栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

バルコムモータースの参入で福岡が激戦市場に(1)

2012-03-28 18:08:39 | 視点
 福岡の車市場が熱くなってきた。
といってもハイブリッドや軽自動車市場のことではない。輸入車市場、それもBMWで競争が激化しそうだ。

福岡県内3ディーラー体制に

 BMWと聞けば近年ブランド力を強化していることでも知られているが、それでもフォルクスワーゲン(VW)に比べるとまだまだ遅れている。
例えばVWは各県ディーラーにVolkswagen○○(ここに各県、地名が入る)という名称を付けるよう統一しているが、BMWの場合はまだそこまで徹底されていない。
VW流でいけば福岡や岡山のディーラーはFukuoka BMW、Okayama BMWとなるべきだろうが、現実にはYanase BMW、Balcom BMWという名称だ。

 Fukuoka BMWという名称がなかったわけではない。
5年前までは存在していた。
長年、福岡のBMWディーラーだった富士モータースが使っていた。
ところが、同社がヤナセバイエルンモーターズ(以下ヤナセ)に身売りした(*)ことで、この名称
は使われなくなった。ヤナセはFukuoka BMWという名称をそのまま使用するよりヤナセブランドの方がブランド力があると考えた、あるいはヤナセブランドを使用することにこだわったのだろう、Yanase BMWという名称を使っている。Fukuoka BMW(富士モータース)の組織をそのまま引き継いだにもかかわらず。
 *「栗野的視点(No.210):なぜ福岡BMW(富士モータース)はヤナセに全株式を売却したのか」を参照頂きたい。


 現在、福岡県内のBMWディーラーはYanase BMWとKitakyushu BMW(ウイルプラスモトーレン)の2社があり、前者は福岡・久留米地区を、後者が北九州地区を担当エリアとしている。
そこに4月下旬からもう1社増えることになったのだ。
 新規参入するのはバルコムモータース(本社・広島市)。Balcom BMWの名称で広島、山口、岡山の3県で営業展開をしている。


 結局、BMW Japanが出した答えは現在、ヤナセが営業エリアとしている福岡市場への参入を認め、競合させることだった。
 かくして4月27日、バルコムはヤフードーム(福岡市中央区地行浜)近くにBalcom BMW福岡をオープンする。
店舗は2階建てで、延べ約1100平方メートル。1階は整備工場で、2階がショールーム。売上見込みは年間約8億1500万円とのこと。

仁義なき戦いの幕開け

      (以下略)


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