ふわふわ気分で

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「ヴェニスの商人」予習いろいろ

2007-07-22 | 藤原竜也

「ヴェニスの商人」の本チラシです。
かっこイイですね~
特に藤原竜也くん、キツイ目で睨んでるのが、ちょっとたまりませ~ん。
「身毒丸 復活」のチラシもイイけど、こちらもいいですね。

ところでWOWOW放映の「ヴェニスの商人」
アル・パチーノ主役のを録画してた分、やっと見ました。
面白かったです。
ユダヤ人のシャイロックはただの、欲が深い悪い奴。
正義が勝つという、わかりやすい話だけではないのですね。

その背景にあるキリスト教徒、つまりアントーニオ側ね、の自分勝手さや横暴もよく描けてました。
ユダヤ人は外出する時は、赤い帽子をかぶらなければならない、とか。

法廷場面の最後でアントーニオがシャイロックに、キリスト教徒に改宗させるところ。
これって、絶対いけませんよ。
宗教ってたいていの日本人にとっては、日替わりメニューみたいなものだけど、
ホントに信仰している人には、命よりも重いものだと思う。

                 

映画をみると、原作の戯曲がよくわかってきました。
読むだけでは、スルッと流れるだけで、
もひとつひっかかりが、見つからなかったけど・・・
なるほど、現代の問題点と共通点があるんだ。
と、思ったら、訳者の河合祥一郎さんがあとがきで

「・・・この喜劇からは、あまりにも多くの問いが発せられている。
 だからこそ、この作品には、今日的な意義があるのだ。
 私たちの文化の外側にいる他者への無理解がそもそもの不幸の元凶となっているという構図は、
 シェイクスピアの時代から現代に至るまで変わっていないのである。
 ヴェニスのキリスト教徒たちの『強者の論理』の暴力性は、
 英米人のイスラム人に対する態度のみならず、日本人の対アジアの態度にも見られはしないか、
 日本人もまた襟を正さなければならないであろう。
 ・・・私たちはもはや単純にシャイロックに同情することはできない。
 シャイロックの暴力にどんな『正義』があろうと、それは戦争やテロと変わりはしない。
 だが、同時に、強者の論理もまた『正義ゆえの暴力』にほかならないのではないだろうか。」

ちょっと長々と引用しましたが、う~ん、ですね。
さすが河合祥一郎先生です。
先生をつけると、つい「天保十二年のシェイクスピア」の王次の独白シーンを思い出しますね。
あ、DVDの王次リピートしょっかな~(またそっちに行くのか)
ふふ・・・

ともかく竜也くんの「ヴェニスの商人」楽しみで~す



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごいですね (ringo)
2007-07-25 08:22:59
すごく予習してますね。びっくりしました。私は、湾を読んで満足していたので、もっと予習せねば・・・
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いえいえ (くるみん)
2007-07-26 23:10:43
DVD見るとよくわかりました。
けっこう面白そうです。楽しみ~
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