鏡ごし
あの場所、時間
わすれない
鏡をちらみて
追いかけている
「詩人からの伝言」
田村隆 語り
長薗安治 文
なんだろう。
ともに一緒にいるような感覚。
酒席の席でほど良く酔いながら
語られているような、
いくたびもの
なっ、
が空間をともにする。
ときにあわられる詩が
寄りかかせもするし、
はなれたりもする。
そんなときもあるのは、
詩人さんは
すこしだけ半透明のようなきがするから。
タンタンタン
自由にうたを
うたうよ
コンプレックス
きれいにそろえ
「倚りかからず」
茨木のり子 著
少女と大人の混在した
乙女のキスを頬に受ける
見詰めるまなこは
生に接吻をしている
やがて神話となってゆく
物語
人々の紡ぐ日常の
その一片が解き放たれて
人づてにつながり
あわさり
朝のワーク、夜の普遍に
行動がゆききする
とみに満ちた感情が
ペーパーブックのページを
めくらせ
非日常を夢へと翻す
経験による
思い出とともに
ひとときの寄り添いと
一緒に
白い花、黄色い花、赤い花
花の色のうつりゆく
季節外れのモンシロチョウが
いくつもとぶ