My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

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地球寒冷化?

2009-02-05 20:00:38 | 独り言
先日(2/2)の日経新聞に「地球の気候当面寒冷化」という記事が掲載されました。

内容は
○最近約10年間に観測された地球の平均気温には上昇傾向は見られない。
○2008年の平均気温は21世紀に入ってから最低。
○IPCCの予測結果と異なる傾向となったのは、自然変動による低温現象による。
○当面、地球の気温は寒冷化に向かう。

大雑把ですが、こんな感じです。

これについて、江守正多さん(国立環境研)は、『IPCC報告書に載った将来気候のシミュレーションでは、でっこみひっこみは均されているので、最近の観測データと食い違って見えるだけで、IPCCの予測が外れたとの批判は当たらない』というようなことをコメントしています。(相当意訳してあります)。

一方、赤祖父俊一さん(アラスカ大学名誉教授)は、『IPCCは予測の誤りを認め、直ちに公表すべきではないか』とコメントしています。

ちなみに赤祖さんはオーロラの研究者です。『その道』では権威のようです。

また、2008年の気温は21世紀に入って最低とのことですが、21世紀に入ってまだたったの8年ですよね。気象庁のデータでも、2008年の世界平均気温は歴代10位(1891年以降)の高さです。陸地のデータだと、歴代8位(1880年以降)の高さです。

今回の記事では「専門家の間で気候は当分寒冷化に向かうとの見方が強まってきた」とか、「気温低下の原因として専門家が有力視しているのが、海の自然変動の影響」なんて書いてますが、この専門家っていったい誰のことなんでしょうか?

何となく専門的と思われている日経新聞でも残念ながらこの程度です。(経済以外は専門外?)。

今回紹介した内容は相当、大雑把にまとめてあります。興味のある方は新聞をご自身で確かめてください。