余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

無名

2020-08-04 23:12:57 | バラ色の獣の詩
忘れていくのよ
当然のごとく
吹きさらしの名前なんか
疑問符は夢のようで
足跡はカタツムリ
紫陽花は土壌によって色を変える
遊びにやってきた蛙はアソコ
雨は優しく降っていた
忘れた単語がふと綴る
疼く白さに貫かれ
目覚めようと目を細める
コツンと城が霧から晴れる
まるいきみの柔らかさ
ついにぼくは解放をした
あああああ
開放したまま
マイスーナを口にした
色艶の唇で
妙な不思議な曲線を
すらと撫でる氷で背中を
おいていくよ桃の中に
雨を口に入れたから
きみは忘れず僅かな呼応を
しておくれ
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おもいで

2020-08-04 23:11:20 | バラ色の獣の詩
こぼれたよ
ほら
あとになった
種だよ
木漏れ日で育つ
思い出ってしってる
水分じゃないこと
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旅立ち

2020-08-04 23:09:34 | バラ色の獣の詩
旅立とう
蛙が踊る頃に
蝶の舞う夜に
ゆこう
手放した手からは血が滴る
傷は一瞬過ちを和らげる
血のさえずり
さあゆこう
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butterhry

2020-08-04 23:06:30 | バラ色の獣の詩
夢を見る
butterhryの夢
幾つもの何種類ものbutterhry
見惚れた眼は赤く揺れる
やがては全神経を焦がしていく程に
焔はbutterhry
美しく気高く
彷徨を醒ます
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ジョゼと虎と魚たち

2020-08-04 21:49:25 | マイブック(た)
「ジョゼと虎と魚たち」
      田辺聖子 著

どの短編もステキだ。
それぞれの女性の可愛らしさ、逞しさ、可憐さ、柔らかさ。
ジョゼはやはり印象に残る。
彩られた花に寄り添う。
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