大殊勲!鳥谷、
WBC2次ラウンド1組(台湾3-4日本=延長十回、東京ドーム)
あのクールな鳥谷が吠えた!!
3連覇に挑む日本は台湾を延長十回の末、4-3で劇的勝利。
鳥谷=阪神=が1点ビハインドの九回二死から決死の二盗を決め、
井端=中日=の同点打を呼んだ。
オランダはキューバに6-2で快勝。
10日に2次R突破をかけ、日本とオランダが激突する。
普段はめっぽうクールな鳥谷が、咆哮しながら、劇的な同点ホームを駆け抜けた。
こぶしを握ると再び、言葉にならない叫びを発した。
しびれた、燃えた。感動した。
九回二死。絶体絶命の侍ジャパンを、鳥谷が足で救った。
「負けていたんで、本当に苦しい場面でした。
一塁に行ったら、ベースコーチから
『投手のクイックが遅い』と教えてもらったんで。
(二盗は)アウトになることを考えず、
とにかくセーフになることだけ、
考えました」とクールに言ってのける鳥谷。
1点を追う九回一死。
祈りにも似た東京ドームの雰囲気の中で、まずは打席に立った。
昨年94個など2年連続でセ最多四球を選んだ目で、
冷静にボールを見極めた。
WBCではまだ無安打ながら、これで4四球目。
持ち味発揮で出塁すると、二死後、
ベンチの、そして日本中の期待を一身に背負って、運命のスタートを切った。
「(相手投手は)抑えなので、
ミーティングのときから映像を見ていました。
いつも(走る)準備をしておけと言われていたんで。
何とかセーフになったので、
後は井端さんに託しました」と
鳥谷
アウトになれば、即ゲームセット…。
タイミングは間一髪だったが、
滑り込んだ足が一瞬だけ、はやかった。
二死二塁。井端の執念の中前打で、
一気にホームベースを駆け抜けた。
「普段以上のことはできないので場面、
場面でしっかりと自分の役割をやっていきます」と話し続ける。
この日は「9番・三塁」でスタメン出場すると、
三、五回に犠打を決めた。
慣れない三塁守備も懸命にこなした。
八回二死二、三塁。強化・壮行試合など実戦で初めて飛んできた打球は、
ハーフライナーの難しい当たり。
必死に腰を落として捕球すると、全力で一塁へ送球した。
自らの守備から、リズムをつくり打席に生かした。
「あれは止めれば何とかなる打球でしたから。あとは焦らずに」
静かに振り返ると「勝つためにやっているんで、勝てたことがよかったです」と、
言葉に力を込めるあたり。まさに仕事人。
主役にはならずとも、鳥谷の存在感は、日本代表に欠かせない。
当に陰の立役者・・鳥谷なのだ。