蔵っ子日記

これは中堅(?)蔵人の日々を綴った素朴な日記です。
だんだん「蔵っ子」と言えない歳になってきたか?でもよろしくね。

今年は極寒造り?

2006年01月07日 19時01分26秒 | 日本酒
「いや~もう雪は飽きた」本日は特に大雪!夏にカメムシが大発生すると大雪、って蔵の年配の方が言ってましたがどうやら当たりのようです。
さて寒いことは人間にとってはきついですが、酒造りにとっては良いことです。昔からお酒の仕込みは「寒造り」と言って寒い冬場(10月~3月くらい)に行うのが一般的です。なぜ寒いと良いのか?それはもろみの発酵に適した温度が5℃~10℃と低温であることが一番の理由です。その他、雑菌(カビ等)が繁殖しにくい気温であるとか、蒸米など高温のものを冷ますのに都合がいいことなども理由に挙げられます。昨今は冷房設備完備で年中仕込も可能な蔵もありますけど・・・、うちは自然との共存共栄(?)。
≫写真は蔵のすぐ裏の高瀬川周辺。こんな景色はめったに無い!

お正月も終わり・・・

2006年01月04日 20時47分02秒 | 日本酒
正月三が日も終わり、今日から仕事始めのところも多かったようです。わが社は今日まで休みでしたので、蔵の中は静かなものです。(人がいなくてさみしいけど仕事ははかどる?)
さて上槽が続きます。次々ともろみからお酒になっている、ということです。私の作業も問題なく順調順調♪ その作業とは、大きなタンクの中のもろみをホース・ポンプを使用して、ヤブタという搾り機に流し込むわけです。約4~5時間かかりますが、その時詰まったりムラが出来たりしないようにもろみに櫂入れをします。要は米粒が沈殿しないように混ぜるってことね。櫂入れするとタンクの壁に写真のように線がつきます。だからさぼるとばれちゃうんだよね・・・いやいやしっかりやってますよ、もちろんです!

★謹賀新年★

2006年01月02日 13時21分46秒 | 日本酒
新年あけましておめでとうございます。みなさんお正月をのんびりお過ごしかと思います。しかし私たち蔵人は酒造りの最中です。昨日はついに「大吟醸 山田錦 精米歩合35%」という最も重要なお酒の酒母仕込を行いました。全く正月気分はありませ~ん。とはいうものの、食事では、かずのこや黒豆、もち(雑煮)などなど正月ならではの料理を味わえており、私としてはこれで満足です。「一年の計は元旦にあり!」なんだけど、また今年も計画立てそびれてしまった…仕事に振り回されないように、何事も段取り、段取り!
≫お正月はきちんとお飾りをして迎えます。酒と神様は縁深いのだ。