余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

眠っている

2022-03-27 22:39:24 | 水声の詩
僕はあれから眠っている
目をつむっている時も
目をあけている時も
僕はずっと眠っている
くちずさむ時も
手足をぶらぶらしている時も
僕は眠り続けている
いつだったか
夢の中を手探りながら
起きていた季節を探している
眠りながらお酒を飲んで
酔いの眠りの中
足どりもおぼつかない
安眠とはほど遠い眠りの中
眠っている
眠り姫じゃあるまいし
くちづけをまっているじゃあるまいし
期限のない睡眠を
いつまで続けるのだろう
もうそろそろ起きないといけない
でも眠りは安心だ
危険な香りのする誘惑を
僕は眠りにみつけてしまった
夢の中に姿をみせるのは
起きていた頃の温もり
眠り顔はほほえむ
まるで子犬だよ
ああ
僕は晴天の真昼で
ねむっている
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お話し

2022-03-27 22:36:32 | 天秤の詩
永遠のおはなしをしましょ
瞬間の継続
いやこれは違うな
瞬間の中の永遠
永遠の中の瞬間
決して幻想や思い出なんかとは違う
確かにそこにあるもの
交錯が生む一瞬の出会い
永遠って不思議だね
だって
きっとみんな知っていると思うんだ
奥底の細胞が
永遠という真実を見詰めていて
僕らが嘘ではいられない
僕は永遠を垣間見てしまった
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