ふわふわ気分で

舞台、シネマ、藤原竜也くん、長谷川博己くん、成河くんのことなど気ままに・・・

「私はだれでしょう」楽しい歌ありでした

2007-01-27 | 演劇

「私はだれでしょう」こまつ座公演、紀伊國屋サザンシアター
26日ソワレ観ました。

作:井上ひさし
演出:栗山民也
音楽:宇野誠一郎
ピアノ:朴勝哲
出演 :浅野ゆう子、佐々木蔵之介、川平慈英、北村有起哉、梅沢昌代ほか

ネタバレしてます。よろしく。

井上ひさし先生の新作。
いつものように台本が遅れて、二度も初日が変更。
出演者、演出家のみなさん、大変だったらしい。
ハラハラドキドキの幕開きだったんだろうな・・・
その影響かな、みなさん少しお疲れのようでした。

昭和21年から22年までの、日本放送協会の一室。
まだNHKでは、なかった時代。
上の階は、連合軍最高指令官総司令部に接収。
ラジオの「尋ね人の時間」を担当する、脚本班とまわりの人たちの話です。

明るい歌声で始まります。
あれ?歌とダンス。
ミュージカルではないけど、楽しい歌ありの舞台でした。

皆さん歌お上手です。
へぇー、有起哉くんもイイ声してるんだ。
わたしは、特にシャンプーソングがお気に入り。
歌詞を変えて、ステーキソングにもなりました。
パンフによると、ひょっこりひょうたん島挿入歌だったそう。
へ~え。

サイパン島の生き残りで、記憶喪失の兵隊が川平慈英さん。
悲惨な身の上なのに、本人の持ち味なのか、ちっとも暗くなくて前向き。
タップもお上手でした。
やり過ぎると、くどくなる役なのに、カラッとしていて、
川平さん拍手です。

浅野ゆう子さん、テレビと同じイメージ。
凛とした役なんでしょうけど、ちょっと表情が固い感じ。
余裕がまだ無いのかな、迫力不足の気も。
ゆう子さんに自信とパワーが増したら・・・(エラソーです)

北村有起哉くん、むずかしい役どころですね。
彼っていつもビミョーなとこを演じているみたい。
彼のまわり、いつも新鮮な風が吹いているイメージ。
 
梅沢昌代さんは「ロミオとジュリエット」「あわれ彼女は娼婦」で
同じような、ばあやさん役だったから、
意外にお若いのね。という印象。
最初の長い台詞の歯切れよさに、ちょっとびっくりしました。

前田亜季さん、素直な演技でよかったです。
もっといろいろ見てみたい。
たしか「バトル・ロワイヤル」で藤原竜也くんと共演していたのよね。

一番気に入ったのは、生のピアノ伴奏。
いい音、とってもステキでした。
白髪のおばあさんが演奏されてるのかと思ったら、
カーテンコールでは、黒髪のおじさまでした。
あら~
あの方も出演者だったのね。

井上ひさし先生、まじめな戦争関係路線はいいんだけども、
「天保十二年のシェイクスピア」みたいなエロ系の方が
断然おもしろいですよ。
才能噴き出しているもの。

でも、こういう戦争があったことを忘れてはダメですよ。
ということなのかも・・・
広島も長崎も東京大空襲も、
あったことをなかったことになんか、できない、もの。
これ「ロープ」の影響か・・・ 

この日は山田洋次監督もいらしてました。
存在感がすごかった。

それから、読む記事がいっぱいのパンフは980円、
お手軽価格でした。

みなさまお疲れさまでした




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