倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

支援の手

2019-11-30 | 日記

11/29 Fri

 

◇大切なお知らせ ~長野県義援金が配分されます~

台風19号で、浸水などにより ご自宅が被害を受けた世帯の方々におかれましては、日常生活に大きな支障が来(きた)されたと同時に、家屋の修繕や家財の買い替えなどに不測の負担が生じることとなり、大変なこと いかばかりかと拝察申し上げるところであります。

被災者住宅に対しては、現行の国等の支援策として 全壊から半壊、または床上浸水などの被害の程度に応じて「公的支援」が行なわれたところですが、これとて決して十分な支援とは言えず、忸怩たる思いを深めているところです。

そんな中でありますが、長野県から「義援金」が被災世帯に配分されることが報じられました。

金額は(被害に対し)些少ではありますが、全国の 被災地を思う心ある方々から寄せられた浄財が集積され、一定の金額になったことからの配分でありましょう。

被災者の方々におかれては「これからが本番」となる生活再建に向け、少しでも足しになれば、と存じます。私の立場でも 義援してくださったご関係者に感謝すると同時に、被災者の方々におかれては、どうか〝もらい損(そこ)ね〟の無いように お忘れなく手続きを行なっていただきたいと思うところです。

 

市の担当課に照会したところ、義援金については、県が 合計された義援金を 各世帯から提出された「罹災証明書」に応じて算出、家屋被害については 全壊=24万円・大規模半壊=18万円・半壊=12万円を、各市町村役場(長野市は市役所)を通じて配分されるとのことです。

配分の仕方については、長野市から郵送で 「義援金を配分します」旨の通知が届き、その中にある「振込用紙」にご記入の上 返送していただくと、その口座に 被災程度に応じた金額が振り込まれるそうです。

 

被災者の方々におかれては、通知の中身を(記入の上)返送してくださらないことには支給することができませんので、その節は どうかどうかお忘れなく返送してくださいますようお願い申し上げます。

なお さらに担当課に訊いたところ、同様の手続きは さきの「神城断層地震」の際にも行ないましたが、その際も相当の期間を要してしまったとのことです。今回の支給対象は その100倍近くに上るため 時間がかかるは推して知るべしというところのようですが、担当課も総力を挙げて取り組むとのことですので、この間 お待ちいただきますようお願いしたいとのことでありました。

いずれにしても、市からの郵便物にはご注意いただき、その節は宜しくお手続きください。

 

発災から1ヶ月半余が経過し、さまざまな方面の方々のご尽力により、徐々に復旧・復興の道筋が示されつつあります。

依然、さまざまな課題を内包しながらの時間経過ではありますが、一歩 ゞ 歩みを進めることが肝要であり、この義援金も、一縷(いちる)の足し となれば、贈ってくださった方々も本望でありましょう。

思いやりの浄財が、あまねくみなさんの下(もと)に届きますように。

 

 

◇わんわんボランティア ~被災犬の預かりボラ~

過般 久しぶりに伺ったお店に、可愛らしいワンの姿が。

 

「あれ、久々に来たら、見慣れぬワンが居る。新しく飼うようになったの?」と訊くと、家人は笑顔で首を横に振ります。

「違うの。預かり犬なの、被災者の方の。」

 

さらに訊けば、こちらは保健所の「一時預かりボランティア」に登録しており、今回の台風被害において 避難生活を余儀なくされた飼い主さんからの依頼を受けて、このワンを預かっているとのことなのです。

 

それにしても、このコが また懐(なつ)っこい。

 

えてして ミニチュアダックスは吠えたり噛んだりの〝やんちゃ〟が多いのですが、このコについては 何とも愛らしく、手のかからないイイ子のようです。

 

初対面の私にも尻尾を振って じゃれついてきてくれていました。

 

 

「これっじゃあ、情(じょう)が移ってしまうんじゃないの?」と水を向けると、家人は苦笑交じりに頷(うなず)いていました。

 

未曽有の台風19号に際し、さまざまな方々が さまざまな形で支援の手を差し伸べていただいております。

こんな形でのボランティアがあることも伝えてくれた、心温まる ワンとのひとときだったのでした。

 

 


12月定例市議会/初日

2019-11-29 | 日記

11/28 Thu,

 

令和元年12月定例市議会が開会しました。

さきの市議選直後には、議長などの人事を定める臨時市議会が行なわれたところですが、予算審査など 実質的な議案の審査を行なう議会は 選挙後はじめてということになります。

この議会は、私にとっては 2年ぶりとなる議会、私自身 何ともいえない緊張感に満ちた中で議場に座しております。

自らの不祥事により議員職を辞して以来 自ら活動に2年余の空白期間を設けてしまいました。その後 紆余曲折を経ながらも、多くの方々に ご叱咤ご激励をいただき、再び「現場」に戻ることができました。

この間、多くのものを失ない、地の底を覘(のぞ)いてきたかの時間経過ではありましたが、再び市民のみなさんのために働く機会をいただいた以上は「私のこれからの人生の全ては「地域貢献」に在(あ)り」という気概をもって諸事に臨む決意を新たにいたしております。

 

そんな強い決意をもって臨む 定例市議会でありますが、長野市においては まさに未曾有の台風19号災害に見舞われ、全市を挙げてその対応にあたることとなっており、この12月市議会は まざに「台風19号対策議会」となりました。

一般会計補正予算に、災害対応関連の35事業・212億8,000万円を計上し、他の事業も含んだ補正予算計上後の一般会計総額は、過去最高の1,804億8,000万円に上ることとなりました。主な事業は下記のとおりです。

いわゆる〝被災ごみ〟や がれき土砂処理  56億6,000万円

道路や河川の復旧に                     47億5,000万円

被災した小中学校の復旧と通学支援       36億7,000万円

福祉施設の復旧の補助                   26億6,000万円

避難所の運営等              7億6,400万円

農業・林業施設等の復旧                 13億4,300万円

 

今回の台風19号で被害に遭った方々や関係機関や施設などは、それまでの平穏な社会生活が一変させられ、多大な「負の影響」を受けたまま 現在に至っています。

これに対し 被災市としては、一日も早い復旧をめざし、一日も早く みなさんが今までどおりの社会生活を送ることができるよう、主に国の支援を仰ぎながら全力で取り組むところであり、私といたしましても、前述の「気概」に併せ、被災地の状況を肌で感じた者の一人として、やはり早期の復旧・復興の一助を成すべく傾注してまいる所存であります。

なお この日は「常任委員会」も開催され、私は 所属する「建設企業委員会」の場で、非常に限られた時間ではありましたが、河川改修における「浚渫(しゅんせつ/川底の土砂撤去)」の必要性、被災した公営住宅の「住み替え」の要望への対応、被災ゴミの仮置き場になった「公園」の復旧の際の「覆土(ふくど/土の入れ替え)」の必要性などについて発言し、対応方を求めました。

これからも あらゆる機会を通じ、さまざまな課題について意見具申すると同時に、私自身「できること」を模索しながら、先ずは被災した方々の支援、さらには 台風に直結しないまでも 日々の市民生活の中で散見される諸課題に「目」と「気」を配り、ひいては市民生活が「普通に」送られるよう 心を砕いてゆきたいと思うところです。

ちなみに、この議会は「活動服議会」となりました。市長以下職員・議長以下議員の全てが 活動服を着用して議場に座じております。

直(す)ぐにでも動けるように。態勢を備えながらの議論となります。

 

 

 

 

過日、用務を終えて退庁し 駐車場に向かう途上に、1台の可愛らしいクルマが。

 

見覚えがあるな・・・と歩み寄れば、そうそう、川中島町本町区(もとまちく)在住で、ご夫婦でクレープを売っておられるNさんちの「森のくまさん号」だったのでした。

訊けば、この日は市の企画で 庁舎前の芝生スペースで物産販売があり、その後もNさんちは〝居残り〟で商(あきな)われているとのことでした。

 

さらに訊けば、この度の〝台風被害〟は、Nさん号にも及ぼされているとのこと。

台風以降、Nさん関係だけで7件ものイベントが中止となり、販売の当てが外れて10~11月は〝商売あがったり〟の状態に陥ってしまったとのこと・・・こんなところにも マイナス影響が出ていることを再認識させられたところです。

それでも、Nさんご夫婦は「ウチのクレープを食(しょく)して、それで少しでも元気になってもらえたら。」との思いで商売に勤(いそ)しんでおられるとのことです。

 

せっかくでしたので、私も所望すると、Nさんは笑顔で応じてくれ、その場で慣れた手つきでおいしいクレープを作ってくれました。

 

薄く伸ばしたクレープ生地に 生クリームをたっぷりと載せ、バナナやいろんなトッピングを混ぜて、クルクルっと巻いてゆきます。

 

あれよあれよという間に、ボリュームたっぷりのクレープの出来上がり。

 

同じ地区に、こんな素敵なクレープ屋さんが居るというのは、何だか誇らしいところでもあります。

さまざまな人が、さまざまなスキルを持って、それぞれに社会活動に勤(いそ)しむ。

多様性の象徴のような「森のくまさん号」だったのでした。

 

ちなみに、クレープは絶品。ほっぺが2度ほど落ちましたヨ (^^)

 

 


12月議会を控え

2019-11-28 | 日記

11/27 Wed.

 

11月28日から 「12月定例市議会」 が召集されることになっており、開会中の 「個人質問」 の場面で 発言の機会を与えられていることから、ただ今 思考を深めているところであります。

かくいう私は、議会に再選いただいた後 「無所属」 での活動を選択しております。

無所属議員は、会派の〝縛り〟無く 自由意志の下で活動できるメリットがある一方、例えば議会での質問時間は 会派の人数に応じてに割り振られるため、会派に身を置いていた頃に比べ、発言時間が短くなってしまっていることが 最大のデメリットと申せます。

無所属議員への割り当て時間は、たった5分間です。

5分間で何をしゃべる?と困ってしまうところではありますが、この 「5分」 は、あくまで自分がしゃべっている時間 (発言中のみタイマーが回る) で、市長はじめ職員の答弁の時間は計測されないことから、自分の発言は 極力要旨のみに抑え、一方で より多くの答弁を引き出せるよう努めてまいりたいと考えております。

発言内容については、冒頭で 先ず、2年前に自らの不祥事によって議員職を辞し、その際には 多くの市民の方々、また 市長はじめ職員の方々、さらに議長はじめ議員各位に多大なご迷惑をおかけいたしたことを、発言の場をお借りいたし 改めて深くお詫びさせていただきたく存じております。

そのうえで 質問内容については、当初は 選挙公約でもあった 「都市計画道路川中島幹線の北部延伸」 について触れるつもりでおりましたが、不測の台風19号による甚大な被害発生に鑑み、災害関連の質疑を行なうことといたしました。

台風被害についての検証課題は 枚挙の暇が無いところでありますが、私は今期 「建設企業委員会」 に所属したことから、本会議においては、この台風で最も大きな被害を受けた、堤防決壊エリア (長沼区内の穂保・津野区) における 公費解体を含む地区全体の再建について触れることとし、他の土木・河川等に関する諸課題については かかる建設企業委員会で質疑を深めてまいりたいと思います。

いずれにしても、今回の台風19号の被害対応については 私自身も 「ONE・NAGANO」 で取り組むべきと考えていることから、いたずらな〝追求型〟ではなく、いわば提案型の下で 議論を通じて被災者の方々の社会環境が少しでも良くなるよう 努めてまいる所存であります。

 

 

◇救済制度の特徴から、厳しい局面も

千曲川の越水により 冠水被害が及ぼされた篠ノ井塩崎エリア (上篠ノ井地区) で 縫製の自営業を営まれる N さんの作業所を訪ね 「その後」 を伺いました。

 

N さんの事業所の南奥には、千曲川が上田方面から北上して東へカーブを切りながら流れており、あの日の夜は 曲がり切れなかった大量の河川水が堤防を越えて N さんの集落に流れ込んできました (下の写真の奥が千曲川、そこから手前に向けて河川水が流入)

 

 

同地点の河川敷は、今も大きくえぐられ、傷跡を今に留めています。

 

あの越水により、N さんの作業所は床上数十センチに亘り水に浸かってしまい、ミシンなどの機具が故障してしまったそうです。

しかし、N さんが最も嘆くのは、床に積み上げてあった 「在庫品」 の被害とのことでした。

あの夜は、千曲川の水位が上がり 避難指示が出されたことから、N さんは否も応も無しに避難を余儀なくされ、翌日 急ぎ作業所に戻ったときには、多くの在庫品が水浸しになっていたそうです (N さんから写真提供)。

 

N さんの作業所の全ては 「布製品」 のため、たとえわずかでも水に浸かれば 製品はそれ (水) を吸い込んでしまい、すなわち 作業所にあった ほぼ全ての在庫品は、製品の価値を失なうこと (=廃棄処分) となってしまったそうです。

 

N さんは 「建屋の冠水や 機具の故障も痛いが、それに匹敵して〝痛い〟のは、ダメになった在庫品の損失だ。」 と 深刻な表情で話されます。

「ウチは、製品の販売業者から原料 (原反) を預かって、それを製品にして業者に戻している。だから 作業所には、注文を受けた段階での原反を数多く抱え、それを作業予定に基づいて お針子のみなさんに作ってもらっているんだ。そこへきての 今回の突然の水害。まさに これからミシンの針を入れようとしていた矢先に、ほとんどの原反が水に浸かってダメになってしまった。販売業者さんは 既にウチにモノ (原反) を預け済みなので、管理責任はウチにある。だから、捨てる羽目になった原反は、ウチが弁償しなければならないんだ。これだけでも、年内の粗利はみんな持ってかれちまう。」とのことでした。

 

それに対し、現在 国が示している 「災害対策スキーム」 ですが、その内容は主に〝これからの投資〟について手厚く補助する形になっているもので、N さんの在庫被害のように〝今までの事業 (作業)〟の損害については 支援の枠に入っていないのが現状です。

この 国の支援の 「狙い/事業の継続のための支援」については 極 (ごく) 理解できるところですが、N さんのように その日まで取り組んでいた事業の成果や これから 「仕事 → 利益」 になるハズの材料などが 廃棄の憂き目に遭ってしまったことについて支援されないことは、忸怩 (じくじ) たるもの以外の何ものでもなく、その悔しい心情は同情に堪えないところです。

 

「でもね。」N さんは、表情を変えながら さらに言葉を続けました。

「実はウチは、ここでの作業の一方で、授産施設などに仕事を回して、障がい者の方々へ仕事をあてがう 「社会活動」 も担っているんだ。今回 不測の被害を受けて、事業を継続すべきかどうか考えることにもなってしまったけど、ウチがここで事業を挫折したら、その方々も仕事を失うことになってしまう。だから、その方々のためにも頑張ることにした。」

 

さまざまな 「社会的意義」 を有しながら、それぞれの事業所は 日々コツコツと 業務に励んでおられます。

 

今回の台風被害により、それらの努力に まさに冷や水をかけることとなった被害の〝傷〟から、一日も早く癒えるよう願うと共に、現状の中で 何らかの支援策が該当しないかどうか、私の立場でも 引き続き模索してまいりたいと思うところです。

 

 

 

 

千曲川の状況を改めて現認し、地区内へ下るスロープに差し掛かると、前の方に佇 (たたず) む人が。

 

ヨク見ると、その人の足元には 一匹のニャンが連れ添っていました。

 

くだんのニャン、その人の足元を歩きながら、陽気に合わせるように ゴロン。

 

また 立ち上がっては、

 

ゴロン。

 

小春日和の中での、穏やかな川沿いの景色でした。

 

それを見るにつけ、な千曲川よ、普段はこんなにおとなしいのに、あの日に限って なんであんなに暴れたんだ?

 

川面に向かって 独り言 (ご) ちたところです。

 

 

 


諸事

2019-11-27 | 日記

11/26 Tue

 

◇社会安全の維持を ~DIYで 道路の簡易補修~

過日、後援会顧問のMさんから 地区内の市道に「穴」が開いており、補修しないと 歩行者がつまずくなどして危険だとの指摘をいただいたことから、この日の朝 現場を確認しました。

そこは、ムラの生活道路に開いた小さな穴。されど もし歩行者がつまずきでもすれば、大怪我を負うかもしれません。

 

この程度の補修は、いわゆる〝日帰り補修〟補修材を埋め込めば済む程度の簡易な補修と見受けられますので、土木担当職員さんに直してもらうべく さっそく支所に足を運びました。

ところが あいにく土木担当職員は不在。訊けば、朝から別件の現地調査のため出払っているとのことです。

市の職員においては、台風19号の被害発生以来、担当や所管を超えて その対応に追われています。また、直接 台風被害対応の担当で無いにしても、限られた職員数の中で業務の皺(しわ)寄せが起き、みんなが忙しい状態になっていることとなっているものです。

でも、この程度の補修は 職員が忙しいからといって先送りする(できる)ものでもありません。

このまま頼んでいっても、おそらく(直すのに)2~3日はかかってしまうだろうなと思ったワタクシ、しばし考えた末 (簡易な補修なので)アスファルトの補修材をもらい受け、自分でやってしまうことにしました。

 

頼まれたことは、できるだけ早く。

トンボ返りで現地に戻り 補修材を開封、丸スコップで補修材を掻き出します。

 

それを適量「穴」の部分に盛り付けてゆきます。

 

補修材をひととおり盛り付けた後は、スコップの先でサクサクつついて粒子を馴染ませ、最後に スコップの背中で強めに埋設面を打ちつけて作業完了です。

 

特に土木資格はありませんが、取りも敢えずの簡易補修とあい成りました。

 

市民の方にしてみれば、誰が(作業を)やろうと 補修さえできていれば それを厭(いと)うものではありません。

 

域内には まだまだ補修を要する箇所が散見されています。

基本的には 職員の手でシッカリとした形で補修されるべきところでありますが、現下の諸事情に鑑み、作業の不要な先送りにより 思わぬ事故など起こらぬように、私のできる範囲で稼働しながら 社会安全の維持に努めてゆきたいと思うところです。

 

現場で作業中、近所のおばあちゃんに「誰かと思った。いろんな議員サン見てるけど、自分でスコップ持って土木(作業)やるモンは初めてだ。んでも ご苦労さんだね。」と言っていただきました。

冥利に尽きるところです。

 

 

◇「農業相談窓口」が開設されました

台風19号により農業被害を受けた農家の方々の 今後の営農継続を支援するため、長野市とJA(農協)が連携して「農業相談窓口」を開設しました。

25日(月)から窓口がオープンし、毎週月・火曜日は犀川南エリアを主対象に、水~金曜日は北部エリアを主対象に 農家の方々のさまざまな不安に応えることとなっています。

(長野市ホームページ)

     ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/nosei/442213.html

 

犀南エリアの相談窓口は、篠ノ井にある「JAグリーン長野本所/営農センター」に設けられ、市の農政担当職員が さまざまな相談に応じています。

 

 

受付け内容は、農地の災害復旧、農業機械・施設の修繕 更新、果樹の改植に対する補助、農業技術指導など、未曾有の災害に遭った農業者の方々に対し、被害に応じた 農林水産省の補助などを紹介すると共に、今後の営農についての悩みを聞く場にもなっています。

 

私が足を運んだときには、篠ノ井塩崎の農家の方が、圃場内に流入した土砂の撤去について相談していました。

 

今回の台風19号は、千曲川沿線の「堤外農地」に 土砂の堆積や果樹の流出など それは大きな被害を及ぼし、今後の営農再開には課題があまりに多いことが指摘されています。

 

今後も、被災農家の方々の切実な声に耳を傾け、このまま離農してしまうようなことのないよう、あらゆる角度で支援の方策を心掛け 最適な情報を伝えてもらえるよう期待するところです。

私の立場でも、被災農家の方々に 適時適切な情報をお伝えし「仲立ち」を担ってゆくことを再認識いたしたところです。

 

「農業再興」これも長い道のりになることを予見しながら、それでも ご関係者と共に 一歩 ゞ 歩んでゆくことを期して。

 

 


お元気のままで

2019-11-26 | 日記

1/25 Mon.

 

朝、実家のオフクロから「かかりつけ医さんに連れてってくれない?」との電話がありました。

訊けば、特段ぐあいが悪いなどどいうことはないですが 医師から定期検診を受診するようにとの連絡があり、それに応じて行きたい、とのことでした。

実家のオフクロは 齢(よわい)確か90才になり、自分のことは自分でできるものの 主に足にガタがきており、外出時はもとより、狭い家の中でも杖(つえ)が欠かせません。

もう何年も、買い物などのために外出することは無く、必要なモノは 私が買い出しで賄(まかな)っています。

オフクロは そんな生業(なりわい)で 辛うじて自助生活を送っているのですが、そんな中での 今や〝唯一の外出〟となった かかりつけ医さんへのお出かけは、彼女にとって〝大仕事〟になっています。

杖をつきつつ やっとでクルマに乗って、揺られ揺られて病院に着き、そこでエンヤコラと下車して待合室に入る。

そんな〝大仕事〟の途上、紅葉が映える山の景色を見ながら オフクロはポツリ。

「おかげさんで 今日は病院に連れてってもらえるけど、そこまで行くのに ここまで介助したもらっても やっとやっとだよね。クルマに乗ってホッとした途端に、台風の被災者の(方々の)ことを考えちゃった。こないだも話したけど、もし私が 今回の台風の被災者になったとしたら・・・。私は 避難所に行けないし、そこでの(避難)生活は とてもできないわ。こんな身体で、歩くのもやっとやっとなのに、大きな体育館みたいなところで横になっていろって言われても、無理だわね。」

「でも、実際には 私みたいな年寄りも居るんだろう?本当に大変だと思うよ。そんでもって、これからは(被災者のみなさんは)仮設住宅だろ?永年 住み馴れた家を離れて暮らすのは(ストレスが)いかばかりかと思うよ。」

そして、本当に心配気な表情で「これから寒くなるし、独り暮らしの人は 本当に一人になってしまうだろうし。これからが本当に大変だわね。」と言(ご)ちていました。

 

オフクロは、被災者の(被災)生活を、他人事(ひとごと)でないといった感性で捉えている風でした

従前にも触れたように、被災後の避難生活においては、土砂の撤去などの「ハード面」の支援に併せて、被災者の方々の健康状態や 心情に寄り添う「ソフト面」の支援が欠かせないところであり、この日の オフクロとの医院の往復の中で、それ(ソフト面での支援の重要性)が なお一層 再認識されたところです。

 

さきの東日本大震災の折にも、被災直後はもとより 長い避難所や仮設住宅の生活の中で、体調を崩したり生活環境が不安定になってしまった事例を聞き及ぶところであり、今回の長野市域における台風被害においても 同様の「被災後の(体調不良などの)二次災害」が、高齢者の方々を中心に発生することが往々にして予想・懸念されるところです。

母親とはいえ、高齢者の心情を代弁したかの その言葉を、私自身 真摯に受け止め「〝これから〟こそが大切」と意識を新たにいたしたものでした。

 

いつか来た避難所(北部スポーツレクレーションパーク)で、避難所の坂を 独り登るおばあちゃんの姿を思い出しました。

 

 

あのおばあちゃんも、いずれ どこかの仮設住宅に入居するのでしょうか。

せめて体調など崩すことなく、お元気のままで これからを過ごしてほしいと願うところです。

 

 

◇NAGANOの夜を、鎮魂と慰労と復興への願いを込めて ~イルミネーション点灯~

先週の金曜日から、市内 中央通りに「イルミネーション」が点灯しています。

 

例年に亘り、歳末の長野市中心市街地の夜を彩る こちらのイルミネーションは、今年は台風19号の被災による「自粛ムード」の中、中止か延期かと 検討がされた末、予定どおりの実施となりました。

 

そこ(実施)には、この灯りを通じての 被災者の方々への鎮魂や慰労、また 復興へ向けた決意など、さまざまな「思い」が込められていることと思います。

 

 

起きてしまったことは 厳しく悲しいけれど、このまま沈み込むことなく いつか前を向いて再び歩んでゆこう。

 

 

路傍を照らすイルミネーションが、無言の激励を 私たちに与えてくれている風でした。

 

 


「空き家問題」を考える機会に

2019-11-25 | 日記

11/24 Sun.

 

11月も終盤となりましたが、妙に暖かな日が続いています。これも地球温暖化の影響か と、未曾有の台風被害に遭った長野市民の一人としては、どうしても 日々の陽気すらも「そこ」に結びつけてしまうところです。

 

あれから1ヶ月余、集落を濁流に呑み込むこととなってしまった 穂保の堤防決壊現場は、仮設の堤防が完成しています。

 

堤防上の転圧も完了し、鋼矢板で囲われた決壊部分は 相当の強度をもって補強されています。

 

 

この部分に限っては、再びの増水の来襲にも耐えることができるでしょう。

 

 

それでも、未曾有の水害に遭った堤内の多くは、未だに時が止まったままです。

 

人家の1階部分は、泥までは除去されたものの、未だがらんどう状態。

 

リンゴの樹の根元には河川の土(花泥)が堆積しています。

 

 

かかる復旧作業は、現下の制度上では「個別対応」を余儀なくされるようですが、何とかして 被災地区を一体的に再興できないか。

試行錯誤が続きます。

 

 

 

◇「空き家問題」を町ぐるみで考えよう!連続講座を開催

この日、私の住む川中島町公民館で「空き家セミナー」が行なわれ、聴講させていただきました。

 

 

この講座は、長野県司法書士会と 川中島町住民自治協議会が共催するもので、昨今の社会的話題にもなっている「空き家問題」について、司法書士の立場でメスを入れた、いわば 時代の要請に応えた好講座です。

 

 

私は この日が〝初聴講〟だったのですが、訊けば 講座は4回シリーズとなっており「空き家とは何ぞや」から始まり「空き家の予防策」まで、さまざまな視点で空き家問題を掘り下げ、問題提起や それに対する適切な対応策が伝授されていました。

 

わが国は、かつて経験の無い 長寿化・少子化に伴う「人口減少社会」を迎えようとしており、そこに 核家族化・大都市偏重化の伸張により、特に地方における「空き家」が増加傾向にあると伝えられています。

 

そのうえで、いわゆる団塊世代の〝一斉高齢化〟に伴い、今 家人の居る家屋についても いずれ逝去や施設への移行に伴い 住む人が居なくなり、それは即ち 継承子などへの相続物件となります。

ところが、家督を継いでくれる世帯はまだしも、かかる継承子が居なかったり、さまざまな課題の中で相続がスムーズにゆかなかったりする世帯においては、その家屋は すなわち「空き家」となってしまい、これが 今後の日本社会における 深刻な課題となることが懸念されているとのことです。

 

そんな事態を憂慮し、長野県司法書士会におかれては 長いローンを払って「財産」とした持ち家を〝負〟動産としないよう、今のうちに適切な知識を得ていただき、イザとなって慌てないよう事前(善)の策を講じることを勧め、今回「連続講座」を開催しているとのことでありました。

 

さらに訊けば 今回のこの事業は、国土交通省の「空き家対策の担い手強化・連携モデル事業」に指定されており、いわば国策として行なわれている事業なのだそうです。

 

私自身、この町の「空き家事情」には憂慮を抱く者の一人であることから、今回の 国との連携の下での県司法書士会の取り組みを契機に、地域ぐるみで「空き家問題」を考える機会とするべきと捉え、この活動を支援してゆきたいと思いをいたしました。

なお「空き家」と言えば、私自身、さきの台風被害で家を失った世帯に向け、新築物件より廉価な「中古住宅」について、宅建協会などと連携して適切に斡旋すべきことを提案しているところですが、そんな機運も併せて この取り組みとも連携できないか、併せて思考するところです。

 

会場には、私的に親交さのある 室賀司法書士さんや 宮澤司法書士さんが運営の一翼を担われており、予期せぬ再会を温めると同時に、地元議員として協力を約束させていただきました。

 

健全な社会運営の手綱を担う司法書士さんとの連携により、将来に禍根を残さない 健全な地域社会づくりに努めてゆくべきと存じます。

 

 

 

 


地域を思う心

2019-11-24 | 日記

1/23 Sat

 

晩秋のこの季節、辺(あた)りの風景は 日々駆け足で変わってゆきます。

 

この季節は、長野エリアの山河の美しさを再認識する季節。一方で今年は、その豊かな自然が 思わぬ災害をもたらす要因となることを思い知らされたところでもあります。

それでも私たちは、そんな自然と向き合いながら 社会生活を営んでゆかなければなりません。今日も、明日も。

 

 

◇「収穫祭」住民 自らが守る農地・農業

ムラを移動中、何やらニギヤかな雰囲気の一画が。立ち寄れば、住民自治協議会が主宰する農業法人の収穫祭でした。チョイとカオを出すと、思わぬ歓待をいただきました。

 

 

 

収穫祭会場の隣接エリアでは、川中島地区住民自治協議会が「市民菜園」を運営しています。

 

こちらの住自協は、昨今の遊休農地の増加傾向を憂い、その対策の一環として 住自協自身が法人格(NPO)を取得し『夢テラス川中島』として15区画に亘る「市民菜園」を募集し、遊休農地の減少に資すると同時に、市民の方々に〝地産地消〟の喜びを実感していただこうという好企画を実践しているのです。

 

そして この日は、法人の役員さんや 菜園の利用者があい集い、共々に収穫を喜び合う機会としているそうで、〝青空会場〟では座卓が設えられ、互いに一献(いっこん)を交わしながら、今年の農作物のでき具合などを振り返っておられました。

 

 

会場では、収穫したモチを ペッタンペッタン。

 

 

採れたての野菜が 芋煮汁に姿を変え、おいしく振る舞われていました。

 

 

 

会場には、お隣りにある 重度心身障がい児者の方々の通う法人の利用者さんやスタッフさんらもゲスト参加されており、共々に秋の味覚を満喫されていました。

 

 

会場には、Iターンでこちらの地区に転居され、生業は持ちながらも 週末に農業をやってみたい!という若い世代の方も参加しておられ、非常に頼もしい限りです。ゼヒ この事業を活用してもらい、一人でも多く 農業に親しみ、自らこの土地に鍬(くわ)を入れる存在になってほしいと期待を寄せるところです。

当法人においては、今後も 遊休農地の解消に向け、地道ではありますが 徐々に利用者を増やしながら、農業への理解と振興を果たしてゆきたいとのこと、私も大いにエールを送るところです。

 

また一方で、やや視点は異なるものの、この日のようなイベントの意義を 改めて実感します。

他のイベントでも触れているとおり、仲間が一同に会して ときに煮焚(にた)きをして時間を共有するのは〝有事の際の災害対応訓練〟に通ずると実感します。このような経験が無いと、イザというときに慌ててしまうものですが、平時のうちに 火を起こし汁ものでも作る経験値があれば、それは直ちに有事の際のスキルとして 大いに役立つものと確信するところです。

そんな さまざまな複合的成果を包含しながら「実りの秋」はあまねく満喫されていったのでした。

 

 

◇みんなで「山」を守る! 飯綱エリアのNPOの忘年会

夜は、飯綱高原をベースに運営されるNPO「自遊楽舎(じゆうがくしゃ)」さんの忘年会にお招きいただき 足を運びました。

飯綱スキー場に隣接する会場は、漆黒の闇の中にほの明るくありました。

 

「Cafeマロニエ」さんです。

 

 

 

私が着いたときは「ミニ・コンサート」の真っ最中でした。

 

ここ飯綱地区にも縁(ゆかり)があり、現在は岡谷市に住まわれて 各地で演奏活動を展開される 藤森敬一さんが来長され、参加者のリクエストに応じて曲を奏で 歌を紡いでくださっています。

 

後で訊けば、私と同年代の藤森さんは まさにフォークソング全盛時代の〝あの頃の歌〟を 情緒たっぷりに歌い上げてくださり、何だか タイムスリップしたかのよう。

 

私自身 ここのところ諸事に追われ、そこへ来ての 今回の台風被害を目の当たりにしたことで、何だか情緒的になっており、そんな中での藤森さんの「生歌(なまうた)」は心に響き、目にタオルハンカチを当てながら聞き入ってしまいました。

 

思わぬところで清廉な歌声に触れさせていただき〝心の洗濯〟をしてもらったかの 素敵なひとときでした。 

 

 

ミニ・コンサートも終演、引き続き NPOを運営する〝気のおけない仲間たち〟の忘年会です。それぞれに杯を掲げ、今年いちねんを振り返っておられました。

 

 

今回の台風19号に際し、私は専ら 千曲川沿線の〝水害〟の対応に追われていたのですが、この日 改めて伺えば、この飯綱エリアは、強い風雨による「倒木被害」が発生し、そのあおりで、約一週間に亘って停電にもなってしまったそうです。

幸い 人的被害も無く、みなさん チェーンソーなどの道具や技術をお持ちだったので「倉野さんを呼ぶほどではなかった」とのことでしたが、いずれにしても、台風19号は 川の氾濫だけではなく、さまざまな方面に被害を及ぼしていったことが再認識されました。

 

一方、こちらの地域の方々は「自分たちの手で 飯綱高原の活性化を」に強い情熱をもっておられることが伝えられました。

長野市においては、スキー観光の低迷に伴い 飯綱エリアへの集客を「グリーンシーズン」にシフトするなどする中で、エリア内に「山の駅」を設置し、さらに ホテル「アゼィリア飯綱」を売却して、市有財産の整理と 民間力による飯綱エリアの再活性化を期することとしています。それに対し、その急先鋒として こちらのNPOが名乗りを挙げ、自分たちの手で地域活性化の担い手となるべく〝始動〟していることが伝えられました。

私としても、みなさんの〝意欲〟に大いに賛同すると共に、いずれ臨むプレゼンテーションの場などにおいては、その「地元愛」を強調していただき、何としても みなさんの活躍の場を勝ち取っていただきたいと 心からエールを送ったところです。

昨今の市勢の状況下では、中山間地域の衰退が声高にされるとこところではありますが、一方で こちらのNPOの構成メンバーさんのように、意欲をもってムラの活性化に臨まんとする方々が居られることは心強い限りです。

 

台風19号の被害に伴い、ややもすると沈滞しがちな機運ではありますが、そんな中でも やる気と元気を出して地域活性化を果たし、その余勢を市域全体に波及させ、みんなが元気になれる原動力となってくれることを 心から期待いたしたところです。

 

 

また、藤森さんにおかれては、千曲川沿線の被災地の方々に心を砕いていただき、タイミングが合えば「慰問コンサート」を(避難所で)開いてくださるとの ありがたい申し出をいただきました。

目処となる設置期限が迫っている中ではありますが、とり急ぎ避難所に出向き、調整させていただくつもりでおります。

 

優しいギターの音色と歌声が、きっと被災者の方々の心を癒(い)やしてくれることでしょう。

 

 

 

 


香り立つ思いやり

2019-11-24 | 日記

台風19号で大きな被害を受けた被災地には、さまざまな方々が支援に訪れてくださっていることが伝えられていますが、過日 堤防決壊直下の「津野区」を訪れた際、実に心に響くサービスを施してくださるボランティアさんを目にし、感謝の意を新たにいたしました。

 

香り立つ「コーヒーサービスボランティアさん」です。

 

 

あの日、津野区の公会堂では、被災者を対象にして「公費解体」などの 深刻かつ切実な課題についての会合が行なわれ、出席者の方々のストレスはいかばかりかと拝察されたところです。そんな場に、何という巡り合わせか、無料でコーヒーを供してくださる〝コーヒーボランティアさん〟が やって来てくれたのでした。

 

会議の傍聴のために公会堂に着くと、そこには1台の軽トラバンが停められており、何かと訊けば 被災地の方々を慰問するためやって来ました、とのことでした。

 

 

荷台には Woodyな造作が設えられています。これが 移動式のコーヒーハウスに早変わりするとのこと。

 

クルマのナンバーは 何と「福岡」はるばる九州からナガノの被災地をめざして来てくださったそうです。

 

彼がカウンターを開け コーヒーをドリップし出すと、土の臭いばかりの被災地に、何とも香(かぐわ)しいコーヒーの芳醇な香りが漂い始め、会議を終えた津野区の住民の方々が、一服の憩いを求めて列を成していました。

 

 

 

私自身、それなりにストレスがある中、私生活にコーヒーは欠かせません、コーヒーは 人の社会生活の中で 気分転換のイチバンの良薬と申せます。しかし、こんな災害の最中(さなか)では、普通はドリップコーヒーなど 望んでもいただけるものではありません。

そんな 被災者の心情を見通してくれたかの〝コーヒーボランティアさん〟の善行は、コーヒーから立ち上る湯気にも増して、人の心を温かくしてくれるものだったのでした。

 

 

手書きの「コーヒーどうぞ。」のPOPが、その人情を引き立ててくれている風だったのでした。

 

 

今回の台風被害においては、さまざまな形で支援の手が差し伸べられています。被災ゴミや泥の撤去、また 被災地の運営や避難所の方々の健康管理に資する活動、また傾聴などの心に寄り添う活動も行なわれていると側聞します。

そんな中の〝コーヒーボランティア〟は、被災者の心を温めてくれ、言いようのないストレスに苛まれる方々の 気持ちを切り替える原動力にもなってくれたことでしょう。

 

本当に、ありがとうございました。

 

 


復興を願いながら

2019-11-23 | 日記

1/22 Fri

 

この日、後援会主催の「災害復興祈願マレットゴルフ大会」が開催され、多くの参加者がコースを巡りました。

 

 

 

倉野後援会の諸活動といたしましては これまでも、単なる親睦活動の枠を越え、ときに健康寿命の延伸、ときに地域活性化の原動力ともなる〝複合的効果〟を発揚しながら推移してまいりました。

そのうえで今回、皆様の温かいご厚情をもって活動再開を果たすことができたことから、できれば年内のうちに、何らかの形で みなさんに活動再開をお伝えし、これからもよろしくお願いいたします、の意を表したいと思っておりました。

 

その矢先での台風災害であります。

災害発生直後から被災地を巡るうちに その被害の大きさを知り、被災者の方々に寄り添うほどに自粛の意が心に広がり、これからの後援会活動をどうしたらいいかと迷っていたときに、堤防決壊の直下にあり それは大きな被害を受けたMさんから一言をいただいたのです。

「なクラちゃん、同じ市民として 被災者のことを思い、同じく心を痛めてくれるのはアリガタイけれど、それと それぞれの社会生活は、別だぜ。むしろ、みなさんには 今まで以上に元気に暮らしてもらいたい。このまま みんなが下を向いて何にもしなくなっちゃったら、地域(長野市)全体が地盤沈下してしまう。今までどおりに元気に暮らせる人は むしろ今まで以上に元気に社会活動を行なってもらい、そのうえで 被災地に心を砕き、できる支援を行なってもらいたいんだ。」と。

その言葉に背中を押され、後援会といたしましては「復興祈願」を大会の肝に据え 開催させていただきました。

 

 

開会式では、これまでのご厚情に改めて御礼申し上げると同時に、この度の台風被害と 取り組み状況についてお伝えし、そのうえで 災害を受けるも、これからも市勢そのものが打ちひしがれることの無いよう みなさんには元気でお過ごしいただき、そのうえで それぞれに被災地に心を寄せてもらい、できる支援を行なっていただきたいことをお願い申し上げました。

 

参加者の方々の多くは、厚生労働省の区分では「高齢者」に属する方々でありますが、で あればこそ、これからも健康寿命延伸に努めていただきたいものです。

 

と いうのも、市の行財政運営が硬直化する中、高度医療(高額医療)に頼らず 元気で社会生活を送ることは、それぞれの方々やご家族にとっての幸せであると同時に、自治体財政からの医療保険料の〝流出〟を未然に防ぐことにもつながり、まさにWin・Winの好環境の醸成に大きく寄与することにもつながります。

 

 

そこへきての 今回の台風被害です。国の支援は得られるとはいえ、これからの市民生活の復旧・復興には 相当の財政負担が見込まれることとなり、そんな状況の中では 市民お一人おひとりが、でき得る限り 不要の財政出動の抑制に努めていただくことが求められてきます。

その「財政出動の抑制」に大きく貢献するのが、他でもない「医療費の抑制」であり、そのためにも「健康寿命の延伸」が欠かせない要件に挙げられるところです。

 

 

従前にも触れましたが、長野市においては 国民健康保険制度を維持するために、年間 約10億円もの巨費を一般会計から繰り入れており、今後の健全な行財政運営の維持のためには、いかに高度医療の世話にならずに歳を重ねてゆけるかが 市勢の成否の分かれ目になると言っても過言ではありません。

 

そのためにも、例えばマレットゴルフに親しむことで健康が維持されれば、自ずと高度医療に頼らない社会生活を送ることができ、それは即ち 市の行財政運営を助けることにつながります。

つまりは 巡り巡って、健康寿命延伸は 災害に遭った長野市の支援=被災者支援 にもつながると言えると思うところです。

 

 

マレットゴルフなどの「スコアを勘定するスポーツ」は、単なる身体の健康に加え「脳トレ」にも大いに役立っています。

 

自分のスコアを計算し、パートナーと突合する際には「検算」を行ない、互いに確認し合う。これは「脳トレ」の最たるもの、ひいては認知症予防にも大いに役立ってくれています。

こんな〝多面的魅力〟を有するマレットゴルフは、今後も大いに普及が期待されるところです。

 

 

 

今回の倉野後援会マレットゴルフ大会には「犀川南マレットゴルフ場愛護会」の方々が、微に入り細に入りご支援してくださり、感謝に堪えないところでした。

永年の経験の末に考案されたスコア集計板に、ホールアウトしたスコアを記した「たんざく」を次々に投函してゆきます。

 

手早い作業で、スムーズな大会運営にご貢献いただきました。

 

 

表彰式では、いつもご好評をいただく〝外(はず)れ無しの全員表彰〟が行なわれました。

 

好スコアを収めた方はもとより、

 

 

 

私の年齢賞(57位)など、中途半端な順位の方に 優勝相当の賞品を贈るなど〝意外性〟も魅力のひとつに代え、表彰式は大いに盛り上がっていました。

 

 

この日のマレットゴルフ大会は、私にとっても さまざまな意味で これからに思いをいたす大会となりました。

未曾有の災害を経た後の長野市を どう見つめてゆくべきか。被災地の復興を願いながら、それぞれの立場で市域全体としての「元気」をどう醸成してゆくか。

私も含め、あまねく市民が 同じ長野市民として「これから」を考えてゆくべき と。

 

 

 


違和感の正体

2019-11-22 | 日記

1/21 Thu

 

この日の朝は、この秋一番の冷え込みとなったのでしょうか。戸外に出た途端に、あたかも冬か の寒さを感じました。

朝の移動中 千曲川を眺めると、いかにも寒 ゞ とした風景が広がっています。

 

台風の名残を今にとどめる川の中州には、うっすらと白いものが見られました。

 

 

 

中御所にある気温表示看板は、今の秋初めてでしょうか「零度」を示していました。

 

 

季節は移ろい、令和の冬の その足音が聞こえています。

それに至って、気がかりなのは被災地の方々の様子です。どのように この寒さを乗り切ろうか。心配に堪えません。

 

 

 

 

◇第一回の 被災地を対象にした「住民説明会」開催 ~これからが始まり~

この日の午後、堤防決壊の直撃を受けた 赤沼区にある「津野区」の住民を対象にした「住民説明会」が行なわれ、七十数戸ある津野区民の多くの方々が出席されました。

 

 

 

これは、私が親交をもたせていただき、やはり今回の台風でご自宅が全壊の被害を受けたMさんから「津野区の多くの住民が、台風から1ヶ月が過ぎたのに 役所(行政)からこれといった説明の動きが無いのに業を煮やしている。せめて現状だけでも報告する機会を設けるようつないでくれ。」との強い要請を受け、津野区のT区長さんとも協議のうえで あくまで 津野区からの要請という形での説明会としていただいたものです。

 

 

説明会の主たる話題(課題)は、壊れた家屋などを行政の手で解体する「公費解体」や、自宅の敷地などに大量に流入した土砂やがれきの始末、ということから 市側からは「環境部」の職員が来訪し説明にあたりました。

会場には 一様に不安を胸にした様子の津野区民の方々が大挙して出席され、そのご心中いかばかりかと拝察いたしたところです。

 

説明会は 区長さん進行で行なわれ、冒頭に M環境部長をはじめ担当職員から、公費解体の内容などについて ひと亘りの説明がされました。

 

説明内容は、今後の住民生活に大きな影響があることから、熱心にメモを取る姿も。

 

 

市の説明に 土砂の撤去の件が含まれていなかったことから、Mさんが さっそく挙手し、自宅敷地内に押し寄せたままの土砂や異物の撤去はどうなるのかを質(ただ)します。

 

津野区は、堤防決壊により あたかも東日本大震災並みの土砂災害となっています。堤防が破れたことにより、河川の泥といわず、上流部から破壊されながら漂着した異物といわず 流木といわず、ありとあらゆるものが流され 溜まり積もってしまっているのです。

 

 

 

しかしながら市(環境部)の答弁は、基本的には自助努力に任せ できないところを行政が支援する、といった「基本路線」に終始した答弁となっていました。Mさんに対しては 土砂の量が多いことから 行政支援を とされたところですが、聞いている私自身、何ともいえない「違和感」を覚えたものでした。

Mさんの発言をきっかけに、出席者の方々から多くの質問が出されました。

中には未だに ご自宅前に 他人様の家の屋根が流れ着いたままになっている方も居られ「こいつの撤去も自分でやらなきゃならんのか。」との切実な声も。

 

これは 自力では無理でしょう。

 

 

さらには 公費解体の手続きの仕方について や、これから散り散りになるであろう住民への周知の仕方、また解体作業の優先順位、被災ゴミの仮置き場となった農地の覆土の要望 等々、それぞれの立場に応じた さまざまな質問が出されていました。

 

 

それに対する 市(環境部)の答弁は、あくまで原理原則論に止(とど)まり、私の前に座るMさんは「答えになっていねーんじゃねーの。」と、私に対しても 出席者の心情を代弁するかの一言を吐かれました。両者の立場を慮(おもんばか)る私は、Mさんの一言に共感しながら、この会の「違和感の正体」を突き詰めてみたところです。

市の職員は、例えば公費解体については「申請主義・許認可主義」で業務に臨んでいます。公費解体を希望する方は、必要書類を揃えて申請してください。市はそれを受けて解体を認めるかどうか判断します、との見解。例えば敷地に流れ着いた土砂や異物についても、自分で片付けられるかどうか やってみて、(自分で)できないようなら連絡してください、との見解。

これだけの被害を受け(させ)ながら、基本「自己責任」とも取れるスタンスなのです。

 

でも(被災)住民は「望んで災害に遭ったんじゃない。自ら家を壊して欲しくて公費解体に臨むワケじゃない。堤防決壊さえなければ、公費解体などせずに済んだのに。」との切実な思い。

 

私は、一連のやり取りを前にし、ここ 最大の被災エリアである 津野区や穂保区の一部については、従前の原理原則論に基づく「基本 自己責任・個人申請主義」では間に合わないだろうという考えを さらに強めることとなりました。

 

この被災エリアは、あくまで各戸の意向は尊重しつつも、被災地区を一体として復旧・復興を考えてゆかなければならないのでは。

でも、それを この説明会の場で 市(職員)に対してぶつけてみても埒(らち)は明きません。彼らもまた、現状における職責の下で働いているのですから。

このことについては、今後 何かしらの場面で「抜本的議論」として具申してゆかなければなりません。

このまままを許せば、被災者の方々のストレスを増幅させ、復旧・復興も遅々としたものに止めてしまうことは自明です。

 

大きな課題意識を感じ取った、第一回説明会だったのでした。

 

 

 


横断的取り組みを

2019-11-21 | 日記

11/20 Wed

 

この日の夕方、市の担当職員から電話が入りました。私は 電話の内容を聞き、イイ意味で「先を越された!」と口惜(くや)しがると同時に、ひいては意を同じくしたところです。

電話の内容は、12月に入った時点で、長野市として 台風被害の対応のための情報共有や連絡調整を専門に受け持つ「復興局」を新設することが決まった、とのことでした。

このことについて、ですが、実はワタクシ、来る12月定例市議会で 無所属として個人質問させていただくことになったのですが、その「質問内容」として、まさにこの件、この度の台風による甚大な被害において、その対応の際に〝縦割りの弊害〟が感じられることから、それらを部局横断的に取りまとめ、市民(被災者)に対して ワンストップで応対できる「専門部局(課)」を新たに設置するべきではないか、と質(ただ)すことに決め、既に 西日本豪雨災害で「災害復興推進室」を設置している倉敷市から資料を取り寄せるなどして「質問準備」を始めていた矢先だったのです。

私自身、台風被害が発生直後から被災地を巡るうち、現場の混乱ぶりと ある意味での〝行政の限界〟を実感させられました。未曾有の災害に直面し、路頭に迷う被災者の方々を前に、前例の無い対応を求められる職員たち。みなさんのために何とかしてあげたいとは思うものの、自分には職分(しょくぶん)があり、なかなかそれを越える(越権)することはできない・・・。職員自身がジレンマに陥る中、それは そのまま被災者の方々のストレスとして跳ね返ってしまったのでした。

 

どの担当(職員)が対応しようと、市民にとっては関係ない。とにかく何とかしてくれ。

この〝互いのジレンマ〟を解消するには、専従の災害担当を設け、そこがワンストップで対応するのが、市も市民も お互いにとって合理的に他ならないと思います。

今回の台風災害の対応については、国による「対策パッケージ」が示されるも、その内容も イイ意味で朝令暮改、状況に応じて改編されながら被災者支援のマニュアルとされているとも聞いていることから、現場(市)においても、専従職員がアンテナを高く上げ、最新情報に基づき 少しでも多くの支援の恩恵が被災者に及ぼされるよう務めてゆくことも肝要でしょう。

 

今回、イイ意味で市に先手を取られた格好になりましたが、新たに設置される「復興局」この実効ある活動に大いに期待を寄せるところです。

災害からの復旧・復興については、被災ゴミの処理や 家屋や施設などの社会インフラの再興に向けた「ハード面」から、被災者の今後の生活面や健康面などのケア、さらには各種産業の復興や風評被害の対応などの「ソフト面」の対応など 全庁に亘る広義的な取り組みが求められるところであり、部局を越えた まさに「ONE・NAGANO/ALL・NAGANO」の姿勢が求められています。

私の立場でも、この「復興局」に大きなエールを送ると共に、活動の活性化に向け 応援してまいりたいと思うところです。

 

 

 

 

過日 再訪した長沼エリアに、話題となっている「移動式ランドリー車」があり、フル稼働の真っ最中でした。

 

この「災害支援洗濯車」は、被災者支援にあたるボランティア団体の方(かた)から依頼を受けた、宮崎県で事業展開する コインランドリーチェーン「WASHハウス」さんが、開発した移動式ランドリー車を はるばる長野市まで持ち込んでくださり、被災者を対象に無料で開放しているものです。

 

13トントラックに大型洗濯乾燥機6台と、発電機・乾燥用のガス・水タンクなどを搭載、最大122キロ(約12世帯分)の洗濯物を同時に洗うことができるそうです。

 

 

同社は 2005年の台風14号で宮崎市が大規模な浸水被害に遭った際、宮崎県内の店舗で洗濯乾燥機を100円で使えるように開放したこともあり、2016年の株式上場を機に約3500万円をかけて開発したとのことです。

本社のある宮崎市から、スタッフさんも長期出張、洗濯物をどんどん受け入れてくださっています。

 

 

トラックの背面には、大型の水タンクから洗濯水が供給され、自家発電で洗濯機を回しています。

 

 

かつて被災地となった地域の「洗濯のプロ」のアイデアと熱意で造られた この「洗濯トラック」まさか遠いナガノの地で活動するとは思いもしなかったことでしょうが、まさに「痒(かゆ)いところに手が届く」被災者ニーズの応えてくれるこちらのサービスは ありがたいことこのうえなく、私も被災市の市民として心から感謝いたすところです。

 

復旧ボランティアのみなさんを初め、さまざまな立場の方々が 実にさまざまな形で 支援の手を差し伸べてくださっています。

 

 

 

 


実効ある復旧・復興を

2019-11-20 | 日記

11/19 Tue

 

夜、ムラの識者のIさんから電話をいただきました。

「今回の台風被害は〝人災〟だ。」と。

曰(いわ)く「今回の千曲川の氾濫は、これまでの河川管理・河川改修事業を遅々としていた 政治の責任が大きい。こうなることは、ハザードマップを作成した時点で分かっていたハズだ。千曲川(本流)には上(上流)から枝川が合流しているが、本流が満水になれば水門を閉じざるを得ず、そうなれば枝川周辺が溢れることは当たり前。小学生だって分かることだ。このことを認知しながら時間ばかりを許した 政治の責任は重いと思うよ。

一方で、枝川の上流部の「堰(せき/人工川)」についても、ただただ水を枝川に流し込んで上流部の安全(だけ)を守り、後は知らん顔というのもどうかと思う。例えば「排水機場」の維持管理についても「堰」の管理組織が応分の負担を負うべき。このままを許せば「社会安全の不平等」が生じることになってしまうんじゃないか。

そのうえで行なうべきは、堤防のかさ上げも大事だが、川の流れ そのものをスムーズにして、滞(とどこお)ることなく 最終的には海へとつなげてゆかなければならない。それには、狭窄部分(きょうさくぶぶん/狭くなっている部分)の解消と、川床を下げて(掘って)河川の容積そのものを大きくする(元どおりにする)ことも行なってゆかなければならない。

このままを看過すれば、また同じことが起きる。穂保の堤防は 部分的には強化されたけれど、同じ規模の流量になれば、今度は 穂保の周辺部分が決壊する。同じことの繰り返しだ。

政治(行政)に関わる者たちは、それでイイと思っているのか?抜本的に取り組まなければ、同じことの繰り返しだ。」

Iさんは、ときに語気を荒げながら 私に言葉を突きつけてくださいました。

 

私自身、図らずも 今回の台風被害に遭遇し、さまざまな現場を見る中で「防げたこと」があったのではないかと感じる面が多々ありました。

いずれ検証をまとめたいと思っていた矢先に 御仁から鋭い指摘をいただいたところですが、私も全く同感と思うところです。

 

このことについて、10/19の記事で触れた「若穂エリア」の〝隠れ被災地〟の視察で思ったことが 今回 Iさんにご指摘いただいた内容と一致し、私も同様の所感を述べようとしていましたので、この際 改めて報告すると共に、今後の課題とさせていただきたいと思います。

台風19号が通過して数日が経ったある日、若穂在住のOさんに案内され、若穂地区内を流れる枝川の被災状況を見させていただきました。(なお 画像は 10/19時点のもので、現在は復旧済みです)

こちらの枝川では、今回の台風の象徴的被害となった 本流(千曲川)の越水による被害とは全く別、上流からの多雨によって破堤被害が生じたものでした。

主に 狭い川に大水が流れ込み、生活橋が壊され、破堤の原因となっていました。

 

流れの勢いは、法面(のりめん)を そっくり引きはがしていったようです。

 

 

上流部の橋には流木がつかえてしまい。そこから溢水が生じたとのことでした。

 

 

激しい雨は 路肩の崩落を招く事態にもなっていました。

 

 

 

急峻な地形を流れる枝川は それ自体は小さな川ですが、川沿いには集落が形成されており、ここがひとたび牙を剥けば、急峻かつ狭い河川においては〝鉄砲水〟が発生し、大川の越水被害とは また違うタイプの被害が生じることでしょう。

 

 

近年では、2017年に起きた 南木曾町の梨子沢の決壊被害が記憶に新しいところです。

 

 

さて、ひと亘(わた)りの現地調査の後 案内してくれた0さん、私に対し「クラちゃん、現場 もっというと、この「川」を見て どう思った?」と水を向けてきました。

それに対し 私は即座に「川床が極端に浅いですよね。」と答え、0さんも「その通り。」と応じます。

こちらの枝川は、極端と言えるほどの「天井川」になってしまっていたのでした。

 

 

私が見させていただいた範囲においても、この川には 多くの砂利などの堆積物があり、水深は数十センチといったところでしょうか。

 

川の流れから社会生活を守ってくれるハズの「堤防」は名ばかりのものになっており、今回の台風においても、流れ下る水量はさほどでは無くとも、川床が高かったために、法面にまで被害を及ぼすことになったと思われます。

 

ここに、よくいう〝想定外〟の豪雨による水が一気に流れれば、川沿いにある住居は 土台ごと持っていかれることが大いに懸念されるところです。

 

 

この状況に対して どうしたら良いか?周辺の法面(堤防)のかさ上げを行なうべきか?

そこで 0さんと一致したのは「川床の浚渫(しゅんせつ/掘り下げ)」を行なうべき」ということでした。

 

当たり前のことですが、河川においては、その容量に応じた「水」が流れています。それが、長年に亘る土砂の堆積などで川床が上がれば、いわば河川は〝上げ底〟になって 飲み込める水の量も減り、大雨が降るなどすれば わずかな流量でも氾濫する要因になってしまうものです。

それを未然に防ぐのが「浚渫(しゅんせつ)作業」と言われる、川の土砂を浚(さら)う作業です(写真は資料)

 

前述のとおり、こちらの枝川をはじめ、市域内の多くの河川の底には多くの土砂が堆積しており、今回のような溢水・越水の被害の報に触れるにつけ、堤防のかさ上げもさることながら、川底の土砂を浚(さら)って、河川水を流す川の容量そのものを大きくしてやることの方が〝手っ取り早い〟と言えるのではないか、と。

 

今回の台風19号は、長野市史始まって以来の大きな水害となってしまいましたが、これほどの規模の台風が、また来る可能性が高いとされる中にあっては、かかる浚渫(しゅんせつ)などの抜本的な対策を講ずるべきであり、それを行なわないとなれば「人災」のそしりを逃れることはできないでしょう。

 

これからも、厳しい視点で 今回の台風被害を検証し、実効ある復旧・復興に活かしてゆく。それが私たちの責務であると 改めて自覚するところです。

 

 

 


心の寄り処

2019-11-19 | 日記

11/18 Mon

 

台風19号で、住宅と 経営する事業所が浸水被害に遭ったお宅に、さきに商工会議所で行なわれた 中小企業者を対象にした「(支援)対策パッケージ」の資料をお届けしました。

あいにくご主人は不在だったので、留守居をしていた奥様に資料を渡して言葉を交わした際、普段から柔和で 心優しくしておられる奥様が、私にこんな投げかけをされました。「みなさん、ご心労は いかばかりかしら。」

「ウチも思わぬ水害に遭(あ)っちゃって。もとより 細々とやって(経営して)いる工場(事業所)まで水に浸かって、機械も壊れたりして、明日から一体どうなるんだろうと、ついこないだまで 眠れない夜が続いたの。でも、ウチには家族も居るし、ご近所も みんな被災したけれど、それでも励まし合って ここまで来れて。ようやく仕事も再開の目処がついてきたけれど。」

「お独りの方、特に高齢の人(被災者)なんか・・・。近くにお身内が居ればイイけど、そうでない方は、誰を 何を頼りに生きてったらいいのかって思ってるんじゃないかって。ウチでさえギリギリで 日々を回して(暮らして)いるのに、例えば年金が頼りで日々の生活を送る中、家や家財が水に浸かってダメになっちゃって、すぐには新調なんかできっこないし、これから寒くなるし、一体どうして過ごされるんだろう。そんな他人様(ひとさま)のことを考えたら、また眠れなくなっちゃったわ。」と。

そして「本当に大変なのは、これからだと思うわ。全部が水に浸かって、それでも多くの人が手を差し伸べてくれて、泥を片付けてくれて、一見、キレイになって。そして、みんなが帰っていって。」

「そして、独りになって・・・。」

奥様は、まるで自分が その立場に居るように、目頭を押さえておられたのでした。

 

台風19号は、千曲川や周辺の河川を溢れさせ、手当たり次第を壊し 水に浸けて去っていきました。

その後は多くのボランティアさんや行政支援の手が入り、今も復旧・復興に取り組みが為(な)されています。

それら「ハード面」の支援に併せて これから真に必要になるのは、相談体制や傾聴などの「ソフト面の支援」だと実感します。

 

心の寄り処がほしい。

被災者の中でも、寄る辺無い方々、独居の高齢者や さまざまな課題を抱えながら被災してしまった方々などは、人知れずの悩みを抱えておられることと思います。しかし そんな方々に限って「みんながタイヘンなんだから、自分の悩みは ワガママに過ぎないから我慢しよう。」と さらに自らの心に封じ込め、さらに悩みを深くしてしまう。

そんな中にあって、誰かに悩みや課題を聞いてもらう機会があったら、そして 願わくは その悩みが何らかの形で解決の方向に向かうことができたら。

被災者の方々に対しては、今も 保健師さんをはじめ関係機関の方々が 個別にカウンセリングに務めていただいており、いわゆる「心のケア」を実践していただいておりますが、先ほどの奥様の言葉を借りれば「本当に大変なのは、これから。」避難所を離れ、仮設住宅などに落ち着いた後=独りになった後 の心のケアや これからを考える相談体制を継続してゆくことが、大切で欠かすことのできないサービスでありましょう。

 

仮設住宅などに入ったとしても、決して日常生活が戻ったワケではない。

私自身、この日の奥様の「他者を思いやる心」に共感し、改めて 被災者の方々の「これから」に心を砕いてゆく決意を新たにいたしたところです。

 

 

 

 

この日、とっても情緒にあふれる 素敵な催しが行なわれました。

「お寺でシャンソン」なる 粋(いき)なイベントです。

 

 

 

舞台となった「常泉寺」は、ご住職が 永い教職を経て、今は町の公民館長を務めておられ 生涯学習に造詣の深い御仁でおられます。そこに 縁あって 地元でシャンソンを嗜(たし)まれるKさんとの〝コラボレーション〟が具体化し、この日の「お寺でシャンソン」に至ったそうです。

コンサート会場は、本堂。ご住職曰(いわ)く「普段は単調な読経が流れるこの空間に、情緒あふれるシャンソンの歌声が響くという、ある意味 不思議なひとときとなりました。」

 

会場には 多くのファンが足を運ばれ 満員御礼。お寺の厳粛な雰囲気も この日ばかりは会場のイメージづくりに一役かっている風でした。

 

 

〝トリ〟として登壇したKさん、ご住職を紹介がてら「一曲を。」と促します。


 

それに応えた ご住職、遠慮がちに「昴(すばる)」を歌うも、その歌唱力に 一同感嘆、ヤンヤの拍手を送っていましたヨ。

 

 

そして お待ちかねの Kさんのステージ。おもむろにマイクを握り「スカーフ」なる曲を聴かせてくれました。

 

 

この曲は、今は亡きパートナーに贈られたスカーフを纏(まと)うとき、その度に彼のことを思い出すという内容で、Kさんは 情感を込め、まるで そこに彼が居るかのような雰囲気で 曲を紡(つむ)いでゆきます。

 

歌詩に出てくる主人公にとって、今はもう 身につけるスカーフだけが 心の寄り処になっています。

 

貴方を失ったことは 何よりも悲しいけれど、それでも私は生きてゆかなければならない。

貴方がくれた このスカーフを 心の寄り処にして。

 

 

私の心にも浸み入る歌声でした。

私自身、こみあげるものを抑えるのに苦労しながら、会場を後にしました。

さまざまな形で「心の寄り処」があることを 実感しながら。

 

 


諸事つれづれ

2019-11-18 | 日記

11/17 Sun

 

この日、さまざまな行事があり、それぞれが「あの出来事」に結びついたところです。

 

◇ジュニアソフトテニストーナメント~被災地に元気を~

市内のテニスショップが主催する、中学生を対象にしたソフトテニス大会が行なわれました。

県内各地の中学校から選抜されたジュニア選手が、東和田コートに集結しました。

 

こちらの大会は、今年で14回を数える、全国大会への登竜門にもなっている大会です。

主催するのは、この辺りでも珍しい「プロ ストリンガー」である Iさん経営の m&mテニスショップです。

 

「プロ ストリンガー」とは、直訳すると「テニスのガット張り師」です。

ご案内のとおり、テニスは、ラケットでボールを打ちますが、そのラケットには「ガット」が張っていないと打てませんよね。その「ガット」については、テニスの技術の向上に伴い、その「張り具合」が勝敗を左右するほどになるところであり、、くだんのIさんは 永年の経験により、その「選手のこだわり」に応えるガット張りを提供するスキルをお持ちの 全国屈指の存在なのです。

 

そんなIさんの「こだわり」に共鳴した スポーツメーカー「ミズノ社」が この大会のメインスポンサーとなり、将来有為なジュニアテニスプレーヤーの発掘にひと役かっているものです。

この大会に出られることは、中学生プレーヤーにとっても名誉なことのようで、会場ではエントリーそのものを喜ぶ姿も。善戦を期待するところです。

 

ところで、大会主催のIさんは、実は 台風19号の「被災者」でもあるのです。

本籍地が 長野市大町のIさんは、今回の台風の千曲川堤防決壊のために ご実家が床上浸水の被害を受けたほか、奥様のご実家が 北部工業団地で製袋業を営んでおり、そちらも浸水被害を受けてしまったのです。

そのような大変な状況の中では、いっときは 大会の開催が危ぶまれたそうですが、Iさんは 敢えて大会の開催を決断されました。

そこには「台風になんか負けない。子供たちの元気で 再び地域に活性の風を吹かせてみせる。」との強い決意があったのでした。

Iさんも やはり、地域活性化には 子供の元気が欠かせないとのお考えがあり、とりわけ今回、台風による大きな被害が出たからこそ、テニス大会を通じて子供らの元気な姿を見せてもらい、それを地域全体の復興のエネルギーに代えてゆきたいという「思い」をもって、今年の大会に臨んでいるとのことです。

 

今回の m&mソフトテニストーナメントは、そんな面で「特別な大会」になるのでしょう。

選手諸君の健闘と、この大会が NAGANOを元気にしてくれることを期待いたしました。

 

 

 

 

 

◇JA(農協)イベント開催 ~地元農産品の復興を~

市内を移動中、JA支所のイベントに遭遇しました。

 

例年に亘り開催されている 実りの秋を祝うイベント、今年は特別な〝開催の意義〟があるようです。

 

台風19号は、千曲川の氾濫により 多くの家屋と同様に、広範囲に亘り 地域の基幹産業である果樹農業に甚大な被害を及ぼしてゆきました。

 

このままを許せば、果樹農業の存続にも影響が出かねない、そんな危惧を抱かざるを得ない状況になっています。

しかし、で あるからこそ、今こそ 農業の支援母体であるJAなどの組織が農業ゝ界全体を鼓舞し、農業の維持発展のために、地元の農産品の一層の普及促進を図り、地元を元気にしてゆく役割を担っていると申せます。

そんな さまざまな「期待」を受けながら、JA各支所はイベントに臨んでいるのでした。

 

私が訪れたときは ちょうど開祭式が行なわれており、景気のイイ陣太鼓が打ちならされていました。

 

 

来場客の中には ワンも1匹。太鼓の音に ちょっと驚きながら、それでもご主人さまの腕の中で おすまし顔でした。

 

 

 

会場では、開店したばかりの直売コーナーに来場者が訪れ、この時期においしく色づくリンゴを買い求める姿がありました。

 

こんなときだからこそ、地元産のリンゴを買って NAGANOの魅力を多くの親戚・知人に伝えてほしい、私の立場でも〝千客万来〟を期待いたしたところです。

 

 

 

◇環境イベント開催 ~昨今の自然災害の根本的な要因は ここに~

所用で立ち寄った長野市役所の交流スペースで「自然エネルギーってすごい!」なるイベントが開催されていました。

 

 

このイベントは「自然エネルギー普及シンポジウム」が 市民を対象に開催しているそうで、会場には多くの親子連れが集い、工作などを通じて 自然エネルギーの大切さや有為さを学ぶ機会となっていました。

 

講師の指導の下、太陽電池で動く「ソーラーカー」の制作です。

主にパパと息子ちゃんが、自然エネルギーで動くクルマを 協力し合って作っていました。

 

完成品までは見れませんでしたが、きっと 音もなくスムーズに大地を走るのを見て、太陽光のエネルギーの力を再認識することでしょう。

表(おもて)のロビーでは、蓄電カーのミニ版が。

 

電池や燃料が無くても動くクルマに見入る 子供の目は輝いていました。

 

 

考えてみれば、今回 長野県をはじめ列島を襲った台風(の進路)は〝地球温暖化〟が遠因していると言われています。

すなわち、太平洋の海面温度上昇に伴い、台風が日本列島に沿う進路に押し上げられ、今回のような被害を生み出してしまったとのことです。

 

 

今回の台風被害については、堤防の嵩(かさ)上げや排水機場の整備など、被害に対する対処療法が喫緊の課題となっていますが、一方で いわゆる「抜本的な対策」すなわち、これ以上 地球温暖化が進まないような取り組み、C0排出量の削減などの不断の取り組みを継続的に行なうことも忘れてはならないのではないかと改めて思うところです。

無論、これは一朝一夕のうちに解決するものではありませんが、昨今 急増する自然災害を目の当たりにするにつけ、私たちの日常生活の(意識の)中に「地球温暖化の防止」を据えてゆかなければ、と 改めて思わされたところです。

 

 

地球環境の悪化を看過したまま 災害の無い社会を、というのは片手落ちと言わざるを得ず、まさに多面的な視点で不測の災害災害から身を守ってゆかなければ、と思いをいたしたところです。

 

 


善行・悪業

2019-11-17 | 日記

11/16 Sat.

 

台風被害などの災害が発生すると、ボランティアなどの無償の支援の手が差し伸べられる一方、空き巣や窃盗をはたらく者、または悪徳リフォームなどの詐欺をはたらく者が横行する事案を側聞し、残念至極に尽きないところです。

今回の台風19号被害も然り、私たちは、ボランティアさんの善行に心から感謝すると同時に、あの手この手で忍び寄る悪業には 警戒を強め、そっちの被害にも注意を払わなければなりません。

 

台風19号によって住めなくなり、家人が避難所に移った集落に、不審な男たちが目撃されたことが伝えられたり、また、他には こんな話しも。ある日 2人組の 制服を着た男が訪れ「警察関係の者ですが、二次災害の恐れがあり その際は我々が各家をパトロールするので、今夜は家にカギをかけないで避難所に行ってください。」と触れて回り、家人がそのとおりにすると、後に 別の2人組が集落を回って金品を漁(あさ)っていったそうです。

また、さきに大きな突風被害が出た 千葉県においては、屋根が壊れた家屋で 主に独居の高齢者宅を狙って、ブルーシートを抱えた者が来るや否や「屋根にシートをかけてあげる。」と 半ば断り切れないでいる家人を尻目に屋根に上り、何やら作業をして降りてきたと思ったら「おばあちゃん、屋根はもうダイジョウブ。はい、20万円ちょうだい。」と手を差し出してきたとのこと。作業状況を確認したくとも 高齢者は屋根に上がることができず、訝(いぶかし)がりながらもお金を渡してしまったという事案も耳にするところです。

これから警戒すべきは「悪徳リフォーム」でしょう。一日も早く住居機能を回復させたい、でも業者が足りない、という被災者心理につけ込み、手早いけれど その分いい加減な工事を施して、あげく高額請求をしたり、または、半壊などの修理が見込まれる世帯に押しかけ、根拠の無い見積もりをして契約を強要し、後に結託した業者が来て勝手な施工を行ない やはり高額請求。災害で泣き、そこにつけ込んだ悪徳業者に泣かされたのでは 目も当てられないとはこのことです。

また 被災地に遠く離れた場所で、募金箱を抱えた者たちが「台風の被災地に募金をお願いしまーす。」と 一見 善行を行なっているように見えても、募金が終わると それを持ってズラかる「募金詐欺」もあるとも伝えられています。もしかしたら 全国にあまた居る「長野県人会」などが標的になるのかもしれません。

 

そんな中「大阪府警防犯情報」の啓発情報が話題になっていることが伝えられていました。タイトルは「そんな格好の不審者は 居ない」です。

「防犯教室で子供たちに「不審者ってどんな人?」と尋ねると、決まって「サングラスをかけて、ニヤリと笑っている人。」と答えます。でも 実際には、そんな不審者はいません。

                      

子供を騙(だま)そうとする大人は、ごく普通の格好をして 優しい言葉で近づいてきます。子供たちには、知らない大人の「甘言(かんげん)」に騙(だま)されないことを教えることが大切です。」とありました。

「子供たちにとっての不審者のイメージが「サングラスに不敵な笑み」になってしまっていることについては、警察などが伝えるイメージイラストの犯人は必ず「サングラスをかけて不敵に笑う男」がほとんどで、このあたりの表現自体が、子供たちの〝誤解〟の原因になっているのかもしれません。

そもそも、一見して不審者と分かるような人はそう多くありません。

クルマを使って子供に手を出そうとする大人は、決まって外見は「普通の優しいおじさん」で、そいつが笑顔で「車に乗っておいで。」と優しく声をかけてくるのです。

 

私たちは小学校の講義で、優しそうな顔・女の人・強面(こわもて)の人の写真を並べて「どの人が悪者(不審者)に見える?」と訊くと、大概は 強面の人を指さすものです。でも私たちは、実は この三様の誰もが不審者の可能性があることを教えてあげています。

そして更に、子供に向けた ありがちな教え「知らない大人にはついてゆかない」この〝定義〟にも問題点がることを指摘しています。

子供からすれば「知らない人」の定義は〝初めて会う人〟ですが、計画的に犯行を企てる者は、事前に挨拶を交わし簡単な会話をするなどして警戒を解いて〝初めて会う人で無くなる〟のです。「知らない大人にはついていかない」と いくら教えたとしても、何度か会って「知っている人」になってしまえば、その時点で 無垢な子供は、その者を不審者と思わなくなってしまうのです。」とありました。

 

このような事例しかり、昨今 横行する特殊詐欺しかり、そして 被災地に現れる不審者しかり、どうして「輩(やから)」は 人の弱みにつけ込もうとするのでしょう。

普通は、災害などが起これば 被災地の方々に同情し、できることなら現地で手助けしてあげたい、それが叶わなければ 何らかの支援をしてあげたい、との「善意の心」が働くものです。

しかし「輩」は、災害が発生した瞬間に〝被災者を騙(だま)してひと儲け〟とアタマの回路が直結するのです。その悪しき心理はとても理解できるものではありませんが、そういう連中が存在することもまた事実なのです。

 

未曾有の台風から1ヶ月、国による「対策パッケージ」が示されるも、それらの制度を被災者に使える役割を担う自治体職員も試行錯誤を重ねる中、そのどさくさに乗じて 怪情報による〝新たな被害〟も懸念されるところでありましょう。

私たちは「正しい情報」だけをリサーチしながら自己防衛に徹し、真の復旧・復興が果たされるよう努めてゆきたいものです。

 

 

先日 足を運んだ善光寺。陽が射す鐘つき堂に 紅葉のコントラストが映えていました。

 

さまざまな人が暮らす社会。せめて 善男善女の心だけが被災地に届けと願うばかりです。