回の〝失敗〟を契機に 二度と同様の事案が起きることの無いよう、対応に万全を期していただくことを願うばかりであります。

 

 


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クマ出没多発ニュースに思わされる〝政策矛盾〟

2020-10-23 | 日記

ここのところ「熊(クマ)」の出没ニュースが 連日のように報じられています。

石川県を中心に 人里…それも市街地や温泉街など、クマにしてみれば その生息域からは遠く離れているべき場所に頻繁に出没するようになっている事態に、憂慮の念を深める者の一人です。

先日は あろうことか(石川県)加賀市内のスーパー店内に(クマが)侵入するという 前代未聞の〝侵入劇〟が発生したり、やはり加賀市の温泉街に現れ、当地では人的被害も発生するなど 看過ならない事態となっています。

 

 

 

 

クマは、ここ長野市においても出没ニュースが伝えられており、今年度 現時点で200件以上の目撃情報が伝えられています。

主に戸隠エリアを中心に目撃情報が相次いでいますが、8月には 中曽根地区で犬の散歩中の女性が(クマに)襲われるなどの人的被害も発生しています。

 

 

その要因には諸説あるところですが、その主なものに「クマの食糧難」があると伝えられています。

何でも 今年は、クマの主食となる ドングリなどの広葉樹の木の実が不作で、ハラを減らしたクマが餌を求めて行動範囲を広げ、結果 人里に下りるようになっているとか。

で、そこ(人里)には 柿などの〝放置果実〟をはじめ ヒトが栽培する果実もあり、さらには 残飯や生ゴミなど、口(くち)にできる〝食材〟があるともなれば、まさに「背にハラが代えられなくなった」クマは もはや形振(なりふ)り構わず人家へと足を向けるようになってしまっているようです。

 

さらに言えば、最近のクマは「ヒトを恐れなくなっている」との説も。

かつては、山里の農地には 多くの耕作者が居て、クマを見かければ威嚇するなどして追い払い、クマの方も「人間とは恐れるべき対象だ」との〝刷り込み〟がありましたが、最近は かかる山里(中山間地域)にヒトの姿が減り、クマは自由?に 里へ下りることができるようになってしまったとのことであります。

 

いずれにしても、クマとて 生きるために必死の行動であります。

これから「冬眠」を迎える時季となり、ひと冬中を安眠するために 今のうちにハラを満たしておかなければなりません。

人里に現れるクマには 基本的には罪は無いものの、人的被害の恐れがある以上は 駆除対象にせざるを得ないところであり、われわれ人間としても 苦慮するばかりというところでありましょう。

 

 

 

 

そんな中、先日 行なわれた「土木現地調査」の中で〝街路樹がもたらす弊害〟について話しが出され、そこに私は、昨今の〝クマ出没事案〟を重ね合わせざるを得ませんでした。

 

長野市、に限らず 多くの自治体においては、都市緑化と景観向上を期して 都市道路の車道と歩道の間に「街路樹」を植えています。

この街路樹、植えたばかりの時期は 若芽を伸ばし、街路を通る人の目にも優しい存在となっていましたが、年を経るにつれ 徐々に〝やっかいな存在〟になりつつあるのです。

 

実は、長野市街の街路樹のうち、概ね20~30年位前に整備された道路には「広葉樹」が植えられています。

 

 

 

 

この広葉樹 成長すると枝ぶりも良く立派に育つのですが、一方で その成長に伴い、枝葉が(その名のとおり)横に広く広がって、結果 車両などの交通障害の原因にもなってしまいます。

 

 

特に、バスやトラックなどの大型車両の場合、サイドミラーやボディーが直接 枝に当たり不測の事態も懸念されることから、(枝葉の)繁茂時には 接触を避けて車線の中央寄りの走行を余儀なくされることとなり、それは 対向車との行き違の際の〝ヒヤリ・ハット〟の原因となることも。

 

さらに その「根」部分に目をやれば、樹(幹)の成長と共に根が大きく張り 歩道を持ち上げる「根上がり」という現象が起きることもしばしば。

 

 

 

 

これは 歩行者や自転車、最近では高齢者の電動カートの交通障害になることもあり 看過できません。

 

今回の現地調査においても、かかる〝街路樹被害(弊害)〟の件が散見され、この解決のためには 適宜の剪定と共に、大きくなり過ぎた場合には 樹そのものを伐採せざるを得ないことも〝苦肉の対応策〟として説明されていたのでした。

 

 

そんな中、とある御仁が 一(ひと)くさり。

「今、里山にクマが出没してるよね。で、山はと見れば 植えられているのは、スギや檜(ひのき)のような〝針葉樹〟ばかりだ。残念ながら それら(針葉樹)は、クマの餌となる木の実を付けない。なのに、クマの居ない街区に わざわざ(実のなる)広葉樹を植えて、それは今や邪魔な存在になっている。こんな〝政策矛盾〟があるか?」

「こんなトコへ広葉樹を植えるんだったら、クマの暮らす山中へ(広葉樹を)植えてやれば、不作とはいえどもクマの(餌の)足しになるだろうし、そうすれば クマだって人家に下りたあげく 駆除の憂き目に遭うこともなくなるんじゃねーの。」とのこと。

至極ごもっともであります。

 

 

戦後の高度成長期に〝政策〟として あまた植えられた針葉樹。その後 外材の流入によって要を為さなくなった それら(針葉樹)は、今や〝荒れ山〟の悪しき要因にすらなっています。

で、それらは クマにとっても (餌の供給という)何の生産性も生み出さない

 

 

昨今の〝クマ出没ニュース〟と、かつての森林と街区での〝政策矛盾〟。

皮肉な巡り合わせを実感させられたところでありました。

 

 

 


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被災住民から謝意を込めた言葉をいただく

2020-10-22 | 日記

10/21 Wed.

 

この日の数日前 私のスマホが鳴り、出てみると 篠ノ井西寺尾在住のYさんです。

「倉野さん、おつかれさま。さっそくだけど、21日の午後 ちょっと時間取れないかなぁ…。こないだの台風災害の対応について、ムラの衆(しゅう)が 御礼の言葉を述べたいっていうんだよ。」とのこと。

「御礼の言葉なんて そんな…。」と固辞しましたが「いや どうしても頼む。10分でイイから。」とのことなので、現地調査の合間をぬって、西寺尾杵渕の地域公民館に足を運びました。

 

ちょうど約束の時間到着すると、すでに玄関には スーツで正装した若手の方が2人。

片や私は 原調中で作業着。何だか恐縮しながら 館内にご案内いただきました。

広間の中には、地区の(農業者の)代表の方が数人おられ にぎにぎしく迎えてくださり、私が座るのを待って「倉野議員には、さきの令和元年東日本台風における堤外農地の大きな被害に際し、その自主復旧作業への行政支援の仲立ちを担っていただいた他、自らボランティアとして作業のお手伝いをいただきました。被害は甚大そのものではありましたが、倉野議員はじめ関係機関のご支援もいただきながら、どうにが圃場(果樹園)の再興を果たすことができました。ここに改めて御礼を申し上げる次第であります。」と、心からなる謝意の言葉をいただいたのでした。

 

私自身、このような丁寧な謝意の言葉をいただくようなことは予想だにしていませんでしたので、やや面食らうと同時に、みなさんの意(い)が伝わる中で かえって恐縮に存じたところでした。

 

 

顧みれば、こちらの地区(篠ノ井西寺尾)を初めとする 長野市域内の千曲上流域は、さきの令和元年東日本台風における千曲川氾濫の〝隠れ甚大被災エリア〟でありました。

令和元年東日本台風においては、市域内の下流域である長沼エリアの堤防が決壊したことから、報道などの衆目(しゅうもく)は そちらの方に集中することになり、発災後は たとえば堤外農地の農業被害については、水に浸かったリンゴの樹が〝被災状況の代表格〟として報じられるなどしてきました。

 

しかし実際には、堤外農地における農業被害は 上流域の方がはるかに大きかったのであります。

堤防が決壊した長沼エリアは、市域内でも下流域にあたったことから、果樹自体には大きな被害が出たものの、いわゆる「樹(き)」は、水に浸かるだけの被害に止(とど)まりました。

 

 

 

 

 

しかしながら こちらの篠ノ井エリアを初めとする上流域においては、本流の増水と同時に川の流れ自体も激しさを増し、その流れの勢いをもって 当地の名産である桃の樹を根こそぎ引き抜き、さらには 遙(はる)か上小エリアから運ばれた異物を果樹に絡ませながら去っていったのでした。

 

水が引いた数日後 Yさんに呼ばれて被災現場(堤外農地)を目の当たりにしたときは、私自身 大きなショックを受けたものでした。

「この被害は 下流域の比ではない…。」共に天を仰いだものでした。

 

 

 

 

それでも、当該の農地で農業を営むみなさんは、再び立ち上がりました。

行政支援が 堤防決壊という未曾有の被害を受けた長沼エリアに集中するを余儀なくされる中、それを待っていたのでは埒(らち)が開かなくなるとハラをくくり、農業者同士で連携を取りながら マンパワーと機材を動員・投入し、まさに手弁当で復旧作業に乗り出したのでした。

 

 

 

 

土砂に埋まった農道を 公図に基づき、まさにマンパワーで掘り出し 復旧してゆきました。

 

 

 

及ばずながら 私もシャベルを手に、みんなと復旧作業に当たらせていただきました。

 

 

 

 

そんな、当地における自主復旧作業でありましたが、こちらの作業は 他のエリアに秀(ひい)でていた点が。

それは、作業の工程を正確に記録したうえで資料として 取りまとめ、行政へ適切に申請したところにあります。

このことについては、発災後 直ちに復旧作業に取りかかる農業者の方々の多くが、実際の被災状況を記録せずに作業に取りかかっていることを側聞する中、後日 かかった費用(実費)の弁済を行政に求めるためには、その根拠となる「被災状況⇒復旧状況」との〝実施計画・実施報告〟が必要になると直感し、せめても 縁故のある地区においては、かかる報告書を作成しながら作業に臨むべきことを提案し、みなさんも それに応じて作業を進めてくださったのでした。

 

その手順は、公共事業(土木)と同じ。

作業に入る前に現況(被災状況)の写真を記録し、作業が終わった後には 行なった作業が判る写真をやはり記録する。この繰り返しにより いわゆる「ビフォー・アフター」が明確になります。

どの箇所をどの程度復旧したのか、そこにかかった経費は(領収書などの証拠書類により)どのくらいだったのか 等、誰が見ても納得できる形で作業工程をまとめながら事(こと)を進めていただきました。

 

 

 

 

これは、正直いって面倒な作業でありました。

被災後のゴタゴタの中にあっては、いちいち〝記録残し〟などせずに とっとこ作業を進めたくなるのが人情でありますが、(記録残しは)その後の確実な精算手続きのために欠かせないことから、そこを敢えて行なっていただいたことについては、私としても心苦しく思ったところです。

 

が やはり、その甲斐あって、この地区における自主復旧の後の精算業務は、それらを整備しないままに作業だけを進めた他の地区に比べても非常にスムーズに運び、行政サイドとしても いわゆる証拠書類に基づき適性な費用弁済を行なってくれたのでした。

 

そして実は、この地区の適切な(自主復旧の)取り組みは、イザというときの住民対応と、それを支援する行政サイドとの適切な連携(精算)の好事例として特筆されることとなりました。いかに混乱した現場においても 作業の折にはその課程を明確に記録し行政サイドに申し送ることで、後の事務作業が円滑に進むという〝復旧作業のモデルケース〟ともなったのです。

 

 

今回、思いもかけず 被災住民の方々から感謝の言葉をいただきましたが、私とすれば イイ意味で「逆(ぎゃく)」を申し上げたところです。

被災者住民の方々の(記録残しの)ご協力があったからこそ、精算業務が円滑に進んだものであり、その労を惜しまぬ取り組みに基づき行政事務を行なえたことは、行政サイドにとっても大きな経験値となったのですから。

 

 

「官民協働」ということばがあります。

多様化する昨今、また さきの令和元年東日本台風のように、不測の事態に陥ったときには 行政だけの力では どうすることもできない案件が生じるもの。

そんなときには「民(みん)」の力が頼りになるところですが、その(協働の)際には 適切なルールや手順に基づいての取り組みがあればあるほど、相互の具体的な協力関係が構築しやすくなるものでありましょう。

 

 

さきの令和元年東日本台風は、私にも さまざまな事柄を薫陶として遺(のこ)してゆきました。

その(薫陶の)筆頭にも挙げられるのが、こちらの地区の「適切な手順に則(のっと)った 自主復旧作業」であったのでした。

 

 

慌ただしい中の〝セレモニー〟でありましたが、感謝の言葉をありがたくいただき、私の方からも御礼を述べながら、現場へと戻ってゆきました。

 

 


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土木要望現地調査

2020-10-21 | 日記

10/20 Thu.

 

今年、概ね9月から10月にかけて「土木要望現地調査」が行なわれています。

これは、長野市内にある32地区ごとに、道路や河川などの社会インフラについて 経年劣化などにより住民の社会生活に支障が生じるようになった箇所や、交通安全や防犯などの 社会安全について課題が生じるようになった箇所について、いわば〝住民目線〟で その地域に暮らす方々が課題を持ち寄り、それを市の担当課に要望事項として伝え、鋭意対応を求めるものです。

 

 

 

 

私の住む川中島地区においては20日~21日にかけて行なわれることになっており、議員の立場で帯同いたしました。

本来であれば、議員という者は 全市民の代表であることから、全ての地区の土木要望を把握するべきところでありますが、(件数が多すぎて)それは手に余ることから、便宜上 居住するエリアの土木要望について帯同することとなっております(しかしながら、個別の案件については 市域内であれば地区に関係なく対応しています)

 

長野市は、明治30年に市制が施行されて以来 脈々と時間を重ね、この間 幾度かの合併を経て、今は中核市として37万市民を抱える県都として運営されています。

その道程は決して平坦なものではなく、昭和34年の千曲川水害・昭和40年からの松代群発地震・平成26年の神代断層地震、そして令和元年の東日本台風と あまたの災害を受け、一方で 1998年には『長野冬季オリンピック・パラリンピック』2002年には『スペシャルオリンピックス』を開催するなど、好事あり災事ありの多様な歴史を重ねてきました。

この市史の中で整備されてきた社会インフラも、時間経過と共に老朽化が進んだり、人口動態の変化などにより新たな課題が生じるようになったところもあり、行政はその都度 市民ニーズに対応するべく改修や新規事業を継続的に進めております。

 

 

経年に亘り市民が送る社会生活の中では、道路の破損により歩行者や車両の通行に支障が生じたり、水路のU字構の欠損により農地への漏水被害、また新たな住宅街における児童の安全確保のための道路標示の要望など、その内容は多種多様・千差万別となっています。

 

 

 

それらについて、市は さまざまな状況を客観的に分析・検討したうえで、いわゆる「トリアージ(優先順位)」を設定し、計画的に工事等を行なってゆくのです。

 

 

 

 

 

とりわけ長野市においては、さきの令和元年東日本台風からのコロナ禍に伴い、(市の)行財政運営は厳しさを増しているところでありますが、地域の社会インフラやセーフティーネットの整備は たとえ僅かずつでも前へと進めなければならないことから、今後 ある意味での試行錯誤を重ねながら、市民要望の実現に向け 行政事務を推進してゆくべきところです。

 

 

 

今回の現地調査においては、路盤の傷(いた)みがひどく 永年の懸案となっていた市道の全面舗装が行なわれることが伝えられたり、

 

 

 

 

まさに長野市史と共に歩んできたかの 経年劣化の進んだ道路側溝(蓋)のかけ替えが行なわれることが伝えられるなど、一定の成果が報告される一方、

 

 

 

 

改修にあたっては、その場所(箇所)だけの解決では済まない 複雑な事情(背景)を抱えた地点もあり、いずれにしても 今後の状況を見ながら (要望する)住民の方々と連携を取りながら、より良い方向に進むよう取り組んでゆくことが確認されました。

 

 

 

 

 

過般の「公共施設マネジメント計画」の記事でも触れましたが、今般の地域における社会インフラは、主に 昭和40年代に整備された施設や設備が〝経年劣化〟を迎える時期となっており、ここ長野市においても 道路といわず構造物といわず、さまざまな社会インフラが更新の時期を迎えています。

そのうえでの 昨今の少子高齢化現象。まさに私たちは、今までとは違う 新たな社会環境の中で、これからの社会が持続的に運営できるよう計らってゆかなければなりません。

少子高齢化は進む。そのうえで 社会インフラを、かかる少子高齢化の間尺(まじゃく)に合った形で適正化してゆかなければならない。しかしながら、重なる災害などで市の行財政運営は非常に厳しい状況に置かれている…。

いわば〝トリプルスタンダード〟を現実のものにしてゆかなければならない、非常に難しい局面に差し掛かろうとしていることを実感せざるを得ないところであります。

 

 

私としては、これまでの経験の中で 住民要望と行政職員の立場との 両方の「思い」を理解する中で、その双方の適切な「仲立ち」を担ってまいりたいと思っております。

求めるところは「市民益の向上」…長野市のあらゆる資産が、今を生きる市民の方々の「益」となり、併せて 次世代を生きる市民のみんなの「益」にもつながる、いわば〝時代を結んだ共通財産〟となれるよう、人智を尽くしてまいりたいと期するところです。

 


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横断歩道の 「一時停止率」長野県が5年連続で1位をキープ

2020-10-20 | 日記

10/19 Mon.

 

季節の変わり目の候、気温も上がり下がりが激しくなっていることが伝えられています。

先日は志賀高原の横手山周辺で冠雪があったことなどが報じられ、長野エリアも 徐々に寒さの頼りが届くようになってきました。

 

この日の朝は、市中のデジタル気温計が8℃を表示、この市域も いよいよ〝一桁(ひとけた)気温〟を記録するようになってきました。

 

 

 

 

 

未だ「コロナ禍」が収束をみない中、気温の低下は 逆にウィルスが活発化する時期にもなりますので、私たちは感染予防の基本行動を いま一度履行することを確認し合うと同時に、いたずらな自粛による運動不足などで 免疫低下や生活習慣病の再発などの〝第二の健康被害〟に遭わないよう、体調管理と健康増進の〝ダブルスタンダード〟に万全を期することを改めて意識してゆきたいと思うところです。

 

 

 

 

 

◇JAF(日本自動車連盟)が、今年も「(信号の無い)横断歩道での車両の一時停止調査」を実施

JAF(日本自動車連盟)は、例年行なっている「信号機の無い横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」を 今年も実施、その結果が発表されました。

 

 

 

この調査は JAFが2016年に実施した「交通マナーに関するアンケート調査」で「信号機のない横断歩道で 歩行者が渡ろうとしているのに一時停止しない車が多い」と思う人が8割を越えていたことを問題視。今回も 8月12日から26日のうち、平日10時~16時の間、各都道府県で2ヵ所ずつの(信号機が無い)横断歩道を一定の条件でピックアップし、JAF職員が1ヵ所につき50回横断して 接近する車両が一時停止するか否かを調べたものだそうです。

 

今回は 横断歩道を通行した車両のうち 9,434台が調査対象になりましたが、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は、2014台(21,3%)だったそうです。

これは 前年調査比プラス4,2%になったものの、依然として約8割の車両が止まらない現実があることを示すこととなったと伝えられていました。

 

そんな中、今年の調査でも わが長野県が「一時停止率全国1位」の栄誉に輝き、ドライバーの歩行者保護の意識の高さを内外に示すこととなりました。

主なランキングは下記のとおり

●一時停止 ベスト5

・長野県:72.40% ⇒ 唯一の70%越え、ダントツ1位 ❀

・兵庫県:57.10%

・静岡県:54.10%

・新潟県:49.40%

・島根県:43.20%

●一時停止 ワースト5

・宮城県: 5.70%

・東京都: 6.60%

・岡山県: 7.10%

・富山県:10.70%

・徳島県:11.80%

 

〝停止率1位〟の長野県は、2016年の調査開始時から5年連続で1位をキープしており、停止線での一時停止率も過去最高を更新しているとのこと。

一方、前回42位だった宮城県は今回、前回調査より1,7%下がってワースト1位になってしまいました。

各都道府県の交通事情に差異はあるものの、わが長野県の一時停止率が非常に高いのは特筆されるべきと言えるでしょう。

 

 

なお この長野県の好傾向には、一人の高校生の「研究」が貢献していたことも伝えられています。

屋代高校に在籍したMさん(女子)が「横断歩道の車の停止率を上げられないか」をテーマに中学1年の時から 信号機の無い横断歩道で、歩行者の動きやドライバーの反応について地道な調査を継続してきたとのことです。

研究の中でMさんは「通過車両に、一時停止を より多く、より安全に行なってもらうには、渡ろうとする歩行者が 自ら「手を挙げる」ことが有効ではないか。」とのことに気づいたとのことです。

 

 

 

Mさんは、頻繁に横断歩道に立って調査を重ね、その結果 横断歩道の前で手を挙げずに立った時の停止率は35%に留まった一方、手を挙げた場合には(停止率が)88%に達したということです。

これらの調査結果を踏まえ Mさんは「横断歩道の前で手を挙げると、通行量が多いところでも車が止まってくれやすくなるので、手を挙げることを推奨しています。」と話していました。

またMさんは、車の一時停止率が一昨年「全国最下位」になった栃木県も調査したとのこと。栃木県の(停止率の)低さは明確にはならなかったものの、長野県が高い理由については、一つの「推論」ができたそうです。

それは「次世代に受け継がれる(一時停止の)習慣」ではないか、とのこと。

Mさん曰く「みんなが止まるから自分も止まろうとする。親が(ドライバーの立場で)止まるから、その子がハンドルを握るようになったとき 自分も止まろうと思う。その佳(よ)き伝承により 停止率が上がる〝正の連鎖〟が起こっているのではないかと実感しました。」とのことでした。

 

Mさんの取り組みなどを受けて、県警は「横断歩道を渡ろうとするときは、手を挙げて意思表示をしましょう。」との意識啓発を行なうと共に、長野県人の「佳(よ)き交通マナーの伝承」を促進し、さらなるマナーアップ向上を図っています。

 

これらを踏まえて、JAFは「横断歩行者の事故や死傷者の減少の一助となるよう、信号機のない横断歩道における車の一時停止率の向上を図ってまいります。」と結んでいました。

 

 

 

車両による 横断歩道の一時停止。

これは、歩行者への思いやり…もっと言えば(やや大げさですが)他者への思いやり・慈(いつく)しみの心が為(な)せる行動だと思います。

 

ややもすると、人という動物は ひとたびハンドルを握ると、自分がイチバン偉い者だという勘違いに陥りがちになります。

自分がハンドルを握っている間は 兎(と)にも角(かく)にも自分が最優先。他者(他車)の全てが邪魔な存在になる。歩行者などは「そこのけ そこのけ お馬が通る」とばかりに蹴散らして進みたくなる。最近では 歩行者のみならず、他のクルマにまで毒牙が及び〝煽(あお)り運転〟などの蛮行の頻発も耳にするところです。

 

しかし、そんなドライバーも 一旦クルマを降りれば、歩行者の一人になるのです。

自分が歩行者のときに、横断歩道に立ってもクルマが全然止まってくれなかったら どう思うか。雨の日に 傍らを走るクルマが泥水をはね飛ばしたあげく、謝りもしないで行き過ぎていったらどう思うか。

 

全ては「お互いさま」なのです。

だから私たちは、ハンドルを握って 道路上で優位に立ったときも、いわゆる交通弱者である歩行者のことを思いやり、横断歩道で止まってあげよう。

 

 

 

 

そして私は このこと(横断歩道の一時停止=他者への思いやり)は「福祉」にも通じるのでないかと思いました。

利己主義ではない「他愛主義」これは 福祉の考えの第一義であり、この他愛の精神こそが 他人(ひと)に優しい思いやりのある社会を構築する原資となる。

 

そんなことにも思いを寄せながらの「横断歩道の一時停止」・・・私自身 過去に大きな不始末を起こした者として、常に反省の心を念頭に据えてハンドルを握る中で、今回の「長野県の(一時停止)マナー全国1位」を同県人として誇りに思うと同時に、私としても さきの「他愛の精神」を念頭に、横断歩道での一時停止を心がけております。

そんな ささやかな行為の積み重ねが、心豊かな思いやりに満ちた社会をつくる原資になることを信じて。

 

 


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公民館(分館)の存続を求める会合 ~今を生きる私たちから将来世代にまで、非常に難しい課題が~ 

2020-10-19 | 日記

さきの週末。私の住む地域で 公民館(分館)の存続を求める主旨の会合が開かれました。

 

 

 

 

私の住む地域には、公民館について、本館の他に3つの「分館」があります。

そんな中 長野市は「公共施設マネジメント計画」に基づき、市が公民館を含む市有施設の統廃合を計画的に進まなければならない中で この「3分館」について、将来的な廃止を打ち出しており、これに異を唱える方々が 同計画の公表を受け、市の所管課職員を招いて〝出前講座〟の形で会合を開き、 説明~質疑・要望を行なったものです。

 

 

 

 

招聘された長野市公共施設マネジメント推進課の職員からは、さきに公開されている「公共施設マネジメント計画」に基づき、市有施設の現在の状況と 今後の長野市の人口推計や財政見通しなどを踏まえ、将来的に市有施設に取り組まなければならないことについて説明がされました。

 

 

 

 

それによると、現在 長野市には、施設数で1,376、床面積で167,3万㎡に亘る公共施設があり、それらを維持するために、向こう40年間で 約4,000億円もの維持費がかかると推計されています。

 

 

 

 

そのうえで、これは長野市だけの課題ではないのですが、他の多くの自治体 もっと言えば日本全体が 今や少子高齢化に伴う人口減少状態に陥りつつあり、長野市においても 現在の約37万人の人口が、このまま推移すれば 20年後には約32万人に、40年後には約26万人にまで落ち込むという推計が出されています。

 

 

 

 

また 市民の「構成比」も、従来の 生産年齢人口の多い三角形から、高齢者の多い逆三角形に変化してきており、そのような中で、今までどおり公共施設を維持してゆくのは非常に厳しい状況と言わざるを得ないとのことです。

 

 

 

 

 

これらの状況に鑑み 長野市としては、向こう20年をかけて 市有施設を2割削減することを目標に掲げ もって将来に向けた市民負担の軽減を図ることとし「公共施設マネジメント計画」を公表したうえで市民理解を得たいとしており、説明にあたった職員も「このままゆけば 市の将来世代の方々に負担を求めることになってしまうことから、今のうちに 市有施設の段階的な削減を考えてゆかなければならないと考えています。」と述べ、理解を求めておりました。

 

 

 

 

その一方で 長野市は、市政の将来的な課題として「市財政の「扶助費」の抑制のためにも、高齢者の社会参加を促進し、フレイル予防など介護予防の充実による「健康寿命の延伸」が重要」と位置づけています。

 

その視点で見ると、今回 存続の要望が出されている「公民館(分館)」は、まさに元気な高齢者の方々が活動する貴重な「場」であり、これを無くすということは、一方で市が打ち出している「健康寿命の推進」を否定すると捉えられかねないことにもなり、この言葉尻をもってすれば (市は)大きな矛盾をもって行政計画を進めようとしていると思わざるを得ないところです。

 

会議に出席した公民館(分館)の利用者の方からも「私たちの活動の場を奪わないでください。」とか「今日の市の説明は、財政面に基づくもので もっと市民の生涯学習推進の視点が必要ではないか。」などと多様な意見が出され、この課題が一朝一夕にはゆかないことを如実に示していました。

 

これらの意見などを受け、出席した職員は「私たち職員も 今までは「造る」という行政事務は行なってきましたが〝減らす〟という仕事は初めての経験で、ことの難しさを実感しています。今後も このような場を通じてみなさんの声をいただきながら、どのような形が望ましいか 真摯に考えてまいりたいと存じております。」と述べ、この日は いわば序の口として意見を交わしたところでありました。

 

 

私の立場においても、将来の市政を運営する中で 少子高齢化の中での舵取りの難しさを痛感する者の一人です。

高齢化が進み 社会的な支援が必要な層が増える中、一方で 私たちの子や孫への将来負担はできるだけ抑制しなければならない。

人口が増加傾向にある中においては、例えば年金などの社会保障についても、今までは3人の現役世代が1人の高齢者を支えていれば良かったものが、将来的には逆…1人の若者が2人以上の高齢者を支えなければならなくなる時代が来るとすれば、その将来負担を増やさないようにすることは、今を生きるわれわれの責務とも申せます。

 

一方で (前述のとおり)健康寿命延伸のためには、高齢者の〝活躍の場〟の確保もまた 行政の責務とも申せます。

いわんや、あらゆる立場の者が 旧態依然とした考えから脱却し、新たな視点で将来社会に臨むべきときを迎えていると言えるのではないかと痛感するところです。

 

いずれにしても、公民館などの市民活動の場は「廃止ありき」で進めることは許されるハズもなく、そのことは市の所管課も重々承知のうえで臨んでいることが伝えられていました。

 

今後も あらゆる機会を通じて意見を交わし、皆が納得でき、将来世代の者にも安心してもらえるような社会環境を構築するべく 官民協働で前へと進む、そんな活動の一助を為してゆきたいと思うところです。

 


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長野市内で66例目の新型コロナウィルスの陽性感染者が発生

2020-10-18 | 日記

10/17 Sat.

 

この日、長野市内で66例目となる 新型コロナウイルス陽性感染者の発生が報告されました。

そして、この陽性感染者に関連する人(感染者/濃厚接触者)が やや気になる経過を辿っていることが併せて報告されました。

さらに 県内4例目となる死亡の事実も報告され、予断なくあるべきの意を新たにいたしたところです。

 

今回の66例目のコロナ陽性感染者の詳細は 下記のとおりです。

陽性感染者 (66目) 20歳代(女性)/市内在住 N江さん とします。

 

経過は下記のとおりです。

10月13日 鼻水の症状

   14日 37℃の発熱・咽頭痛の症状 ⇒ 市保健所の調整で検体採取

   16日 検査結果 ⇒「陽性」」判定 ⇒ 法的入院措置  症状「軽症」

 

 

 

 

 

で 今回、注目されるのが、このN江さんの濃厚接触者なのです。

こちらのN江さんは、去る9月29日に感染が確認された、市内60例目の男性(60代)/H次郎さん/長野赤十字病院の院内感染者 の濃厚接触者とのことでした。

そのうえで そのH次郎さんの「経過」が 今後に警鐘を鳴らすことになっているのでした。

 

 

 

 

H次郎さんは、9月29日にコロナ陽性が判明して以来 入院加療を続けていましたが、10月6日になって症状が改善し、国(厚労省)の入院基準も下回ったことから 晴れて退院できたとのことでした。

 

ところが、退院後 13日になって H次郎さんに、息苦しさやふらつきなど 再び体調不良の症状が出たことから、再入院のうえ 改めて医療機関で検査を受けたところ、再び「陽性」が確認されてしまい、今は 酸素吸入が必要な「重症」になっているとのことです。

 

 

 

 

この H次郎の症状が再発した時期と N江さんの発症の時期が重なることから、おそらくは H次郎の体内に残存したコロナウィルスが再び勢いを増して、再発と他者への感染の要因となってしまったようです。

 

体内に残ったウィルスが再び活発化することを「再燃」と呼ぶそうです。

今回の H次郎さんの「再燃」の事例は、新型コロナウイルスに罹患し、その後症状が改善(陰性化)したとしても、それは コロナウィルスが100%無くなったというワケではなく、その後の生活環境や体調の状態によっては 再びコロナ陽性になってしまうこと、さらに言えば、一旦コロナ感染を経験すれば、次にはもう罹患しないだとか、軽症に止(とど)まるということが決して無いことを如実に示したものであり、まさにコロナウィルスが予断のならないことを私たちに教えることとなりました。

 

今回のH次郎さんの 退院後の動静については知る由もありませんが、せめて言えることとすれば 一度(ひとたび)コロナウィルスに罹患したときは、たとえ陰性になったとしても その後の体調管理に充分に留意し、くれぐれも コロナが「再燃」するようなことにならないように努めるべきということでしょう。

 

 


また これとは別に、長野市は 県内の医療機関に入院していた患者1人が今月12日に死亡ていたことを発表しました。

この患者は基礎疾患があったということです。

 

 

 

市は 患者の性別や年代・死亡した経過については遺族の意向で公表しないとしていて、死亡から5日後の公表になったことについては 遺族の心情に配慮したとしています。

今回の事例により、市内の感染者は66人・県内の感染者は326人・死者は4人になりました。

 

 

時間経過と共に、多くの人(コロナ陽性感染者)が退院できていると同時に、代えがたい生命を失う人が出てしまっていることも事実です。

どうか 全ての方々が予断無くご自愛いただき、最悪の事態にだけはならないよう 互いに努めてゆきたいと 思いを新たにした感染事例でありました。

 

 


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