倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

生命をつなぐ「屋内飼育猫写真展」/住民自治協議会に期待されるもの

2021-02-28 | 日記

長野市役所の交流スペースで、長野市保健所の〝保護猫〟ちゃんたちの写真展が28日まで開催されました。

私も忙殺される中 見逃していましたが、最終日のこの日に観覧させていただきました。

 

 

 

 

長野市保健所に保護された猫ちゃんたちの展示を通じて、市民のみなさんに 動物愛護の大切さへの理解を深めてもらおうという好企画でありました。

市役所に足を運んだ方々が、愛嬌のある猫ちゃんの写真に目を細めては見入っておられました。

 

 

 

 

長野市においては、保護した犬猫の「殺処分ゼロ」をめざし 粘り強い保護活動や譲渡会の開催を通じて、現在 市保健所に預かった全ての猫ちゃんたちを、いずこかの市民の方に引き取っていただいております。

そこには、保健所のスタッフや 保護団体の方々、またボランティアの方々が 猫ちゃんたちに寄せる愛情の深さがありました。

譲渡された猫ちゃんの写真には 飼い主さんらのレポートが添えられており、そこにも 猫ちゃんらに寄せられる愛情の高(たけ)が見て取れます。

 

 

 

 

ここに展示された猫ちゃんたちは、多少の順番はありながら その生命を失なわれること無く「第二の生活」を無事に送るに至っています。

このコたちは、その全員が どこかのお宅で可愛がられているのです。

 

 

 

 

何かと厳しい社会情勢の中、市行政においても あまりイイ話しが聞かれることは少ないところですが、かかる〝殺処分ゼロ〟の実績は、長野市の事業の中で内外から高い評価を受けていることを申し添えるところです。

 

 

ところで…これから触れる話題は 画像も無く〝殺風景〟なネタであることから、この写真展にあやかって〝猫ちゃん画像〟を挿入させていただきます。

 

 

開会中の 令和3年3月長野市議会に際し、この議会でも本会議において質問の機会を与えられたことから、現在 その質問原稿の取りまとめを行なっています。

私は無所属のため 発言時間が限られており(今回は10分間)そういう点では発言項目も限定的を余儀なくされています。

今回は、複数の方々からお問合せや要望をいただいている点に絞って発言することといたしました。

その概要は下記のとおりです。

・新型コロナウィルス感染症対策での「ワクチン」の 主に高齢者への接種について

・コロナ禍による地方移住傾向の伸長に伴う「まちづくり」について

・長野市の「桃」に特化した「スマート農業推進事業」について

・公共施設マネジメントの中で、市民ニーズの多い公民館は廃止すべきでないことについて

 

 

 

 

質問原稿を起稿するうち「まちづくり」の分野で「住民自治協議会」について思いをいたすこととなりました。

質問内容の詳細については後日に譲ることといたしますが、私の心に去来したのが、市民生活に定着したように思われている 現下の住民自治協議会の実態が、いわゆる〝理想の形〟と乖離(かいり)してしまっているのではないか という点であります。

 

 

 

 

今年は、長野市に住民自治協議会が発足して10年の節目を迎えます。

遡(さかのぼ)ること10年前、当時在任中の 鷲澤正一市長が「住民自治協議会」の構想を提案されました。

その「地域のことは そこに住む住民自らが行なう」との提案は、非常に斬新であると同時に 内外に賛否を呼ぶこととなりました。

もとより合理主義と評された鷲澤市長、そのうえ やや口下手とも言える紋切り型の言い回しに終始する その提案に対しては「市民を市役所の下請けに使うつもりか!」との反対意見が噴出したところですが、その「真意」は別のところにあることを、初当選間も無い私は感じ取る機会がありました。

いつの頃かは忘れましたが、何かの会合で 鷲澤市長(当時)と懇談した際に「オレは、市民の方々に〝夢〟を語ってもらいたいんだ。」と 珍しく熱い口調で述べておられたのです。

「今(当時)の行政(地方政治)は、何でもお役所任せで 市民がそこ(自治)に口(くち)を出すことは殆(ほとん)ど無い。オレは、これじゃあ自治体運営は保(も)たなくなるんじゃないかと思う。」

「だからオレは、もっと市民自身に行政運営に参画してもらい、口も出すが汗も流すといった「協働」の形を作りあげてゆきたい。そのために 各地区に住民自治協議会を設置して、一定程度の財源をお渡しして 自由度のある中で「住民主体の地域づくり」を行なってもらいたいんだ。」と語っておられた姿が、今も脳裏に残っているのです。

 

 

 

 

あれから10年。鷲澤市長(当時)が期待を込めて設置した住民自治協議会は、果たしてどのように成長を遂げたでしょうか。

残念ながら実際には、氏が期待したような成長を遂げ 住民主体の地域自治が伸長したとは言い難いと言わざるを得ません。

必須事務の履行に追われ 担い手不足が慢性化している状況の中では、とても〝将来の夢〟を語る余裕など無い というのが実際のところではないか。

 

 

 

 

私は、かかる「住民自治協議会の発足当初に期待されたこと」を顧みたうえで、何らかの形で〝将来の夢〟を共に語れる環境をつくってゆきたいと期するものの一人です。

コロナ禍を経たうえでの地方自治体、今が〝底〟であることを踏まえ そこからさまざまな形で知見を集めて、将来に優位な取り組みができるよう、住民自治協議会をリメイクしてゆきたい…そんな意欲をもって、今後に臨んでゆきたいと思うところです。

 

 

 

 

 

 

・・・。

話しを「猫展」に戻しますが、市保健所は 猫ちゃんの「室内飼い」を奨励しています。

 

 

 

犬でなく猫を飼う人の多くに「猫は散歩が不要で、外に出しても構わないから(飼育が)楽でイイ。」との言い分を聞くことがありますが、これは大きな間違いです。

猫ちゃんを外に出すことは、猫ちゃんをさまざまな危険に晒(さら)すことに他なりません。

私も市内を移動中に、少なからず猫ちゃんが悲しい被害に遭っている姿を散見するに至っており、そのときの飼い主さんの悲しみには同情を禁じ得ないところです。

猫ちゃんは、室内で飼いましょう。

これは 関係者からの切なるお願いであります。

 

 

 


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長野市域内で新たに1例のコロナウイルス陽性感染者が発生

2021-02-27 | 日記

2月26(金)、長野市域内で新たに1件(市442例目)のコロナウイルス陽性感染者が発生したことが報告されました。

 

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

・市(442例目)50歳代男性→感染経路不明

  2月23日 持病の咳が悪化

  2月24日 医療機関を受診

  2月25日 検査の結果「陽性」と判明⇒医療機関に入院

  ※濃厚接触者:同居者2名 同居以外2名

 

この日 報告された新型コロナウイルス陽性感染者は、長野市域内で約1週間ぶりの感染者となりました。

既往の感染者との関連は無く、いわゆる新規感染者で、その経路も未詳となっています。

 

新型コロナウイルス禍においては、ワクチンの接種が開始されることになるなど こと 長野エリアにおいては、感染者数の少なさを併せて やや(発生が)落ち着いてきたと思われておるところです。

今後も このペースで感染者数の発生が抑制されると同時に、ワクチン接種の広がりにより あまねく市民が重症化に至ること無く推移することが期待されるばかりであります。

ただ、現に この日に新規感染者が発生したとおり〝ゼロ〟になったワケでは決してありませんので、私たちは引き続き適切な社会行動に努めてゆくべきことは論を待たないところであります。

 

なお 現時点での長野県内のコロナ陽性感染者は2,363名を数えております。

 

 

 

 

そのうち死者は41名で 入院されている人は16名となっています。

ひと頃に比べると、かなり抑制されることになったと評されるところであります。

 

 

 

 

この週末には 首都圏を除く緊急事態宣言発出都県が〝宣言解除〟に至ることも報じられています。

が…油断は禁物。〝リバウンド〟が起きないよう、気を引き締めての社会活動の再開が期されるところであります。

 

 


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長野市議会 令和3年3月定例会が開会

2021-02-27 | 日記

3月25日(木)、長野市議会 令和3年3月定例会が開会しました。

 

 

 

 

長野市においては、令和元年東日本台風からの新型コロナウィルス禍と、いわば厄難の相次ぐこれまでとなっています。

未曾有の水害に見舞われた市域の復旧・復興が緒に就き「長野市復興計画」に基づく生活再建や社会インフラや事業の再興が始まった矢先の〝見えざる敵〟の蔓延は、非常にダメージが大きかったと言わざるを得ないところでありますが、そんな状況下においても 私たちは再び前を向いて歩みを進めてきたところであります。

いわば 令和元年度は自然災害に直面した年度、令和2年度は復興と新たな難題(コロナ禍)に追われる年度となり、そのうえでの令和3年度は かかる諸課題を踏まえたうえで前へと進むべき年度とでも申せましょう。

 

加藤市長の所信の中で、新年度予算案のテーマについて「希望ある未来につなげる 安心・安全予算」が編成テーマとして掲げられました。

「令和元年東日本台風からの復興の加速と新型コロナウィルス感染症対策の強化、そのうえでの〝ポストコロナ社会〟を見据えたデジタル化の推進など、市民生活の安全性を担保し 未来に向けて安心を実感できる事業への予算配分」を行なったとのことであります。

 

 

 

 

台風被災地における災害公営住宅の建設・新型コロナワクチンの接種体制の構築・高齢化社会に対応した支援体制の構築・都市内分権発足から10年の検証・移住/定住の促進・農業をはじめとする地場産業の維持/育成・道路など地域の社会インフラの整備・行政事務のデジタル化の推進・教育環境の向上・「第二次障がい者基本計画等の整備・周辺自治体との連携・全般の施策にかかるSDG(持続可能な開発目標)の推進など、予算編成を通じて 枚挙に暇の無い社会課題に対応することとなっております。

 

3月議会は「予算議会」であり、次年度の方向性を占う上で とりわけ重要な議会といわれておりますが、特に今回の議会は、いわば長野市のターニングポイントともなり得る〝節目の議会〟と位置づけ、議会の立場においても 前述の2つの大禍を経たうえで、今後 長野市がどのような方向性をもって進んでゆくべきかを検証・意見する重要な機会と捉え、それぞれの立場で議論に臨むべきと自覚を新たにいたすところであります。

 

また、議会においては「本会議」同様に「委員会」での審査・議論が重要となっております。

残念ながら本会議は時間(発言時間)に制限があるため、議論の掘り下げにも(時間的)限界を余儀なくされるところですが、委員会においては そんな時限が無いため、充分な議論を行なうことができます

私は今期「福祉環境委員会」に所属していることから、専ら 本市の福祉行政や環境行政について所管する中で、ざまざまな課題について検証を深める決意であります。

 

今議会の予算総額は、補正を加えた総額1,567億3,000万円、議案は 予算関係24件・条例関係16件・その他議案22件・承認2件・報告2件が審査に付されることとなります。

私なりに 全力を尽くしてまいります。

  


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次世代の農業者の助力に =ICT農業説明・意見交換会=

2021-02-25 | 日記

2/24 Wed.

 

この日、市内の桃の生産に取り組む〝将来世代〟の方々と、長野市の農業政策課職員 それに農協(JAグリーン長野)の職員が一同に会し、長野市が新年度に予算計上する「スマート農業推進事業」について、(市からの)説明と意見交換を行ないました。

 

 

 

 

この「スマート農業推進事業」は、市内農業が いわゆる「担い手不足」に悩む中、先端技術の普及により 次世代の農業を担う世代の方々が取り組み易い農業を推進すると共に、さらにはICT(Information and Communication Technology/インフォメーション・ アンド・コミュニケーション・テクノロジー/情報通信技術)の活用による農業技術の「可視化」を進め、あまねく農業者が情報を共有して(農業技術・生産力)の底上げを図ろうというものです。

 

長野市は 今回の「スマート農業推進事業」の対象作物を「桃」に特化しており、私自身 その〝着眼点〟を高く評価したところです。

と いうのも、全国第3位の生産量を誇る長野県の桃生産の そのまた3割の生産を長野市域の桃農家が担っているのですが、昨今 主に若年層の〝農業離れ〟が進んでいることで、長野市域の桃農家(農業)は縮小(衰退)の一途を辿っているのです。

このまま長野市域内の桃農業(生産)の減少を看過するままに任せれば、それは やがて長野県全体の桃の衰退に直結することになりかねない…したがって、今のうちから次世代に向け心ある人(農業者)が取り組み易い環境整備を行なってゆくことが不可欠であると考えるところなのです。

長野市域の桃農家の維持・育成無くして圏域の桃農業の発展無し、とも言える重要課題でありましょう。

 

 

ところが、例えばロボット化などの先端技術を導入した農業(農作業)については、桃を育成する分野については その導入が非常に難しい側面があります。

現在 農作業における機械化・ロボット化については、穀物などの「平面農業」や、ハウスなどの「施設農業」の場面で進化が図られています。

写真は ドローンによる消毒の場面。今までは重いタンクを背中に背負って圃場(田んぼ)に分け入り 動噴(どうふん)による消毒を強いられていましたが、ドローンを導入した農家は 畦(あぜ)に立って操作レバーを動かすだけで 面倒な消毒作業を済ますことができるようになりました。

 

 

 

他方、こちらは ハウス内でのミニトマト栽培。

今までは腰をかがめて苦労しながら一粒ずつ収穫していたものが、ロボットの導入により 機械が自動で熟度を見極め収穫を行なってくれ、生産者は畝(うね)の端で待ち受けて箱に入れるだけで済むようになりました。

まさに「スマート農業」の最たるところです。

 

 

 

 

ところが…こと「桃生産」においては、前掲のように〝スマート〟にはゆかないことが 出席した桃農家さんから次々に吐露されました。

 

 

 

 

桃は いわゆる「一年一作」長野市域の場合、早い品種で7月から 晩生種で9月末頃までの間に、一回こっきりの収穫作業で〝集大成〟となります。

ところが、桃に関する農作業は その瞬間だけに止(とど)まらず、一年を通じて様々な農作業が行なわれているのです。

冬の間の剪定作業を終えた春、花が咲いた頃を見計らって「花粉採取」ならびに「授粉作業(花粉付け)」が行なわれます。

 


(写真は資料)

 

 

その後 やがて実る果実の大きさを確保するために、ある程度の花芽を除去する「摘花作業」さらには ある程度実が生(な)ってからの「摘果作業」が行なわれます。

 

 

 

 

その後、機が熟したところで収穫作業にあたるのです。

 

 

 

 

そのうえで出席の ある農家さんは「桃の農作業は、7割方は〝消毒〟に追われている。季節や時期ごとにさまざまな消毒の噴霧に追われていて、見た目よりも大変。休む間なんかありゃしない。」と吐露しておられました。

 

 

 

 

さらに「ご案内のとおり、桃の生産に関する農作業は 殆(ほとん)どが手作業に負うところであり、これら(農作業)をロボット化や機械化にもってゆくには、相当の研究と試行錯誤が求められるだろうな。とても一朝一夕にはゆかないと思う。」と述べておられました。

 

 

意見交換を拝聴していた私は、いわゆるスマート農業用機械等の開発を進める分野と、農作業の可視化に資する情報共有の取り組みとは 分けて考えるべきではないかと提案しました。

農業者の方がおっしゃるとおり、現時点では 桃の生産作業に 水田やハウスのようなロボット化を導入することは難しいところですが、さまざまなツールを駆使して 生産者同士の情報を共有することは可能ではないか。

例えば 農作業の節目となる適期について、その地域ごとに情報共有が図られ 各農家が機を逸することなく作業に臨む目安になること。

また例えば、果実に熟期の判断や糖度判定を的確に行なうなどの必要不可欠な情報共有が図られたとすれば。

また、昨年跋扈(ばっこ)した「せん孔病」のような難防除病害の発生情報をいち早く共有し、被害の最小化が図られたとすれば。

で、この〝共有すべき情報〟については、いわゆる「紙ベース」では無く スマホやタブレットなどの「画像ベース」で情報交換され、それも ときには画像を駆使し、目で見て理解できる情報になったとすれば。

それは ICT農業の成果と評されることになるのではないでしょうか。

 

 

桃の農作業における「スマート農業」は、現時点では課題が散見されるものの 関係者の創意工夫と協力体制により、今後 何らかの成果を生み出す〝成長値〟が見込まれる好取組みになり得る可能性を秘めていることが、一同の間で確認されました。

新年度には「協議会」が設置され、皆で研究を重ねてゆくとのことですので、今回の意見交換会を端緒とし、いずれ 次世代の人たちにも魅力を感じてもらえる産業として「桃生産」が位置づけられるよう、私としても心を砕いてゆきたいと思いをいたしたところでした。

 


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NAGANOで暮らしてもらうために

2021-02-24 | 日記

長野市では、NAGANOの魅力創出を期して「SNSで参加できる!長野市ライフスタイル発信イベント『長野市Uターン促進キャンペーン2021』」を実施しています。

 

 

 

 

これは、お手持ちのスマホ等で撮影した長野市に関する画像(写真)や動画をツイッターにUPしていただき 内外に長野市の魅力を発信してもらうと同時に、ツイート参加してくれた人に 抽選で長野市の特産物をプレゼントしようという好企画です。

実は その応募期限が今月末となっており「今からでも遅くないので ご応募を!」と積極的なツイート参加が呼びかけられているのです。

 

 

 

 

手続きは簡単。ツイッターまたはインスタグラムの「ながのシテープロモーション」のアカウントをフォロー(ダウンロード)し、そこへ お手持ちの画像に「♯マイフェイバリットナガノ」と「♯長野市」のハッシュタグ(表題)を添えて投稿すれば応募完了です。

 

 

 

及ばずながら私も、さきの「灯明まつり」の画像を投稿してみました。

 

 

 

 

みなさんも、これまでに 長野市内で撮った風景などの画像データがスマホに保存していることと思いますが、そんな「記録」や「記憶」を思い起こしながら応募してみてはいかがでしょうか。

これを契機に 改めて「ふるさとNAGANO」の魅力の再発を成すと同時に、みなさんの画像や映像が 長野市に関心を抱いた人たちの心を掴(つか)むキッカケになってくれるかもしれませんヨ。

 

 

ところで、昨今の〝新型コロナウイルス禍〟を契機に、大都市を離れ 地方に移住しようという「地方回帰」の考え方が 今まで以上に進んで(伸びて)いることが伝えられています。

これは、首都圏で大規模に発生した コロナ感染傾向への警戒傾向や、いわゆる「リモートワーク」に推進により、都会に住まなくても仕事ができる との再発見が進み、であるならば この際、自然環境などが良好な地方暮らしを進めてみようか と多くの〝都会人〟が思い始めるようになってきたことが、その潜在意識として挙げられているのは ご案内のとおりであります。

 

 

 

 

そんな中で、長野エリアへの〝移住人気〟が高いことは 既に知られているところですが、今回のコロナ禍を契機に、改めて「脱東京→長野へ移住」の取り組みが推進されています。

 

 

 

 

わが長野市においても「Nターン(長野市移住)のすすめ」とのサイトを立ち上げるなどして、長野市に住んでいただけるよう情報発信に努めているところです。

 

 

長野市「Nターンのすすめ」サイト

      ↓ 

 

https://www.city.nagano.nagano.jp/site/iju/

 

 

 

と、長野市をはじめとする各自治体は あの手この手で〝わがまち・おらがムラ〟をPRし、人口減少傾向の進む中、いわば定住人口の奪い合い施策に腐心しているところあり、私自身は その努力を応援し、関係者の英智を集めて 本市の魅力創出に努めてほしいところは揺るぎのないところです。

その一方で、いわゆる 市の〝内面〟ともいえる部分に磨きをかけることも怠ってはいけないと強く思うところです。

いくら景色が良くて 住みよい環境が整っていたとしても、そこに住む人たちの〝心根〟が良いものでなければ、せっかく移住してきた人たちが戸惑い ときに違和感を感じてしまうことになりはしないか。

移住を受け容れる市民の側においても、排他的にならず「よろしく!これから仲良く暮らそうね。」との受容・寛容の精神で共生の道を歩めるかどうか。

また例えば 高齢者になっても、身体などに不自由な面があっても安心して暮らせる社会環境であるかどうか。

 

そんな〝多面的な魅力〟があってこそ、初めて「NAGANOに来て(移住して)よかった!」と言っていただけるのではないかと強く認識する者の一人です。

 


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個人競技なのに「チーム力の勝利」 大坂なおみ全豪OP優勝に思う

2021-02-23 | 日記

さきに開催された 全豪オープンテニストーナメントで、大坂なおみ選手が 自身2度目の優勝を果たしたことが報じられています。

 

 

 

 

今回 大坂なおみ選手は、圧倒的ともいえる強さで全豪のトロフィーを手にしました。

 

 

 

時速190kmを超えるファーストサービスに加え、大きく跳ね上がるよう ボールに強い回転を加えたセカンドサービス、それに体幹を徹底的に鍛えたうえでの安定的なストロークと粘り、さらには針の穴を通すが如く正確なパッシングショットや 相手が(ボール)追うのを諦めるほどに強烈なダウン・ザ・ラインショットなど、何というか 大坂なおみ選手のラケットから繰り出されるボールは、観る者を魅了するほど力強くすばらしいものでありました。

私もテニスを嗜(たしな)む者の一人として、彼女のプレーに ただただ唸(うな)るばかりでありました。

 

 

 

そして 私たちは、そんな 彼女のフィジカル面での成長だけでなく、ピンチにも動じないメンタル面での大きな成長を、試合を重ねる毎(ごと)に実感することとなりました。

2018年に全米OPで優勝し 一気に注目を集めたものの、彼女のプレーには明らかに〝波〟があり、ショットが決まらないときには あからさまに苛立(いらだ)ちを示したり、ときにはラケットに八つ当たりし、結果 自滅することもしばしばでした。

 

 

 

ところが とりわけ今大会においては、彼女のプレーの中には そんなフラストレーションが見受けられるシーンはほぼ影を潜め、ピンチになっても動ぜず自分のプレーに集中し、つなぎにつないで最後は自ら決めるか 逆に相手の方がミスに至ってしまうシーンが何度も見られたものでした。

決勝戦でも、長いラリーの末に追い込まれるも 必死でボールに追いついて放ったロビングショットが、結果 相手コートのエンドラインぎりぎりに入り、アウトボールと見切った相手選手が慌ててリターンするも そっちが大きくオーバーし、結果 大坂なおみ選手のポイントになったシーンなどが、この日の彼女の落ち着きと粘りを象徴していたと映ったところでした。

 

 

 

 

 

そんな、まさに「地に足の着いたプレー」を全うし 見事に栄冠を勝ち取った大坂なおみ選手は、試合後のインタビューで その〝勝因〟について触れ、その話しの内容は 何だか私たちの社会生活にも通じるものがあると実感させられたのでした。

大坂なおみ選手が強調したのは「チームへの感謝」でありました。

 

 

 

 

大坂なおみ選手には、コーチやフィジカルトレーナーを初め さまざまなジャンルのスタッフが付いており、彼女がベストコンディションで試合に臨めるよう 万端を配しているとのこと。

もとより ひたむきな大坂なおみ選手は、が 故にか、今までは「テニスは個人競技」と自分で視野を狭め、勝つも負けるも自分だけの範疇(はんちゅう)で解決を試み、結果 うまくゆかないときはイライラしたり自暴自棄に陥り、ややもすると 信頼を寄せるべきコーチにも不信感を抱くこともあったそうです。

しかし、さまざまな経緯を経て編成された今回のスタッフ陣には 彼女自身が心を開き、まさに家族同然の信頼感をもってトレーニングや試合に臨めることとなり、結果「勝利」という副産物がついてくるようになったとのことでした。

 

 

 

 

故(ゆえ)に彼女は、物理的にはコート上に独りで立っているものの、その「背中」には信頼できるスタッフが居ること、そして 苦しい展開となっても これまで彼らと一緒に取り組んできた道程を思い返し、その逆境を逆境とせずに 逆に(逆境を)パワーに変えてボールに向かい、結果 勝利をたぐり寄せることができたと自負していたのでした。

インタビューの中で「私は 自分のことを考えていない方が調子がいい。」と語っていた姿が非常に印象的でありました。

 

 

 

 

私は、大坂なおみ選手の試合ぶりを見て、さらに その後の優勝インタビューを見聞して、彼女の言う「テニスは個人競技ではあるけれど、決して独りでプレーするものではない。」という考え方は、私たちの身近な社会生活にも共通するのではないか…と思わされたところです。

 

 

個人や事業者(社)等が 何らか事(こと)を為(な)すとき、それが何らかの成果を生み出したり 成果とまではゆかないまでも、日常業務が安定のうちに遂行されたら 人は何に思いを致(いた)すでしょうか。

さまざまな行為は、一見的には自分一人で成し遂げたように映るものの、その陰(かげ)には 多くの他者の薫陶(くんとう)が内在しているものです。

そうです。何か事(こと)を為(な)したときには、自己評価の遙(はる)か以前に「周囲への感謝の念」を忘れてはならない。

しかし実際にはどうでしょうか…為し得て当たり前 ウマくいったのは自分だけの手柄と思い込むフシはありはしないだろうか。

ましてや、大坂なおみ選手のような 超一流アスリートともなれば、栄冠は自分の頭上にだけ輝くと思っても不思議のないところを、そうではなく「このトロフィーはあなた達のもの。」とスタッフに向けて語れる謙虚な姿勢は、学ぶべきところ多いものでありましょう。

 

 

 

 

他方 大坂なおみ選手は、スタッフ(=仲間)と「信頼関係を構築することの大切さ」も強調していました。

いくらチーム(組織)の体(てい)を成していても、そこに信頼関係が無ければ 大切なプロジェクトなど完遂することはでき得ないでしょう。

そして それは、友人・グループ そして職場などにも共通していえるのではないか と。

いくら友人関係やグループの仲間、さらには 同じ釜の飯を食う職場の同僚であったとしても、その人間関係が〝上辺(うわべ)だけのもの〟であったとすれば。

何も無いときには いわゆる平常運転が為(な)せていても、何らか問題やトラブルが生じたときには…仲間や同僚と信頼していたハズの者同士が、ある者は保身に走り またある者は他者(同僚)に責任をなすりつけ、そして ある者は裏切り行為に走るなどすれば、それだけで その組織体は瓦解(がかい)の坂を転げ落ちることになるでしょう。

 

 

今回の大坂なおみ選手の全豪OPの優勝劇は、テニス自体の醍醐味と同時 イヤそれ以上に、私たちにさまざまなメッセージを与えてくれるものとなりました。

「一人だけれど、独りじゃない。」そんな、励みとも目標とも取れる示唆を添えた大成果を世界に示してくれた、ファイナルウィナーの素敵な笑顔だったのでした。

 


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小さな公共工事の陰にある〝思い〟

2021-02-22 | 日記

2/21 Sun.

 

ここ数日、ときならぬ まとまった雪が降ったり、一転 春めいたりと、まさに〝三寒四温〟を地でいくような目まぐるしい陽気となっています。

この日は どちらかと言えば後者の陽気。ちょっと動けば汗ばむようなイイ天気となりました。

 

内を移動中に目に入った温度表示板も、あれれ18℃を示していました。

どうりで暑いワケだ。

 

 

 

で…このまま暖かくなると思えば、おそらくそうでも無いでしょうが、いずれにしても 時節は2月も終盤。そのうち長野市域内でも そこここで梅の花が咲き出すことでしょうね。

 

 

 

本格的は春は、スグそこまで来ているようです。

 

 

 

 

 

 

◇小さな公共工事に、ムラの恩人の「思い」

私の住む地域で、小さな公共工事が始まっています。

 

 

 

生活道路(市道)の 道路側溝の更新工事です。

 

 

 

 

この箇所は、川中島エリアから篠ノ井・松代 ひいては千曲市以南方面への抜け道として重宝されており、ここ10年で交通量が非常に増え、狭い道の路幅一杯を使って車両が双方向しています。

 

(地図の上が 南)

 

 

実は この道路の北端には、私が公私共にたいへんお世話になった Aさんのお宅があります。

件(くだん)のAさん、かねてより この市道の交通量の増加ぶりに懸念を示しておられました。

それまでは、大型車両もお構いなしに進入してきて交通障害の原因になっていたことから、私を介して所轄警察署に大型車両の通行を規制する措置を講じ、この道路は普通車以下の車両しか通れないようにしたものの、交通量の多さは変わることはありません。

 

 

 

 

そのうえで、この場所の懸案である「道路側溝の老朽化」が 改めてクローズアップされていたのでした。

この道路は 幅員が約6mしかなく、車両の行き違いの際には 道路幅プラス側溝敷の部分にクルマの外輪を乗り上げての走行となり、自(おの)ずと劣化が進むこととなりました。

 

 

 

このこと(側溝の劣化)に伴い、周辺住民においては 側溝が歪(ひず)むことによる、昼夜を問わない「ガタガタ音」の発生による騒音問題に悩むこととなり、クルマの頻繁な走行に伴い 路肩の通行を余儀なくされる自転車や歩行者においては、欠けたり削れたりした側溝の欠損部分に乗った際に 靴やタイヤが挟まり不測の事故・ケガを負う危険が増すこととなってしまいました。

普段から周辺の美化や安全管理に心を砕いておられたAさんは、日頃から私に対し「オレら(周辺住民)は(異音が)うるさいだけだから 耳を塞いでいれば(我慢していれば)済むことだけど、歩行者 とりわけ足の(サイズの)小さい子供や、チャリンコの年寄りなんぞが(欠損部分に)引っ掛かれば 思わぬ大ケガにつながりかねない。だから早いとこ(側溝を)直してくれや。」と、地域の重鎮らしく 通る人の安全を慮(おもんばか)っての声を上げ続けておられたのでした。

 

 

 

 

それだけに、私自身 今回の着工に際しては、ようやっと という思いをしたものでした。

今までコンクリート製の蓋(ふた)を置いていただけの道路側溝は、区間一体型の形状のものに更新され、騒音や破損は起きない構造に改められることになります。

 

 

 

改良後は、全てのもの(車両・自転車・歩行者)が安全かつスムーズに この区間内を通行することができるようになることでしょう。

 

 

ところが、です・・・地域のことを思い 私に(改修を)進言し続けてくださったAさんは、昨年 図らずも病魔によって他界されてしまったのでありました。

Aさんの「(地域への)思い」が ようやく結実することになったのに、その成果をお見せできなくなってしまったのは残念でならず、まさに慚愧(ざんき)の念に堪(た)えないところであります。

ただ、ご生前のAさんの「思い」が、地域の社会インフラの安全を高めてくれるようになったのは揺るぎの無いところであることから、この工事の完成の暁(あかつき)には、Aさんの墓前を訪ね「ありがとうございました。」とご報告するつもりでおるところです。

 

自治体における公共工事の部類においては 実にささやかな案件ではありますが、その陰(かげ)には 住民から寄せられた「思い」がある。

改めて その意味合いを再認識いたしたところでありました。

 

 


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『県からのたより』へ当事者団体らが〝勇気あるアクション〟を

2021-02-21 | 日記

先日来 お伝えしている、障がい者支援について それを歪曲(わいきょく)した形で県民に伝えてしまった『県からのたより(障がいの「個人モデル」と「社会モデル」)』について、20日、大きな節目となる〝県民からのアクション〟が興(おこ)され、内外に報じられることとなりました。

長野市内の障がい者団体(当事者団体)の代表者らが長野県庁を訪れ、かかる『県からのたより』の内容(表現方法)について異(い)を唱(とな)えると同時に、今後の県の障がい者関連の事業における体制について具体的に「意見書」を提出したのです。

 

 

 

かかる〝アクション〟を興したのは、長野市内の身体障がい者や知的(発達)障がい者やその親族らで構成する「NAGANO MODELを考える会」のメンバー(代表者8名)です。

 

 

 

これまでも述べられていいるとおり、今回の『県からのたより』は、障がいへの認識における「個人モデル」と「社会モデル」について、現下の障がいへの認識は、社会(人々)自体が障がい者支援に臨む「社会モデル」が主流であるにも関わらず、敢えて「障がいは個人の責任である」とも解釈される「個人モデル」を〝対等〟に並べ、障がいへの認識と障がい者支援について 県民に大きな誤解を与え、(障がい者支援への)認識を後退させることになったと批判せざるを得ないこととなりました。

 

 

 

 

このことについては、かかる広報誌が発行(全戸配布)され CMなどが放送された時点で大きな批判が渦巻いたところでありましたが、当の障がい者の方々を中心に、このままを看過すれば 行政(県)が間違ったままの認識で障がい者施策を進めてしまうのではないかとの危機感から、この際 当事者(関係者)の生(なま)の声を行政現場(県)に届け、猛省を促すに併せて 今後は(施策・事業の)事前に当事者の意見を訊くなどして「正しい情報」が発信されるよう要望したところです。

私も親交のある代表のNさんは いつもの穏やかな表情とは一線を画し、事実誤認も甚(はなはだ)だしい広報を流布した行政(県)の姿勢を厳しく糾弾し、そのうえで 今後の適切な取り組みを強く求めたことが画面越しに伝わってきました。

 

 

 

側聞すると、県は「障がい者共生社会づくり条例」を制定予定とのこと。その主体を成す者が後退した考え・思慮の浅いままの状態で条例制定に臨んでみても、充分にその目的に叶ったものができるとは思えません。

今回は広報程度の問題でありましたが、これが条例ともなれば「すみませんでした。」では済まないことにもなることから、今回の〝アクション〟は 県が誤った方向に舵を切ることを未然に防ぐという点では大きな意義があったといえるでしょう。

 

 

今回の 当事者さんらの勇気と意義のある行動は、新聞紙面にも大きく報じられることとなりました。

今回の一連の顛末を契機に、行政はもとより あまねく県民の方々が障がいへの認識を強め「社会モデル」の裾野が広がる共感を持ってくれることが期待されるところです。

 

 

 

 

実は、今回の〝アクション〟の陰(かげ)には ブレーンの宮下くん(本人が実名希望)の「企画力」がありました。

いわゆる〝現場主義〟の宮下くんは今回の『県からのたより』について「単に外野から批判しているだけではダメ。本当に問題意識があるならば、それを「生の声」として届け 現場(この場合は行政)に問題点を気づかせなければならない。そのうえでそれ(声)を基(もと)に、実際に現場を変えさせてこそ真の成果につながる。」を自負し、そのうえで Nさんを筆頭にした当事者さんの取りまとめ・意見書の作成・県への繋(つな)ぎについて〝見えない汗〟を流し、今回の大きな成果に結びつけたところでありました。

おそらく今後も、彼は さまざまな面で〝ブレーン的〟な役割を自ら担い、社会のさまざまな課題について 先ずは人々に「気づかせる」こと、そのうえで「変えさせる」ことに努めてゆくことと期待されるところです。

及ばずながら私も、彼の思いに共感しながら「気づき」と「変化」に努めてゆきたいと思いをいたしたところです。

 

 


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長野市域内で新たに1例のコロナウイルス陽性感染者が発生

2021-02-20 | 日記

2月19日(金)、長野市域内で新たに1件(市441例目)のコロナウイルス陽性感染者発生が報告されました。

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

・市(441例目)50歳代男性→県外への往来アリ

  2月15日 咽頭痛の症状

  2月17日 医療機関を受診

  2月18日 検査の結果「陽性」と判明⇒医療機関に入院

  ※濃厚接触者:同居以外の1名

 

 

この日 長野市域内で発生した新型コロナウイルス陽性感染者は、2月7日(日)以来 約2週間ぶりの報告となりました。

長野市をはじめとする長野県域においては、ここへきて感染者が下げ止まりの状況が続いており 喜ばしい限りであります。

県全体の警戒レベルも1に下げられました。これも 住民各位の不断の適切な社会活動の賜(たまもの)に他ならないところであり、私たちは今後も 引き続き注意喚起に努めながら、更なる感染者の抑制を図るべきことを共通認識といたすところです。

 

国内では「ワクチン」の先行接種が始まっています。先ずは医療関係者の方々が、自身への感染予防はもとより 患者さんなどの他者に移して重症化を招かないため、さらには先行接種の知見を今後の接種に向けた貴重なデータとして役立てるとの崇高な責任感の下(もと)に 積極的に接種を受けておられます。

こうした〝ワクチン効果〟と、前述の個々人の適切な社会活動が相(あい)まって、一日も早い収束(終息)が成されることを期待するばかりであります。

 


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さまざまな差別課題の温床にあるもの

2021-02-19 | 日記

18日(木)の朝は、まとまった降雪となりました。

ここのところ 春めいた陽気が続いていたので「このまま暖かな季節が来るのかな」と思っていましたが、それは やや甘い観測だったようです(苦笑)

朝 通りかかった善光寺さんも、再び雪化粧を施していました。

 

 

 

私は、雪中(せっちゅう)に在(あ)る寺社の風景が好きな者の一人です。

古来からの建築物の 荘厳な暗色と、雪の白とのコントラストが えも知れぬ風情を醸し出してくれます。

 

 

 

降雪の厳しさはそれとして、この季節ならではの美しい風景を再び目に焼きつけて また一日に臨むところでありました。

 

 

 

 

 

◇真の「差別の無い共生社会」とは

今や〝長野県の社会問題〟ともなってしまった『県からのたより』の〝事実誤認表現〟に関連して、ブレーンのMくんからの一報と、従前に聞いた「禁煙問題」が重なりあったところです。

 

去る日、地域のさまざまな社会衛生の諸課題と向き合う「保健補導員」さん(Aさん)との会話の中で、タバコが止められない御主人の居る奥さん(Bさん)の悩みを聞いた経過を伺ったことが。

さんの御主人は、いわゆる「チェーンスモーカー」といえる喫煙者だそうです。

一日に何本もタバコをくゆらせ、家の中やクルマの中は、常に燻(いぶ)った状態だとのこと。家には子供も居(お)り、受動喫煙も心配になる中 Bさんは一時は〝喫煙ノイローゼ〟になりかかったことも。

そんなBさんの相談を受けた 民生児童委員のAさんは「旦那からタバコを取り上げても無理よ。」と優しく諭(さと)してあげたそうです。

「タバコを吸いたい人に「タバコを吸っちゃダメ!」といくら言っても 反発こそすれスグに止めることは絶対に無い。訊けば 御主人は社会的常識はおありのようだから、改めて 喫煙が身体に及ぼす悪影響や、そのことで周囲に及ぼされるリスクや迷惑、もとより子供への受動喫煙のリスクなどをキチンと話して「タバコを吸うべきでない家庭環境」を理解させることに心を砕くことが、やや遠回りだけど確たる道じゃないかしら。」と伝え、その後は 具体的な禁煙方法についてアドバイスを授けたとのことでした。

 

 

 

 

先日には ブレーンのMくんから、障がい者の団体が長野県に対し『県からのたより』の間違った表現について抗議の意志を示すと同時に、県に対し「障がい者差別を禁止する条例」の制定を求める請願を出す動きがあること、そして その条例制定(の請願)に際し〝真の差別が無い社会構築〟のためにどうあるべきかのMくん自身の考えが示され、その考えの中に 前述の〝喫煙相談〟との共通点を感じ取ったものでした。

 

 

 

 

Mくん曰(いわ)く「障がい者などの社会的弱者を守る条例を定めることに向け「差別をしてはならない」などの〝規制型〟の条例にしてしまうことは本末転倒じゃないか。差別は、規制するだけでは絶対に無くならない。むしろ 陰(かげ)でそれを助長することになりはしないか。」

「問題の根源は人々の社会生活…極端に言えば「教育」にあるんじゃないか。「障がいのある人を差別したりいじめたりしてはいけません。そんなことをしない人になりましょう。」と言うだけじゃなく、障がいとは何か 障がい者を取り巻く問題に何があるかとの根本的な部分を理解させたうえで 次の段階(差別をしないことへの導き)に進まないことには、いくら立派な条例を定めたところで〝絵に描いた餅〟になってしまうんじゃないか。」とのことでありました。

 

今回の(県の)一連の障がい者に対する誤解釈は、さまざまな事実誤認が重なり合って起きてしまったものでありました。

そんな中 多様な今だからこそ、社会は 例えば障がい者に対しても、正しい認識をもって その方々と向き合い、共生してゆける社会を構築してゆかなければなりません。

その「正しい認識」を育(はぐく)むことこそが「障がい者への差別や偏見」を起こさせないための第一義であり、それを「差別はダメ!」と大声をあげるだけの取り組みでは、喫煙を止められない亭主から 無理矢理タバコを取り上げるだけの、あまり意味の無い行動と評されてしまうことでしょう。

 

 

くだんのMくんは、普段から「気づくこと・気づかせることこそが大切」と周囲に発しています。

差別や偏見は、概して気づかないうちに進行し やがて取り返しのつかないことになることもあります。

一連の出来事を通じ、多くの人たちが かかる課題に気づき、その後の各々の社会行動に活かすことができるか…さまざまな面で問われているのかもしれません。

 


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『県からのたより(長野県広報誌)』 障がい者〝個人モデル〟と〝社会モデル〟の関係性における事実誤認

2021-02-18 | 日記

ブレーンのMくんから、さきに頒布された『県からのたより(長野県広報誌)』における 障がい者の認識「個人モデル」と「社会モデル」の関係性について、それ(関係性)を表現する県の広報誌が「事実誤認の産物」ではないかとの指摘があり、改めて認識を新たにする機会となりました。

(復唱すると「個人モデル」とは、障がい者が直面する「足が動かせない」「耳が聞こえない」などの不利益や困難は、(障がい者)個人の心身機能が原因であるという考え方とされ、一方「社会モデル」は、かかる障がい者が直面する不利益や困難は、障がいの無い人を前提に作られた社会のつくりや仕組み(段差のある入口や点字ブロックの無い歩道など)に原因があるという考え方 とされています)

 

 

 

 

今回 県は「個人モデル」と「社会モデル」を 一対(同レベル)のテーマとして掲げ、2人のモデルを一対に配し それ(「個人モデル」と「社会モデル」の対比)を大々的にアピールしていますが、先ずは この〝並列の認識〟が誤認ではないか。

 

 

 

 

障がい者支援の専門サイトによると、旧来は 障がい者に対する認識は「個人モデル」が定着していたものの、時代の趨勢と共に その〝古い考え方〟を踏まえたうえで、後になって「社会モデル」の考え方が主流を占めるようになってきたそうです。

平たく言うと、昔は「障がいをもって生まれてきたのは、その者の運命だから仕方ない。(障害を抱えたまま)頑張って自分で生きろ。」との いわば突き放した考え方…これが「個人モデル」と言えるのではないか と。

ところが、時代が進み 社会に寛容と意識共有の気運が芽生えると、障がいは その個人の いわば自己責任だけではなく、身体障がいで言えば段差のままの施設の入口とか、知的障がいで言えば参加・就業等の窓口を閉ざしたままの社会構造など、つまりは 障がい者さんたちが生きづらい環境を看過している社会そのものが〝障害〟ではないか…との考えが「社会モデル」として定着してきているそうなのです。

 

そのうえで 私たちが「障がい者支援」について考えるとき「個人モデル」と「社会モデル」を どのように捉えたらいいのでしょうか?

そうです。この2つのモデルを比較し、どちらが望ましいものか?と考えれば、私たち周囲の者は 迷うこと無く「社会モデル」を選択することでしょう。

障がい者さんたちが、いかに普通に社会で活動できるか に心を砕き、障がいが 何も特別なものでは無いことを前提に みんなが等しく共々に暮らせる社会をめざすことは、今や 至極当然の社会心理とも言えるところです。

それを踏まえれば、そもそも「個人モデル」と「社会モデル」は〝並立〟すべきテーマでは無いのです。

確かに(障がいの認識には)「個人モデル」も存在します。

譲って言えば、障がい者さんが 自らの障害を逆手に取って、社会における全面的な優遇を声高に求めることは それはそれで筋違いであり、障がい者さん自身も 自ら努力を重ねて社会参加に励むべきことは事実であります。

しかし、その〝自助努力〟を全てとして「頑張って生きろ」と突き放すのは、多様な人々が暮らす社会を認知するようになった現代においては あまりに旧態とした考え方ではないでしょうか。

 

これに対し おそらく県(健康福祉部障がい者支援課・企画振興部広報県民課)は「そんなつもりは無かった。」と詭弁を弄することでしょうが、現に このようにデカデカと「個人モデル」と「社会モデル」を〝対等〟に並べている以上は、県民に対し「障がい者に対しては、自助努力を求める「個人モデル」もアリだよ。」とアピールしているに等しいと言わざるを得ないところです。

折りしも今は、社会…それも世界全体が、持続可能な開発目標『SDG』を掲げ、そのメインテーマに「地球上の 誰一人取り残さない」を挙げていることはご案内のとおりであります。

そんな時流の最中(さなか)、県の障がい者支援の中枢である関係機関が 全戸に向けて「個人モデル」を大きく紹介し、むざむざ〝障がい者切り捨て〟とも取れる 県民の誤解を招くようなアナウンスを(それも多額の予算をかけて)行なったことは、残念に他ならないと言うしかありません。

 

 

で…従前にも触れましたが、一連の長野県の障がいに対する認識(事実誤認)と その後の対応が、返すがえすも、いわゆる女性蔑視発言でJOC組織委員会会長を辞任した「森喜朗」氏の〝その後の言動〟に重なるところであり、森氏も長野県も 現下の人々が 如何(いか)に多様性をもって如何に賢者となったのか との「時代の趨勢」についてゆけなくなっていることを感じざるを得ないところなのです。

 

長野県においては『県からのたより』のメイキング映像を含んだCMやウェブ動画について、その後に批判が渦巻いたことから 一旦放映を中止するも、その後〝言い訳テロップ〟を付けて「取り敢えず謝って、取り敢えずテロップ付けてCM再開」との姑息な手段を画策しましたが、世論の批判は収まる気配も無く、結局〝お蔵入り〟となったことが伝えられています。

かかる一連の顛末も〝森氏謝罪(逆ギレ)会見→結局辞任〟のドタバタに共通するばかりですよネ。

 

(私は、このエンディングの「オマエらヨク考えろよ」と言わんばかりの この2人のポーズが大嫌い)

 

 

今回の『県からのたより』で 図らずも露呈した、長野県の障がい者支援における事実誤認。

注視すべきは、今後の、県 だけでは無い、私たち一人ひとりの「意識改革」であります。

今回の〝事実誤認〟を踏まえ、先ずは その当事者である「県」が、真に障がい者支援における認識を改め 真に適切な方向へ舵(かじ)を切り直すことができるか。

そのうえで 一連の問題を、どれだけの人たちが〝自分事〟と捉え、障がい者支援においては「個人モデル」ではない「社会モデル」に向けた意識を高めてゆけるか、に懸かっていると言っても過言ではない。

 

今回の一件は 単なる県のミスリードだけでは収まらない、全ての県民が真摯に向き合うべき課題なのであります。

 

 


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新型コロナウィルス感染症 ワクチン接種が始まる

2021-02-16 | 日記

新型コロナウィルス感染症に有効とされる「ワクチン」について、厚生労働省は「17日から接種を開始」とし、先ずは同意を得た医療従事者4万人への先行接種が始まることが伝えられています。

今回 接種に用いられるのが、アメリカ「ファイザー社」のワクチンです。

 

 

 

 

このワクチンについては、マイナス75℃での保管と 5日以内の接種など厳密な管理が要されており、それに対応する装備と体制が求められています。

今回の接種事業は 実施主体は市町村で、県がその調整役を担うことになっています。

さきに ワクチン保管用の超低温冷凍庫を置く県内30施設が公表されました。長野赤十字病院など県内27医療機関の他、各医療圏域の保健センターなどとなっています。

 

 

 

県は これら冷凍庫の設置施設を「基本型接種施設」と位置づけ、ここから必要分のワクチンを 接種を実施する「連携型接種施設」に運び、医療従事者らに接種することとなっています。

なお このほかの超低温冷凍庫は、全77市町村に1台以上が搬入され、6月末までに204台が配分されることになっています。

 

 

 

 

国内4万人の医療従事者のうち 長野県においては、先ずは上田市にある「国立病院機構信州上田医療センター」に勤務し(ワクチン接種の)同意を得た医療従事者に先行接種され、その後3月中に 新型コロナウイルス感染者治療に関わる医療従事者や救急隊員・保健師など約6万人を対象にした接種をめざすことになっています。

先行接種した人からは、併せて 副反応の状況などの調査も行なわれ、その後の知見に活かされることにもなっているとのこと。

海外の事例によれば、9割以上の人が大きなトラブルにつながるような副反応も無く推移しているとのことですが、人種が異なるとどうなるのか などの未知の面も多いことから、先行接種により(先行接種の結果が)今後行なわれる高齢者や既往症者へのリスク回避に活かされることが期待されます。

 

 

 

 

なお ワクチンの注射は「筋肉注射」主に上腕部にプスッと刺すやり方で、いわば〝一瞬の出来事〟とのこと。

 

 

 

ただ「ファイザー社」のワクチンについては 間隔を空けて二度の接種が要されることから、被接種者の正確な接種管理が求められており そのため被接種者⇔医療機関⇔行政間の緊密な連携が求められています。

今後 接種の準備が整い次第、市民に向けて「ワクチン接種クーポン券」が郵送されることになるようです。それぞれの立場によって順番に差異はあるものの、いずれ全市民が接種を受け とりあえず重症化には至らないようになることが期されるところであります。

 

 

 

 

ようやくワクチン接種の段階に至った日本のコロナ対応。

さまざまな面で後手に回っているとの誹(そし)りは免れないところではありますが、かかる段階を経て、一日も早い収束(重症化回避)に向かうことを願うばかりであります。

 


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【みなさんへのお知らせ】『ながのビッグプレミアム商品券事業』終了期限が近づいています

2021-02-16 | 日記

現下の「新型コロナウイルス禍」の悪影響のために落ち込んだ長野市内の経済活性化(再興)を目的として 昨年末から行なわれている『ながのビッグプレミアム商品券事業』について、その利用期限の終了が近づいています。

この商品券事業は 今月末(2月28日)で終了を迎えることとなります。

 

 

 

 

今回の『ながのビッグプレミアムチケット事業』については、その商品券に付与される〝プレミアム(補助)率〟の高さ(購入金額の50%を補助)の評判が評判を呼び、結果 想定をはるかに上回る申し込みがあり、最終的に (申し込み者)一人当たりの購入可能額が〝減額〟を余儀なくなど、いわば〝賛否〟を招くうちに実施を迎えることとなりました。

この事態に対しては「話しが違う!」と怒りを露(あら)わにする人が居る一方で、多くの方々が「限られた予算の範囲で みんなで平等に分け合うのだから(減額は)仕方ないよね。」と理解を示してくださり、長野市民のみなさんの良識ある判断をいただく中で 市域内における消費行動に寄与してまいりました。

(ご案内のとおり、隣市においては〝抽選騒動〟となり、その不公平感から不評となってしまいましたが、長野市においてはそのような争議にはならず そういう点では不幸中の幸いであったか と)

 

前述のとおり この商品券事業は〝減額〟となったために利用できる金額が限られたことから、(券を)どこかに仕舞い込んで よもや使い残していることは無いとは存じますが、それでも 購入した方々におかれましては、事業の終了を控え 万が一の使い残しが無いか、念のためご確認いただきますよう ご案内いたす次第であります。

側聞すれば、従前に行なわれた商品券事業においては(商品券を)購入したまま使わずに仕舞い込んでしまい、あげく期限が切れて タダの紙切れになってしまった事例もあったとのこと…せっかく購入したお得な商品券も、使わずに終わってしまえば いわば徒労に終わってしまいます。

 

 

突然に人類を襲った「新型コロナウイルス禍」から1年以上が経過し、社会は あらゆる面で疲弊の極地に至ってしまいました。

先ずは人々の健康保持を第一義に捉え、そのうえで社会経済の存続・復興を果たすべく(かかるチケット事業も含め)試行錯誤が重ねられてまいりましたが、ここへきて ようやく感染者も下げ止まりの感、ワクチン接種開始の報も聞かれる中「あと一歩」といったところでしょうか。

 

 

ところで、長野市においては 市長の強い意向により、かかるチケット事業の〝第3弾〟が行なわれることとなっているとのこと。

それらをも含めながら、私たちは あらゆる手を尽くして、長いトンネルを抜け出さなければなりません。

今後の〝打つ手〟を検証しつつ、市の再興を期するところです。

 

 

いずれにしても『ながのビッグプレミア商品券』を購入したみなさんにおかれましては、2月28日までに(商品券を)使い切ってくださいますよう、重ねてご案内いたす次第であります。

 

 


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宮城・福島沖地震の報に接し、自然災害は繰り返されることを痛感

2021-02-15 | 日記

13日深夜に 宮城・福島沖で発生した、最大震度6強の大規模地震は、列島の各地に強い揺れを及ぼし、時間経過と共に被害の状況が伝えられました。

 

 

 

地震発生直後から怪我などの人的被害が報告されていましたが、その後の各県からの報告によると 東北・関東の9県で155人の負傷者が発生したとのこと。このことについては (先日も触れましたが)不測の災いではあるものの、死者が出なかったのは不幸中の幸いと申せます。

その好要因には、おそらく 10年前の『東日本大震災』の経験を轍(てつ)とし、あれから地域住民の方々が 災害への備えを行ない、今回の地震の際にも適切な行動を取られたことも挙げられることでありましょう。

 

また 私を含む多くの人が、彼(か)のエリアの大規模地震と聞けば「原発の(被害の)状況はどうか?」と直ちに気を揉むところでありましたが、東京電力ならびに原子力規制庁によると、福島第二原発1号機(廃炉準備中)の 使用済み核燃料保管プールの水およそ160mlが漏れ出したものの、少量かつ放射線量も低いため 被ばく等の心配は無いとのこと。

この他には福島第二原発では大きな異常は見つかっていないことから、今回の地震における原発被害は無かったと言えるようです。こちらも安堵するところでありました。

 

 

 

 

今回の地震は 社会インフラにも被害を及ぼしました。

強い横揺れによって、寺社の屋根が倒壊したり、建屋内の多くの家財や物品が床に散乱したりする被害が発生したことが伝えられています。

 

 

 

 

また 各地で停電や断水被害が発生、また新幹線などの交通インフラのマヒ等、地域によっては未だに不自由な生活を余儀なくされているところもあるようです。

 

 

 

 

これらの事態により、家に居られなくなった方々が避難所に身を寄せなければならなくなりましたが、現下のコロナ禍に伴い いわゆる〝3密回避〟などの必要性から簡易テントでの狭隘(きょうあい)な避難所生活を余儀なくされることとなっています。

 

 

 

 

ただ 今回の地震においては、マグニチュードが7,3と 非常に大きかったにも関わらず「津波」が発生しませんでした。これも、死者発生などの重大な被害につながらなかった せめてもの好要因となったと言われていますが、その理由は「地震発生の「深度」が深かった」とのことであります。

気象庁や専門家によると、今回の地震は さきの「東日本大震災」と同じプレート(太平洋プレート)の範囲で発生しており、条件が揃えば 再び大津波が起きる可能性もあったようです。

ところが そういう面では幸いなことに、今回の地震発生の深度が地中約55mと深い位置 さらには(震源が)太平洋ブレーの内部にあったため、海そのものに直接的な影響を与えるには至らず 津波被害は免れたとのこと(その代わり 揺れの範囲が列島の広範囲に亘ったとのこと)です。

もし 今回の地震がプレート上で起きていたら…10年前と同じような津波が起こったかもしれず、そう思うと 改めて背筋が寒くなる思いがするところです。

 

 

 

 

いずれにしても私たちは、今回の地震は『東日本大震災』の〝余震〟であることが正式発表されたことを踏まえ「自然災害は繰り返される」ことを再認識しなければなりません。

そのうえで 今回の地震を教訓とするとき、私たちの住む地域においても 過去に発生した自然災害は「また発生するかもしれない」を前提に〝備え〟を怠りなく行なうことが求められています。

 

折りしも 地震発生の13日は、あの『東日本台風』の発生した日であり 2月13日は、災害発生から1年4ヶ月が経過した日でもありました。

被災地に足を運ぶと、復旧工事は佳境を迎えつつありました。

千曲川堤防が決壊した「長沼(穂保・津野)地点」では、決壊場所の堤防の復旧・強靱化が仕上げの段階に入っていました。

 

 

 

コンクリート等で強靱化された堤防法面(のりめん)には 外見上の自然状態を維持するための覆土(ふくど)が施されていました。

 

 

 

 

一方、上流域の「篠ノ井塩崎地点」では、コンクリートブロックによる強靱化が継続的に行なわれています。

 

 

 

 

土+特殊シート+生コン+コンクリートブロック板の四重構造に強靱化される河川側の法面は、年度内の完成をめざし 土木工事が継続されています。

 

 

 

 

コンクリ-トブロック板の内部の隙間には 生コンが流し込まれ、強靱化の止(とど)めを成すことになります(写真の隙間部分に生コンが注入されます)

 

 

 

この工事については、東御市流域の同様の工事で〝不良(生コン注入不足)〟が指摘され、工事のやり直しを余儀なくされています。

長野市域においては そのそうな瑕疵(かし)は無いことが報告されていますので、引き続き確実な工事が期されるところであります。

 

 

堤防上部においては、約50cmほどの嵩上げが施されています。

 

 

 

 

もう あのような水害が起きないよう、万全を期すべく工事の完成が待たれるところです。

かかる堤防の復旧・強靱化工事の後には、河床の掘削などにより河川の容積を増やし、さまざまな手法によって越水を防ぐ工事が継続的に行なわれることになります。

 

 

 

 

他方、こちらは 中野市の「立ヶ花橋」…北信エリアで 千曲川が最も狭窄(きょうさく)している箇所であり、この箇所の河道改修無くして千曲川の治水無し、と言われるほどの〝最重要改修必要地点〟でもあります。

 

 

 

『信濃川水系緊急治水対策プロジェクト』によると、この地点の河道掘削工事は 2021年2月から行なわれることなっています。

 

 

 

 

立ケ花狭窄部は 長沼の堤防決壊地点の5キロほど下流に位置し、そこの川幅は 約260mに狭まっており、増水時には大量の河川水がここでせき止められ、上流に悪しき影響を及ぼしています。さきの東日本台風の際にも 長沼地点での越水~決壊の一因となったことが指摘されているのは ご案内のとおりであります。

 

 

 

 


関係者によると、工事は2月12日に着手され、現在 対象区域の下草刈りなどの 工事に向けた準備作業が緒に就いているとのこと。

私が足を運んだ2月13日には 重機も無く静かな状態、本格工事はこれからといったところでしょう。

 

 

 

千曲川長野流域の〝鬼門〟でもある 立ヶ花エリア。計画的な河道改修が実施され、上流からの河川水が滞ることなく下流へと向かうことができるよう期待するところであります。

 

 

 

 

今回の宮城・福島沖地震は、まさに「災害は 忘れた頃に やって来る」を地でいくような、災害の繰り返し事例でありました。

私たちは、他の地域で繰り返された自然災害を「他山の石」とし、私たちの地域でも 再び同様の災害が起きるかもしれないという前提で、これに備えることを旨として 引き続き社会生活を送るべきことを心にいたしたところであります。

 


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宮城・福島沖で大規模地震…あの大震災から10年、呼び起こされる記憶

2021-02-14 | 日記

13日(土)の深夜「宮城・福島沖で大規模地震が発生」の緊急地震速報が報じられ、私も含め 多くの国民がニュース画面に釘付けになりました。

 

 

 

報道によると、この地震は 13日23時7分頃、福島県沖を震源として発生、福島県と宮城県で震度6強の揺れを観測したとのこと。福島県沖ではその後も地震が相次いでおり、気象庁は 今後1週間程度、最大震度6強程度の揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。

この地震で、
▽震度6強⇒宮城県蔵王町・福島県の相馬市、国見町、新地町

▽震度6弱⇒宮城県の石巻市・岩沼市・登米市・川崎町・亘理町・山元町・福島県の福島市・郡山市・須賀川市・南相馬市・伊達市・本宮市・桑折町・川俣町・天栄村・広野町・楢葉町・川内村・大熊町・双葉町・浪江町

▽震度5強⇒宮城県の仙台市青葉区・宮城野区・若林区・塩釜市・白石市・名取市・七ヶ浜町・福島県のいわき市・白河市・二本松市・田村市・栃木県の高根沢町・那須町など

▽震度5弱⇒福島県・宮城県・栃木県・岩手県・山形県・茨城県・埼玉県の各地

 

地震発生後の映像では、店舗内や宅内の物品が 落下・散乱する様子が伝えられ、週末の いわば寝込みを襲った地震の被害状況が次々と報じられていました。

 

 

 

今回の地震では、非難の際に転倒するなどして70名を超える方々が怪我を負われたとのこと。しかしながら 現在のところ死者の報告は無く、それだけは不幸中の幸いと申せます。

この地震に際し、長野エリアにおいては上田や飯田で震度3、長野市でも震度2を記録したとのことですが、私自身は体感するには至りませんでした。

 

 

 

ただ、今は正(まさ)に『コロナ禍』の最中(さなか)。感染者数が落ち着きをみせているとは申せ、さまざまな疾病を抱える患者さんに加えてコロナ患者が発生する中、さらに地震による怪我人の発生と、地域の医療機関は 再び三度大変な状況になったことが推察され、被災地域の状況はいかばかりかと思わざるを得ないところであります。

 

さらに難儀なのが「コロナ禍での避難所設営(運営)」でしょう。

ややもすると〝3密〟を余儀なくされる避難所においては、かかる状況を回避し いかにソーシャルディスタンスを維持し〝避難所クラスター〟が発生しないよう努めてゆかなければなりません。

福島県相馬市では 避難所に「テント」が設置され、家族ごとに空間を遮蔽(しゃへい)する工夫が為されていました。

 

 

 

 

後の気象庁の発表によると、今回の地震は あの東日本台風の『余震』とのこと。

あれから10年もの歳月が経過しましたが、地球の歴史においては ついこの間のこと…地球とすれば、いわば二度目のクシャミをしたようなこととでも言うのでありましょうか。

 

 

 

 

地震発生から 未だ数時間しか経過していない中、これから また新たな被害の報などが伝えられてくるのかもしれません。

私も 今後の推移を注視しながら、状況に応じてレポートしてまいりたいと存じます。

 

 


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