余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

平成大家族

2022-03-09 23:50:38 | マイブック(な)
「平成大家族」
      中島京子 著

家族には様々な問題がある。
色とりどりのように種々雑多な、
とりとめようもないけれど真剣な物事。
三世代の密やかな、そして幸せの行方。
他方では何気なさに見えたりもし、
けれどわたしの家のこと。
どうしようもなくもないことを何故といいたくなるほど、
辛辣ではなく、ゆるやかな微笑みが混ざる。
微笑みは中島京子の物語にとても染み居っている。
視点は家族のざまざまに描かれている。
介護される側から介護する側また少年や嫁や夫等。
中島京子という物語に触れあえたことに、
心は微笑み返す。物語のひとつを見つめ返しながら。


物語はあるのだ。心や体に。
ひとつひとつ。いくつも。
とてもとても細部に、見えるものや
また見えないものも。
そうして人をまた自然をまた命をまたぼくたちは、
ものがたり、物語るすべを得て、
見るもの聞くもの食べたもの触れたもの、
感じたもの、思考、をものがたり、その物語をまた含み入れる。
ミステリは困惑させるけれど、夢も与えさせる。
そう信じている。愛を信じる根源と共に。
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生きるという

2022-03-09 22:23:54 | 綾取りの塔(短歌)
生きるという
ひとつの様の
命の
わたしは生きて
生きている今
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書くという

2022-03-09 22:22:32 | レターの膜(短歌)
書くという
行為をして
いるのはね
少しの未来を
歩くためなの
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