船出早々の安倍改造内閣が早くもつまずいている。
こう次から次へと金にまつわる話が出てくるとうんざりするが、「身体検査なんていくらやっても同じ。金にきれいな政治家なんていないんだから」と誰かが言っていた。
その通りかもしれない。
そのうち閣僚に任命しても皆「身体検査」を恐れてなり手がいなくなるかもしれない。
それにしても農水省は安倍内閣にとって鬼門だ。
3人目の遠藤農水大臣まで不正処理の問題が出てきた時は、強気を装ってきた安倍首相もさすがにお手上げと思ったのだろう、与謝野官房長官に電話して「どうしましょうか」と相談したとか。
先の「お友達」官房長官だったら、「弱りましたね、どうしましょうか」と首相と一緒になって頭を抱え込んだだろうが、さすがに経験も実力も違う与謝野氏は「殿、慌てなさるな。跡は我らにお任せを」と、国家老と相談してさっさと処分を決めてしまった。
これを首相をないがしろにした行為と見るか、内閣の要たる官房長官はかくあらねば、と見るかは意見の分かれるところだろうが、火の手が大きくなる前に防いだことだけは間違いない。
ところで、この構図を見ながら、どこかでよく見かける構図と気付いた読者も多いだろう。そう、企業社会でよく見かける2・3代目のボンボン社長と先代から仕えている実力派専務の関係にそっくりなのだ。
記事全文
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先の「お友達」官房長官だったら、「弱りましたね、どうしましょうか」と首相と一緒になって頭を抱え込んだだろうが、さすがに経験も実力も違う与謝野氏は「殿、慌てなさるな。跡は我らにお任せを」と、国家老と相談してさっさと処分を決めてしまった。
これを首相をないがしろにした行為と見るか、内閣の要たる官房長官はかくあらねば、と見るかは意見の分かれるところだろうが、火の手が大きくなる前に防いだことだけは間違いない。
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