余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

中空構造の深層

2024-07-05 23:53:34 | マイブック(か)
「中空構造の深層」
      河合隼雄 著

とても興味深かった。
日本人の心の有り様を神話「古事記」により分析する。
西欧と比較しながら思考していく。
むかしから伝わる神話や昔話は、
今現在の私たちの心の深層に根差し続けている。
それは宗教にも通じるだろう。
日本の神話にはこんな構造があるという。
イザナミ、イザナギの子、
アマテラス、ツクヨミ、スサノオの三神のうちツクヨミだけが
物語として語られない。
またニニギとコノハナサクヤヒメの三人の子のうち、
真ん中の子の物語は語られず、その有り様が
日本人における深層にある軸が中空、無であるという。
時代によって置き換わっていく。
物語は心を寿ぎ、時間軸、空間軸となっていく。
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さみだれて

2024-07-05 00:40:10 | レターの膜(短歌)
さみだれて
お尻のまるみ
揺れるるを
あごに手をのせ
なぜ君なのと
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