支援の手
11/29 Fri.
◇大切なお知らせ ~長野県義援金が配分されます~
台風19号で、浸水などにより ご自宅が被害を受けた世帯の方々におかれましては、日常生活に大きな支障が来(きた)されたと同時に、家屋の修繕や家財の買い替えなどに不測の負担が生じることとなり、大変なこと いかばかりかと拝察申し上げるところであります。
被災者住宅に対しては、現行の国等の支援策として 全壊から半壊、または床上浸水などの被害の程度に応じて「公的支援」が行なわれたところですが、これとて決して十分な支援とは言えず、忸怩たる思いを深めているところです。
そんな中でありますが、長野県から「義援金」が被災世帯に配分されることが報じられました。
金額は(被害に対し)些少ではありますが、全国の 被災地を思う心ある方々から寄せられた浄財が集積され、一定の金額になったことからの配分でありましょう。
被災者の方々におかれては「これからが本番」となる生活再建に向け、少しでも足しになれば、と存じます。私の立場でも 義援してくださったご関係者に感謝すると同時に、被災者の方々におかれては、どうか〝もらい損(そこ)ね〟の無いように お忘れなく手続きを行なっていただきたいと思うところです。
市の担当課に照会したところ、義援金については、県が 合計された義援金を 各世帯から提出された「罹災証明書」に応じて算出、家屋被害については 全壊=24万円・大規模半壊=18万円・半壊=12万円を、各市町村役場(長野市は市役所)を通じて配分されるとのことです。
配分の仕方については、長野市から郵送で 「義援金を配分します」旨の通知が届き、その中にある「振込用紙」にご記入の上 返送していただくと、その口座に 被災程度に応じた金額が振り込まれるそうです。
被災者の方々におかれては、通知の中身を(記入の上)返送してくださらないことには支給することができませんので、その節は どうかどうかお忘れなく返送してくださいますようお願い申し上げます。
なお さらに担当課に訊いたところ、同様の手続きは さきの「神城断層地震」の際にも行ないましたが、その際も相当の期間を要してしまったとのことです。今回の支給対象は その100倍近くに上るため 時間がかかるは推して知るべしというところのようですが、担当課も総力を挙げて取り組むとのことですので、この間 お待ちいただきますようお願いしたいとのことでありました。
いずれにしても、市からの郵便物にはご注意いただき、その節は宜しくお手続きください。
発災から1ヶ月半余が経過し、さまざまな方面の方々のご尽力により、徐々に復旧・復興の道筋が示されつつあります。
依然、さまざまな課題を内包しながらの時間経過ではありますが、一歩 ゞ 歩みを進めることが肝要であり、この義援金も、一縷(いちる)の足し となれば、贈ってくださった方々も本望でありましょう。
思いやりの浄財が、あまねくみなさんの下(もと)に届きますように。
◇わんわんボランティア ~被災犬の預かりボラ~
過般 久しぶりに伺ったお店に、可愛らしいワンの姿が。
「あれ、久々に来たら、見慣れぬワンが居る。新しく飼うようになったの?」と訊くと、家人は笑顔で首を横に振ります。
「違うの。預かり犬なの、被災者の方の。」
さらに訊けば、こちらは保健所の「一時預かりボランティア」に登録しており、今回の台風被害において 避難生活を余儀なくされた飼い主さんからの依頼を受けて、このワンを預かっているとのことなのです。
それにしても、このコが また懐(なつ)っこい。
えてして ミニチュアダックスは吠えたり噛んだりの〝やんちゃ〟が多いのですが、このコについては 何とも愛らしく、手のかからないイイ子のようです。
初対面の私にも尻尾を振って じゃれついてきてくれていました。
「これっじゃあ、情(じょう)が移ってしまうんじゃないの?」と水を向けると、家人は苦笑交じりに頷(うなず)いていました。
未曽有の台風19号に際し、さまざまな方々が さまざまな形で支援の手を差し伸べていただいております。
こんな形でのボランティアがあることも伝えてくれた、心温まる ワンとのひとときだったのでした。