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余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

神も仏もありませぬ

2020-08-26 23:18:17 | マイブック(さ)
「神も仏もありませぬ」
      佐野洋子 著

老いは夕暮れ
憂鬱に薔薇がうつくしく色を咲かす
花鳥風月、花鳥諷詠のなか
物語は星をちりばめる


小川洋子さんがテレビにでていた。
好きな作家。
こころのなかにある記憶は紡ぎださないと会えない。
こいしい人や自身にも。
見詰めるひとたちのことばで、
散らばった真実のかけらをひろい集め、
ふれられない悲しみや、「会う」というやさしさを、
いまこの時代の物語となっていく。

わたしの容れもの

2020-08-26 17:21:55 | マイブック(か)
「わたしの容れもの」
      角田光代 著

角田光代のエッセイ集。
年齢を重ねて、おもう体のいろいろ。
そのなかに綴られるひととのつながり。
たましいのヒビキ。
ぼくは最近とみに考える。
すれ違う人々のなかから出会うこと。
それはたましいのはなしかもしれないと。
年を経るごとに容れものはそのときを語り、なぜ
と聞かれても分からない、
出会いのなかの夢をおおう。
子供になり大人になり、夜を駆けて
星をめぐる。