倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

「東京五輪2020」陸上女子5000mで長野東高出身の萩谷選手が日本歴代6位の好タイムで力走!

2021-07-31 | 日記

開幕中の「東京五輪2020」は 30日から陸上競技が新国立競技場で始まり、初日のイブニングセッションとなった「女子5000m」に、長野県長野東高校出身の萩谷 楓選手が出場しました(写真 右から4人目)。

 

 

 

並み居る各国ランナーに混じって力走した萩谷選手は、最終的に予選12着。決勝進出こそ叶わなかったものの、日本歴代6位で自己新となる 15分04秒95をマークする納得の走りを完遂しました。

 

私自身、自分の母校の出身者である萩谷選手のオリンピック出場には それだけで大きな名誉と思い、萩谷選手には 結果にとらわれず〝自分の走り〟に徹してほしいと願いながらエールを送りました。

 

 

 

 

萩谷選手は 序盤から4番手あたりを追走し、集団の中で粘りの走りをみせ 最後までシッカリと自分の走りに徹していました。

レース後は 決勝進出を逃した悔しさをにじませながらも、それ以上に充実した表情で「国内では味わうことができない感覚でした。たくさんの経験ができ 今後につながるレースができました。自分自身、大きくなれたと思います。」と〝楓スマイル〟でインタビューに応じていました。

この爽(さわ)やかな姿勢こそが 私たちが期待していたところであり、彼女の表情に 改めて大きな誇りを覚えたものでありました。

 

 

 

応援していた私たちにとっても アッという間の15分の「五輪ドラマ」でありました。

そんな中、私たちを含め関係する全ての方々の応援を背負って走り抜いてくれた萩谷選手には、心からなる慰労と感謝の意を表したいと思います。

 

萩谷選手への応援を通じて、今大会にエントリーする多くのアスリートには さまざまな環境とバックボーンがあることを再認識し、それ故に 全ての選手には悔いなく競技を全うしてほしいと 改めてエールを送ったところであります。

 

 


長野市域でのコロナウィルス陽性感染者発生の報告

2021-07-31 | 日記

長野市域で新たにコロナウィルス陽性感染者の発生が報告されています。

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

7月28日(水)

・市(1163例目)/30歳代男性(軽症)

  時 系 列  7月19日⇒発熱・咳など⇒26日/検査⇒入院調整中

  感染経路   県外との往来歴アリ

  濃厚接触者 同居者1名

 

・市(1164例目)/40歳代女性(軽症)

  時 系 列  7月25日⇒発熱・嘔気⇒27日/検査⇒入院調整中

  感染経路   市1158例目の濃厚接触者

  濃厚接触者 同居者2名 同居以外の1名

 

・市(1165例目)/40歳代男性(軽症)

  時 系 列  7月25日⇒発熱・咳など⇒26日/検査⇒27日/入院調整中

  感染経路   市1153例目の濃厚接触者

  濃厚接触者 同居以外の1名

 

7月29日(木)

・市(1166例目)/50歳代女性(軽症)

  時 系 列  7月25日⇒咳⇒27日/検査⇒入院調整中

  感染経路   不明

  濃厚接触者 同居者3名 同居以外の7名

 

・市(1167例目)/20歳代男性(軽症)

  時 系 列  7月26日⇒発熱・倦怠感⇒27日/検査⇒28日/宿泊療養施設

  感染経路   県外との往来歴アリ

  濃厚接触者 同居以外の2名

 

・市(1168例目)/20歳代男性(軽症)

  時 系 列  7月26日⇒発熱など⇒28日/検査⇒入院調整中

  感染経路   県外との往来歴アリ

  濃厚接触者 同居者1名 その他調査中

 

・市(1169例目)/40歳代男性(軽症)

  時 系 列  7月24日⇒発熱⇒27日/検査⇒28日/入院調整中

  感染経路   市1137例目の接触者

  濃厚接触者 同居者2名 同居以外の4名

 

・市(1170例目)/30歳代男性(軽症)

  時 系 列  7月27日⇒発熱・腹痛など⇒28日/検査⇒入院調整中

  感染経路   不明

  濃厚接触者 同居者2名 同居以外の8名

 

7月30日(金)

・市(1171例目)/30歳代女性(軽症)

  時 系 列  7月26日⇒咽頭痛・倦怠感など⇒28日/検査⇒宿泊療養施設

  感染経路   県外との往来歴アリ

  濃厚接触者 同居者3名 同居以外の2名

 

・市(1172例目)/30歳代男性(軽症)

  時 系 列  7月26日⇒喉の違和感⇒28日/検査⇒29日/入院調整中

  感染経路   不明

  濃厚接触者 同居者3名

 

・市(1173例目)/10歳代男性(軽症)

  時 系 列  7月27日⇒発熱・咳など⇒28日/検査⇒29日/入院調整中

  感染経路   県外陽性者の濃厚接触者

  濃厚接触者 同居以外の1名 ← 一覧表から訂正

 

・市(1174例目)/20歳代女性(軽症)

  時 系 列  7月28日⇒発熱・喉の違和感など⇒29日/検査⇒宿泊療養施設

  感染経路   不明

  濃厚接触者 同居者4名 同居以外の7名

 

・市(1175例目)/40歳代男性(軽症)

  時 系 列  7月27日⇒発熱・咳など⇒28日/検査⇒29日/入院調整中

  感染経路   市1171例目の濃厚接触者

  濃厚接触者 同居者3名 同居以外の2名

 

 

もはや〝第五波の来襲〟と言わざるを得なくなった新型コロナウィルス禍は、首都圏を中心に五度(ごたび)の猛威を振るいつつあり、29日には全国の感染者数がついに1万人を超えてしまったことが報じられています(30日も引き続き1万人超え)。

 

 

 

「東京五輪2020」の主開催地である東京都の感染者数も 28日以来3,000人超えの状態が続いており、それに呼応するように全国的にも感染者数が増加傾向にあることは由々しき事態と申せます。

 

 

長野県内においても、首都圏域ほどでは無いにせよ 感染者数は一定程度の増認められ認められるようになってきたことから、県は29日 長野・上田・佐久圏域の感染警戒レベルを2から3(警報レベル)に引き上げたことが伝えられています。

 

 

 

また 県は併せて、自宅療養の感染者の健康相談等に対応する「健康観察センター」を開設し、専従のスタッフが 県の保健所に代わって(自宅療者の)電話による経過観察などを担うこととなったことが報じられています。

 

 

 

 

これは、主に首都圏で 病床の逼迫に伴い自宅療養を余儀なくされた人が、時間経過と共に症状が悪化するケースが増えていることなどの事例を踏まえれば 機を得た対策と言えるでしょう。

長野市は独自に保健所を有していることから、今後の状況によっては このような対応も必要になるかもしれません。

今のところは 長野市内病床は逼迫することも無く、自宅療養の対応についても 保健所マターで充足しているとのことでありますが、いずれにしてもコロナ禍の影響で、重症化に至ったり 最悪の場合生命に危機が及ぶことの無いよう、万全を期するべきことは言うまでもないところであります。

 


「東京五輪2020」アスリートへの激励の声の一方、心無い誹謗中傷が

2021-07-30 | 日記

開幕を迎えた「東京五輪2020」は、連日に亘る選手らの活躍により、感動ストーリーが報じられています。

 

ところが、です。

そんな祝賀ムードに水を差すことになっている愚行が、悪しき話題を呈することになっていることが 併せ報じられています。

アスリートに対し、SNS(インターネット交流サイト)を使った「誹謗中傷」が横行しているそうなのです。

 

 

 

 

報道等によると、かかる誹謗中傷は(SNSのシステム上)「匿名」で書き込むことが可能となっており、暴言を吐く連中は いわば覆面をした状態で、自らの正体のみを隠し 相手(この場合はアスリート)に対して〝言いたい放題〟の蛮行に至っているとのこと。

が 故に、その(書き込み)内容は 陰湿かつ苛烈を極めており、この日(五輪)まで苦節に耐えて努力を重ねてきたアスリートを「言葉の暴力」でいたぶり、ときに アスリートの心を折るほどの深い傷を負わせることにもなっているとのことです。

 

 

 

 

特に トップアスリートになればなるほど、非常に研ぎ澄まされ 心身共にナーバスな環境で時間を過ごしている中、外部の それも見ず知らずの者からいきなり殴られたような〝言葉の暴力〟には、メンタルに大きなダメージを与えられるところでありましょう。

五輪が開幕して一週間しか経っていないのに、複数のアスリートがSNSによる被害を訴えており、その(被害)状況は もはや看過できないことを示しています。

 

 

 

 

この悪しき状況について JOC(日本オリンピック委員会)は、誹謗中傷への監視チームを設置し、悪質な場合は捜査機関(警察庁)への通報も想定しているとのことでありました。

 

 

 

 

 

今回のオリンピックは、コロナ禍の影響で1年延期され、これまでの経緯や また大会運営そのものも非常にレア(特殊・特別)な状況を余儀なくされていますが、私自身、そんな中にあって アスリートに対する誹謗中傷も、今まで以上に過激かつ陰湿なものが増えていることが報道(懸念)されていることを気がかりに思う者の一人です。

 

かかるSNS上の誹謗中傷については、今回のオリンピックはもとより 社会の悪しき風潮として問題視されているのはご案内のとおりです。

ときに ほんの気まぐれ、ときに相手をとことんまで追い詰めてやろうとの悪意をもって発せられる SNSを悪用しての誹謗中傷は、前掲のとおり 図らずも受信した人の心に言いようの無い深手を負わせ、極端な場合は 被害者(受信者)を自死に追い込むまでの いわば〝凶器〟と化することも決して少なくはありません。

さらに厄介なのは、加害者の輩は 被害者が嘆き悲しむことで満足感を得るところです。

被害者が その窮状を吐露するのを見て、反省するどころか 自分の言葉の暴力の威力にほくそ笑むところが、悪質の極みと言えるところであります。

その悪質さを助長しているのが「匿名」でありましょう。

自分の正体を明かさないまま、もっと言えば 自分だけは物陰に隠れておきながら、相手に対して石を投げ 傷つく様を喜ぶ行為は、卑怯千万 とても許すことなどできません。

関係機関(警察庁)によれば、一見的には匿名での投稿であっても 然るべき捜査手法によって個人(犯人)は特定することができるとのことですので、今回のアスリートに対する誹謗中傷についても、場合によっては発信者(犯人)を特定し イイ意味で見せしめにすることも止むを得ないのかもしれません。

 

この SNSによる誹謗中傷は、昨今の「いじめ問題」にも共通しているものではないかとも思わされます。

特定のターゲットを定めて、それを標的に徹底的に個人攻撃する。

その悪しきエネルギーは、多方面から罵詈雑言が集まるほどに増幅(エスカレート)し、それを受けた人がどう思おうと もっと言えばどうなろうと関係ないという“残酷な構図”ができ上がってしまう… まさに「顔を隠した卑怯な悪行(あくぎょう)」と申せましょう。

 

 

・・・・・。

実は私も、過去に このブログの中で誹謗中傷めいたコメントを寄せられたことがありました。

そのことについては 私自身に原因があったものであり、今回の五輪での誹謗中傷問題とは質が全く違うところではありますが、こと〝言葉の暴力で受ける(心の)痛み〟については、私としても実感として共有できるところであります。

〝言葉の暴力〟は、ときに 実際に殴られるより痛く、また その〝痛み〟は、実際に殴られた傷は時間と共に癒えたとしても、言葉の暴力による痛みは 長い間…場合によっては生涯に亘って心に残り続けるものであることを 声を大にして伝えたいところであります。

 

 

今は「コロナ禍」の只中、多くの人々が 大きなストレスの中での社会生活を余儀なくされています。

そのことについては大いに共感するところでありますが、それを 外…とりわけ見ず知らずの人に対して八つ当たりのようにぶつけ発散するような行為に及ぶことは 筋が違うと言わざるを得ません。

そんな愚行で屈折した満足感を覚える者たちにおいては、どうか考えを改め 公序良俗に則った社会行動を行なってもらいたいと念じると同時に、一方で こんな(主にコロナ禍による)ストレス社会が解消されることを願うところであります。

 

 

 

 

⭐お知らせ⭐

開幕から熱戦が繰り広げられている「東京五輪2020」は、30日から陸上競技が始まりました。

既に本ブログでもご紹介しておりますが、かかる陸上競技の「女子5000m」に、長野県長野東高校出身の  萩谷楓(はぎたにかえで)選手が日本代表として出走します。

その模様は、本日午後8時から地上波テレビで放映されるとのことですので、読者のみなさんにおかれましては、あくまで「ステイ・ホーム」で熱い声援を送ってくださいますようご案内申し上げる次第であります。

 

純粋な気持ちで不断の努力を重ねるアスリートたち、その努力の発表の場でもある五輪大会においては、応援する私たちも純粋な応援の心をもって、心からなるエールを送りたいものであります。

 

 


記録更新

2021-07-29 | 日記

メダルラッシュに湧く「東京五輪2020」…日本選手団の獲得した金メダルが、現時点で13個となり、現時点で 既に前回のリオデジャネイロ大会を上回ったことが報じられています。

 

 

 

 

このことは非常に喜ばしいことであり、例えば 女子柔道70kg級で優勝した新井千鶴選手の準決勝での 延べ20分近い激闘や、長い挫折を経て なお研鑽を重ね、ついに2個目の金メダルを獲得した競泳の大橋悠依選手の飛び切りの笑顔など、画面を通じてさまざまなドラマや感動が伝えられています。

この「ジャパンパワー」が続けば、今回の「東京五輪2020」の〝メダル記録〟は大きく伸びることが期待されるところでありましょう。

 

 

一方、列島に蔓延する「新型コロナウィルス禍」…こちらの勢いも止(とど)まることを知らず、首都圏を中心に感染者数の増加が続いています。

28日は 五輪の中継放送が流れる中、東京都内の感染者数が ついに3,000人を超え、過去最高を更新してしまったことが速報で流され、驚きと共に「ついに、か…」との諦(あきら)めにも近い心境にさせられました。

 

 

 

 

東京都内における新規感染者数は3,177人を数えました。

昨年から発生した 新型コロナウィルス禍…あれから時間が経過し、さまざま対策が講じられ さらに今年に入って「ワクチン接種」が始まったところであるにも関わらず、過去最高の更新であります。

 

 

 

 

そして、注意すべきは その「内訳」でありましょう。

都内の感染者数のうち、20歳代の若者が1,000名を超えて こちらも過去最高。

64才未満の いわゆる現役世代を合わせると、全体の約85%を占めるに至っています。

「第五波」のコロナ禍は、確実に現役世代をターゲットに据えて浸食してきていることが判ります。

 

 

 

 

これらの状況は 非常に深刻であると言わざるを得ず、看過できない状況であると誰もが思うところでありましょう。

ところが、です。

国の長(おさ)である菅総理は、かかる深刻となりつつある状況においても「人流が減っているから心配は無い。」旨の発言をし、周辺から疑問の声が上がっていることが報じられています(私もそのうちの一人です)。

 

 

 

総理は「人流は減っている」と述べていますが、肝心なのは人流ではなく「感染者数」ではないか。

逆にいえば、感染者が増えさえしなければ 人流が発生しても差し支えないとも言えるところであります。

しかしながら現実には 感染者数は増加の一途を辿っています。で あるにも関わらず、総理は「人流は…」に話しをすり換えており、その論拠に疑問を呈せざるを得ません。

 

この事態に際し 私は、ワクチンを緊急(追加)輸入したうえで 首都圏の現役世代の方々に優先接種すべきと考えます。

これまでも本ブログでレポートしているとおり、ここのところの長野市のコロナ陽性感染者の多くは〝県外由来〟であり、それは即ち 長野市のような地方都市における〝第五波〟は、東京をはじめとする首都圏からの人流によって再発生していることから、その基(もと)となる首都圏域の感染者数を抑制することが ひいては地方都市をも守ることにつながるのではないか、と。

したがって、現時点でのコロナ禍の追加策として「首都圏でのワクチン接種の推奨」を早急に行なうべきではないかと考えるところです。

 

そんな さまざまな追加策が想定される中にありながら、国(くに)は 相変わらずのノーアンサーに止(とど)まり オウム返しのようにマンネリアナウンスを繰り返すばかりで、残念ながら無策のままに時間ばかりが経過しています。

一説によれば、政府(総理)は「五輪をやり切れば何とかなる」と思っているフシがあるようですが…「それ(五輪)はそれ、これ(コロナ禍)はこれ」五輪とコロナ禍は全く別の課題であるのではないか(感染拡大の要因としては関連はありますが)。

にも関わらず いわば〝五輪頼み〟の発想は、さきの人流ではありませんが〝論点のすり換え〟であり、楽観論に他ならないところでありましょう。

 

 

 

 

28日は、五輪もコロナ禍も「記録更新」の日となりました。

プラスの更新=東京五輪2020⇔マイナスの更新=都内のコロナ陽性感染者数…全く異なるジャンルで 人心の望む数字と望まざる数字は、非常に混沌とした社会環境の中 全く違うベクトルで、一方は人々の期待を受け、もう一方は懸念材料として、その数字だけは伸張を続けるのであります。

 


「感動」と「感染」の狭間(はざま)で

2021-07-28 | 日記

23日に開幕した「東京五輪2020」は、多くの競技で日本代表選手が活躍、メダルラッシュが続くなど 大きな盛り上がりをみせています。

開幕からまだ一週間も経っていない序盤の段階で、柔道での兄妹のダブル金・卓球での史上初の金・ソフトボールでの13年越しの連覇など、スポーツ欄は活況を呈するに至っており、私自身 テレビの画面やカーラジオのスピーカーを通じて感動をもらう者の一人…選手のこれまでの努力に敬意を表し、結果を出した選手には賛意を送り そうでなかった選手にも心からなる慰労の意を送っているところです。

 

 

 

 

一方で「新型コロナウィルス禍」について、その勢いが全く衰えていないことも実感させられるところです。

それどころか、ここへきて感染者が倍増する事態となっていることが報じられるを耳にし、五輪の感動の対極にある コロナ禍の深刻さを思い知らされました。

この日 27日、五輪競技の主開催地である東京都のコロナ陽性感染者数が 実に過去最高の2,800人を超えたことが報じられ、その報を耳にした私は 絶句するばかりでありました。

 

 

 

また、埼玉県や沖縄県でも(コロナ陽性感染者が)過去最高を記録するなど、全国的にみても 過去4番目に多い感染者が発生したことが伝えられています。

 

 

 

コロナの感染拡大については、感染リスク(重症化リスク)の高い高齢者に対する「ワクチン接種」が進んでいるハズなのに、なぜ?

…ということは です。現下の感染拡大は、ワクチン接種が行き亘っていない いわゆる現役世代の間で広がりをみせているに他ならないところであり、が故に、それ(感染の若年化)が これまでに増してコロナ禍を複雑化させているのではないか、とも思わされるところです。

いわゆる〝五輪フィーバー〟に沸き立つその陰(かげ)で、おそらく医療現場は、全く逆のベクトルで右肩上がりの状況に陥っていることが往々にして想像でき、憂慮の念を強めるところであります。

 

 

長野県においても、この日 27日には、約2ヶ月ぶりに20名を超えるコロナ陽性感染者の発生が報じられました。

人流の増加に伴い、都市部から地方への〝感染の逆流〟が起こりつつあるのでしょうか。

 

 

 

 

長野市においては、新たに5件のコロナ陽性感染者発生が報告されています。

 

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

・市(1157例目)/50歳代女性(軽症)

  時 系 列  7月26日/発熱など⇒検査⇒入院調整中

  感染経路   市1155例目の同居者

  濃厚接触者 無し

 

・市(1158例目)/70歳代男性(軽症)

  時 系 列  7月24日/嘔吐⇒26日/検査⇒入院

  感染経路   市1154例目の濃厚接触者

  濃厚接触者 同居以外の4名

 

・市(1159例目)/70歳代女性(軽症)

  時 系 列  7月26日/喉の違和感⇒検査⇒入院調整中

  感染経路   市1154例目の同居者

  濃厚接触者 無し

 

・市(1160例目)/20歳代女性(軽症)

  時 系 列  7月24日/頭痛⇒25日/検査⇒26日/入院調整中

  感染経路   不明

  濃厚接触者 同居以外の2名

 

・市(1161例目)/20歳代女性(軽症)

  時 系 列  7月22日/発熱・頭痛等⇒25日/検査⇒26日/入院調整中

  感染経路   市1155例目の接触者

  濃厚接触者 同居者3名

 

・市(1162例目)/50歳代男性(中等症)

  時 系 列  7月20日/発熱・頭痛⇒26日/検査⇒入院

  感染経路   不明

  濃厚接触者 無し

 

 

今…(私を含む)人々は、まさに〝悲喜〟の中に居るのではないでしょうか。

五輪の「感動」を味わうと同時に コロナ禍の「感染」の現実に身をつまされる…この相反する状況は、複雑 というより「混沌」というのがふさわしいと思わされるところです。

 

世界を挙げての一大イベントの陰(かげ)に潜む それ以上のリスク…。

宴(うたげ)の最中(さなか)、人々がこれだけ盛り上がっているのだから それに水を差すのはどうも…というような理屈をこじ付けながら ズルズルと歓楽に時(とき)を任せる宴の主(政府)。

この歓喜のときが過ぎた後は いったいどうなるのか…いわば後の始末(しまつ)が大変になることを心配するのは 私だけではないでしょう。

 


地附山地すべり災害から36年…歴史が「繰り返されない」ように

2021-07-27 | 日記

7月26日は、長野市の天峰(てんみね)とも言える「地附山」で大規模な地すべりが発生し 周辺エリアに大きな被害を及ぼした日であります。

この災害は 昭和60年の同日に発生…今年は あれから36年が経過した年となりました。

私たちは 改めて時間の経過を実感すると同時に、折しも今年 新たに発生した地すべり災害を目の当たりにしたことで、今も胎動を続ける域内の土壌の様子に警戒を強めるべきことを再認識させられたところです。

 

 

昭和60年のあの日の地すべり発生時刻、確か私は家族と自宅に居り「長野市で地すべり災害発生!」の報を耳にし、皆でテレビの中継に釘付けになっていた覚えがあります。

現場のレポーターが「山が、山が動いています!住宅を呑み込みながらこちらに迫ってきています!」と かなり切迫した声で現場の状況を伝えていたこと、それに合わせるように 画面では山の崩れる様子、閑静な住宅街を まさに土砂が呑み込んでいく様子が映し出され、強い恐怖を感じたことを今も記憶しています。

 

 

 

 

地すべりは 長さ700m・幅500m・深さ60mにも及ぶ大規模なもので、山肌ごと大きな土砂の塊(かたまり)となって 直下の湯谷団地や特別養護老人ホーム(松寿荘)に押し寄せ、64棟に及ぶ家屋等を押しつぶし 特養の入居者など26名もの生命を奪うこととなってしまったのでした。

 

 

 

 

後の説明(報道)によると、地附山を含む長野盆地の西縁(にしふち)には「裾花凝灰岩」と呼ばれる地層が形成されているとのことです。

この地層は、新第三紀中新世(約2300万年前~約500万年前)に 海底で火山灰が固まったもので、岩肌が白く 土質が脆(もろ)いのが特徴とのこと。時間経過と共に粘土状に変質し 地滑りが起きやすいとのことです。

 

かかる「地附山地すべり災害」の要因については、地すべりの主要因に挙げられる「水の影響」すなわち 地中にしみこんだ雨水が粘土層の上にたまり、粘土層と上の層(ここでは裾花凝灰岩)との境界が滑って起きたと分析され、その後は大規模な災害再発防止策が講じられました。

災害後の防災工事として、雨水を集めて排水するようにした「抑制工」をはじめ、800本を超えるアンカー・300本近い長さ30mの鋼管・約30本に及ぶ50mの鉄筋コンクリート杭の打ち込みによる「抑止工」を行なったうえで、GPSで動きを監視する「観察」を行なっているとのことです。

 

策定された「土砂災害防止法」によると、長野県内には 地滑りの「土砂災害警戒区域」に指定されている地点が1,519ヶ所に及んでいます(長野市内は339ヶ所)。

で、さきに発生した 篠ノ井小松原地籍(国道19号線沿い)の地すべり災害…実は このエリアも、地附山地すべりの被災地と いわば地続きの「裾花凝灰岩」の地層でつながっており、まさに36年を経過してもなお 同じタイプの自然災害が再び発生したことになることを知らされたのでありました。

このことから私たちは、長野市の北~西の山麓エリアは この種の地すべりが発生し易い地帯であることを再認識しなければならないのです。

 

 

 

 

地附山の大規模地すべり災害から36年。

私たちは 時間の経過を実感すると同時に、で ありながら、今もなお同様の自然災害(地すべり)が発生し続けている現実を突きつけられ、自然災害の怖さと その悪しき継続性について再認識させられました。

地附山の防災工事に相当の時間等が要されたように、篠ノ井(国道19号線沿い)の復旧工事にも 相当の規模と時間が要されることとなりそうでありますが、いずれにしても私たちは 災害の歴史は繰り返されることを再認識すると同時に、せめて 地附山で起きてしまった人的被害や 市民の生命財産を脅かす事態だけは避けるべく、いわば最悪の被害発生の歴史だけは繰り返されることの無いよう、これからも人智を尽くして自然と向き合うべきことを改めて思うところであります。

 

なお現在「地附山」についは、一帯を「防災公園」として整備し、展示物や解説員さんによる啓発活動を通じて、今後の防災・減災に向けた拠点として活かされています。

また、山麓は「地附山トレッキングコース」として整備され、健康づくりの拠点としても活用されていることを付記させていただきます。

 


長野市域で新たに3件の新型コロナ陽性感染者が発生/五輪の感動の一方で

2021-07-25 | 日記

7月24日、長野市域で新たに3件(市1151~1153例目)の新型コロナウィルス陽性感染者の発生が報告されました。

 

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

・市(1151例目)/20歳代女性(軽症)

  時 系 列  7月22日⇒発熱など⇒23日/検査⇒入院調整中

  感染経路   県外との往来歴アリ

  濃厚接触者 同居者5名

 

・市(1152例目)/20歳代女性(軽症)

  時 系 列  7月22日⇒咳・喉の違和感⇒23日/検査⇒入院調整中

  感染経路   市1151例目の接触者

  濃厚接触者 同居者3名

 

・市(1153例目)/40歳代男性(軽症)

  時 系 列  7月21日⇒喉の違和感⇒23日/検査⇒入院調整中

  感染経路   県外との往来歴アリ

  濃厚接触者 同居以外の1名

 

 

従前にも述べたとおり、ここのところの長野市で報告されるコロナ陽性感染者は、その多くが「県外由来」となっています。

(この24日の発生者は、全員が 県外との往来歴アリ又はその接触者となっています)

この傾向は おそらく全国的にも同様な流れと思われ、東京都を中心とした大都市圏域と地方都市が いわば〝見えざるコロナ禍の悪しき糸〟でつながっていることを実感(懸念)せざるを得ないところであります。

 

折しも時節は夏休みの行楽シーズンを迎え、地方⇔首都圏の人流が増えることは避けられないことから、改めて注意喚起=基本的な社会行動の実践 が求められているとの認識を強めるところです。

 

また、開幕を迎えた「東京五輪2020」連日に亘るアスリートたちの活躍や競技ドラマが報じられ、それはそれで感動させられるところでありますが…これは人心にありがちなところでありましょう、社会に遍在する課題があっても (五輪などの)大きなイベントがあると いわば〝休戦状態〟となり、それ(課題)が疎(おろそ)かになってしまう傾向にあります。

そして 国(政府)においても、その国民的盛り上がりの いわばドサクサに紛れて、かかる課題を 先送りというか時間稼ぎというか…いわゆる〝耳障りの悪い話し〟をしなくなるものです。

 

 

 

 

しかし実際には、五輪開幕後も 東京都内では前週を上回るコロナ感染者数を記録しているところであり、予断を許さない状況に何ら変わりは無いことを 私たちは五輪の感動の一方で その事実を改めて認識しておかなければならないのであります。

 

 

 

 

今の時流の言葉を借りれば、五輪の感動と コロナ禍の状況把握…かかる相反事実認識を、私たちは「二刀流」の意識をもって これに向き合うべきと改めて強く思うところです。

 


「あんしんいきいきプラン21」に実感される〝健康寿命延伸〟の重要性

2021-07-24 | 日記

長野市は、少子高齢化が伸張する中、あまねく市民が末永くいきいきと市民生活を送ることができるよう、そのためとりわけ高年齢者の健康と福祉増進を期して「長野市高齢者福祉計画」ならびに「長野市介護保険事業計画」を策定、それを総じて「あんしんいきいきプラン」として関連する事業を進めています。

この計画は ときの時流に合わせて変化(進化)を遂げており、そのうえで 今期は2021年~2023年を一期とした「第九期 長野市高齢者福祉計画」ならびに「第八期 長野市介護保険事業計画」を「あんしんいきいきプラン21」として策定→公表に至っています。

そして この計画の策定→公表に際し、改めて「健康寿命延伸」の大切さを再認識することとなったのでした。

 

 

 

【参考】長野市あんしんいきいきプラン21(概要版)

            ⇓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/366640.pdf

 

 

 

この計画策定の背景として、わが国が 今や高齢化率が28.4%に達している現状、特に「団塊の世代」といわれる方々が一斉に75才以上の後期高齢者となる時期(2025年)を経るなどして 高齢化が一層進むことが見込まれることを踏まえ「独居老人の増加」や「高齢者のみの世帯」の増加、さらに「認知症高齢者」などが増加することに伴い 不安を抱えながら生活する高齢者の増加や、また いわゆる現役世代においても、家族の介護のために仕事を辞めなければならない「介護離職者」の増加、さらに高齢者への虐待などの問題が発生することを課題として掲げ、かかる社会情勢等に対応した「総合的な高齢者施策の推進が一層求められている」と述べています。

 

 

 

 

このまま〝社会全体の高齢化〟を看過すれば、自立した社会生活を送ることができない いわば支援や介護の必要なお年寄りをむざむざ増やすことにつながり、それは即ち 家族の負担感の増加と、自治体の行財政運営においては 医療費補助などの「扶助費」の増額や 介護士など〝マンパワー〟の不足など、ざまざまな面でのマイナス要因につながる側面を有しています。

 

 

 

 

そのような厳しい将来見込みのある中「あんしんいきいきプラン21」では、高齢化が伸張する中「健康で元気な高年齢者」をいかに増やすか…趣味や仕事などの社会参加を通じて「生きがいのある豊かな生活」を営むこと、豊富な知識と経験を持つ高年齢者が「まちづくりの貴重な担い手」として 地域社会に貢献できる環境(体制)を築くことを含め、社会全体で支え合う仕組みの必要性が高まっていると述べています。

 

それらを踏まえ 長野市においては「基本的な政策目標」として 高齢者福祉及び介護保険事業の各分野において様々な施策を実施するとしているのですが、私自身、いみじくも その筆頭に『生きがいづくりと健康づくりの推進~積極的に社会活動に参加し 自分らしく生きがいをもって健やかに暮らしていくことができるように』が掲げられていることを注目するところです。

その中(目標の筆頭)には「介護予防の場を活用した住民主体の健康保持増進の取り組みを推進すると共に、一人ひとりが豊かな経験と知識・技能を生かし 年齢に拘わらず生涯を通じて活動的で生きがいのある生活や人生を送ることができるまち“ながの”を目指します」と明確に謳(うた)われています。

 

 

 

 

長野市が掲げる「あんしんいきいきプラン21」と、私が これからも伸張するであろう高齢化社会の中における共通認識は「健康寿命の延伸」であります。

高齢化社会において 先ず考えるべきことは「要支援・要支援状態になったらどうしよう…」という いわばネガティブ発想ではなく「そうならないようにするには どのように社会生活を送ったらイイか」との いわばポジティブ発想を前提にしたものでありましょう。

そのため(要支援・要介護にならないこと)にも、日頃から生涯学習に勤(いそ)しみ、軽運動を楽しみ、食事と睡眠を適度に摂る規則正しい生活を送ること。そんな日々の積み重ねこそが 安心していきいきと暮らせる社会づくりの基本になるのではないか。

 

ところが、そんな〝共通認識〟がありながら、いま長野市は 健康寿命延伸に向けた「市民の活動の場」である公民館(分館)の廃止や「働く女性の家」などの生涯学習施設の縮小とも取れる施策を進めようとしており、これは「あんしんいきいきプラン21」の筆頭に掲げるテーマと相矛盾していると言わざるを得ない状況となっています。

 

そのうえで私は、今回の「あんしんいきいきプラン21」の公表で「健康寿命延伸」の重要性を再認識し、これからも それに向けた、高年齢者の方々の活動(活躍)の場が維持(確保)されるよう取り組んでゆきたいと改めて思いをいたしました。

私も含め、長野市民が市井の一員として末永く健康で暮らしていくことができる環境づくりを構築するために如何にあるべきか、との価値観の基に業務を遂行することが行政の責務であるとの認識に立って。

 


長野市域で新たに2件のコロナ陽性感染者が発生/「東京五輪2020」が開幕

2021-07-23 | 日記

7月23日、長野市域で新たに2件(市1149~1150例目)の新型コロナウィルス陽性感染者の発生が報告されました。

 

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

・市(1149例目)/30歳女性(軽症)

  時 系 列  7月20日⇒咳⇒22日/検査⇒入院調整中

  感染経路   県外陽性者の濃厚接触者

  濃厚接触者 調査中

 

・市(1150例目)/50歳女性(軽症)

  時 系 列  7月21日⇒咽頭痛⇒22日/検査⇒入院調整中

  感染経路   県外との往来アリ

  濃厚接触者 無し

 

 

 

 

23日 夜、コロナ禍の影響で1年延期された「東京オリンピック2020」が開会しました。

 

 

 

 

紆余曲折の末 ほとんどの種目が「無観客」で行なわれることとなり、また 関係者にさまざまな制約を課すなどしながら、オリンピックに伴うコロナの感染拡大に最大限努めることを前提に開幕を迎えたところです。

 

 

 

 

しかし実際には 来日した選手団の中に新たな感染者の発生が散見されたり、また例えば この日の開会式のために会場周辺に多くの人だかりができるなど、オリンピック絡みの〝新たなコロナ禍〟の伸張は避けられない状況になっていることが予見(懸念)されているのも また事実となっています。

 

前日のブログでレポートしたとおり、主開催地である都内のコロナ感染者数は 連日千人台を記録、いわゆる〝第五波〟の只中の様相にあり、医療現場は 病床の逼迫など深刻な状況に陥っていることが 併せ伝えられています。

 

 

 

 

そのような中、敢えての形で「平和とスポーツの祭典」が開幕しました。

選手に罪は無い。どうか最高のパフォーマンスを示してほしいところでありますが、くれぐれも もうこれ以上、オリンピックの影響で感染拡大が広がることにならないことを念じるばかりであります。

 


東京五輪2020〝要人発言〟の違和感

2021-07-23 | 日記

まさに〝混迷五輪〟ともいうべき状況に至ってしまった「東京五輪2020」は、それでも日程に従い ソフトボールやサッカーなどの競技が「プレ開始」され、23日には開会式が行なわれることになっています。

そんな中、国の中枢である立場の者の発言が「現実が見えてなさ過ぎる」と物議を醸していることが報じられています。

 

新型コロナウィルス禍のな最中(さなか)、あたかも五輪日程を追うように 主開催地である東京都内での新型コロナウイルス陽性感染者が右肩上がりに増加しており 憂慮の念を共有する事態となっています。

 

 

 

 

7月中旬に 第4波のリバウンドより早いペースで1,000人超えを記録して以来、ほぼ毎日千人の大台を上回る陽性感染者の発生が報じられています。

直近では22日に1,979人を記録…都内感染者は 1週間前より671人増え、前週の同じ曜日に比べて増えたのは33日連続となったとのことです(前週比155.7%)。

都内の累計の患者数は19万人をゆうに超え、このうち現在入院している重症患者は65人となったとのこと(その内訳も、従前の高年齢者だけでなく いわゆる現役世代が増えていることも併せ伝えられています)。

 

そんな中、21日に行なわれた会見で菅首相は「国民の皆さんには自宅でテレビなどで声援を送っていただきたい。テレワークや交通量の抑制にも協力をいただきたい」と五輪への協力を要請したとのこと。

・・・と ここまではよかったのですが、その舌の根も乾かぬうちに こうも続けたとのことです。

「パラリンピックまでに感染状況が変わったら、ぜひ有観客の中で開催したいと思っている。」と。

 

 

 

 

さらには、丸川珠代五輪担当相についても(閣議後の)会見で「(東京パラリンピックについて)「状況が許せばぜひ観客を入れて行いたい。学校観戦をはじめ子どもたちの観戦が可能になるような環境をつくりたい。」と語ったことが報じられました。

 

これらを耳にした私は、その場で一瞬ことばを失い 直後に大きな違和感を禁じ得ませんでした。

この楽観論…コロナ禍の現実とあまりに乖離したメディア発言(発信)は、一体どのような根拠で行なわれる(発せられる)のでありましょうか。

コロナ禍の中、それでも開催される「東京五輪2020」は、感染拡大の抑制とアスリートの夢舞台の実現という いわば相矛盾した中で行なわれようとしています。

そして そのギリギリの選択が「無観客開催」ではなかったか。

しかし 現実には都内の感染者は増加の一途を辿り、医療現場は五度(ごたび)の危機的状況に陥ろうとしています。

そのような状況下、国(政府)は 五輪に「かまけて」いるだけでは無く、都内の感染拡大防止に全力を挙げ、都内の医療現場の支援にも全力を挙げるべきではないか。

しかし 現状の対応…国等は 飲食店等を標的とし、中途半端な規制をかけ 後は〝呼びかけ〟に終始するのみ。

あげく飛び出したのが「パラリンピックは有観客で。」とのKY発言…これを聞いて呆れたのは 私だけでありましょうか。

さらに言えば〝子どもたちの観戦〟を持ち出した五輪担当相発言…一見〝美談〟に映るこの発言も、こと ここに至れば「子供をダシに 支持(率)回復を画策しているのでは…」との穿(うが)った意見もSNS上に聞かれるほどです。

 

一方で私は かかるKY発言に対し、コロナの感染リスクの面で大きな違和感を覚えたものでした。

ご案内のとおり パラリンピックは「身体障がい者のスポーツの祭典」であります。

そこに出場するパラリンピアンは、身体の障がい以外は いわゆる健常者と同列であるものの、一度(ひとたび)コロナに感染すれば さまざまな面で社会生活に大きな支障がでることでありましょう。

また 五輪担当相のいう「子供の観戦」については、コロナ禍は児童への感染リスク(重症化率)は低いとはいうものの、児童は 今回のワクチン接種の対象外(12才以下)であり、社会全体においては感染リスクの最前線にいると言えるのではないか、と。

これから行なわれる東京パラリンピックは、そのような「リスク」を包含する方々の参加が見込まれるものであり、そこには オリンピック以上の感染予防への取り組みが求められているのではないでしょうか。

 

しかしながら、この度の〝要人発言〟は、それを度外視した楽観論。

あたかも 戦場で弱者を火線に晒(さら)しても、対面を保とうとの〝大本営発表〟に近いものがあるのではないかと思わされたところです。

そして これらの発言は、総理が いわばオウム返しで言い続けている「安心安全な大会を成功させ、未来を生きる子どもたちに夢と希望を与える歴史に残る大会を実現したい。」と大きく乖離(かいり)していると言わざるを得ないのです。

 

今、残念ながら 都内は人流(じんりゅう)に溢れています。

これは何故か。

幾度にも亘る『緊急事態宣言』に 都民が辟易(へきえき)していることに併せ、もはや人々が政治を信頼できなくなってきていることの証左ではないかとも思わされるのです。

政治…というより 人間関係は「信頼」の下に成り立っていると思います。

「多少の無理はあっても、アイツが言うなら そしてそういう理由であれば、ここは一肌脱いでやるか。」というやり取りが 社会での良好な関係を築き、互いに高め合う環境が構築されてゆくものでしょう。

そして その心理(心根)こそが、日本人の持つ寛容・受容の精神ではなかったか。

 

しかし 残念ながら今、日本は真逆の方向に進もうとしているのではないか。

アスリートによる〝純粋ドラマ〟が演じられようとする一方、自分たちの都合だけで描いたシナリオに基づく〝悲喜劇〟が、同じ舞台で行なわれようとしている感しきりであります。

 

 


長野市域で新たに3件のコロナ陽性感染者の発生が報告/コロナ⇔熱中症への注意喚起

2021-07-22 | 日記

7月21日、長野市域で新たに3件(市1145~1147例目)の新型コロナウィルス陽性感染者の発生が報告されました。

 

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

・市(1145例目)/60歳男性(軽症)

  時 系 列  7月19日/発熱・倦怠感⇒20日/検査⇒入院調整中

  感染経路   市1140例目の同居者

  濃厚接触者 同居者2名

 

・市(1146例目)/10歳未満男児(軽症)

  時 系 列  7月18日/発熱⇒19日/検査⇒20日/入院調整中

  感染経路   県外陽性者の濃厚接触者

  濃厚接触者 同居者2名

 

・市(1147例目)/50歳代女性(軽症)

  時 系 列  7月17日/発熱・咳など⇒19日/検査⇒20日/入院調整中

  感染経路   県5070例目の濃厚接触者

  濃厚接触者 同居者2名 同居以外の1名

 

 

 

 

列島は 梅雨明けを待っていたかのように猛暑日が続くこととなり、ここ長野市も「内陸性気候」の影響を受けるせいか 全国屈指の〝暑いまち〟となっています。

 

 

 

そんな状況下、私たちは 再び「コロナ対策⇔熱中症対策」…今の時流でいえば〝二刀流〟での健康被害防止に努めなければならない季節を迎えることとなりました。

コロナ禍から約2年…昨年も〝マスクの夏〟を経験したところですが、ひょっとしたら今年の夏は 昨年以上に厳しい暑さとなるのでは…と思わされるような暑さを実感する者の一人です。

 

この〝コロナ禍での夏〟で難儀とされるのが「コロナ感染症と熱中症の紛(まぎ)らわしさ」であることは ご案内のとおりであります。

 

(2020年の記事)

 

 

 

コロナ感染症も熱中症も 同じような「熱感」の症状が顕著で、当の本人はもとより 消防や医療関係者においても、その判断を下しにく状況となるもの…例えば救急搬送ひとつ取っても対応が大きく異なることになるのは難儀このうえないところでありましょう。

そのうえで私たちは、コロナ対策の基本行動を順守すると同時に 熱中症対策も怠りなく行なうべきことを互いに心掛けたいところです。

 

特に高年齢者については、長い人生の中での生活習慣などにより 昨今の〝高気温の夏〟に対応し切れない面もあり、注意が必要と思います。

実はウチも、こないだ実家に立ち寄ったら 30℃をゆうに超える室内で、オフクロがフウフウ言いながらウチワを扇(あお)いでおり、慌ててクーラーを作動させて難を逃れたことがあったのです。

オフクロは「クーラーは身体に良くないし電気代がかかる。」と真顔で話していたのですが、それを聞いて「これって 高年齢者が〝宅内熱中症〟に陥る典型的なパターンじゃん…」と実感したものでした。

いざクーラーを入れると、さすがのオフクロも その快適さを実感したようなので、せめて日中の(高温の)ピーク時間帯くらいはクーラー使ってよと懇願?し、どうにか納得してもらったところです。

 

〝コロナ禍の夏〟においては、マスク装着により体内に熱の籠(こも)る状態や、やはりマスク装着に伴い 喉の渇きを感じずに水分不足に陥るなどの弊害が取り沙汰されていますが、いずれにしても ときに相矛盾する〝真夏の自己防衛〟について、一人ひとりが改めて注意喚起に努めるべきことを実感させられるところです。

 

 


コロナウィルスワクチン接種のゴタゴタ劇 & 東京五輪の「辞任」を巡るゴタゴタ劇

2021-07-21 | 日記

過般 電話で、知的障がい者支援団体の関係者の方(Aさん)と話す機会があり、その中で 昨今の「ゴタゴタ劇」について言(ご)ちることとなりました。

 

先ずは 新型コロナウィルスのワクチン接種(事業)について。

この事業については、既に65才以上の高年齢者への接種が進められているのに続き 現在は64才以下(40才まで)の方々への接種券の配布(郵送)が行なわれており、いわゆる〝手続き上〟では 接種計画に基づき順次に亘り接種が進められることになっています。

 

(資料/長野市の接種券)

 

 

 

ところが ここへきて、肝心のワクチン自体の供給が減らされる事態となり、それまで「早く早く!」と急(せ)かされていた接種主体の市区町村は、いわばアクセル全開状態の中 突如急ブレーキを踏まれた(踏まされた)格好になり、半ば困惑のうちに接種事業を継続せざるを得ない状況となっています。

 

で…そのシワ寄せは 関係方面にも及ぶこととなり、かかる障がい者関係団体にも及ぶこととなっているのです。

このこと(障がい者支援団体関係者への優先接種)については、私の立場でも 万一の際の感染リスクを考えれば(優先接種を)推奨すべきとの考えから 関係機関(保健所)に対し具申していたところであり、それらを総じて 市(保健所)においては、消防士等の社会安全を守る立場の者と併せて 保育士や高齢者介護施設職員、そして障がい者支援団体関係者のような「社会的弱者」の支援にあたる職域者に対しての優先接種を前向きに検討することで推移していることを聞き及んでいました。

ところが その計画は、あくまでワクチンが順調に供給されることを前提に立てられたものであり、前述のように〝急ブレーキ〟が踏まれた今は 計画はできても〝モノ(ワクチン)〟が間に合わず 如何ともし難い状況に陥ってしまっているとのことであります。

この状況の下では、かえって 各市民に配られた「接種券」を元に個人の資格で個別接種か集団接種に臨んでもらった方が(接種が)早いかもしれないとのこと…市(保健所)自体も「今後の推移はワクチン供給次第」と、何とも歯切れの悪い回答に終始していました。

 

このことについてAさんは「長野市が障がい者支援団体関係者への優先接種を計画してくれていること自体は評価するけれど、それを当てにしていた施設においては、(ワクチン供給の目減りによって)「いつまでに接種完了」との目処(めど)が立たなくなり、その間 相変わらず感染のリスク(重症化や集団的感染)を背負ったまま業務に臨まなければならず憂慮に堪えない。」と吐露しておられました。

私としても、障がい者支援団体(施設)で 一度(ひとたび)感染が広がるようなことになれば その後の対応が如何に難儀なものかを推察する中、引き続き保健所等への(優先接種の)打診と、必要に応じて調整役を担うことを申し上げたところです。

 

 

 

 

 

また 東京五輪2020の開会を目前に控えた中、開会式の楽曲(作曲)を担当した氏が 過去の雑誌インタビューで、かなり悪質な「同級生(障がい者)いじめ」をしたことを吐露したことが改めて問題視され、最終的に五輪開会式の楽曲メンバーを辞任することになったことについても話しが及びました。

 

 

 

 

このことについてAさんは「辞任は当然」としたうえで「五輪大会は「平和の祭典」であると同時に「世界(人)の〝平等の祭典〟」でもあると思う。特に最近は「パラリンピック」や「スペシャルオリンピックス」の位置づけも高まってきているし。」

「そこで最も大切なのは「理念」じゃないか。」

「大会(競技)を通じて、結果(順位)を得ることはもちろん大切だけど、そればかりを追って 肝心の「理念」が置き去りにされたら、五輪そのものの価値は半減してしまう。」

「ところが、今回の開会式の楽曲の作者を巡る辞任劇は、まさに「結果」を求めることだけ(曲が良ければそれでイイ)に腐心する余り その(楽曲の)制作者の「理念」にまで心を配ることを疎(おろそ)かにした…要は、五輪の理念を理解しない者「人と人の平等」という観点を蔑(ないがし)ろにした蛮行(障がい者いじめ)をしたものを採用し、その(いじめの)事実が判ったにも関わらず慰留し 結局世論に負けて辞任を認める「後手対応」に失した事(こと)の顛末が、いみじくも今回の組織委の「体質」を表しているんじゃないか。」

「今回のことは 本人もお粗末だけど、主催者でありながら「五輪の理念」を蔑(ないがし)ろにしたJOCや組織委員会がイチバン〝ご粗末〟だったんじゃないか。」と断罪されていました。

 

そのうえでAさんは、やや違う切り口で一言。

「五輪大会には、おそらく多額の税金が投入されているでしょ。今回「無観客」になったことで、おそらく採算は大赤字だと思う。」

「今回の五輪大会は、コロナ禍の中での強行開催で 賛否が渦巻いているけど、私が私の立場で懸念するのは、このこと(五輪開催)で この後の行財政運営に悪影響が及び、結果 五輪後の行財政運営において、障がい者福祉施策など「社会的弱者」への支援策の(予算枠が)削られるようなことになりはしないか、ということ。」

「もし そんなことになれば「いったい何のための五輪大会だったんだ」ということになるよね。」

「いつでも後回しにされるのは、ウチらのような弱者なんだから。」と。

 

 

さまざまな価値観の下で開催されることとなった「東京五輪2020」しかしながら、そのツケを「その後」に回すようなことになってはならない。

その点で一致した 電話での時間でした。

 

 

 

※余談

Aさんとの話しの中で「学校(児童生徒)への〝飲み物の通達〟」も話しの中に。

報道によると、地元の小中学生限定でサッカーを観戦する学校で 会場に持ち込む「飲み物」について「(持ち込むなら)コカ・コーラ社の飲料でお願いします。」との〝通達〟が発せられ、大きな物議を招くこととなりました。

 

 

 

 

要するに「コカ・コーラ社」は 東京五輪2020のメインスポンサーなので、観戦者は それを〝忖度(そんたく)〟してうえで行動せよ、とのことのようですが、それを学校を通じて言う(言わせる)か?と Aさんは怒り心頭でありました。

「一事が万事。この組織委員会が、どっちの方を向いて運営しているかがヨ~ク判った事案だった。」と、憤りも冷めやらぬ声でありました。

 


長野市域で新たに3件の新型コロナウィルス陽性感染者の発生が報告

2021-07-20 | 日記

7月19日、長野市域で新たに3件(市1142~1144例目)の新型コロナウィルス陽性感染者の発生が報告されました。

 

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

・市(1142例目)/20歳女性(軽症)

  時 系 列  7月17日/発熱・咳など⇒検査⇒18日⇒宿泊療養施設

  感染経路   市1140例目の接触者

  濃厚接触者 同居者2名 同居以外の2名

 

・市(1143例目)/40歳女性(軽症)

  時 系 列  7月14日/発熱・頭痛など⇒17日/検査⇒18日⇒入院調整中

  感染経路   県外陽性者の濃厚接触者

  濃厚接触者 同居者3名

 

・市(1144例目)/10歳女性(軽症)

  時 系 列  7月15日/発熱⇒17日/検査⇒18日⇒入院調整中

  感染経路   県外陽性者の濃厚接触者

  濃厚接触者 同居者3名

 

 

ここのところ、数は僅かなれどコンスタントに発生が報告されている 長野市域内のコロナ陽性感染者は、その特徴が「県外由来」であることは既にご案内のとおりです。

これは いうまでも無く、県都を越えた移動の〝産物〟であり、私たちは改めて 県外への移動の際(または県都を越えて移動した人に対し)さらなる注意喚起をしなければならないということでありましょう。

そんな状況(県外由来の感染拡大)は、これから夏休みや お盆等の帰省シーズンを迎えるにあたり、特に注意しなければならないところです。

とは言っても 何か特別な対策を講じるということでは無く、マスクや消毒などの基本的行動を予断なく行なうことで 感染は(相当の部分で)防げるということですので、強いていえば「(感染予防の)意識」をシッカリもって社会活動に臨むことが肝要であると 改めて思うところです。

 

 

 

 

 

一方、開幕を目前に控えた「東京五輪2020」においては、選手村や選手の間で感染の報が相次ぎ、いち国民として憂慮の念を強めるところです。

ここへきて「国内外の五輪関係者が感染」とか「選手村から感染者が発生」の報道がされ、

 

 

 

試合を目前居に控えた中、同じチームから複数の感染者が発生したことも報じられるに至っています。

しかも このチームは、緒戦を日本代表と当たることになっていることや、競技の性格上、試合中の濃厚接触も避けられないことから その中(試合中)の感染も憂慮され…こと ここに至っての不測の事態に、果たして適切な調整が成し得るのか、重ねて憂慮の念に堪えないところであります。

 

 

 

 

今回の「東京五輪2020」においては、最近の 大会期間中での感染症予防対策として推奨されている「バブル方式」が採用され、(感染拡大予防に)万全を期するとされていますが、ここのところの五輪関係者の感染状況をみると、その「バブル」にも穴が開いているのではないかと思わざるを得ないところです。

 

 

 

 

大会の開会を直前に控え、迷走の域に入った「東京五輪2020」…これからも更なる不測の事態が起こることになるのか、予断を許さないところでありますが、いずれにしても 選手はもとより、大会に無関係な国民に至るまでも 五輪絡みの健康被害だけは最小限に止(とど)ますことを念じて止まないところであります。

 


猛暑の日々/川中島小学校「陣屋門」の〝里帰り事業〟

2021-07-19 | 日記

暑い。

梅雨明けと同時に、ここ長野市も うだるような暑さが到来するに至っています。

空はどこまでも青く…というと聞こえはイイのですが、同じ青でも〝青天井〟という言葉があてはまるように、温度計の表示もグングン上がっているようです。

 

 

 

 

週末には、市内中御所にある気温表示が この夏最高の36℃を示し、それを見て このエリアの暑さを再認識させられ、グッタリ感が増したところでした。

 

 

 

 

そんな 暑さにグッタリの大人を尻目に、子供たちは大はしゃぎ。

場所は 新装なった城山公園。

同じくリニューアルオープンした長野県立美術館に隣接、公園の中心にある噴水が 全く新しい形で〝市民サービス〟を提供していました。

 

 

 

 

今までは〝見るだけ〟であった公園の噴水が 「親水型」に造り直され、こんな暑い日には 誰もが(噴水の)中に入って涼(りょう)を取ることができるようになっているのです。

 

 

 

 

子供たちにとってみれば、この暑さを〝逆手〟に取っての親水浴は、何とも気持ちのイイもの…何というか、規模の大きい行水といったところでしょうか。

 

 

 

 

このときばかりは、無邪気に噴水に飛び込む童子らがうらやましく映ったものでした。

 

これからが夏本番。これほどの暑さが どれほどの期間続くのでしょうか。

コロナ禍に伴う健康被害に加えて、熱中症対策も怠りなくしなければ。

あっちでもこっちでっも「自己防衛」が求められる時節の到来であります。

 

 

 

 

 

◇長野市立川中島小学校(旧校名:日新館)の「陣屋門」の〝里帰り〟を

週末の7月17日(土)、私の暮らす川中島町の公民館本館において「川中島小学校150余年の歴史を探る」の標題で講演会が行なわれ、設営のお手伝いと併せて聴講させていただきました。

 

 

 

 

この講演会は「日新学校校門を復元する会」の主催で行なわれたものです。

 

(日新学校校門を復元する会の啓発チラシ)

 

 

 

川中島町内にある 開校150年の日本で二番目の歴史と伝統を有する「長野市立川中島小学校」は、明治2年の頃に当時の新政府による「府県施政順序/学校を有すること」の施行に基づき「日新館」として開校(後に「今里郷校」と改称)されたのですが、その際に 旧幕府大名であった松平忠厚氏が 自らが所有していた「陣屋門」等を日新館に寄贈したそうです。

 

 

 

 

その後 さまざまな経緯を経て、日新館の校門(陣屋門)は 現在の千曲市の個人の手に渡ったものの、その家が取り壊されることになりそうだということから、歴史的資料ともいうべき「陣屋門」の解体を惜しむ関係者が一体となり「そもそも日新館(川中島小学校)に設置されていた「陣屋門」なのだから、この際 元の場所(川中島小学校)に〝里帰り〟させよう」という機運を醸成、そのため 川中島小学校の卒業生を中心とした「復元する会」を設置し、復元や再移設のための資金繰りをはじめとする事業を展開しているものです。

 

 

 

 

この日は、かかる〝陣屋門の里帰り事業〟の理解と造詣を深めることを目的とし、長野市教育に詳しい 長野市公文書館指導主事の西澤康彦先生を講師に招き、幕末から明治にかけて変遷を遂げた川中島地域の歴史や、それに伴う教育(学校)の歴史などについて ときにユーモアを交えてご講演いただきました。

 

 

 

 

聴衆の中にはメモを執りながら聴く熱心な方も居られ、講演を通じて 地域に身近にある小学校が、長野市教育のみならず わが国の教育史においても「ルーツ」ともいうべき意義(歴史)を有していることが再認識されていました。

 

 

 

 

 

「日新学校校門を復元する会」におかれては「この移設が実現すれば、川中島小学校は 明治2年に新政府が造らしめた当時の学校の「門」を有する唯一の学校となり、長野市・長野市教育にとっても唯一無二の貴重な存在となります。」とし、広く まさに門戸を開いて協力の呼びかけを行なうと同時に、門の復元と川中島小学校への移設実現の暁には、門自体を長野市(教育委員会)に寄贈し、小学校児童の教材として活用してほしいとの〝願い〟を込めて 募金などの活動展開を行なっています。

 

地域の先人たちが遺した史跡が、今を生きる人達の手で里帰りを果たし、それを間近に見る「これからの者たち」が〝現存する歴史的教材〟として自分たちの通う学校や地域の歴史を学び直す…まさに〝循環型教育〟の好事例として、私自身 この事業の成功を願うものであります。

 


7月16日~18日、長野市域で新たに5件の新型コロナウィルス陽性感染者が発生

2021-07-18 | 日記

7月16日~18日、長野市域で新たに5件(市1137~1141例目)の新型コロナウィルス陽性感染者の発生が報告されました。

 

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

7月16日(金)

・市(1137例目)/40歳男性(軽症)

  時 系 列  7月12日/発熱・倦怠感⇒14日/検査⇒宿泊療養施設

  感染経路   不明

  濃厚接触者 同居者2名 同居以外の1名

 

・市(1138例目)/40歳女性(軽症)

  時 系 列  7月14日/咽頭痛⇒15日/検査⇒入院調整中

  感染経路   市1137例目の同居者

  濃厚接触者 同居者2名 同居以外の1名

 

7月17日(土)

・市(1139例目)/30歳男性(無症状病原体保有者)

  時 系 列  7月14日/検査⇒15日/入院調整中

  感染経路   県外陽性者の接触者

  濃厚接触者 調査中

 

7月18日(日)

・市(1140例目)/20歳男性(軽症)

  時 系 列  7月14日/頭痛⇒16日/検査⇒17日/入院調整中

  感染経路   不明

  濃厚接触者 同居者3名

 

・市(1141例目)/30歳男性(軽症)

  時 系 列  7月16日/熱感⇒17日/検査⇒入院調整中

  感染経路   県外との往来歴アリ

  濃厚接触者 同居者1名

 

 

 

◇長野県が県内市町村のワクチン供給量を調整することに

長野県は、国からの新型コロナウイルスワクチンの供給ペースが落ちている現状に対応し 県内の市町村で行なうワクチン接種について(接種が)大きく遅れる自治体が出ないよう、県が供給量を調整する方針を明らかにしたことが報じられました。

併せて県は、9月末までに希望する県民の6割に接種し終える見通しも示し、今後とも市町村と達成を目指すことを決めたとのことです。

 

 

 

 

国から2週間ごとに供給される県内市町村向けの米ファイザー社製ワクチンは、約30万~36万回分だった5・6月に比べ 現在は3分の2程度に減ってきているとのこと。県は国の発表を基に 今後のワクチン供給量を試算、それによると 7月後半以降は5~6割・10月~11月は4分の1程度に落ち込むとのとのことです。

それでも 9月末までに12歳以上の約6割に接種でき、今後 職場接種なども含めると、11月末に県民の8~9割程度に接種でき 希望者分はほぼ完了するとみているそうです。

長野県ワクチン接種体制整備室は、ワクチン接種の進み具合が市町村間で大きく異なると 住民の不安につながると懸念されるとしたうえで、県内10広域圏単位でワクチンが充足しつつある市町村の配分量の一部を 不足する市町村に振り分けるよう県が調整に乗り出します。

また 県は、意見交換会の場で 高齢者や基礎疾患がある人・高齢者および障害者施設職員に次いで優先する「早期接種」について、県と市町村の役割分担も提案し合意したとのこと。

県は高校教職員や自衛官・交通事業者らを県内4会場に設ける団体接種で担い、市町村は小中学校教職員や保育施設の職員・小売業の従事者らの接種を担います。飲食業や宿泊業・理美容業の従事者は、県と市町村が共に受け入れを検討するとのことです。

 

職務において 感染リスクの高い職種や、職責において感染が許されない立場の方々への優先接種は、単にその方々を守るだけではなく ひいては社会全体を守ることにつながることから、県と市町村の役割分担によりスムーズなワクチン接種が推進されることは望ましいものと申せます。

私の立場においても これら関係機関の情報を適切にリサーチし、例えば 既に要望を受けている障がい者支援施設関係者へのワクチン接種等、保健所とも照会・連携しながら取り組んでまいりたいと思います。