倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

イコール ペイ

2019-08-13 | 日記

8/12 Mon.

 

「男女待遇格差は、どこでも起きてる」世界的なポップスターのテイラー・スウィフトさんが、アメリカで開かれたイベントで男女の待遇格差の改善を訴え、議論の高まりに期待が寄せられています。テイラー・スウィフトさんは、SNSのインスタグラムで1億2000万人のフォロワーを抱えるアメリカのシンガーソングライターで、若者を中心に絶大な人気を誇っているそうです。

 

11日、アメリカ西部カリフォルニア州で開かれた、今年を代表する音楽や映画を10代の若者が選ぶイベントで「社会に前向きな影響を与えるシンボル」として表彰されたそうです。その席上、男女の待遇格差の改善を求めてことし3月、裁判所に訴えを起こしたサッカー女子アメリカ代表のアレックス・モーガンさんがプレゼンターとして登場すると「この問題はまだ解決していません。どうか彼女と彼女のチームメートを支援してください」と呼びかけました。そして「彼女たちに起きていることは不公平だし、どこでも起きていることです。この問題についてどう感じているか話し合ってほしい」と訴えました。

 

 

彼女たちは、スポーツ(サッカー)界における「男女の待遇(報酬)格差」をきっかけに、世界中に遍在する「待遇面での男女差別」を訴えています。

今回のイベントでゲスト登壇した、アメリカ女子サッカー界のエース アレックスモーガン選手は、同じピッチで同じようにプレーに全力を尽くしながら、その報酬は男子の10%にも満たないことに強い不公平感を訴え、裁判までも起こす行動に出ています。

 

 

彼女たちのスローガンは「イコール ペイ(同額の報酬を)」

女子だからと言って著しい低額な報酬とするのではなく、同じ者(アスリート)として同様に認め 男女の別なく等しく報酬を支払うことを主催者側に求め、一方で、女子アスリートにおいても現状に甘んずることなく積極的に声を上げ、自らも「正当な報酬」を勝ち取るべく努力するべき、と強調しているのでした。

 

私は、基本的には彼女らの訴えに賛同する者の一人です。

マ、しかし、同じピッチとはいえ、男性アスリートが見せるスピードやパワーには女性はかなわないところがあることから「イコール」というのには やや無理があると言わざるを得ませんが、対比して10%の報酬額というのは余りにも格差があり、男女の運動能力の違いを差し引いても 現在の報酬体系は「不公平」と言え、改善すべきと大いに思うところです。

 

また、この「不平等問題」は 男女間に限らず、たとえば障がい者の方々についても言えるのでは、と思います。

現下の障がい者への賃金(工賃)は、何と時給 平均で100円。さきに改定された いわゆる健常者の最低賃金は、長野県で848円にアップされ、県内時給900円も視野に入る中、障がい者への支給額は低空飛行を続けるばかりです。

このことについても、さきほどのアスリートのスピード・パワー面での男女差ではありませんが、健常者との「差」は否めない面はあるものの、方(かた)や最低賃金848円、方や平均工賃100円では「差があり過ぎる」というものでしょう。また そう思うのは、私だけではないハズです。

 

男女アスリートの報酬格差を問題視した「イコール ペイ」の訴え、このことが今後も世界に派生し、ひいては あまねく働く者たちの格差解消につながれば、と願う者の一人です。