余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

ダイエットウォー

2020-06-16 22:24:16 | バラ色の獣の詩
~論
まずは切った
追いすがる過去は緑で被われ
青春の群像は時々襲う
食物連鎖はピラミッド型
夢喰う虫が半透明
真実なのはこのお尻
口でも魂でも食らう
ダイエットウォーの始まりだ
心臓の鼓動は速まり
この高鳴りの先見の明
胸騒ぎは噛み砕けない
美貌は表情から始まる
そうね ハンプティ・ダンプティ
シェイクスピアはうなずいた?
デリシャスさと口に運ぶ
こんなにパンパンふくれてる
お腹の虫も活動中
大好物は別腹
はあ 喉もかわいた
カラカラなるよ 腕時計がね
走る走るはアキレスだ
空から降るのは羽か綿毛
戦いの火ぶたは切って落とされた
風林火山を決め手とする
生きるために逃げて手を
食べるために死を見詰め
サイは投げられた
ピエロの真似事 陣形に入れて
究極にする祈りのイメージ
心理に脳が揺さぶられ
どうせだめよと美女がいう
サリンジャーはカフカはいった
食べなさい
絶対的な力の源
どうせ一人と背中をなでられ
呼吸をあなたに含ませる
ダイエット論はイコールとして
計略のための傷が出来上がる
塞がる体験をひとなめして
裸体を全身鏡で楽譜を促がす
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ピストン

2020-06-16 22:17:17 | バラ色の獣の詩
近づいては放たれる
過程は平穏とは無縁
凍りつく神経は矢を通さず
吐く息は子供ライオンと似た
また近づいた
微笑は氷っているのだが
微塵も寄せ付けない結晶が
爪痕はうすれていくのだが
呆れているエンピツたち
ほら近づいた
修羅に生きてきた
食事の種類からして違うのだが
もう一方では求めていた
隠れた嘘の脆弱が
憧れるとどうなるか
亡びの道程がちらほらと
こちらをみやる
そして さがる
詰め込んだポケットの中身を
並べて思考
エンピツたちからみたらガラクタ
これらは語りかける
それぞれの物語を
名称または一文を
日々に織り交ぜてしまうなら
一種 信仰、または燃ゆる魂の質を進める
ねえ 近づくの
距離は箱につめておく
そびえた壁が反響をうながす
右に神秘と優しき嘘
左に修羅と真赤な薔薇
猫か犬かその両方
狐か鹿と
何度も出現する形態
食事をする
さあ 近づくよ
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ファウスト

2020-06-16 18:13:11 | マイブック(か)
「ファウスト 第一部」
      ゲーテ 著
        高橋義孝 訳

時間と空間を手にして、
悪魔と戯れる。
ファウストは悲劇を手に取り眺める。
媚薬の限りに。
燃えさかる愛は掬いきれず。
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ぽつぽつ

2020-06-16 17:48:21 | 天秤の詩
ぽつぽつぽつ
理解できないもどかしさ
速く走れと命じても
足は加速をつけられない
ぽつぽつぽつ
あの人は言った
ある人をみて
心がわからないと
ぽつぽつぽつ
血が乾く
恨まれて
無意味になる
ぽつぽつぽつ
さらさらと手形
風にながれる
泣いたり笑ったり埋まったり
して
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2020-06-16 17:45:32 | 天秤の詩
ぽつぽつぽつ
水滴落ちる
ぽつぽつぽつ
そこからまた下に落ちる
ぽつぽつぽつ
音は続く
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