栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

小沢一郎、もう一つの顔に注目を(3)~小沢叩きこそが政治を停滞させる

2012-07-05 18:24:19 | 視点
壊し屋の本領発揮

 小沢一郎ほど嫌われている政治家はいないようだが、嫌う理由でよく言われるのが「壊し屋」。
今回の離党・新党結成の動きでも「今までも作っては壊しているから、今回も全く期待できない」という声が市井にも多い。
 たしかに彼は自民党離党後、新生党、新進党、自由党と次々に新党を作り、その後、民主党に合流。そして今回の離党だから、まさに「壊し屋」の本領発揮である。
しかし、だからといって嫌われたり、非難されるのはおかしい。
 合従連衡は政治の常だし、民主主義は多数決で決まるから、仮に自分が作った組織でも思い通りになるとは限らない。
自分が目指したものと組織が目指しているものが乖離してくることは一般企業においてもよくあることで、その場合に採る方法は2つしかない。
妥協して大勢に従うか、自分の主義主張を通すか。後者の場合は新しい組織を作るしかない。

      (中 略)


小沢叩きこそが政治を停滞させる

 政局ではなく、政策を論じるべきだ。
問題は本当にこの時期、デフレ不況下の時期に消費増税が必要なのか、ということだ。
 仮に増税するにしても、その前に徹底的に経費削減を図れ、というのは当然だ。
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 必要なのは現象面を捉え、政局論に矮小化することではなく、その奥にある本質に迫ることだ。
当の政治家が政局で動こうとしている時、彼ら自身に本来の目的を気付かせ、政策を実施する方向を示すことだろう。


外国メディアはどう見ているか

 小沢氏が国内マスメディアから嫌われるもう一つの理由は無愛想なこと。
「黙して語らない」のだ。
これは彼の致命的な欠点であり、メディア嫌いが様々な憶測を呼ぶことになり、古いタイプの政治家として嫌われる一因にもなっている。
もう少し雄弁になれば有権者の見方も変わるだろうに。

 ところで、外国メディアは今回の離党劇をどう見ているのだろうか。


      (以 下 略)


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