ふわふわ気分で

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「あわれ彼女は娼婦」8日マチネ観ました

2006-07-09 | 演劇

作:ジョン・フォード
翻訳:小田島雄志
演出:蜷川幸雄
出演:三上博史、深津絵里、谷原章介他

ポスターもショッキングな「あわれ彼女は娼婦」
8日マチネ観劇しました。
きれいで残酷な話。
まだ始まったばかりなので、ネタバレはあんまりなしです。

舞台装置はスゴクきれいでした。
最近の蜷川さんのテーマカラーの白と赤。
赤い紐が天井から、たくさん垂直に張られて、そこの間から出入りする仕組みです。
ダークな二階の建物のドアと窓の部分、7ヶ所(多分)×2に、
時折白いカーテンがあらわれて、風にあおられるのが超きれいでした。
カーテンの出てくるシーンは、ふたりの出会いの場面で、
不幸の象徴らしい。
一瞬にして、カーテンが消えて場面転換するのも、お見事でした。

燭台のセットもきれいで、雰囲気よかったです。

三上さん貫禄です。
通路を通り過ぎたあとに、いい香りが・・・

深津さん、キレイでした。ピュアで凛としたところがあって、グッドです。
声も素敵でした。
最初の少女っぽい声音から、だんだん変化していって、テレビより断然いいです。
最後のシーンもよかった。
伸びた腕のきれいなこと・・・

谷原さん、声がよく通って背丈もあってグッドです。
存在感ありです。舞台向きです。
テレビでは、彼の魅力は発揮されません。
ファンサービスかな、裸の胸をご披露されてましたね。

高橋洋ちゃん「間違いの喜劇」風。
彼の登場する場面だけが、なごむシーン。
「メタルマクベス」の元きよし(森山未来)そっくりなのも、笑えます。
洋ちゃん、お上手でした。
けど、もう少しあっさりした方がいいような気がした。

最後の立ち回りは、練習不足じゃない?
あそこはスピーディにいかなければ、つまらないですね。

ジョバンニ(三上さん)の最後のシーン。
あそこまでどうして?Why?だった。

当時の世間の常識、規範、キリスト教的世界観を破壊するということなんでしょうか。
舞台を見ているだけでは、時代の下地を理解するのがむずかしいのではないかしら。
最後を納得させるには、始めのころのジョバンニにもっと強さ、
世界に挑戦するというような、決意を感じさせてほしいと思いました。

閉めの台詞を枢機卿が言うというのも、その内容も含めて象徴的。

所々で「タイタス・アンドロニカス」や「ロミオとジュリエット」の雰囲気も感じられる舞台でした。




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