My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

風力エネルギー利用シンポジウム その4

2006-11-26 19:57:33 | 風車日記
オーストラリアの大旱魃のニュースを見ました。世界第二位の小麦輸出国である国の旱魃は世界に影響を与えそうです。羊の餌になる牧草も枯れ果てて、飼料を輸入する事態になっているそうです。

地球温暖化の様々な被害のうちもっとも早く顕在化する私たちの生活に直接関係するのは、水と食糧不足ではないでしょうか。日本は食糧自給率が40%ほどですから、日本で水不足や旱魃が起こらなくても今回のように海外の食糧生産国で気候変動による農産物の不作があれば、私たちの生活もその影響を免れることはできません。

風車の寿命が17年しかないとことさら騒ぎ立てる人もいるようですが、17年後に私たちが現在と同じような、なに一つ不自由無い生活が送れているという保証は何一つないということに考えが至らないのは残念です。

風力エネルギー利用シンポジウムの第一日目は依頼講演の後に、風力発電推進市町村全国協議会の会長、副会長である北海道苫前町長、岩手県葛巻町長をパネラーにディスカッションが行われました。それにしても葛巻の中村町長のしゃべりっぷりには毎回、感心するやら呆れるやら、さすが葛巻町のトップセールスマンを自任するだけのことはあります(ちょっと長すぎでしたが)。

情報公開のことが話題に上ったのは良かったのですが、それ以外はなんとなく焦点が定まらない感じがしました。パネルディスカッションって難しいですね。

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4 コメント

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メーカーさんよろしく (kynthm)
2006-11-27 22:21:54
原発はいくら金をかけてもいいみたいですから?
風車も少しでも長く使ったほうがコストの面からも有利になるといいのですが。

そのためには、メンテナンス費用がもっと安くならなければいけません。風車メーカーさんよろしくお願いしますよ。
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原発の30年も (jaway)
2006-11-27 11:39:47
熱交換器やタービンなど、ほぼ全取替えとか言うレベルのオーバーホールを定期的にやってますから30年とか50年とか言ってます。
風車もブレードやベアリング類の定期交換とかやらせてもらえれば軽く同じくらいもつででしょうね。
と言うかナセルから上の取替えバージョンアップとかやらないのかな?
って問題はいつも最終的にコストだけになっちゃいますね。
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感覚が麻痺しています (kynthm)
2006-11-26 21:39:06
世界人口も2000年からの50年間で1.5倍のおよそ90億人ということですから、普通に考えても食糧、水不足は避けて通れないのに、異常気象が頻発したのではどうにもなりませんね。

耐用年数17年というのはあくまでも減価償却をおこなう場合の法定耐用年数ですし、もともと風車を想定しているものではなく、主として「金属製の機械及び装置」という分類に仕分けられているだけですからあまりあてにはなりません。
私もメンテナンスの重要性を痛感していますが、肝心の風車メーカーが新規の大型商談にばかり目が行ってしまっているのが気がかりです。

たしかに、温暖化、石油の枯渇の他に、20世紀に製造されまくった建築物や工業製品等がこれから大量廃棄を迎えるという問題に直面するのですね。携帯電話も希少な金属を使用していますし、0円での販売など私たちの感覚が麻痺してしまっている感じがします。

こうして考えると、風車の導入以外にも社会のあり方そのものを見直さなければいけない点がたくさんありますね。
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レスターブラウン (カリブの海賊)
2006-11-26 20:33:41
レスターブラウンの最新著作「プラン2.0」では、地球温暖化(気候変動)と同等位、水(=食料)不足の深刻化を訴えていました。
もともと、世界の小麦生産能力が限界な中で、世界では中東諸国等で小麦の輸入が急増し、中国(世界有数の小麦生産国&消費国)がまもなく小麦輸入国になると予測されます。世界は小麦を巡って既に争いが始まろうとしています。そんな中、世界第2位の小麦輸出国で、生産量が半分に落ちるともいわれる大干ばつ。おそらく、想像を大きく超える(場合によっては数倍の価格上昇等)事態も予想されます。
気候変動×世界的水不足となった場合、取り返しの付かない事態も予想されます。

風車の寿命については、17年しか持たないという意見もたしかにあるかも知れませんが、同時に石油・天然ガス・石炭による火力発電所が17年後まで持つのかも疑問です。一時期、電気代を安くするオンサイト発電という名で、ジャスコやイトーヨーカドー、その他スーパーマーケットなどに数千箇所に設置されたディーゼル発電所は、石油価格の上昇と環境性の悪さへの非難が重なり、殆どの発電所が撤去されました。その多くの発電所は10年も経っていません。
一方、世界的に最有力とされる原子力発電も、寿命は40年程度持ちますが、同時に核廃棄物の管理に数万年以上を要するという問題点もあります。
一方、一度失った環境(生態系)を修復するのは、少なくとも50年(山林破壊の場合)、場合によったら数世紀かかるかもしれません。

それから風車の耐用年数17年というのは、もう少し伸びるかもしれないです。風力発電機の中身を開けてみてそう感じました。うまくメンテと運用すれば20年以上いけそうです(ただし、設計と管理の悪い風車は10年持たないのもでるかもしれませんが)
たった17年、といいますが、17年間も使い続ける携帯電話はあるのでしょうか。たった17年といわれる人の何%が、5年以上機種変更していないのでしょうか。問題視するのであれば、たったの半年~1年程度で更新され、大量に廃棄される携帯電話をまず考えてみるべきだと思います。ちなみに我が家の携帯電話は、6年間使用し、先日水没のため、新機種に変えました。
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