ふわふわ気分で

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「白夜の女騎士」キレイでした

2006-05-20 | 演劇

シアターコクーンでやっている「白夜の女騎士(ワルキューレ)」19日マチネ観てきました。
ネタバレありです。あしからず。



作、野田秀樹
演出、蜷川幸雄

野田秀樹さんが、ワーグナーの「ニーベルンゲンの指輪」を下敷きに、85年に初演した三部作の一作目です。

話の筋は、すごく込み入っていて、わかりにくいです。
理解するのはよそにおいて、ただ無心になって劇を楽しむのが、この芝居の正しい観賞法でしょう。
よくわかんないけど、非日常世界の楽しいおとぎ話でした。

わたしは、蜷川さんファンだし、鈴木杏ちゃん、高橋洋ちゃんを見たいし、
やっぱり話題の松本潤も見たいし(←ただのミーハーじゃん)さて、どんなんだろうか。

松潤ファンでもないのに、またまた父母参観日状態で、開場を待ちます。
客層はさすがにジャニーズ、若いです。
藤原竜也くんファンより、十歳くらい若そう。
派手派手って感じの子はいませんでしたね。どちらかというと、大人しい女の子ばかりかな。

開場すると「タイタス・アンドロニカス」の時みたいに、出演者の方々が、舞台や通路を歩いたり、話したりしています。
2階席まで出張してきてくださるのには、びっくり。
浪人姿の方でしたね。
けっこうイケメンかも、と、じーっと見てたら、会釈されてしまいました。どうも、です。

時代劇の扮装をしている人に混じって、Tシャツ姿の杏ちゃんも、お客さんの誰かさんとご挨拶したり。
何気に蜷川さんまで、舞台から客席の方へ。

タイタスの時みたいなアナウンスなどが、いっさいなしで、舞台上のセットを片付けたところで、はじまりです。

両側のスクリーンには「こころの準備のないままに、いきなり始まる」なんて映しだされて、笑えました。
スクリーンには、場面の説明や、わかりにくい駄洒落なんかも説明されてました。
百夜と白夜の一の字が、飛んでいったりして面白かったです。

でも、2階席からは、ライティングの関係で見にくかったです。
ちょっと残念。楽しいアイデアだったのに・・・

松潤よかったです。目がキラキラして、ピュアな感じがしました。
フライングの姿、きれいでした。
アニメっぽくなくて、芸術的な感じ。
逆立ちのまま、舞台上の穴に落ちていくのも、絵のようにキレイ。
怖くないのでしょうか・・・

声が枯れてるという噂だったけど、大丈夫、よく出てました。
休み明けで体力回復したのかしら、なにしろ若いもんね。

勝村政信さんがグッドでした。身体的にも演技的にもよかったです。
「天保十二年のシェイクスピア」でもよかったけど、こんなに芸達者な方だったとは。

松潤とクライミングのシーン、延々とロープにつるされて、すごかったです。
勝村さん、若者とやっても互角に戦えるってスゴイ。
彼がいるから、この芝居が成り立ったという感じでした。

笑いのタイミングも絶妙でした。
松潤や杏ちゃんとの、掛け合いもおかしかった。

杏ちゃんは、安心して見ていられました。
「ロミオとジュリエット」の時よりも、お似合い。
凛とした強い役柄の方が合っているのかな。
皆を張り倒したり、けとばしたりして、ストレスたまらない役柄よね。

爆弾に飛ばされていく所の、スローモーションシーンがすっごく綺麗でした。

高橋洋ちゃんの声が好きなんですけど、今日はちょっとだったなぁ。
体調がイマイチだったのでしょうか。

役柄はすごく可愛かったです。
巨人のセット(衣装かな)なんて、とぼけてて面白かった。

小人達の動きも、ファンシーで可愛かった。
巨人と神様との陣取り合戦も、ユーモラスで笑えました。

野田さん演出のお芝居は、スピードがあるけど時々台詞が聞き取れないことがあるのよね。
蜷川さんのはちゃーんとわかりました。

コクーンの舞台の奥って、駐車場に通じる戸があったんですね。
そこが開いて、オートバイが入ってきたりします。ちょっとびっくりです。

1幕目の終わりに、サスケ(松潤)がスローモーションで外に出て行くのだけど、戸が開いたら、ちょうど車が出て行くところでした。
せっかく盛り上がったのに、あ、駐車場だったのね。みたいなこと思い出して、ちょっと興ざめでした。そのあと人の足も見えてたし・・・
あれ、ストップしていただいたらよかったのに。
蜷川さん権限でね。

最後は松潤のフライングが長く続いて、しなやかな手足が伸びきってすごくきれいでした。
2階席はフライング向きかも。

「いつまでも飛び続ける」ってスクリーンにも出てました。
ラストの炎と歌声、ちょっと感動して、涙が出てきました。

蜷川さん、やっぱりステキです。
みなさまお疲れさまでした








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