今日の朝日新聞夕刊にも載ってますが、
劇団チェルフイッチュ主宰者の岡田利規さんの舞台、
「友達」観てきました。
話は「ブラックユーモアと不条理に満ちた世界」(朝日新聞によると)
ちょっと変わってました。
「友達」
作:安部公房
演出:岡田利規
美術:堀尾幸男
出演:小林十市、麿赤兒、若松武史、木野花、今井朋彦、剱持たまき、ともさと衣ほか
三軒茶屋 シアタートラム 11月13日ソワレ観劇
男が住む部屋に見知らぬ家族が、隣人愛を唱えて住み着いてしまう。
というストーリー。
この家族、祖父と両親、子供が6人の総勢9名。
子供といっても末娘は高校生。
ちょっとありえな~い・・だらけの設定。
男役の小林さんはバレエ出身、
祖父の麿さんは舞踊集団「大駱駝艦」主宰で唐十郎さんの「状況劇場」出身だそう。
長男の今井さんは、新劇出身、母の木野花さんは小劇場、
という具合にいろんなジャンルの人を意図的に配したそう。
確かに層の厚みというか、ボリューム満点でした。
なぜだか席が最前列で、舞台が高くて、首を伸ばして、右やら左やらきょろきょろしての観劇。
も少し後ろの方がよかったです。
出演者が客席をじーっと見つめる場面もあって、
藤原竜也くんとか長谷川博己くんなら大歓迎なんだけど・・・
最前列って、こういうのキツイです。
安部公房の戯曲の世界なのか、岡田さんの好みか、間がやたら長かったです。
なんにもしない時間が、無駄に過ぎていく感じ。
こういうのが、イイのかな。
最近どうもスピーディなのに、慣れちゃったからでしょうか。
チャッチャと進めて、とっとと終わってくれ~い、
早くお家に帰りた~い気分でした。
はぁ~
父役の若松さん、序盤から両手を広げて客席通路を走り回ったり(2周も)、
頑張ってたのに、客に引かれてました。
そのあとも倒立したり、いろいろ身体技みせてました。
でも、あんまり受けてなかったなぁ。
祖父の麿さんが笑いとってました。
間のとり方がうまいのかな。
すごいお年かと思ったら65歳。なんだ、まだ若いじゃない。
舞踊家だけあって、身体も柔らかでした。
ジャムのふたを口にくわえて、いろいろするとこ、ちょっと面白かった。
長男の今井さん、テレビと同じ顔だった(←ミーハーか)
一番いいなと思ったのが、次女役のともさと衣さん。
芝居してないような、自然な感じがよかったです。
あと女優さんたちが、靴先をツンツンする演技、なんかしつこかった。
あれ、なんか意図があるのかな・・・
不思議舞台としては「山の巨人たち」の方がおもしろかったし、
ワケ分からない理不尽な話としては「幸せ最高ありがとうマジで!」の方が、
パワーありでおもしろかったし、
ちょっと中途半端な感じの舞台でした