余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

ブラックスワン

2020-08-13 23:45:04 | バラ色の獣の詩
暴走する感情
群れの中から墜落していく
一羽の黒い鳥
必死で仲間についていこうと
羽を上下する
必死さはけれども報われない
仲間は見向きもせず
目的地を目指す
地にべたつく白い鳥
羽を上下させ
傷を羽につける
赤を目立たせて
赤は零れ落ちる
そこに一つの感情が
暴走する感情は
白い鳥を悲しくさせた
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わたし

2020-08-13 23:42:10 | バラ色の獣の詩
私は誰を待っているの
幼少の私が寂しく立っている
あの頃の私
今も私の中に生き続ける
ちいさな私
子供の頃の私
夢中で遊んで
こわくて泣いて
さみしくてあまえて
何かにおびえて
何かを気付いていて
ちいさな私は立っていた
今の私を見ていた
私は時々
ちいさな子供の私に出会う
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スイカの匂い

2020-08-13 23:40:10 | バラ色の獣の詩
ぴったりくっついている
あなたの肌から
スイカの匂い
あまくてみずみずしい
スイカの匂い
すっぽんぽんの二人の
ちょっとある
うめそこなったすき間から
スイカの匂い
夏の果実
黒い種と赤い果肉と
シマシマの緑と黒の皮
あなたの肌から
スイカの匂い
くっついているから
スイカの匂い
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恋をした

2020-08-13 23:36:55 | バラ色の獣の詩
僕は君に恋をした
どこにでもある恋を
ありふれた時の中で
誰もが体感する
ありふれた恋を
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生命の

2020-08-13 23:25:41 | みじかいとき(短歌)
生命の
神秘の時間のなかで
「会う」ということトワと惑うほど
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