栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

高速道路無料化は必要ない。

2009-09-02 23:58:06 | 視点
 いよいよ民主党政権が誕生することになった。

民主も自民も選挙目当てのばらまき政策を打ち出していたが、いざ政権を取ってみると財源問題が現実のものとして民主党にのし掛かってくる。

マニフェストも精査すれば矛盾する政策が結構書かれている。そういう意味では選挙目当てのバラ色政策と批判されても仕方ない分がある。

高速道路の無料化と二酸化炭素の排出削減もその一つだ。

民主党はマニフェストで高速道路の段階的な無料化を挙げているが、その一方で二酸化炭素排出量を2020年までに25%削減(1990年比)する方針を掲げている。

自民党の15%を大幅に上回る削減である。

かなり思い切ったやり方をやらないとこの数字は達成できないだろう。

その一方で高速道路を段階的とはいえ無料化し、さらにガソリン税の暫定税率廃止も打ち出している。

これらは自動車利用促進政策、すなわち二酸化炭素排出促進につながるもので、両者は相矛盾する政策である。

高速道路は現行の土日祝日1,000円でいい。

最低限の財源確保も必要だ。

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