変わりゆく景色は
心に穴があくようで
戻っておいでと声をかける
けれど帰ってくるのは木霊
すれ違い
光は一つ
また一つと消えていく
光源をさがしに歩いていく
消えて
また違う光源へと
向かっている
待っている
夜空には龍の雷
会いに来た
会いにゆく
もういいね
高く
高く
より高く
真空宇宙の膨張の
孤高の渇きより高く
20才 僕は狂気を身に宿す
自身との闘いが幕をあげた
いや違う
殻ごもり
惨めに血をたらりと落とす
30才 流れは止まらない
不穏な耳障りは鳴り止まない
焦燥感という奴だ
名付けるならそう呼ぶ
しかして流れは灰色涙
27才 空白の時の流れだ
白になった
暗闇と呼べるだろうか
音もなし
18才 得意科目は?
残酷だ
小さかった
雨は降らなかった
7月7日 憧れる
恋に
詩に
太陽に
訪れる月