栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

脱デフレ、カード会社が分割手数料を値上げ。

2006-08-26 08:50:38 | 視点
 総務省は7月の全国消費者物価指数が前年同月よりも0.2%上昇したと発表するなど、日本経済はデフレからの脱却がほぼ確実となっている。
 消費者にとって望まれるのは銀行預金金利の上昇だが、こちらにはまだその動きがない。
代わりに早くも金利上昇の動きが現れたのがカード会社の分割手数料率である。

 NICOSは10月6日以降のカード利用分について手数料率を改訂すると、今月に入って通知してきた。
 例えばアドオン月利が現行の0.57%から0.68%に
分割払いの場合、3回が現行の10.25%から12.25%に。
6回 11.75%から13.75%、
12回 12.50%から14.75%に
24回 12.75%から15.00%にアップする。

 仮に20万円の買い物をして24回払いにすると、現行の25,000円が30,000円になるから、手数料だけで5,000円も余分に払わなければならなくなる。
消費者物価が上がり、カードの分割手数料が上がり、預金金利が上がるのはそれからずっと後だ。
値上げの秋・・・。
しばらく忘れていた言葉がまた再び甦りそうだ。