2/28 Fri.
開会中の「令和2年3月長野市議会定例会」において、本会議での個人質問の機会を与えられることから、質問内容を案文しました。
私は現在「無所属」でいることから、今議会で 与えられた時間(片道=私自身の発言時間)は10分間になっています。
議会において、無所属での活動は〝自由度〟が高く「身軽」ではあるのですが、最大のデメリットは〝議会での発言の「持ち時間」が少ない〟ことです。たった10分で何を話すんだ?というところですが〝選択と集中〟の中で言うべきこと言う、に努めてまいります。
今回の発言内容は次のとおりです。
1,東日本台風からの復興に向けた「塩崎堤防」の強靭化について
さきの東日本台風に伴う千曲川の氾濫被害の中で、長野市域の最上流にある 塩崎地点の危険度の高さが再認識されていることに鑑み、塩崎地点の堤防整備について質すことにいたしました。
千曲川の塩崎地点については、既に問題視されているとおり 同地点が川の最大のカーブ地点となっており、あそこがもし破堤すれば、さきの長沼地区の浸水被害を大きく上回る被害が発生することが容易に想像されています。そこで私は、この最大の危険ポイントの整備を 犀南地区全体を守るための最重要課題と捉え、その対策を国に対し強く求めてゆくべきことを訴えます。
長野市が「塩崎地点」の危険度について、国・県・市でどのように認識が共有され、そのうえで本市はどのような危険認識を持っているかを質し、そのうえで、塩崎地点の堤防が破堤したときの最悪のケースを想定したうえで、現在開始された「穂保地区」の堤防築堤と同等の堤防強靭化を 塩崎地点の堤防にも施してゆくべきと訴えます。それに並行して、本格的な河道掘削や遊水池の確保により河川の流水安定化と越水予防対策を早期に図るべきと考え、現状と対策を質してまいります。
さきの東日本台風では、塩崎地区を中心とした多くの住民が越水の被害を受けました。そのうえで被災地区の方々は、穂保の決壊被害を「明日は我が身」と捉え、ひとつの恐怖心を抱えながら生活しておられます。さらに、一見すると本流から遠く離れている川中島地区の方々でさえ、あそこがもし決壊すれば犀南エリア全体が水に浸かってしまうと強く心配しておられます。
それらを踏まえ、市は、市民に最も身近な自治体として、国に対し いわゆる「塩崎堤防」の強靭化をさらに強く求めてゆくべきと述べてまいります。
2,都市計画道路川中島幹線の北部延伸に取り組む住民への対応について
次に、都市計画道路川中島幹線の北部延伸について質してまいります。
この課題については、はかどらない事業の推進を促すため、平成27年以来、川中島地区住自協から、民間活力導入による 公金に頼らない面的整備を伴う道路整備という新たな形の提案が重ねられていることから、これらの経緯を基に、順次発言を重ねてまいります。
先ず、これまでの 住自協を中心にした「民間力を活かしたうえでの公共事業の推進」という 全く新たな手法に対する評価を聞き、そのうえで、土地利用にありがちな「土地区画整理事業」による土地の面的整備に対する市の考え方を質します。
そのうえで、現在 川中島住自協は、地権者をはじめ多くの住民の意向を反映しながら「地区計画」の策定を踏まえた 住民合意に基づく計画を進めるべく「意見交換会」を緒に就けていることを伝えながら、過去に成果を収めた、税金に頼らない 民間力による道路整備の手法(白金団地方式)に倣った「新たなまちづくり」に対してどのように支援してゆくか質してまいります。
川中島住自協においては、今後 客観性を担保したアドバイザーを招聘するなどして、具体性をもった「ワークショップ」などを積極的に行なってゆくことになっており、市に対し 積極的な支援を求めてまいります。
その他、もし「残余の時間」が生じた際には、次の内容について触れることしております。実際に発言することは難しいとは思いますが、発言できなかった答弁(書)については、別の場面で活用させていただくつもりでおります。
①「長野市復興計画」が 内外に示すものについて
今回策定された復興計画ついては、限られた時間の中、議会の意見を反映させるなどして、よくぞここまで仕上げたものと、その努力を高く評価したうえで、この復興計画は「長野モデル」として全国から注目され参考にされることであろうことから、この計画を一読すれば、被害の状況から本市の復興に賭ける「思い」までも一目瞭然となるものになるよう整備されることが求められることを想定しつつ、本 復興計画を、本市として今後どのように活かしてゆくか、その姿勢について質します。
②「長野市版気候非常事態宣言」の発布の意向はないか。
昨今の自然災害の抜本的課題に「地球温暖化」が挙げられる中、自治体の中には「気候非常事態宣言」を行なうところもあります。既に 県において同宣言が行なわれていますが、未曽有の災害を受けた本市においては独自に宣言を行ない、率先して温暖化対策に臨むことが重要と考え、所見を質してゆきます。
③「厚生労働大臣杯 全国マレットゴルフ大会」への支援について
来る5月23~24日、犀川の畔(ほとり)の「(愛称)アカシアの杜 マレットゴルフ場」において、「厚生労働大臣杯 全国マレットゴルフ大会」が開催されます。マレットゴルフは、健康長寿延伸に最適な軽スポーツとして、一層の普及が期待されるところでありますが、本市で全国規模の大会が開催されるにあたり、何らかの支援を行なうことを求めながら、大会に向けた市の支援体制について聞いてまいります。
④「小中高校一斉休業」再開の可能性について
新型ウィルス対応の一環として、唐突な形で「小中高校 一斉臨時休業」の措置が取られましたが、これはあくまで 政府からの「要請」であることから、自治体ごとの状況によっては独自判断も可能であります。
本市においては、幸い 今のところ感染者も出ていないことから、経過を見たうえで「授業再開」も念頭に置くべきと考えます。年度の総仕上げの大切な時期を 突然断ち切られることになった児童生徒の無念の心情にも鑑み、本市においては新型ウィルスの影響が無いことが確認された時点で 事業を再開するような柔軟体制が取れるよう計らうことを切に願いながら、今後の見通しを聞いてまいります。
市域内には さまざまな課題が内在していることを痛感しているところでありますが、今議会においては、取りも敢えず、上記の課題について発言してまいります。
他にも、委員会審査などを通じて、諸課題に臨むことになっております。