栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

被災地からのレポート(4)--心のケアが必要

2009-09-02 17:49:49 | 視点
 美作市・佐用町豪雨水害で、佐用町に住む70代の女性が被災数日後、自ら命を絶った。将来を不安視しての自殺と思われる。こうした悲劇が起きる度に「心のケアが重要」という言葉がいわれる。では、本当に必要な心のケアとは何なのか。どのようにすればいいのだろうか。

◆話すことで不安解消に

 あまりにも悲しい出来事だった。とても他人事とは思えなかった。
家を新築して1年ぐらいだったらしい。4人家族と新聞に載っていたから、同居かどうかは別にして、家族はいたと思われる。それなのになぜ。なにも死ななくても、と思うが、軽々しくそんな言葉はいえない。もしかすると母もそうなったかもしれないし、被災者誰もにその危険性があったからだ。
 地方の町はいずこも過疎化、高齢化が進み、残っているのは高齢者ばかり。その上、独居か2人住まいだ。家族はいても多くが離れた都会に住んでいる。被災直後は帰ってきても、いずれそれぞれの居住地に帰る。後に残るのは寂寥感と、なにもかも失った絶望感。誰がこの気持ちを共有してくれるのか・・・。それで将来に絶望するなとはいえない。それでもなおかつ命を絶つのは待って、といいたい。

 「被災者の心のケア」とはよくいわれる。
しかし、それがなぜ必要なのか、心のケアとは何なのかは、実のところよく分かっていなかった。今回、母が被災者になるまでは。
そして、この言葉がいわれるほどには実施されていない
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◆あなたの気持ちが欲しい

「わたしゃ、あなたの心が欲しい、というのは恋人同士の台詞だよ」

「皇后陛下が被災地を見舞われて、よく言っているだろうが。手を取って『頑張って、頑張って』と。あれでいいのよ。モノじゃないの。気持ち。気持ちを表してもらえばいいのよ」



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