栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

危険な時代の幕開け

2007-01-01 14:15:11 | 視点
「美しい国」という掛け声とは逆に、醜さばかりが目立った一年でした。
特に行政トップの汚職、法の番人たる警察官の犯罪、本来なら助け、守りあうはずの家族間の殺人などが目立ちました。

 一方、企業は法の不備を突いた金儲けや、市場原理が全てとうそぶき、金さえあれば何でもできるという風潮が蔓延し、「経営哲学」や「企業理念」という言葉はもはや死語になり、誰も彼もが自分のことしか考えてないように見えた1年でした。

 ひと言で言えば哲学が崩壊した年でした。

 「哲学」が崩壊した後に待っているのは「危険な時代」の幕開けです。

 欺瞞で塗り固めたアメリカのイラク侵略、北朝鮮の核武装など国際政治は言うに及びませんが、中小企業を取り巻く環境も「危険な時代」に入っています。
とりわけ今後数年は未曾有の厳しさになりそうです。
 哲学なき経営、その場主義の経営では生き残っていけません。

 中国企業は製造力に加え、技術力、経営力も付け、すでに攻守逆転して、いまや中国企業が先進国企業をM&Aする時代になってきましたし、その動きは今後さらに加速されます。

 中国を労働力市場と見る時代から、消費市場と見る時代、さらにこれからは中国企業の下請けになる時代がすでに始まっています。
 いまのままで、あなたの会社は生き残れますか?

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