余白のメモ

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贖罪

2022-04-25 22:18:04 | マイブック(あ)
「贖罪」
      イアン・マキューアン 著
            小山太一 訳

嘘が生涯をついてまわる。
嘘との対峙は途方もなく過酷な試練となる。
ある嘘は罪となる。
闇を歩かなくてはいけないほどの。
13歳のブライオニーは告発をする。
その告発は嘘と同類とよべるものなのだろう。
その時は真実だったとしても。
時を経て、
戦争が始まるなか看護婦として自身の行いを見詰める。
見つめ続けることは止むことなどできない。
ひとつの発言が揺り動かされる。
嘘と本当。

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