いよいよ今月27日に福岡市地行にバルコムBMW福岡がオープンする。
バルコムBMWとヤナセBMWの激突はすでに3月30日から始まっている(「まぐまぐ」から配信している「栗野的視点(No.410)」を参照 )が、今回もヤナセBMWがバルコムBMWのオープンに対抗して27日~30日まで「お客様大感謝祭」を行う。
早速数日前、営業から誘いの電話もかかってきた。
いままで顧客管理を疎かにしてきたヤナセBMWが危機感を抱いて動き出したようだが、その一方で、こんな話も耳に入ってきた。
こんな対応をしているようでは、果たしてヤナセBMWは生き残れるだろうか。
つい最近、ヤナセBMW福岡西支店で中古車を買おうとした若者がいた。
彼は営業に言われるままに手付金を払ったが、その後、インターネットでKoube BMW(モトーレン神戸)出展の中古車を見つけ、そちらを買うことにし、ヤナセBMWにキャンセルを申し出た。
ところがヤナセBMWの営業は手付金の返却に応じられないと返事をしてきた。
彼が最初に手付金を入れたのは土曜日。
そしてキャンセルしたのが4日後の水曜日である。
ヤナセグループは月曜日が定休日だから、実質3日後になる。
営業の言い分は車の後ろの傷をすでに補修したので、その補修費が5万円かかっている。ただし、3万円に負けておく、というものだ。
モトーレン神戸から中古BMW車を買うことにした彼に言わせると、元々納車には1か月かかると言われていたし、傷の補修をしたと言っているが、それが本当かどうかもよく分からない。ただ今後、車のメンテナンスでは地元のディーラーに世話にならなければならないから、ここで喧嘩はしたくない。自分としては払う理由はないと思ったが、今後のメンテナンス等の時のことを考え、結局、1万5000円払った、と言う。
彼はバルコムモータースの福岡進出の件を知らなかったのだ。
もし、知っていれば嫌な思いをして1万5000円払うことはしなかったに違いない。
それにしても問題なのはヤナセBMWのこうした体質である。
仮に傷の補修費に実質3万円かかっていたとしても、その中古車は他の客が買う時もやはり補修をしなければならないわけである。
商品価値を上げるためのコストを、買わなかった客に払わせたわけで、こんな商売をする会社が長続きするはずがない。
いままでヤナセBMWの対応に不満を持っていたユーザーがバルコムBMWに流れるのは間違いないだろう。
私自身は日常の修理、メンテナンスは山内ガレージ(福岡市博多区金の隈)で行なっているが、バルコムBMWの福岡進出を機に、ディーラーでしかできない場合はバルコムBMWに頼むようにする予定で、その旨先方にも連絡を入れている。