余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

富士日記(下)

2021-03-24 22:51:46 | マイブック(た)
「富士日記(下)」
      武田百合子 著

哀しみと、いや悲しみもうひとつ
愛しみ(かなしみ)。
富士日記(下)はそんなさざ波が押しては引き、
作家でとうちゃんの泰淳が寄り添う。
お互いがふいに寄り添う。
文章のあいだでケンカしながら。
ふたりがちょっかいかけて寄り添う。
日記は個人のもの。
個に集約されたもの。
個というものから集まり国へとなり、
個であるから個を愛する。
言葉の夕焼け、言葉の花、言葉のいきもの。
言葉の会話。
誘惑されるものをさわりみつめひなたぼっこ、
光り浴び、
愛らしい個のふたりが存在する。

泰淳は病になりそばにいる百合子。
泰淳
の言葉たち。

そのうちの
”生きているということが体には毒なんだからなあ”
”かんビールを下さい。別に怪しいものではございません”


御馳走帳 内田百閒著 まだ読まずに眠っている。

コロンボやっぱりおもしろいなあ。

100分de名著は好きなtv、
限りなくむつかしい哲学をかいつまんで
身についていくからで、
知らないまた知っていくまた知っていたこと
をまた知っていく。
tvのまた心理。

言葉っておもしろい。
言葉って寄り添わす。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

言の葉は

2021-03-24 22:27:01 | リンゴのいろ(短歌)
言の葉は
どこへ飛んで
ゆくのだろう
上下左右に
散らばりをみせ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする