栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

得意の外交もアメリカでは軽くあしらわれ

2009-02-24 15:21:10 | 視点
 支持率はどんどん下がっているのに、そんなことには一切お構いなしの麻生首相。
ここまで裸の王様になると見事というか、怒るより笑ってしまうが、本人は一切お構いなしに「外交の麻生」とばかりに外国に出かけている。
そう、まさに出かけているという感じなのだ。
この点でも自覚なしだ。

 内政で行き詰まると外交に活路を求めるのは洋の東西、時代を問わず同じだが、この人の場合はあまりにもお粗末すぎる。
それが証拠にロシアでは具体的な成果は何もなし。
ウォッカを飲んできただけではないのか。

 ヒラリー・クリントン国務長官が来日した時だって、「最初の訪問国に日本を選んでくれてありがとう」と言い、無邪気に喜んでいたぐらいだから、どだい底が知れている。
 ヒラリー国務長官の本当の狙いは中国で、日本に最初に寄ったのは日本を重視していますよという儀礼的なポーズにしか過ぎないということも分からなかったようだ。
 しかも来てみれば、麻生政権どころか自民党政権は風前の灯火で、こんなトップと話をしても実がある内容にはならないと、民主党の小沢代表と会ったり大学で学生と話したりと、むしろ民間との交流に力を入れていた。

 さて、今回のアメリカ訪問で最も喜んでいるのは麻生首相なのは間違いないだろうが、逆にガッカリしているのはオバマ米大統領に違いない。
 大統領就任後、最初にホワイトハウスに招待した外国の首脳が政権末期の様相を呈し、どうかすれば1か月後には現在の立場にいないかもしれないとなればなおのことだ。

 だから会談は午前中の1時間だけ。
いままでの首相のように米大統領と昼食を挟んでの2時間会談はセットされていない。
米政権側も見切ったということだ。
もちろん、表面的にはオバマ大統領流の新しいやり方、以前のやり方は踏襲しないというだろうが、それは外交辞令だ。

 もう民意は自民党政権ノーだ。
内閣改造など小手先に頼らず、選挙できちんと信を問うべきだ。
野党も野党だ。
この際一気に政権奪取に向けて動くべきだろう。
政権を替えることが経済立て直しにも繋がる。
政権を替えて膿を徹底的に出すべきだろう。


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