オヤジのひとり言

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夏の夜を駆け抜ける超人・弘法大師

2013年08月14日 | オヤジのひとり言

魔界への誘い・

夏の夜を駆け抜ける超人・弘法大師

 大北山の左大文字送り火もまた、

空海起源説を伝えている。

左大文字送り火の特徴は

法音寺の灯明から大松明に火を移して親火とし、

世話人全員が隊列を組んで山を登る点火儀式を行うことです。

これは他の送り火には見られない。

割木、護摩木奉納は金閣寺総門前広場で行われる。

 

さらに鳥居本の鳥居形松明送り火は、

弘法大師空海が石仏千体を刻んで

その開眼供養を営んだ時に点火されたものと伝わっています。

 

松ヶ崎の送り火「妙」は、

徳冶2年(1307)松ヶ崎村が日蓮宗に改宗した際に

の字を万灯籠山( 西山 )に書いて点火したといわれています。

「 法 」の字はその後、

大妙寺住職日良が大黒天山( 東山 )に書いたことに始まるという。

 

西賀茂の舟形万灯籠送り火の起源は、

山麓にある西方寺の開祖・円仁が

唐に留学した事にまつわるようです。

唐への留学を終え、

帰路暴風雨に遭ったが南無阿弥陀仏と唱えて

無事帰国できたので、

その船を形どって送り火を始めたと伝わる。

 

かっては、

「い」( 市原 )、

「 一 」 ( 鳴滝 )、

「 竹の先に鈴 」 ( 西山 )、

「 蛇 」 ( 北嵯峨 )

などの送り火も有ったそうですが、

いつの間にか廃絶したそうです。

 

送り火は、ただ鑑賞するばかりではありません。

水や酒の入った丸い盆に送り火を映して飲むと、

中風に罹らないとか、

消し炭を白い紙に包んで

水引で結んだものを戸口に吊るすと、

疫病除け、盗難除けになるという習わしがあります。

 

 


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