My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

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風力エネルギー利用シンポジウム その3

2006-11-25 23:59:42 | 風車日記
今日は病院に行ってきました。三男と自分が軽い風邪をひいているので、酷くなる前にということで。本当は月曜日が風力エネルギー協会誌へ提出する原稿の締め切りなので今日中にやっつけてしまおうと思っていたのですが、休養することにしました。とは言っても、夜は育成会の役員会へ行かなければなりませんが。

今年は当町が「全国風サミット」を辞退したことにより、風力発電推進市町村全国協議会も風力シンポジウムに参加させてもらいました。その関係で、北海道せたな町、鳥取県北栄町、そて当町が事例紹介ということで発表しました。

せたな町は日本で始めての洋上風車2機が運転しています。保守の時には担当者が船を運転して作業員を風車へ連れて行くそうです。計画設備利用率は41%!ということでが故障があり目標は下回っていますが、データを見る限り1年間を通して順調に運転できれば41%を大きく上回るような可能性もありそうです。
今後は、塩害による機械の損耗などに注目したいと思います。

北栄町は、現時点で自治体最大の13,500kwの風力発電所を運営しています。また、事前の風況調査の結果があまり良くないということで、以前から注目していました。9機ある風車のすべてが落雷を受けたにもかかわらず、長時間の故障停止が無いとのことでした。また、15年間の風車の保守費用も契約で決定済みということで、これから風力発電に取り組もうという自治体は参考になると思います。ただ、電力ケーブルの燃焼事故や現在もブレードの破損で風車が止まったりと、風車メーカの瑕疵と思われる故障が起きているのが残念です。ブレードについては取替えが必要な風車もあるようです。

当町の発表の内容は、2,000kw未満がほとんどの自治体風車で最終的な風車の撤去まで含めて黒字化はかなりハードルが高いことや、風車メーカー等の協力を得るためには自治体自身が真面目に取り組む必要があることを話させていただき、今後の風力発電の発展のためには何より情報公開が必要だと強調したつもりです。
その他にも自治体の担当者としての率直な感想を話しました。

本当は、もっと経験を積んでいる大手の事業者の方たちが、事故や故障の実例を交えて普段表に出ないようなことを率直に話してくれるのが一番参考になると思うのですが、設備利用率さえ公表していない現況では難しいのかもしれません。

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