栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

おかしいのは不二家だけではない!(1)

2007-01-19 21:35:25 | 視点
 不二家が消費・賞味期限切れの原料を使用していた問題が各方面に広がりを見せている。小売り各店舗は不二家商品の店頭からの撤去を次々に始めた。2月のバレンタインセールを目前にした全面撤去だけに、不二家の経営に与える影響は致命傷になりそうな様相を呈してきた。このままいけば雪印の二の舞になるのはほぼ間違いないだろう。
 ただ、今回の一件は不二家だけの問題ではない。
例えば最近、突然5時前から弁当に割り引きシールを張り出した24時間営業スーパーや、客に残り物ビールを出していた中華レストランなど、食を取り扱う業界は波及を恐れ、戦々恐々としている。

 食の安全・安心は単なる神話に過ぎなかった。そう思える事象が相次いでいるのだ。雪印乳業は現在考えられる最も合理的な衛生管理法であるといわれるHACCP(ハサップ)の承認工場だったし、不二家は品質保証に関するISO9001を取得していた。HACCPやISO認定工場ですらこれだから、一体何を信じていいのか分からなくなる。
 さらに問題はこれらの認定をした民間認定機関の認定の仕方である。まさに耐震構造設計疑惑の時と同じである。

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