余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

ピストン

2020-06-16 22:17:17 | バラ色の獣の詩
近づいては放たれる
過程は平穏とは無縁
凍りつく神経は矢を通さず
吐く息は子供ライオンと似た
また近づいた
微笑は氷っているのだが
微塵も寄せ付けない結晶が
爪痕はうすれていくのだが
呆れているエンピツたち
ほら近づいた
修羅に生きてきた
食事の種類からして違うのだが
もう一方では求めていた
隠れた嘘の脆弱が
憧れるとどうなるか
亡びの道程がちらほらと
こちらをみやる
そして さがる
詰め込んだポケットの中身を
並べて思考
エンピツたちからみたらガラクタ
これらは語りかける
それぞれの物語を
名称または一文を
日々に織り交ぜてしまうなら
一種 信仰、または燃ゆる魂の質を進める
ねえ 近づくの
距離は箱につめておく
そびえた壁が反響をうながす
右に神秘と優しき嘘
左に修羅と真赤な薔薇
猫か犬かその両方
狐か鹿と
何度も出現する形態
食事をする
さあ 近づくよ

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