倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

3月市議会 個人質問内容

2020-02-29 | 日記

2/28 Fri.

開会中の「令和2年3月長野市議会定例会」において、本会議での個人質問の機会を与えられることから、質問内容を案文しました。

 

私は現在「無所属」でいることから、今議会で 与えられた時間(片道=私自身の発言時間)は10分間になっています。

議会において、無所属での活動は〝自由度〟が高く「身軽」ではあるのですが、最大のデメリットは〝議会での発言の「持ち時間」が少ない〟ことです。たった10分で何を話すんだ?というところですが〝選択と集中〟の中で言うべきこと言う、に努めてまいります。

今回の発言内容は次のとおりです。

1,東日本台風からの復興に向けた「塩崎堤防」の強靭化について

 さきの東日本台風に伴う千曲川の氾濫被害の中で、長野市域の最上流にある 塩崎地点の危険度の高さが再認識されていることに鑑み、塩崎地点の堤防整備について質すことにいたしました。

千曲川の塩崎地点については、既に問題視されているとおり 同地点が川の最大のカーブ地点となっており、あそこがもし破堤すれば、さきの長沼地区の浸水被害を大きく上回る被害が発生することが容易に想像されています。そこで私は、この最大の危険ポイントの整備を 犀南地区全体を守るための最重要課題と捉え、その対策を国に対し強く求めてゆくべきことを訴えます。

                       


長野市が「塩崎地点」の危険度について、国・県・市でどのように認識が共有され、そのうえで本市はどのような危険認識を持っているかを質し、そのうえで、塩崎地点の堤防が破堤したときの最悪のケースを想定したうえで、現在開始された「穂保地区」の堤防築堤と同等の堤防強靭化を 塩崎地点の堤防にも施してゆくべきと訴えます。それに並行して、本格的な河道掘削や遊水池の確保により河川の流水安定化と越水予防対策を早期に図るべきと考え、現状と対策を質してまいります。

さきの東日本台風では、塩崎地区を中心とした多くの住民が越水の被害を受けました。そのうえで被災地区の方々は、穂保の決壊被害を「明日は我が身」と捉え、ひとつの恐怖心を抱えながら生活しておられます。さらに、一見すると本流から遠く離れている川中島地区の方々でさえ、あそこがもし決壊すれば犀南エリア全体が水に浸かってしまうと強く心配しておられます。

 

それらを踏まえ、市は、市民に最も身近な自治体として、国に対し いわゆる「塩崎堤防」の強靭化をさらに強く求めてゆくべきと述べてまいります。

 

2,都市計画道路川中島幹線の北部延伸に取り組む住民への対応について

 次に、都市計画道路川中島幹線の北部延伸について質してまいります。

この課題については、はかどらない事業の推進を促すため、平成27年以来、川中島地区住自協から、民間活力導入による 公金に頼らない面的整備を伴う道路整備という新たな形の提案が重ねられていることから、これらの経緯を基に、順次発言を重ねてまいります。

 

先ず、これまでの 住自協を中心にした「民間力を活かしたうえでの公共事業の推進」という 全く新たな手法に対する評価を聞き、そのうえで、土地利用にありがちな「土地区画整理事業」による土地の面的整備に対する市の考え方を質します。

そのうえで、現在 川中島住自協は、地権者をはじめ多くの住民の意向を反映しながら「地区計画」の策定を踏まえた 住民合意に基づく計画を進めるべく「意見交換会」を緒に就けていることを伝えながら、過去に成果を収めた、税金に頼らない 民間力による道路整備の手法(白金団地方式)に倣った「新たなまちづくり」に対してどのように支援してゆくか質してまいります。

川中島住自協においては、今後 客観性を担保したアドバイザーを招聘するなどして、具体性をもった「ワークショップ」などを積極的に行なってゆくことになっており、市に対し 積極的な支援を求めてまいります。

 

 

その他、もし「残余の時間」が生じた際には、次の内容について触れることしております。実際に発言することは難しいとは思いますが、発言できなかった答弁(書)については、別の場面で活用させていただくつもりでおります。

①「長野市復興計画」が 内外に示すものについて

 今回策定された復興計画ついては、限られた時間の中、議会の意見を反映させるなどして、よくぞここまで仕上げたものと、その努力を高く評価したうえで、この復興計画は「長野モデル」として全国から注目され参考にされることであろうことから、この計画を一読すれば、被害の状況から本市の復興に賭ける「思い」までも一目瞭然となるものになるよう整備されることが求められることを想定しつつ、本 復興計画を、本市として今後どのように活かしてゆくか、その姿勢について質します。

②「長野市版気候非常事態宣言」の発布の意向はないか。

 昨今の自然災害の抜本的課題に「地球温暖化」が挙げられる中、自治体の中には「気候非常事態宣言」を行なうところもあります。既に 県において同宣言が行なわれていますが、未曽有の災害を受けた本市においては独自に宣言を行ない、率先して温暖化対策に臨むことが重要と考え、所見を質してゆきます。

③「厚生労働大臣杯 全国マレットゴルフ大会」への支援について

 来る5月23~24日、犀川の畔(ほとり)の「(愛称)アカシアの杜 マレットゴルフ場」において、「厚生労働大臣杯 全国マレットゴルフ大会」が開催されます。マレットゴルフは、健康長寿延伸に最適な軽スポーツとして、一層の普及が期待されるところでありますが、本市で全国規模の大会が開催されるにあたり、何らかの支援を行なうことを求めながら、大会に向けた市の支援体制について聞いてまいります。

④「小中高校一斉休業」再開の可能性について

 新型ウィルス対応の一環として、唐突な形で「小中高校 一斉臨時休業」の措置が取られましたが、これはあくまで 政府からの「要請」であることから、自治体ごとの状況によっては独自判断も可能であります。

本市においては、幸い 今のところ感染者も出ていないことから、経過を見たうえで「授業再開」も念頭に置くべきと考えます。年度の総仕上げの大切な時期を 突然断ち切られることになった児童生徒の無念の心情にも鑑み、本市においては新型ウィルスの影響が無いことが確認された時点で 事業を再開するような柔軟体制が取れるよう計らうことを切に願いながら、今後の見通しを聞いてまいります。

 

市域内には さまざまな課題が内在していることを痛感しているところでありますが、今議会においては、取りも敢えず、上記の課題について発言してまいります。

他にも、委員会審査などを通じて、諸課題に臨むことになっております。

 

 


復興元年議会

2020-02-28 | 日記

2/27 Thu.

 

長野市議会 令和2年定例議会が開会し、去年の台風19号(東日本台風)からの復旧・復興に重点を置いた、一般会計の総額で1、745億円余りにのぼる、過去最大の新年度当初予算案など 50本が提出されました。

 

新年度の当初予算案は、東日本台風からの復旧・復興に重点が置かれています。主な事業として 災害廃棄物の処理や公費解体に108億3、000万円余り、被災した農家の支援や農業施設の復旧に83億4、000万円余りなどが盛り込まれています。

提案理由の説明で 加藤市長は「東日本台風の経験を今後の教訓とし、検証内容を踏まえた今後の復旧・復興に必要な経費を予算案として提出しました。被災者の気持ちに寄り添いながら「ОNE NAGANО」で 心を一つにして力強く進んでゆきたい。」旨を述べておられました。

また、感染拡大が続く新型コロナウイルスについては「長野市でいつ感染者が確認されてもおかしくない状況。国や県、医療機関などと連携し感染防止と市民の不安の軽減に努めるとともに、観光など経済に与える影響も的確に把握し対応していく。」と述べました。

 

今年(令和2年)は、さきの東日本台風からの「復興元年」と申せます。台風被害に続いての新型ウィルス問題と、社会情勢は 休まる間もなく非常に厳しい状況となっておりますが、私たちは それらすべての事象を厳然と受け止めながら、然るべき対応に努めてゆかなければなりません。

その「行動原資」となる新年度予算案について、ときに厳しい視線で吟味し、この局面を「ОNE NAGANО」で乗り切ってゆけるよう、私の立場でも議事に臨んでまいりたいと 思いをいたすところです。

 

なお 今議会においても、本会議で質問の機会を与えられることから、(発言時間が限られていることから)課題を絞りながら 論陣を張ってまいる所存です。

 

 

 

この日の夕方、東日本台風による千曲川堤防の決壊で大きな被害を受けた「長沼 津野区」の住民が、国土交通省の職員を呼んで「説明会」を行ないました。

 

 

会は冒頭のみが公開され、住民代表(区長代理)の方が「未だに住民は、破堤原因を含めて 納得し切れていない面もある。今日は そんな、私たちの「生(なま)の声」を聞き取っていただき、今後の復旧対策に反映させていただきたい。」旨を述べられ、国交省の職員からも、それに十分に応えてゆく旨が述べられました。

私の立場でも、被災者の方々に寄り添いながら、より良い形で「復興」が為(な)されるよう、陰に陽に支援してまいりたいと思いをいたしました。

 

 

 

被災地においては、被災ゴミや泥土の除去に続き「公費解体」が開始されました。国の予算が付き、それに合わせて長野市議会も 復興予算を本格化させるなど、復興の狼煙(のろし)がようやく上がり「これから」の感と申せます。

道のりは長くなることは 誰もが覚悟しているところでありますが、私の立場においても 息長く支援してゆくよう、改めて心にいたしたところです。

 

会場となった「津野公民館」は、先日の穂保研修センターと同様、災害の爪痕が残ったままになっています。

 

 

今議会においては「地域公民館建設等事業補助金」の補助割合の引き上げを含む 総額4,200万円の教育委員会予算が計上されており、こちらの公民館も 補助対象になるところです。

 

また、被災した長沼支所については、新年度のできるだけ早い時期に支所業務の再開をめざすことになっています。

 

現在の被災支所の横に「仮設庁舎(支所)」を建設することになっています。

 

「復興元年」の取り組みが、少しづつですが 前へと進んでゆきます。

 

 


唐突感 ~小中学校 一斉休校~

2020-02-28 | 日記

新型コロナウィルス感染症への対応について、列島に衝撃が走りました。

安倍総理が、まさに唐突という形で「全国の全ての小中高校に対し、3月2日から卒業式まで、一斉休校を要請する。」と表明したのです。

これは、一見すると、感染の連鎖を断ち切る〝英断〟にも見えます。

しかし 実際には、その措置は「大雑把(おおざっぱ)」と言わざるを得ません。

年度末を控えた児童生徒。まさに一年間の、とりわけ卒業生においては 学園生活の集大成を迎えようとしているこの時期の〝休校宣言〟は、9回裏まで戦うハズの野球の試合の8回裏あたりで、後半残り時間を残した中でのサッカーの試合 残り10分ほどを残した中で、いきなり「試合終了!」の笛を吹かれたかの唐突感。現場の者は そのままピッチに立ち尽くすしかない といったところでしょう。

既に報道などで伝えられているとおり、自治体・教育現場・家庭、さらには親御さんの勤務先に至るまで、戸惑いと混乱が広がっています。

立ち寄り先で、中3と小1の姉妹の母親(パート勤め)に話しを伺ったところ「長女は「友達との学園生活のフィナーレを、こんな形で強制終了させられるなんてあんまりだ。これから受験を控えた子もいるのに。人生 変えられちゃうよ。いったい大人は ウチらのことをどう考えてるの。それにさ、家に居ろったって、ズーっとおとなしくしていられるハズもないし、だったら 学校に行って衛生指導してもらった方がよっぽど安全だよ。」と泣いて怒っています。それに、親としても 次女(低学年)が家に居るとなると勤めにも行けないけれど、もう3月の勤務シフトが決まっちゃっているので おいそれ休めないし、それに(勤務を)休めば収入は減るし・・・一体どうしたらいいんでしょう。」と、本当に困惑した表情を浮かべておられました。

しかし、これも政府(総理)の苦渋の〝英断〟となれば、各自治体も それに副(そ)った対応をしなければならないのでしょう。

 

と、私も含め 半ば諦(あきら)めていた矢先、28日に行なわれた 衆議院財務金融委員会で 総理の口から「(休校)は あくまで「要請」。基本的な考え方として示したもの。(実際に休むかどうかは)各学校・地域で柔軟にご判断いただきたい。」と答弁したことが伝えられました。明らかなトーンダウンです。

ちょっと総理、それは あまりにも罪作りな言動じゃありませんか。

その〝総理見解〟を言葉に代えれば「私は「休んだら?」とは言ったけれど「休め!」とは言っていない。」ということですよね。

でも ほぼ全ての自治体は、一国の長の発言を真(ま)に受けて、一斉に「休め!」の方向で動き出しています。でも、言い出しっぺ(総理)は「休めとは言っていない。(学校を)休ませるのは、あくまで自治体の判断だ。」との旨の答弁をしている。じゃあ、この顛末の責任は、一体 誰が取るの?あくまで自治体(の教育委員会)?

 

この総理答弁を聞いた瞬間に 私は「桜を観る会」の〝珍答弁〟を思い出しました。

「募っていたけど 募集はしていない。」

同会を含む観光ツアーへの参加を募る文書が地元有権者に送られていた問題で、首相は「私は、幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」と述べたもので、まさに〝言語明瞭、意味 不明瞭〟の最たる答弁でした。

この〝責任逃れ手法〟を、まさか この場面で使うとは。

 

私は、当初の総理の〝言葉の勢い〟からすれば、自治体(長野市)の判断で それ(一斉休校)に抗(あらが)うことは難しいと思いましたが、後のトーンダウンの様子を見れば、自治体の状況に応じて「独自判断」も可能であると見られることから、一旦は休校の〝要請〟に応じたうえで、市内の(感染の)状況・関係者の意見などを踏まえ「授業再開」も念頭に置いて態勢づくりすべきことを 市(教育委員会)に具申してまいりたいと存じます。

 

新型ウィルスは脅威だけれど、児童生徒の人生・教育の権利を安易に曲げてはならない。

日本国憲法 第26条には

1項 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
2項 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。

と記されていることを念頭に 児童生徒の教育の権利(環境)を守るために最大限の努力を行なうべきことは やはり国民の義務である、と考えるのは 私だけではないハズです。

 

 

 


経験値の差か

2020-02-26 | 日記

2/26 Wed.

 

◇長野市も「新型コロナウィルス感染症対策本部」を設置

今や まさに〝神出鬼没〟となった新型コロナウィルス、ついに長野県内で感染者が確認されることになってしまいました。

 

この事態を受け、長野市においても「新型コロナウィルス感染症対策本部」が設置されました。

この中で、今後 多数の人が集まる市の催しについて「開催基準」を設けたとのことです。それによると 催しの開催には、

①開催空間において 近距離で多くの人と接することが避けられること。

②会場入り口で 手洗いや消毒の徹底ができること。

③発熱や咳(せき)などの症状のある人は参加しないことが徹底できること。

④参加者が特定できること などの条件を満たさない場合は、延期または中止とすることが確認されたとのことです。

一方、国においては(誠に中途半端ながら)「大規模イベンを 向こう2週間自粛することを要請する。」との表明があり、また 県においては 松本管内を中心に、卒業式などの規模縮小の動きがあることから、長野市においても 今後然るべき方針が示されることになっております。

折りも折り、時節は 卒業・卒園シーズン、また 例えばスポーツ界においては、シーズン開幕の時期を迎え・・・1月に中国に端を発した新型ウィルス騒動は、ついぞ収束しないまま 春を迎えることになりそうです。

 

長野市域においては、東日本台風に引き続く新型ウィル騒動と、落ち着かない日々が続くこととなっています。

27日から3月定例市議会が始まることから、議事や質問などを通じて これからの市の取り組みを質(ただ)してまいります。

 

 

 

 

◇「経験値の差」か 無事だった〝長電バス〟

市域の北部を移動中、新幹線車両基地上(跨線橋)を通過しました。

東日本台風から時間は経過しましたが、あのとき 不測の浸水被害を受けた車両は、今もまだ ひっそりと駐車されていました。

 

 

 

発災後 矢継ぎ早に届けられる被害状況の報の中で、長沼車両基地で 濁流にどっぷり浸かった新幹線車両の姿に、私も含めて多くの方々が言葉を失ったものでした。

 

まさか こんなことになるなんて。

千曲川からは遠く離れた 車両基地、越水があったとしても、まさか ここまでは水は来ないだろう。しかし、破堤という最悪のシナリオは、同時に 新幹線車両をも水につけるという、やはり最悪のシナリオにつながってしまったのでありました。

 

他方「現場の機転」で 間一髪、難を逃れた事例があったことは〝知る人ぞ知る美談〟でありました。

千曲川の決壊現場から南に数キロの場所にある「長野電鉄バス長野営業所」には、発災時にも 約100台のバスが駐車したままになっていました。

 

 

そんな中、堤防決壊の報を受け 危険を察知した同営業所は、本社と連絡を取りながらバスの移動を即断、運転手をかき集めて、市内外の安全な場所へ全ての車両を移動し、被災車両ゼロに収めたのでした。

これは、危険予測に基づく 即断即決の判断がもたらした好結果であり、JR東日本の無残な被害に完全に対比されるところであります。

 

私は そこに〝過去の経験値〟があるのではなかったかとも思っています。

地元に根ざして事業を行なう長電バスには、このエリアの水害に纏(まつ)わる歴史の周知や、社員の中にも過去の苦い歴史を知る者が居り、それら〝経験値〟が、とっさの行動を促す原資になったのではないか。片やのJR東日本には、そのような経験値や経験者が存在せず、それが 適切な避難行動につながらなかったのではないか と思わされるところです。

(長電バスといえば レッド×アイボリーの車体色ですね) 

 

 

新幹線車両基地に停められたままの車両、見るに 順次 解体されるを待つ状態のようでした。

 

まさか こんなことで〝選手生命〟を終えることになろうとは、各選手(車両)も思いもしなかったことでしょう。

今となっては、せめて この〝苦い経験〟が 次に活かされることを願うばかりです。

 

 


市政向上へのご貢献に感謝

2020-02-26 | 日記

2/25 Wed.

 

◇新型ウィルス、長野県内でも感染者が

長野県が25日「県内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認された」と発表したことが報じられ、「ついに来たか・・・」の感を、多くの県民の方々と共有しました。

知事会見によると、ウィルスの陽性反応が確認されたのは 松本保健所管内(松本市・安曇野市・塩尻市など8市村)に在住する 60歳代の男性(会社役員)とのことで、14~17日に北海道・17~19日に東京都に単身で出張し来長。その後20日に倦怠(けんたい)感を覚えたことから 翌21日に松本保健所管内の医療機関を受診、その後24日から県内の感染症指定医療機関に入院しているそうです。今のところ重症ではなく、会話ができる状態とのこと。

この男性については、県外で感染した可能性が高いものの、出張前に感染した可能性も否定できない とみられています。

県内感染についての長野県からの情報

       ↓

https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/happyou/20200225corona.html

 

 

今や どの地域で発症者が出ても不思議でなくなった新型ウィルス、長野県初の発症とは言っても いたずらに慌てふためくことはないと思います。

問題は「これから」と言えるでしょう。この男性に限らず、万一 罹患者が発生しても、それ以上の「感染の連鎖」とならないよう 間違いのない自衛手段と行政指導を確実に行なうことが肝要です。

現時点での最大の課題は「検査体制が追いついていない」ことであろうことから、例えば(私の立場では)長野市保健所などに、今後 もし長野市で罹患者が出た場合の対応(態勢)について照会してまいりたいと思います。

ただ ひとつ思うのは、この〝見えざる敵〟が、台風被害により被災者住宅団地に暮らす方々には飛び火してくれるなよ、ということです。台風被害から立ち直ろうとしている方々には、これ以上の心労がかからないことを切に願うところです。

ずれにしても、一般の健常者の方々におかれては 健康体の維持が、健康弱者の方々におかれては 不要の外部との接触防止に努めていただくことが肝要か、と。

 

 

 

◇「長野市表彰式」市政発展にご尽力いただいた方々に感謝

この日、市役所講堂で「長野市表彰式」が行なわれ、謝意をもって参列させていただきました。

 

「長野市表彰式」は、長野市政の運営の中で 市が行なう審議会などの委員として 多年に亘って携わっていただいた方々、また消防団員として 多年に亘り精勤された方々、また区長や住自協会長・民生児童委員・保護司として 多年に亘りご尽力いただいた方々、さらに技能を通じて市の産業発展・後継者育成に寄与いただいた方々、さらに市の公益のために多額の寄付をいただいた個人や団体に対し表彰するものです。今年は103の市民・団体に感謝状が贈られました。

昨今の自治体運営においては、行政計画などを審査する「審議会」などに委員として参画いただく市民の方々の存在が非常に重要と申せます。かかる委員さんの意見などが、諸計画に客観性や いわゆる〝市民感覚〟をエキス注入してくれ、行政計画がより修練されたものに仕上がってゆきます。

ところで、陪席する中で 受賞者名簿の中に、私が公私共にたいへんお世話になっているHさんの名前を見つけ、何だか身内が表彰されたような喜びを実感しました。

Hさんは、長年に亘り環境問題に取り組んでこられ、今回も かかる環境パートナーシップ会議の委員としての功績を賞されたことと存じます。

 

自分の身近な方が 公益をもって表彰されることは、私のみならず 地域にとっても名誉なことと申せます。

 

Hさんにおかれては、今後も 高所大所によりご活躍いただくことをご期待すると同時に、私の立場でも 共々に歩んでゆきたい、とりわけ 昨今の自然災害については、環境問題に起因することが明らかになっていることから、そちらの面でも協調してゆきたい。と、心からなる祝意を表しながら 思いをいたしたところでありました。

 

 


信じがたいこと

2020-02-24 | 日記

世界を席巻しつつある「新型コロナウィルス」・・・海外からの〝出入口〟であり、感染はここからしか無いと言われていた 空港や港湾エリアのみならず、今や 渡航歴や(罹患者との)濃厚感染の無い人など、とんでもない場所から発症の報が伝えられるようになり、私たちは〝予測不能〟の中で ウィルスの恐怖に苛(さいな)まれることになってしまいました。

そして 先週末あたりから、当初は罹患(発症)する可能性が低いとされていた「未成年者」もウィルスに感染したというニュースが列島のそこここで報じられることとなり、ついに新型のウィルスは、無垢な子供たちにまで その魔手を伸ばしてきたか・・・と思わされたところです。

そのうえで 私は、学校に通う児童生徒が 新型ウィルスに罹患してしまった際、2つの点に最大限の注意を払うべきと強く認識しました。

一つは、ウィルスの被害拡大の予防です。豪華客船などで〝実証〟されたとおり、限られた空間の中では ウィルスは青天井で感染の連鎖を広げてゆきます。学校や保育所についても然(しか)りでしょう。児童生徒に感染の輪が広がり、それが各家庭に持ち帰られて さらなる感染が広がることの無いよう、早期発見と 感染の拡大予防策に努めることが非常に重要といえることは 論を待たないところです。

そして もう一つ。私が懸念するのが「いじめ」の発生です。前述の「感染拡大防止」のためには、ウィルスに罹(かか)った児童生徒の「登校自粛・自宅療養」が第一義ですが、それは すなわちウィルス罹患者の特定につながります。そして そうなると、非常に残念なことでありますが、おそらく何名かの心無い者たちが「あいつはウィルス罹患者だ。」と後ろ指をさし、仲間の輪から外しにかかったり、遠巻きにして石を投げるかの行為をする。いわば「コロナいじめ」に走るのではないか・・・過去のさまざまな事例からしても、そんな愚行が横行することが懸念されるところです。

そこで、行政サイドとすれば、ウィルス対応は保健福祉部局が中心になって職責を果たすと同時に、教育部局や児童福祉部局においては、児童生徒に対し「いじめ行為」に走らないよう 毅然とした指導を行なうべきと強く認識するところでありました。

 

ところが・・・私自身が 学校などにおける「コロナいじめ」の発生抑止の重要性を認識する最中(さなか)、〝大人社会〟において 信じられない事案が発生したことが報じられ、空いた口がふさがらなくなってしまいました。

被災地などで 災害医療や防災に関わる、医師・看護師・救急隊員らが組織する「日本災害医学会」が、今回の新型コロナウイルスの現場に出向き 率先して医療活動、いわば「究極の医療ボランティア」を行なった医師や看護師らが 活動後に戻った職場内外で 不当な扱いを受けているとして、抗議する声明を出したことが伝えられています。

この学会に所属する医師や看護師らは、災害派遣医療チーム(DMAT)として、中国・武漢から政府のチャーター便で帰国した人や、横浜港でクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客乗員への対応にあたってくださいました。こうした医師らの率先した活動がなければ、より多くの人が重症化して命が失われた可能性があったことでしょう。

ところが、です。学会の理事会が公表した声明によりますと、かかる医療ボランティアを行ない 職場に復帰した医師や看護師が その後「バイ菌」扱いされるなどのいじめ行為に遭ったり、その方々の子どもが通う保育園などから「登園自粛」を求められたり、果ては、職場(勤務する病院等)の上司から、現場で活動したことについて「謝罪を求められるケース」まで報告されているという、全く信じ難い稚拙な行為が横行しているということなのです。学会は「信じがたい不当な扱いで強く抗議するとともに改善を求めたい。」としています。

 

同じ医療関係者として、その前に、同じ人間として これほど情けない行為があったものか。

百歩譲っていえば〝いじめ加害者〟である病院スタッフが、自分の努める施設に 新型ウィルスが持ち込まれては困る、という言い分は判(わか)らんでもないところです。

しかし それ以前に行なうべきは、多くの人々が新型ウィルスで困っている状況を何とかしなければ、と、自らの医療技術を活かして現場に駆けつけ、まさに人命のために挺身した仲間に「よくやってくれた。おつかれさま。」と敬意を表し、慰労の意を表することではないでしょうか。それが「バイ菌」呼ばわりとは・・・何ともはや というところです。

未成年者への罹患の報に触れ、分別の無い子供たちが〝心無い行為〟に走らぬよう留意すべきと思った私は、この、分別あるハズで、しかも高等教育を受け 崇高な医療現場で働く者たちが、子供たち以下の愚行に走っていることに 怒りを通り越して、呆(あき)れ、もっといえば情けなく悲しい思いまでさせられたところでありました。

しかし、これが 娑婆(しゃば)の実態ということでしょうか。

 

今回の「新型コロナウィルス」は、実にさまざまな面に影響を及ぼしながら 収束の兆しを見せないままに推移しています。

身体への影響・政治経済への影響、それに加え、人の心にまで影響を及ぼし続けている。こいつは 非常にやっかいな存在に、今やなっているようです。

 

 

 

 

 

 

 

先週末、長野市内の「エムウェーブ」において〝氷の彫刻展〟が催されました。

 

 

この日は、アイススケートリンクの無料開放日と重なり、多くの市民がスケートを楽しんでいました。

 

新型ウィルスはもとより、さまざまな感染症には「負けない健康な身体づくり」が欠かせません。

一家そろってスケート靴を履き、リンクを回りながら イイ汗をかく姿が見られました。

 

リンクの内側には、美しくライトアップされた作品群が。

 

スケートを楽しんだ後は、みんなで目の保養です。

 

 

「わ、キレイでちゅ!」とはしゃぐ愛児をファインダーに収める 優しいパパの姿も。

 

オリンピック・パラリンピックイヤーの今年、五輪マークを象(かたど)った作品が、ひときわ目を引いていました。

 

 

五輪の施設で元気に時間を過ごす方々の笑顔に触れ、みなさんが健康のうちに春を迎えてほしい、そう願わずにはおれなかった「氷の世界」だったのでした。

 


地区復興に向けて

2020-02-24 | 日記

2/23 Sun.

 

この日、さきの台風19号による千曲川堤防の決壊により 家屋流失や全壊浸水などの甚大な被害を受けた、長沼地区の「穂保区 内町(うちまち)常会(自治会)」の〝語る会〟が行なわれ、つかの間でしたが 傍聴させていただきました。

 

 

今回、全国に地名が知れ渡ることになった「穂保」ですが、その穂保区内においても 実は被害の程度に差異があるのです。堤防決壊の後、濁流は 上流に向かいながら集落に流れ込み、主に「津野区」を巻き込みながら北西方向に溢れてゆきました。そんな中、穂保区においては 区内北部の「内町」は津野区レベルの甚大な被害を受けたものの、穂保区の南エリアは浸水被害のみに止まり・・・同じ穂保区においても すごくやられたエリアと、そうでもないエリアに分かれることとなってしまったのです。

 

このことについては、津野区の住民である 知人のMさんからも指摘がありました。「なあクラちゃん、今回の堤防決壊被害(の報道)は、穂保の地名が 決壊箇所だけにクローズアップされてるけど、最大の被害エリアは、津野区なんだゼ。穂保区は、決壊箇所の下流域だから、浸水被害はあったけれど、泥流の直撃自体は ウチらほどではなかった。でも そんな穂保区でも「内町常会」は、決壊箇所に面していたので、オレら(津野)と同じレベルの被害を受けた。だからクラちゃんも、そこんとこ承知しながら支援してあげてくれよ。」と乞われたところでした。

そのような経緯もあり、私の立場としても「内町常会」を見守ってゆくべき、と思いをいたしたのでした。

 

会場の「穂保研修センター」一見すると〝普通〟の外観でしたが、一歩 中に入ると。

 

内壁は 水害の影響で剥(は)がれ、今もむき出しのままです。

 

 

それでも、階段の踊り場には 他地区の小学生からの お見舞いメッセージが掲示してあり、住民のみなさんを励ましてくれていました。

 

 

 

この日は、内町常会 在籍(47世帯)のうち 約6割の方々が出席されたそうです。ほとんどの方が 仮設住宅など散りぢりの生活を余儀なくされており、おそらく久しぶりに顔を合わせた者同士 旧交を温めておられました。

 

 

会を主催した常会役員のYさんも、冒頭の挨拶で「被災の〝温度差〟」について述べておられました。

同じ穂保区でも、私たち内町の者は とりわけ甚大な被害を受けてしまった。であるからこそ、今後も横のつながりを維持し、たとえ離れて暮らすようになっても 情報を共有し、みんなで一体となって「内町の復興」に臨んでゆきたい。

 

Yさんは、自らも被災者の一人として 被災者意識を共有しながら、今後 みんなが、内町常会~穂保区~長沼区 の一員として暮らしてゆく中で、(津野区同様)最大の被害を被った地区再興をどのように果たしてゆくべきか、思いをあぐねながら、先ずはみなさんに「この際、言いたいことを。」と無作為に発言の機会を提供されます。

 

 

 

沼区においては、N区長会長のリーダーシップにより、先ずは 長沼区として〝全体集会〟を開き、全区民に対して情報発信の場を設けました。

 

 

ただ、その場では 大規模集会ゆえに 情報伝達には限界もあったことから、今後は 地区ごとに集会をもって、全体論をはじめ 地区ごとの課題の洗い出しを行なってゆこうとなっているものです。

とりわけ こちらの「穂保区 内町常会」においては、前述の〝被災格差〟もあることから、より丁寧な対応が求められてていると申せます。

 

Yさんに促され 住民の方々からは、堤防の再構築に伴う不安や、さきの国交省の説明がヨク分からん、との感想や、宅内に流入した土砂の中に 異常なほど砂利があった。これはおかしい、などの 実感の込められた発言などが 私の居た時間内だけでも次々に発せられ、やはり〝地区ごとの話し合いの場〟の大切さが再認識されました。

今後も、みなさんからの多様な意見や疑問をどんどん出していただき、長沼区の復興計画 ひいては長野市復興計画に反映されるよう、私の立場でも支援してゆきたいと思いをいたしたところです。

 

ところで、会場で「クラノさんですね。」と声をかけられて「?」となりました。訊けば、私の住む自治会(川中島町御厨区大沢自治会)の そのまた同じ班のWさんの娘さん(Aさん)が、災害ボランティアのスタッフとして 長沼エリアの復興支援に携わっておられるそうなのです。世の中 狭い。

さらに訊けば、現在、被災した建屋の復旧のアドバイザーとして「建物修復支援ネットワーク」さんと連携して、被災地住宅の復旧に取り組んでいるとのことでした。

Aさんを介して 代表のHさんと名刺を交わしながら、今後 長野市と何らか連携できないか取り組むことで一致したところです。

 

 

会場の壁には〝内町の木〟の造作がありました。

 

そこに 一枚の付箋が。

「今回の災害をきっかけに、すてきな場所だと知りました。」

 

未曽有の災害を経て なお、いや、災害を受けたからこそ、自分の暮らす地区の〝横のつながり〟を実感した この寄せ書きに、この地区の〝温かさ〟を感じ取らずにおれませんでした。

私の立場でも、何とか 日常生活を取り戻していただきたい。そんな思いを強く持ったところです。

 

 

 

 

 

 

 


諸事

2020-02-23 | 日記

2/22 Sat.

この日は「2/22=ニャン・ニャン・ニャン」の語呂(ごろ)から「ネコの日」になっているのは ご案内のとおりです。

(N幹事長さんちのニャン)

 

今や人間さまと切っても切れない間柄となったネコちゃんですが、愛しいペットとしてのネコちゃんの〝記念日〟に際し、ヒトと動物との関係について考えることアリ、の感です。

この頃の「新型コロナウィルス」遡れば そもそもの病原は動物でありました。一方、昨今の環境問題が 自然界の動物の生態系に悪影響を及ぼしている現状があること、また 人間の都合で育てたり持ち込んだりした動物が 逆に社会生活に影響を及ぼしている現実、また、今や 社会経済の中で伸張する「ペット産業」での、ゆき過ぎたブリーダーによる 動物虐待に近い〝種つけ〟の実態、さらには 昨今の野生鳥獣の増加問題・・・これほどまでに 社会における〝動物関連〟の課題が見聞される中、私たちヒトと 動物たちとの関係(バランス)が、ややもすると 不自然に傾いたやじろべえの如くの 危ういバランスになっているような気がしてならないところであります。

同じ地球で生命を育む、同じ生命体としてのヒトと動物。それぞれの存在が、影響を ときに与え、ときに受け合いながら推移している以上、これは「共存共栄」を図らずして何とすると思わざるを得ないところです。

人の癒しの存在としての筆頭に挙げられる「ネコ」その記念日に際し、ニャンとも考えさせられたところでありました。

 

 

 

 

 

長野駅の「西口」と「東口」とを結ぶ、都市計画道路駅南幹線の「アンダーパス(全長450m)」が、往復4車線化の工事を終えて開通しています。

 

この整備事業は、長野駅周辺土地区画整理事業の一環として行なわれていたもので、線路の東側⇔西側に ようやくという形で「風穴」が開くこととなりました。

 

工事中は、駅の善光寺口から東口へ行くのにも 大きく迂回を余儀なくされていましたが、これからは このアンダーパスを使って短時間のうちに移動できることになります。

 

これ(東西移動)については、クルマもさることながら「自転車族」の方々の利便性向上が大きいと存じます。〝自力走行〟の自転車にとって、移動時間が短いのは何より助かります。

さっそく私も「通り初(ぞ)め」してみましたが、短時間で〝反対側〟に出ることができ、しかも その先まで広い道路がつながっており、土地区画整理事業の成果が実感できたところでした。

 

長野駅周辺土地区画整理事業については、土地の移転調整に相当の時間がかかったことや、国の財源調達に難儀するなどして、事業予定が遅れながら現在に至っています。

それでも、このアンダーパスの開通により、ようやくゴールが見えてきた感であります。

現在、七瀬エリアの交差点改修が佳境を迎えており、ここまで来れば 一日も早く 工事部材が取り除かれた形でスッキリとした街路を見たいところです。

 

昨今の社会インフラは いわゆる「ユニバーサルデザイン」が常道化しており、道路整備ひとつとっても、今までの〝クルマ偏重〟ではない、歩行者にも優しい街路整備が求められています。

 

長野駅周辺を通行する 全ての方々が安心して快適に移動できる街区。これからの〝道普請〟のお手本となってくれることを期待するところです。

 

 

 

 

この日の夕方「気のおけない仲間」の親睦会があり、私も久々に参加させていただきました。

この「仲間」は、遡(さかのぼ)ること十余年も前、公民館の生涯学習講座で知り合った仲間が いわば時空を超えて現在も意気投合しながら交流を続けているものです。

ところが2年余前、私が自らの不始末により隔世したことで〝長期欠席〟となってしまったのですが、メンバーのみなさんは 私を見捨てることなく、この日の再参加を温かく受け入れてくださいました。

約2年ぶりとなった この日も、時間が空いたことによる〝不自然さ〟は微塵(みじん)も無いまま、まるで昨日別れたばかりのような〝いつもの雰囲気〟で「待ってたヨ。」と気軽に席に交ぜていただきました。

メンバーの 青木島のK女史が「ここまでくれば、ウチら 家族みたいな感じだね。クラちゃんにしてみても、しばらく遠くに行ってた弟が 久しぶりに帰省してきたのを迎えた感じ。居なかった時期があっても、何の違和感も無く 今までどおりに話しができる。うん、やっぱ家族だわ。」と笑顔で話してくださいました。

人間関係といいうのは、ややもすると駆け引きがあったり、損得ずくで近づいたり遠ざかったりするものですが、こちらのメンバーは、そんな つまらんやり取りも無いまま、いわゆる無垢な関係を維持してくださっており、何かと世知辛い環境で生きる私のような者にとっても、非常に安住できる雰囲気となっています。

酒間(私は飲みませんが^^)の中で 和気あいあいの雰囲気が醸成されるままに、この日の 私を再び受け入れてくださった心根(こころね)に感謝すると同時に、今後も 佳き付き合いを続けてゆきたいと 改めて思いをいたしたところです。

 

 


再び、前へ

2020-02-22 | 日記

◇「スパイラル」再活用へ

長野市(市長)が20日、1998年長野冬季五輪で使った市有のそり競技施設「スパイラル」について、札幌市が招致を目指す2030年冬季五輪に向けて貸し出すことで両市で一致し、3月中に覚書を交わすと正式に表明したことが報じられています。

 

 

「スパイラル」は、さきの長野冬季五輪大会に向けて 長野市浅川に建設されたもので、国内唯一のそり施設として重用されるも、年間2億円を超える維持費が 市の財政を著しく圧迫するなどして、2017年に〝休止〟を余儀なくされています。

 

 

今回、札幌市が冬季五輪に名乗りを上げるに際し、競技人口も限定的で 建設に多額の費用を要する「そり施設」の新設を回避し、既存施設である長野市に〝支援要請〟をしてきたことは、ざまざまな面からしても賢明な判断と言えるでしょう。長野市としても、せっかくある施設が再び〝日の目〟を浴びると同時に、同じ国民として国内での五輪開催に 何らかの形で協力できることは有意義なことであり、私たち議会の立場でも賛意を送るところです。

 

そのうえで 今回の「施設利用に協力」の〝肝(きも)〟は 覚書に明記される「施設の整備や改修、五輪運営にかかる費用は長野市として負担しないこと。」であります。長野市が スパイラルの休止を苦渋の選択とした背景には、多額の維持費と、老朽化が進んだ施設(装備)の更新費用負担の加重がありました。なのに もし「2030札幌五輪」でのスパイラル使用=設備の修理・更新に相当な費用がかかる、を抜きに、軽々な使用の許諾をすれば、長野市に再整備の〝お鉢〟が回って来ないとも限らず、そうなれば ただでさえ厳しい長野市財政をさらに圧迫することになる。であるとするならば 協力も辞退せざるを得ないところでありました。

しかしながら、今回 長野市は、札幌市への貸し出し条件として「開催地決定後には、設置される大会組織委員会が施設整備などの経費を負担し「長野市は原則負担しない」と盛り込む。」としているとのこと。このことを言質(げんち)として、議会としても承認することになろうと思います。

覚書は「現時点での基本的事項」のため、今後、両市や国、競技団体と詳細を協議するとのこと。なお 2030年冬季五輪招致を巡っては、札幌市以外に、ソルトレークシティー(米国)とピレネー・バルセロナ(スペイン)が関心を示しているとのことです。

 

オリンピックイヤーの今年、やや過去のものになりつつある長野市の五輪のレガシー(遺産)が 再び脚光を浴び、もし 2030札幌五輪が実現すれば、浅川の地に 再び五輪の感動が舞い戻ることになり、同慶に堪えないところであります。

 

長野市においては、昨年 甚大な自然災害に見舞われ、また 今シーズンをもって飯綱スキー場が営業を終了するなど、寂しい話題が多いところだったので、この「スパイラル再活用」のニュースは 一縷(いちる)の明るいニュースとして捉えたいところであります。

 

今後、製氷の態勢や選手の移動など、さまざまな課題が生じることになろうと思いますが、長野市としても でき得る範囲で全面的な協力を惜しまずに尽くし、ひいては 長野市活性化の一助を成してくれることを期待するばかりです。

 

 

 

◇「長野市復興計画」素案に対し質疑・要望

さきの台風19号からの復旧・復興を期して策定されている「長野市復興計画」について、さきに示された「素々案」を再編した「素案」が示され、21日の「長野市議会全員協議会」で、2度目の 質疑・要望の発議が行なわれました。

「素々案」が提示された際には、意見すべき内容が多く、私も含めて議員諸氏から多くの発言が浴びせられたところですが、それから数週間を経ての「素案」は、それら さまざまな意見を加味した内容に仕上げ直されており、かなりの突貫をもって再作成された〝努力の跡〟が見て取れました。

私は、与えられた発言の冒頭に、先ず この点を評価させていただきました。長野市職員においては、災害発生後の現場対応はもとより、日常業務をこなしながら 市民の方々の声や、議会など いわゆる第三者機関からの意見をも一身に受け、それを「形」にするべく不断の努力を重ねてこられました。

マ、税金で食わせてもらっているのだから、寝ずに働くのが当然。と言われれば そのとおりではありますが、それでも 台風発生後の仕事量は、一般的な自治体職員に比べれば膨大なものになったことは間違いもなく、そんな中での「復興計画」の策定には、相当な苦労があったであろうことから、先ずは そこは評価して然(しか)るべき、と思った次第であります。

現在、長野市ホームページに 策定作業の進捗状況がアップされており(現在は「素々案」が掲載中)、今後、市民のみなさんに対しても「パブリックコメント」の形で意見を伺うことになりますので、それぞれのお立場で ご注目いただければと存じます。

 

「長野市復興計画」検討経過

     ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/site/taifuudai19gou/445620.html

 

 

今回の「長野市復興計画」は、長野市の復興を市民の方々に分かりやすく伝える役割があると同時に、市の内外に向け、長野市の 復興に賭ける熱意を示す「意思表示の一冊」にもなろうと存じます。

長野市が、今回の災害をどのように捉え、どのように分析したうえで、どのように復興に向け 歩んでゆくのか。

その全てが、この一冊に凝縮されている。そんな「重み」を持つ計画になる。そんな自覚と気概をもって、立派な計画書を作り、そのうえで、計画づくりを終点とせず、そこから ようやく第一歩を踏み出す。

 

令和2年は「復興元年」でもあります。


「備え」 二題

2020-02-21 | 日記

2/20 Thu.

 

◇市庁舎・芸術館 消防(避難)訓練

早めに登庁した朝、時計の針が8時40分を指(さ)すと、突然 庁内放送が流れてきました。

聞けば、市職員と芸術館スタッフを対象にした消防(避難)訓練が実施されるとのこと。市役所第一庁舎内で出火があり、火の勢いが衰えないため、庁内ならびに芸術館の館内にいる者の全員退避が指示されるという想定で行なわれたものです。

私の居る議会フロアも 放送と同時に俄(にわ)かに慌ただしくなりました。

 

 

保安帽などで装備した議会事務局職員が、確認事項に追われています。

 

その後「全員退避」のアナウンスが流され、一同は庁舎北側の非常階段から退避行動に移りました。

 

全8階の各フロアから、職員が続々と避難行動に移ります。非常階段は やや狭い感が否めませんが、それでも整然と階下に向かってゆきました。

 

1階フロア(市民交流スペース)は 臨時の救護スペースが設(しつら)えられ、仮想ケガ人の救護(訓練)が行なわれていました。

 

職員と避難行動を共にした市長も、救護訓練の模様を見守っています。

 

避難を終えた職員は、部課ごとに点呼を行ない「人員 異常ナシ!」が報告されました。

 

さまざまな災害が頻発する昨今、あらゆる場面を想定しての訓練の実施は 業務を円滑(安全)に遂行するうえでも必要不可欠なこととなっております。

 

日頃の訓練などの「備え」が、イザというときに役に立つ。

さきの災害などを通じて、それら(備え)が何より大切であることを、身にしみている われわれ長野市民とすれば、あらゆる場で、実効ある訓練やシミレーションを行なってゆくことが肝要、と思いをいたしたところです。

 

 

 

◇「男性の料理教室」社会生活における「備え」の一環

以前、地区の「食生活改善推進協議会(以下/食改)」の役員さんに「参加者が足りないの。」と乞われたことから「男性の料理教室」に 急きょ参加させていただきました。

 

 

会場の 公民館調理室では、参加した男性陣を生徒に、食改の女性陣が先生になって、手取り足取り(足は取らないか^^)調理法を伝授しておられます。

 

慣れない包丁さばきながら、それでも「先生」の優しい指導の下、ニンジンやらジャガイモやらを順番に捌(さば)いていました。

 

この日のメニューは、クリームシチュー・小松菜とニンジンのピーナッツバター和え・大根とツナのサラダ。

シチューのルーは、牛乳・豆乳をバターで溶く 本格的なものです。

 

及ばずながら私も、大根の千切りに挑戦。学生の頃の自炊経験や、居酒屋でのバイト経験が活きればいいけど(^^)

 

レシピどおりに調理が進み、ほどなくしてメニューが完成。家でも家事をこなすという I さんが、それは上手に盛り付けてくださいました。

 

 

時刻は既にお昼近くなり、テーブルごとに「作品」を美味しくいただきました。

 

「我ながら美味しい!」の評価点です😋 

 

男女同権が社会常識となった昨今「男子 厨房に入るべからず」は 今や死語。男性も積極的に家事に参加し、ときに女性陣のご苦労を実感しながら、また ときに必要に迫られて家事を担うようになったときに〝活躍〟できるよう「備える」ことは、これからの社会状況下では大切なことかもしれません。

いずれにしても、自分で苦労して作った食事の味は また格別なものでした。

これからも機会があれば参加させていただき「台所の社会参加」を果たしてゆきたいと思った次第です。

 

なお、来る3月4日(水)には「糖尿病について」の表題で、糖尿病・生活習慣病が予防できるレシピの講習会が行なわれるそうですヨ。

 

みなさん、積極的にご参加ください。きっと ためになると思います。

 

 


和気あいあいの ニギヤカ空間 ~オレンジカフェ~

2020-02-20 | 日記

2/19 Wed.

 

いつだったか、地区社会福祉協議会のAさんに「公民館で、それはそれは和気あいあいの集いが開かれているので、ぜひ一度 見聞にいらしてね。」とご紹介いただいたことから〝取材〟に足を運びました。

集いの名は「オレンジカフェかわなかじま」です。

                       

 

この「オレンジカフェ」は 厚生労働省が推奨する、認知症の関係の方々への支援事業です。

認知症の方やそのご家族、介護・医療の専門職、地域の方など誰でも気軽に参加でき、安心して過ごせる集いの場所として「オレンジカフェ」「メモリーカフェ」「ふれあいカフェ」など、親しみやすい名称を用いて設営されています

認知症カフェは、1997年に〝認知症ケア先進国〟である オランダの「アルツハイマーカフェ」から始まり、ヨーロッパを中心に広がっていきました。

日本では2012年に 認知症施策の「認知症施策推進5ヵ年計画(オレンジプラン)」が発表され、そのモデル事業ではじめて「認知症カフェ」という名称が用いられたところです。その後 2015年策定の「認知症施策推進総合戦略〜認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて〜(新オレンジプラン)」の中に 主な政策として位置づけられたことから急速に広まり、現在も全国で設置の動きが進んでいます。

認知症カフェを運営しているのは、市区町村や地域包括支援センター・社会福祉協議会・介護事業所・医療機関などさまざまな形態の団体で等で、地区によっては「喫茶店」が運営しているところもあるそうです。

認知症カフェの活動メニューは、地域や主催団体によって さまざま。カフェタイムや介護相談・アクティビティ(体操・園芸・手芸など)が行われていますが〝特に何も行なわないカフェ〟もあり、それでも「居場所」として重用されているそうです。

 

て、カフェが設営されている公民館に足を踏み入れた瞬間に、階上から それはニギヤカな笑い声が聞こえてくます。

階段を上って会場となっている部屋を覗くと・・・。

 

 

部屋の中は〝満員御礼〟の参加者の方々がおられ、その全員が 笑顔で会話に花を咲かせていました。

 

テーブルを囲んで 何というか〝明るい井戸端会議〟が展開されています。介護施設職員の方も出向かれ、参加者と笑顔の中で話を紡(つむ)いでおられました。

 

参加者の中には〝一芸〟のある方も居られ、巧みなハーモニカ演奏に合わせて、みんなで 一足早い「春の歌」を口ずさみます。歌が終われば、今度は体操。東京から来た(笑)と紹介された講師さんの下(もと)で、脳トレを兼ねた軽運動が行なわれていました。

 

 

 

〝認知症支援〟というと、何だかオ固い雰囲気を感じてしまうところですが、あにはからんや、こちらの「オレンジカフェかわなかじま」は、アットホームを地でいくような明るい雰囲気、これこそが ややもすると下を向きがちな「介護問題」を 明るく転換する起爆剤に、また 日頃 介護に勤(いそ)しむ関係者の方々の〝癒しの場〟となっていることが実感されたところです。

昨今、認知症のご高齢者数は増え続けており、2025年には約700万人(65歳以上の方の約5人に1人)になると見込まれています。このような深刻な状況の中「認知症カフェ」が担う役割はさらに重要になっていくと思われます。

地域によっては「参加者が少ない」とか「地域の理解が乏しい」などの課題も散見すると言われておりますが、こちらの「オレンジカフェかわなかじま」においては それは明るい賑わいを醸成しておられます。今後も、このすばらしい雰囲気を醸成していただき、これからも「明るい寄り処」として維持発展していただくことを期待するばかりです。

私の立場でも できる限り支援してゆきたいと 思いをいたした 楽しいひとときだったのでした。


災害の影響が ここにも ~長野市 令和2年予算(案)~

2020-02-19 | 日記

長野市の財政状況が、非常に厳しい状況になりつつあることが報告され、憂慮の念を新たにさせられました。

 

ご案内のとおり、長野市域においては 昨年の10月、台風第19号に見舞われ、各地で甚大な被害が発生しました。

市においては、加藤市長を筆頭に いち早く災害対策本部を立ち上げ、被災者の救助と救護に努め、その後 続々と報告される被害状況に翻弄されながらも随時 これらに対応してまいりました。

国においても、長野市域の台風被害を「激甚災害」に認定し、かかった費用の多くが交付税措置となる支援体制を敷いてくれ、とにもかくにも「被災地支援 最優先」を旨として取り組むことを奨励し、挙げて この難事に臨んできたところであります。

 

まさに 無我夢中の災害対応のこれまで でありました。

そのうえで迎えることとなった 新年度予算編成。私自身、台風のダメージはいかばかりかと 気懸かりなままに行政説明を受けた者の一人でありました。

結果は、非常に厳しくなったと言わざるを得ないことが伝えられました。

令和2年度の 長野市一般会計当初予算(案)は、総額1,745,2憶円。実に過去最大の予算額となりました。

見かけ上は これは、金額の伸(の)した力強い予算編成に見えますが、その実(じつ)は その多くが災害対応を含んだものであり、投資を踏まえた 積極予算では無いのが実体です。

 

歳出面では「台風第19号からの復旧・復興に力強く歩みだす事業」として「被災者支援・地域コミュニティ支援」「インフラの復旧」「公共施設の復旧」「災害廃棄物の処理・公費解体」「農業者支援・農林業施設等の復旧」「企業等への支援」「災害に備える」などの項を配し、災害から立ち直り 再び前へと歩みだすべく予算組みがされております。

これらを 予算の「性質別」で見ると、市民生活に直結する「民生費」が10,6憶円の増、社会環境の復旧を伴う「衛生環境費」が113,4憶円の増、また災害復旧費が77,7憶円の増 などとなっているのに対し、いわゆる社会インフラ整備を伴う「土木費」のうち 社会投資となる〝通常分〟が-11億円となる などしております。

 

 

一方〝厳しさ〟を実感することになったのが、歳入面であります。

 

税制改正などの影響も受けながら、市税収入は-25,8憶円となり、一方で 災害の支援のための交付金等を含む 国・県支出金は152,2憶円の増、同じく地方交付税は11,1憶円の増を計上しています。

 

そのうえで、今回の予算編成作業にあたり 長野市は、いわゆる「収支のバランス」を取るために〝借金の増額〟と〝貯金の切り崩し〟を余儀なくされることととなってしまいました。

 

市税収入が-25,8憶円となる中、市債の発行額は51,3憶円の増となり、いわば「実入り(みいり)が少ない分を借金で補う」を余儀なくされ、さらに それでも足りない部分は、長年に亘り積み上げてきた 財政調整基金を 過去最大の53,5憶円もの切り崩しを余儀なくされています。

 

その結果、新年度の市の財政は〝借金が増えて貯金が減る〟との 非常に厳しい状況となり、私(だけではないでしょうが)が懸念した「台風被害の影響」は、こんなところにも如実に表れることとなってしまいました。

 

このとおり「復興元年」となる令和2年度の長野市財政は、しかしながら 私の予想を上回る厳しさを増したものでありました。

しかしながら、私たちは 基本的な市民生活を堅持しながら、そのうえで 不測の自然災害から再び立ち上がり、前を向いて歩みを進めるよう 創意工夫を図りながら取り組んでゆかなければなりません。

 

そのためにも、旧態依然とした発想から脱却し、新たな感性で 市行政ならびに地域活動に臨むべきである。

将来見込みの厳しさを実感し、一方で 新たな感性で市政に臨むべき。そんな決意を促されたような「令和2年度 長野市予算編成(案)」でありました。

 

 


生かされていること

2020-02-18 | 日記

2/17 Mon.

 

厚生労働省はこの日、新型肺炎「COVID-19」への対応に関して、発熱などの症状が出た際に、保健所などの専用窓口へ相談する「目安」を公表したと報じられました。

それによると、37,5℃以上の発熱(微熱)が4日以上続くか 倦怠感(だるさ)などが続くある場合には、保健所などに連絡すべき、とのこと。特に 高齢者・持病がある人・妊婦さん また糖尿病や心不全、呼吸器系に持病のある人や人工透析を受けている人、抗がん剤や免疫抑制剤を用いている人については、こうした症状が「2日程度」続いたら相談するよう呼び掛けています。

なお「子ども」については 今のところ重症化しやすいとの報告はないことから、通常の人と同様の対応を求めています(ただ 厚労省はそう言っていますが、虚弱な児童などは相当な注意を要すると、私は思います)。

そして ここからが肝心と思われるのが、発熱などの〝風邪症状〟が出た場合は、相談や受診をする前に 先ずは学校や仕事を直(ただ)ちに休み、外出を控えた上で、体温を毎日測って記録しておくことです。そのうえで相談機関に一報を入れ、医療機関を受診する際は、勧められた(指定された)医療機関のみを受診し、(当然ながら)マスクや手洗いなどを徹底することが求められています。
厚労省によると、相談センターは全国に536ヶ所あり、ほぼ24時間体制になっているとのこと。専用外来は全国で726ヶ所の医療機関に設置されているそうです(これは決して十分とは言えないと思いますが)。

※ 相談先は、先日のブログをご参照ください。

同省によると、全国で1日に実施できる検査数は、今のところ最大約3,000件になるそうです。

 

いずれにしても、自分自身や 周囲の人が「?」という症状になった時点で「考えた行動」に努めていただき、くれぐれも〝拡散を助長〟することの無いよう、慎重のうえにも慎重を期していただきたい、と 自戒を含めて再認識するところです。

 

また・・・〝いつものこと〟と言えるのかもしれませんが、この一大事の中〝コロナ騒動〟に乗じて、パソコンウィルスを伴った「不審メール」が出回り始めているとのこと。厚労省などを名乗ってコロナ感染の注意を呼びかけ、うっかりそれに応じてメールを開くと、パソコンのデータ詐取などの「パソコンウィルス被害」に遭う可能性があるそうです。

さきの台風災害でもそうですが、悪いことを考える連中は、こんなときでも悪事に頭を巡らせているようです。みなさんにおかれては、身体を蝕(むしば)むウィルスに加えて〝パソコンに侵入してくるウィルス〟にも充分に注意なさってください。

 

 

 

 

この日、庁舎での会議を終え 実家に足を運びました。

2月から3月にかけて 我が家においては、亡父をはじめ この世を去った家族・親族の命日が重なり按配であることから、オフクロが ささやかに弔(とむらい)をしているとのことでしたので、私も線香を上げに行ったところです。

今年で 確か92歳になるオフクロは、出産して間もなく長兄子を肺炎で失なって以来、親戚縁者を含めて 何人かの近しい者を看取り 見送ってきました。

その度に彼女は、悲しみに打ちひしがれながらも 自分より先に旅立っていった親族に 誰よりも強い思いを寄せながら、その後の人生を訥々(とつとつ)と歩んでいます。

霊前に線香を手向けた後に 一緒にお茶をすするうち「私も〝生かされている〟ことを しみじみ感じるわ。」とポツリ。

「母親が腹を痛めて産んでくれて、それから いろんな人とご縁をいただいて この日まで生きてきたわ。家の事情で 当時とすれば晩婚(30歳)だった。で、ようやく恵まれた初めての子が すぐ(生後6ヵ月)で死んじゃって。あのときの悲しみは今でも忘れない。それでも、私は生きてきた。悲しみを抱えても、生きてきた。いろんな思いを継ぎながらも、これまで生きてこられていることに、感謝しかないわ。」

「誰かの言葉じゃないけれど、人間は「生きている」のではなく「生かされている」と思うの。私自身も 大勢の親族を看取りながら、その度に みんなの生命(いのち)を分けてもらいながら、拙(つたな)い人生を歩き続けているんじゃないか、と。」

 

「それで。」と さらにオフクロは続けます。

「命のやり取りではないけれど「生かされている」といえば、あんたは、その典型じゃないかと思うのよね。」

「他人様(ひとさま)に さんざん迷惑をかけて、自分で辞めたとはいえ、実質的には 聖職をクビになった。その後、言わせる人に言わせれば〝性懲(しょうこ)りもなく〟また選挙に出て。」

「それでも、あんたは当選した。ご迷惑をかけたことを踏まえて 当選した。これって「生かされている」以外の何ものでもないと、私は思うのよね。あんたは、周囲の多くの方々に「もう一度 生命(いのち)をいただいた」のよ。一旦は失くした(議員)生命だけど「もう一度 世のため人のために働け」とのご託宣(ごたくせん)を添えて、当選という名目の「生命(いのち)」をいただいたと自覚しなけりゃならないよ。」と、いつもの笑顔の中、目だけは真剣だったのでした。

 

一見すると厳しい調子の実母の言葉。でも そこに、親としての 私に対する戒(いまし)めの心が感じられました。

私も同感。「生かされて 生きる」これを胸(旨)に、これからも 感謝の思いを胸に、自分なりに精一杯歩んでいくことを、改めて霊前に誓いました。

(法務省の啓発ポスター/肝に銘じて)

 

 


「空き家シンポジウム」開催 ~「今のうち」から 考察を~

2020-02-17 | 日記

2/16 Sun.

 

この日、長野市川中島町公民館において「空き家問題」に関するシンポジウムが開催されました。

 

 

これは、昨今 社会問題化している「空き家問題」の解消をめざし、長野県司法書士会が企画した「川中島地区 空き家対策連続講座」が、国土交通省「空き家対策の担い手強化・連携モデル事業」のモデル事業(地区)に指定されたことを受け、これまで4回に亘り行なってきた「連続講座」の〝集大成〟として行なわれたものです。

 

 

このシンポジウムは、「空き家問題」について、少子高齢化・人口減少社会が伸長する中 いずれ大きな社会問題となることが〝予見〟されながら、現時点では なかなか触れられない問題であることから、この際、皆で〝課題意識〟を共有しながら 早い段階での適切な対応が図られるよう意識喚起を図ってゆくことを目的に開催されたものです。

これまで4回に亘り行なわれた「連続講座」、当初は かかる〝無関心状態〟が響いてか、出席者は非常に少ない状態でありましたが、回を重ねる毎(ごと)に市民関心も高まりを見せ この日のシンポジウムには100名近い方々に足を運んでいただくことができました。

 

シンポジウムは 二部構成で行なわれ、第一部では〝空き家問題解決の第一人者〟である、中川寛子さんによる「空き家問題から考える 未来の地域づくり」との表題による講演が行なわれました。

「空き家」は、放置すれば朽ちるばかりで いずれ〝負の財産〟に陥るばかり ⤵ ですが、もし利活用できれば 家主にとっては家賃収入や売却益などの利益が生まれ、利用者や地域にとっては、新たな住まいや 住民の寄り処として活用できるなどの〝富の財産〟にとって変わる ⤴ ものです。

 

中川さんは 現下の人口減少傾向を踏まえ、今後 空き家が増加することを前提にしながら、それらを如何に利活用すべきかということを 国内の先進事例を引き合いにしつつ、判りやすく解説してくださいました。

 

空き家の利活用は、個人や社会の〝マイナス要因〟を〝プラス要因〟に転換(逆転)する「魅力」に満ちている。古い物件だからといって、むざむざ抱えこむことをせず、積極的に社会活用してゆくことが求められていることを述べておられました。

 

 

 

そもそも 今回の企画は、家屋の「相続問題」に端を発しています。高齢化が進む中で 跡取り世代は上京してそれっきり、もし 今の世帯主が逝去したり施設に入った瞬間に、今までの住居は「空き家化」してしまう。それを未然に防ぐために 予め 行政窓口や司法書士などに相談してもらいたいとの、どちらかといえば〝後ろ向きの課題〟として提起されたところですが、この日の中川さんの講演は、何だか「空き家には〝夢〟がある。」と思わせてくれるような〝前向き話題〟となっており、私自身 目からウロコが取れたような新鮮味のある聴講となりました。

 

 

第二部は パネルディスカッションとして、関係者が登壇したうえで それぞれの立場で「空き家問題」について意見を述べ合いました。

 

私も 主催者に乞われ「住民代表」として座することとなり、中川講師・長野市建設部建築指導課 空き家対策室の小林室長・長野県司法書士会 丸山会長と共に、「空き家」について発言いたしました。

 

川中島地区における「空き家率」は、今のところ 平均以下(2%)に止まっています。では なぜ、国交省は 川中島地区を「空き家対策のモデル地区」に選んだのか。

それは、今後「空き家」の大量発生が懸念される〝空き家予備群エリア〟だからではなかろうかと考えるところです。

川中島地区内には、昭和40年代の高度経済成長期に、複数の振興団地が造成されました。その後、時間は流れ「あれから40年・・・」当時 働き盛り(40代)でおられた入植者の方々は等しく年齢を重ね、その多くの方々が70~80歳代の年齢に至っております。一方、それらの方々の〝跡取り世代〟の多くは 学生時代に上京したまま都会で就職、そちらでマイホームを建てたりマンションを購入し、Uターンの見込みは少ない状況にあり、また、地元に戻った 跡取り世代の方々についても「実家」とは別に家を建てるなどするケースが多く、今を暮らす高齢者の方々は、向こう10年以内に平均年齢を迎える中、自分たちが逝去したり施設に入った瞬間に、それぞれの家は「空き家化」することが予見されるところなのです。

しかしながら、残念ながら かかる「空き家問題」が、それが表面化しないことには 家族間の話し合いの俎上に載ることは非常に少ないのが実際のところです。

自分たちが暮らしている間は、この家は 空き家ではない。だから今のところは(話題にしなくても)大丈夫。これは、災害時に「自分の家だけは(避難しなくても)大丈夫。」との〝正常化バイアス〟に近いものがあるのでは、と。

そんな(相続など)概して面倒になりそうな課題は、とりあえず先送り。難しい話は、自分たちがどうにかなってから 残された者で話し合ってもらえばイイ。

残念ながら、これが地域の現状であることを述懐し、そのうえで 中川先生の提案なども参考にしながら「どうするべきか。」の意見が交わされました。

 

パネラーの発言の中で、長野県司法書士会や、長野市建設部建築指導課 空き家対策室は、他市に秀でた相談体制を備えていることが紹介されました。

 

空き家の所有者の親身になって相談に乗り、その状況に応じて 関係機関を紹介できる「相談システム」があることが紹介され、とにもかくにも「相談してください!」と 声を大にしての呼びかけがされていました。

 

「空き家問題」は、単に人が済まなくなった物件が増えるというだけの単純な問題に止(とど)まらず、地域のコミュニティの存続の問題、また 地域の社会安全の維持の問題、また 地域社会福祉の問題にも関連する「まち全体の将来課題」であることが再認識されました。

 

そのうえで 私たちは、この課題を「個人的な問題=他人事」とせず、地域全体の共通課題と捉え、前段の中川先生の講演にもあったとおり、その利活用も含めて「今のうちに、共に考える」機会とすることが求められていると存じます。

また、空き家の解消のために 例えば上京した若者たちに対し、ただ単に「戻って来い。」とは言えません。そこには就労の場も必要でしょうし、公共交通などの社会インフラも求められるでしょう。

「空き家対策」とは、基本的な社会環境の整備も併せて求められる「総合的な社会問題」とも言えのではないでしょうか。

 

 

今回のシンポジウムを通じて、私自身「空き家問題」を さまざまな視点で考える機会となり、それぞれの立場からなる意見交換を通じて、空き家対策についての認識を新たにさせていただきました。

そのうえで〝空き家予備群〟でもある 川中島地区が、今後 さらなる時間経過の後にも、いたずらに空き家が発生しない地区となれるよう、みなさんと人智を尽くしてゆきたいと 思いをいたしたところです。

 

 


注意喚起「新型肺炎」身近で発生の可能性 ↗

2020-02-17 | 日記

今や 社会を席巻しつつある、新型ウィルス「COVID-19」は〝見えざる敵〟として、今や私たちの すぐ身近に迫ってきていると想定せざるを得ない状況になってきました。

「これまでと状況が変わった」といえる原因は「経路不明感染者の発生」でしょう。今までは、中国から帰還した人や その家族とか、国内発生にしても 過去にどこそこで中国の人と接した とか、いわゆる〝感染源〟が特定できたのが殆(ほとん)どでした。しかし 今は、発症者の何人かは、過去に中国への渡航歴も無ければ 罹患者と濃厚接触した形跡も無く、何というか「どこから(ウィルスが)飛んできたの?」と首を傾げるばかりの事例が散見されるようになったからであります。

この際は「私たちの暮らす長野エリアでも 遠からず発生する。」と、腹をくくるべきなのかもしれません。

  

これは もはや「災害」である。

台風による突然の水害などが、災害の筆頭でありますが、やや視点を変えてみれば、今回「想定外」となった新型ウィルスによる不特定多数に亘る健康被害も「災害」と呼ぶにふさわしいものではないでしょうか、

で あるとするならば、私たちは でき得る限り「減災」に努めなければなりません。

今、私たちにできること。

①健康な身体の維持/睡眠・食事などで、ウィルスに負けない 元気な身体をつくりましょう。

②手洗いの励行/手先を通じての感染が意外に多いとのこと。とにもかくにも、手を洗いましょう。

③人混みを避ける/思わぬところで 濃厚接触とならぬよう、不要の人混みは避けて行動を。

④おかしいな、と感じたら出かけない・人と接しない・我慢せず 届ける

 症状の第一義は「倦怠感」とのこと。身体がだるくなって微熱が出たら、出かけずに自宅療養を。そのうえで、先ずは かかりつけ医に電話して指示を仰ぐか、厚労省フリーダイヤル (0120-565-653)または長野県の相談電話 (026-235-7277) さらに 長野市(8:30~17:15/026-226-9964(保健所)・17:15~8:30/026-226-4911(守衛))まで、迷うことなく電話してください。

 くれぐれも、我慢して出勤・登校など しないように。後でみんなに恨まれることになりますよ。いやマジで。

⑤血糖値が高い方・肺や心臓、呼吸器系が弱っている方・人工透析などを行なっている方は 特に要注意で生活してください。

専門家によると、健康体の方々については、万一罹患しても 風邪程度の症状で収まる場合がほとんどだそうです。

問題なのは、そんな 軽症で済んだ健康体の方々からウィルスをもらってしまった「健康弱者」の方々が 重症化に陥ってしまうことなのだとのこと。

つまり、自分を守ることは、他の健康弱者の方々をも守ることになることを自覚すべき。もっと言えば、大したことが無いからといって軽々な行動に走れば、他の多くの方々に迷惑をかけることになることを 自覚すべきと申せます。

 

厚生労働省HP(最新)

   ↓

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

 

 

 

隣国の流行病(はやりやまい)と 静観を決め込んでいた新型ウィルスは、今や 音も無く 姿さえ見せずにジワジワと私たちの社会生活の中に紛れ込み、密かに増殖をもくろんでいるかのようです。

そんな〝見えざる恐怖〝に、映画「プレデター」の透明怪人を重ね合わせながら、私も自営手段に努めたいと、強く自覚しているところです。